中国での無計画停電の影響

今回はちょっと毛色の変わった内容になることをお許しください。お隣の国中国は、日本との関係だけでなくベトナムとの関係も相当悪くなっていて、なぜあれだけなりふり構わず海底に眠るエネルギーを取りにいくのかと思っていたのですが、ひょんな事からその理由らしきものがわかってしまいました。

というのも、今日本ではラジオやライトはそれほど苦労をせずに入手できるようになってきましたが、一部の地域では本格的に扇風機が手に入らなくなっているそうです。幸いなことに、自宅ではそうした騒ぎが起こる前に中国産の扇風機を手に入れました。メーカーは山善のものですが、たまたま先日、その山善の担当者の人がニュースに出てきて、中国にある工場で操業の目処が立たなくなっているため、今後の扇風機の供給が難しくなっているというではありませんか。なぜ中国の工場で生産ができないかというと、中国国内の消費電力が爆発的に上がったことにより、日本と同じようにピーク時の電力需要と供給の関係が崩れる状況が5月あたりから起こっているそうです。安定して電力を供給できなければ、「計画停電」ならぬ「無計画停電」が起こり、当該地区の工場でも突然操業が止まってしまうそうです。同じ状況が心配される日本では、ある程度の節電が徹底され、企業の協力の下、最悪のシナリオを避けるべく多くの人たちが協力し合っているのですが、中国ではなかなかそうは行かないようで、事態はさらに深刻になっているような気がします。つまり、そうした発電力を補うものとして、節電の方向には行かないというのが今の中国の取っている政策だということになるのでしょうか。

私のブログで紹介している品物の中では、キャンプ用の簡易ベッドとして抜群の寝心地を誇る「ボイジャーコット」も現在購入できないようです。元はアメリカで作っていて、私の持っているものはアメリカのものだったと思いましたが、現在は中国で作っているそうで、コットを作る工場も停電の影響で操業が立ち行かないそうで、快速旅団さんのページでもいつ手に入るのかわからない状況が続いてしまっています。

福島の原子力発電所の事故が全世界に影響を与える中、いくら中国でも原子力発電所を電力が足りない分だけ増設はできないでしょうし、今後危機感を持った中国に工場を持つ国内企業は自家発電を備えた工場を稼動させるでしょうが、それはあくまでも一部でしかありません。今のところこうした実情はそれほど明らかになっていないように思いますが、今までのように中国産の製品が入らなくなったり、入っても値段が高くなったりしていく可能性もあります。そうした展望の中、私たちはどうすればいいのでしょうか。

これは車中泊のためのグッズに限りませんが、せっかく購入し、便利に使っているものがあるのなら、大切に使うことはもちろんですが、壊れたからといってすぐに買い換えなくても済むような、修理をして長く使うことを前提にした買い物を心がけるべきだと思います。大量生産で安く買えるというのは不況の中実にありがたいことですが、品物がなくなっていく中、大口購入者に買い占められて買えなかったり、あえて高いお金を出して買わなければならない状況が今後も続くというのなら、私はそうした流れには乗りたくありません。中国の工場で作っている製品であっても、故障時にしっかりとしたアフターサービスをしてくれるところを選ぶのもいいでしょう。

しかし、最初に書いた扇風機が手に入らないかも知れないというのは本当に困ったことですね。買えるうちに買っておくことも重要ではありますが、またぞろ、こうした品不足に味を占め、普段の値段とはかけ離れた値付けで売り出す輩が出てきたら、悪い事は言いません。そうした業者からは買わないほうがいいでしょう。基本的に夏の車中泊というのはよほどの事がない限りやめた方が無難ですので、車中泊そのものを中止する選択もあっていいでしょう。アイドリングをしてエアコンをかけながら寝るという方もいるかと思いますが、地方自治体によっては長時間のアイドリングを条例によって禁止しているところもあります。アイドリングに関する条例があるところでエンジンを掛けたまま寝ていると、周辺の住民の方とのトラブルの元になるかも知れませんので、エンジンを掛けなくても十分に涼しい標高の高いところに移動して車中泊するなどの工夫が必要でしょう。


カテゴリー: 防災コラム | 投稿日: | 投稿者:

てら について

主に普通の車(現在はホンダフィット)で、車中泊をしながら気ままな旅をするのが好きで、車中泊のブログを開設しました。車で出掛ける中で、モバイルのインターネット通信や防災用としても使える様々なグッズがたまってきたので、そうしたノウハウを公開しながら、自分への備忘録がわりにブログを書いています。

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