月別アーカイブ: 2011年6月

携帯電話が通じなくなったら?

 先日、NTTdocomo契約の携帯電話や、元docomoから他社へ移った携帯電話の一部において、発信も着信もできなくなったそうですが、こうしたトラブルは実際にそうした状況にある時にはトラブルなのか端末の故障なのか、正直なところよくわからないというのが困ったものです。実際、自分が旅行中にそうしたトラブルに遭遇したらどうすればいいのかということについて考えてみたいと思います。

 まず、あたふたして何回も電話を掛ける動作を繰り返す前に、携帯電話のアンテナ表示を確認してみましょう。先日のトラブルでも使えなくなった携帯電話ではアンテナ表示が圏外になっていたとのこと。圏外表示が出ている状態で何回ダイヤルをしても無駄ですから、極力電池の消耗を抑えるようにすることが大切です。ただ、ここではまだ携帯電話自体のシステムが滞っている可能性とともに、携帯電話本体が故障している可能性も考えられます。とりあえず一度、電源を切ってから改めて入れ直すことをやり、それで圏外表示が消えれば万々歳ですが、同じ圏外のままであっても、いつ通信状況が改善しても大丈夫なように、とりあえず電源が入ったままで放置しておきます。

 どうしても実家や勤務先などに連絡を入れなければならない場合は、まずは公衆電話を探しましょう。先日の東北大震災が起こった日の夜、東京都心から大挙して帰宅されたような状況ではせっかく見つけた公衆電話さえも行列ができてしまうでしょうが、車で渋滞なく移動することができる場合はさまざまな公共施設にあたりをつけてまずは公衆電話を探しましょう。最近は携帯電話の普及に合わせるかのようにどんどん公衆電話が撤去されているということもありますので、すぐには見付からないかも知れませんが、丹念に探すしかありません。その場合、注意しておきたいことは、公衆電話から電話をかける場合は硬貨かテレフォンカードが必要になるということです。小銭はできるだけ持ちたくないと思われている方でも、サイフの中に多少連絡できる分くらいの小銭は忍ばせておきましょう。車の中に小銭を入れておくと、もし車が車上狙いに遭った場合、小銭が見つかってしまった場合、そこからさらに荒らされる可能性もありますので、車の中にお金を置いておくことは極力避けるのが無難です。どうしても対策しておきたいような場合は、金券ショップなどで額面割れで売っている50度数のテレフォンカードを突っ込んでおくのがいいでしょう。ただ、停電の場合はテレフォンカードを使っての電話はできないと思われますので、やはり常に小銭を用意することは重要だと思います。

 公衆電話が見つからない場合や、行列ができていてとても待てないような場合、コンビニを探して連絡を取る方法もあります。ほぼすべてのコンビニでファクシミリ送信サービスを行なっていると思いますので、会社ならまずファクシミリを読めますし、自宅においてもファックス付き電話機を設置しておけば、いざという時にコンビニから一方通行ですが生存報告をすることができます。停電が起こっていたり、人々が殺到するようなコンビニではファクシミリを送ることすら難しいかも知れませんが、携帯電話が使えない場合の連絡手段以上のようなものしかないでしょう。特にファクシミリを送るという方法についてはそれほど注目されない盲点としてすんなり行けるかも知れませんので、せめてできるだけ早く送信できるように、車の中にA4のコピー用紙一枚に必要事項を手書きで書き込めるような雛形を用意しておくような対応があれば瞬時に送信できます。具体的には、

・通信手段がないことの説明
・現在地と周辺の状況
・もしあれば自身の怪我などの状況
・今後の通信方法について(電話よりメールでの連絡を推奨する。また、災害用伝言ダイヤルが開設されるような災害に遭遇した場合は、その利用方法などを説明しておく)

 このような事を書いて送れば、受け取った方はしっかり生存が確認できるだけでなく、その後の連絡についてもお互いの確認事項が持てるので、過度の心配をしなくても良くなるでしょう。メールが使える場合であれば上記のような事柄についていつでも書き足して送れるようにテンプレート化しておくというのもいい方法でしょう。

 大震災からもうすぐ3ヶ月となりますが、昨日も東北で割と大きめの地震があったりしますし、常に今あるものが使えなくなることを念頭に置きながら対策を考えるのがいいと思います。家族を家に残して車中泊の旅を楽しんでいる方は、自宅周辺にある公衆電話の設置場所情報を家族に知らせておくことも大事だと思います。常に最悪の状況を考えていれば、もしそうした事が本当に起こったとしても冷静に行動することができます。くれぐれもあせってやみくもに動くことのないよう準備してから出掛けましょう。


事故で泣かないために

 昨日は車を運転していて実に肝を冷やしました。近道をするために近所の裏道を通っていたのですが、こちら側が優先道路で交差点に進入した際の話です。反対側(相手側)の道路には一旦停止標識のある交差点内で、一旦停止も徐行もしないで交差点に進入してきたバイクと衝突しそうになりました。それほどスピードを出していなかったので回避することができましたが、本当にびっくりしました。相手のバイクはどうやら高齢の方が乗っていたようで、こちら側からすると勘弁してくれと思うような体験でしたが、実際に事故になって相手にダメージの残る怪我をさせてしまったらと思うとゾッとします。過失割合自体で不利になることはないと思いますが、全く事故の責任を取らなくてもいいということにはならないのですね。これは、バイクや自転車、歩行者と比べると圧倒的に怪我をさせる側である箱の中に入った自動車に乗っていること自体がいつでも交通事故の加害者になる可能性があるということで、その覚悟が必要なのだということを再認識した次第です。

 いつも運転している近所でさえそうなのですから、旅先でカーナビを頼りに運転しているというところだけでも、こうした事故に巻き込まれる可能性はあると思わなければなりません。法律ではカーナビでも画面を注視することは禁止されていますが、日ごろからカーナビの音声だけでも目的地に行けるようにしておいた方がいいですね。今回は高齢の方との遭遇でしたが、小さい子供さんや中学生・高校生の自転車は平気で交通ルールを無視して突っ込んでくる可能性があるので、自分の方が正しいからと言ってルール通りに突っ込むとまずい場合もあります。特に旅先ではそうした集団と遭遇しかけた状況では極力その場から離れるような選択をされた方がいいでしょう。自分の事を考えてみると、車の免許を取るために学科や路上で車に関する学習をする中で、ようやく今まで自分が自転車で多くの車に迷惑を掛けていたのかと気付いたという有様でした。私の場合は自転車通学中に事故に遭うような事は幸いにしてありませんでしたが、それはあくまで偶然の産物だと今になってみれば思います。

 それと、体験上思うことに、旅先で渋滞に巻き込まれるような場合、どうしても渋滞を避けられる抜け道を探しがちです。しかし、そうした抜け道は車だけでなくバイクや自転車もやってくるので、幹線道路を走るのに比べると格段に事故を引き起こす可能性は高くなります。やむを得ず細い道を走らなければならない場合は、自分の目で確認できない場合はスピードを落として走行した方が無難です。こちらが一方的にやられてしまう事故であっても、その兆候というのは車を運転していればわずかでもそのにおいを感じることができるはずです。せっかくの旅が台なしになるだけでなく、相手を怪我させてしまったような場合は後々まで心に大きな負担を感じるようになってしまいます。

 事故が起きればすぐに警察を呼んで実況見分をしてもらい、怪我がある場合は病院に行くなど、その時間的・心理的負担は半端ではありません。急いでいたり道がわからなくて周辺に気が回らなかったりすることにより事故を起こす危険性は増すものなので、約束の時間があるような場合でもまずは事故を起こさないような慎重な運転をする事がまずは第一です。車の旅の場合は特に自宅に帰ってくるまでが旅だということを忘れずに、注意して運転しながら車での旅を楽しんでいきたいものですね。


PlayStation VITA のスペックからわかること

 昨日の発表で、次期PSPとして今年末の発売が予定されているゲーム機の正式名称とハードの概略、価格などがわかってきました。PlayStation VITAというのが新たなハードの名前ですが、車の旅で便利に使えるのかということを今回出てきた断片的な情報を見ながら検証していこうと思います。

 ハードの構成は、PSPのようにWi-Fiのみのモデルと、携帯電話のSIMカードが差さるスロットのある3G/Wi-Fiモデルに分けられています。どちらを購入されるか迷った場合は、販売価格の高い(29,800円の予定)3G/Wi-Fiモデルの方をおすすめします。というのも、GPSが内蔵されているのが3G/Wi-Fiモデルだけとアナウンスされているからです。通信費はどうなるのかという疑問は当然出てくると思いますが、今私が使っているb-mobile SIMがそのまま使えるのであれば言う事ありません。もしソニーと契約したSIMしか使えないようなことなら、購入に躊躇するかもしれませんが、早いうちにここら辺の情報を出してくれると嬉しいですが。

 本体には専用のカードスロットおよびメモリ用のスロット、3G/Wi-Fiモデルには当然ながらSIMカードスロットがあります。具体的にはメモリカードがPSPのようにメモリースティックだけなのか、SDカードも使えるようになるのかはまだわかりません。カメラは前面と背面に2箇所あり、今後もしドライブレコーダーの機能を付けたカーナビゲーションソフトが出てきたら、すぐに実用になりそうです。ゲーム利用にはダウンロードしての利用という話もあるので、どの程度本体のメモリがあるのかというのもこれからはっきりとアナウンスがほしいですね。

 また、何といっても画面および裏面がタッチパネル式になったということで、入力自体もしやすくなりました。Bluetoothは搭載されているものの、今のところキーボードやマウスの入力には対応していないのが残念です。ただ、シリアル入出力併用のマルチユース端子があるみたいなので、たとえ有線でも入力デバイスが繋げれば、長文の文章を入力してメールやブログ更新などできるとハードの価格が安いものですしありがたいのですが。

 これだけのスペックを見ていくと、すでに発売されている任天堂の3DSと比べてしまいます。3DSは3Dが目玉機能であったためでしょうか、私個人の面白く使えそうな機能や追加のソフトなどは未だ出ていないので、結果的にソニーのPlayStation VITAについての期待は当然ながら大きくなります。スマートフォンに近づく必要はないと思いますが、ゲーム機として主に使われるとしても音楽やビデオの再生マシンとしてや、インターネットに繋いでパソコンを持っていかなくても一通りの事ができるようなマルチメディア端末として出てくれれば、スマートフォンには興味はあるものの料金の高さや端末の2年縛りに違和感がある方にとって、代替機としてのポテンシャルも秘めている魅力的な端末となるでしょう。

 もちろん今の状況のままでも予約時の争奪戦は必至だと思われますが、個人的には手に入れる予定ではいるものの、上で書いたような不確定要素もあるので、ゲームをやる気満々の方を差し置いて手に入れるのも悪いなという気もしますし(^^;)、来年になってメーカーの在庫管理が落ち着き、いろんなソフトが出揃った時期ぐらいまでに手に入れることができればいいかなと思っています。ただ今後のプレスリリースの内容によってはここまで書いた私の使用目的に合わなくなる可能性もありますので、今後も追加される情報についてはきちんと把握しておこうと思っています。


キングジム ハンディメモ マメモ TM2

 ポメラでどこでもテキスト入力したいという人たちを取り込んだキングジムが、今度は手書きメモに特化した電子デバイス「マメモ」の手帳タイプをを出してきました。それまでは卓上タイプでしたが、持ち運びしやすい形状になっているのがなかなか面白そうです。具体的な内容についてはメーカーのリンク先を参照してみてください。

http://www.kingjim.co.jp/sp/mamemo_tm2/

 基本的には本体メモリおよび外部メモリ(マイクロSDカード)に手書きメモやToDoを書き込み、メモリカード経由でパソコンやスマートフォンにデータを移すことができるというのが売りのようです。スマートフォンで電話しながらメモをするのにこれを使った方が便利な場面は確かにあるでしょうし、走り書きのようなメモまできちんと分類して記録しておきたい方にはなかなか魅力的に思えるかも知れません。

 カレンダーから呼び出してその日の予定などを入力できるToDo機能はなかなか便利そうですが、改めてGoogleカレンダーなどに入力し直すのなら紙のメモでもいいような気もしますし、購入するかどうかというのは悩みどころではありますね。

 実のところ、いわゆる通信機能のない電子手帳、シャープの液晶パッドWizシリーズがスマートフォンでできるところを切り捨てて改めて帰ってきたような感じがしていて、面白そうな事は確かです。しかしこうした電子デバイスの宿命として、どうしても落下などの外的ショックや水に弱いという部分もあることを十分認識しなければなりません。以前のブログで紹介した耐水紙を利用したリングメモと多少濡れても書けるボールペンのセットなら千円もかかりませんし、デジタルデータとして手書きメモを保存したい場合は書いたメモをその都度デジタルカメラで撮影して保管しておくという技も使えるわけです。その時、メモリカードに無線LANを搭載したものを使うことで、即座にネット上に保管させることもやろうと思えばできます。ただその場合、外から見るとかなりみっともないように映るかも知れませんが(^^;)。

 逆に機能がシンプルなものであるだけに、これからさまざまな道具と組み合わせることによって新たな魅力というものを見付けられる可能性を持ったデバイスであるとも言えます。実売価格がいくらぐらいになるのかわかりませんが、安く手に入りそうだったら、さまざまな工夫の元、旅先での利用法についても検証してみたいですね。


政局と旅行

先日のブログで書いた通り、再来週の19日で高速道路の土・休日限定特別料金の千円は廃止されることになっていますが、今にして思うと実にいろいろな事によって振り回されてきたなと思います。

当初は高速道路を全て無料にするということだったのですが、元々は前の政権が高速道路無料化に対抗するようにして出してきた土・休日千円の政策が続くことになりました。もしあの大震災が起こらなかったら、普通車二千円、軽自動車千円ということで高速道路中心の旅をする人たちが増えていったのかも知れませんが、このまま行けば単に以前の状態に戻るだけなので、以前にもやっていた対策を立てながらこちらは旅をするだけなのですが、またぞろ政局が不安定になってきたのが気がかりではあります。

高速道路については、6月20日から東北地方の通行料金がとりあえず罹災証明書を持っている方や、中型車限定で無料になり、順次夏ごろから全ての車が無料になるようにしていくという話がありますが、これも今後の状況でもし内閣が倒れてしまったらそのつもりでいた人たちは大いに困るということにもなりかねません。物資運搬や団体でのボランティア活動で被災地に行く方はすぐに恩恵を受けられますが、個人が普通車や軽自動車で被災地に向かう場合、政府案を鵜呑みにして計画を立てていいのかというのが今思っているところです。

これまでも先に法律案が報道され、それがあたかも実現するかのようにテレビや新聞で出され、その気になったところで計画自体がなかったことになってしまう事が起こってきたのですから、今回は大丈夫だと信じる気になれないのも当然のことでしょう。東北の高速道路無料というのは、その分の財源がなければ実現は不可能です。その分の予算が国会で承認されなければ絵に描いた餅で終わってしまうだけなので、マスコミの方々には政局うんぬんよりも、国会で何が行なわれ、それによって何がどうなるのかという事をまず報道して欲しいと切に願います。そうした報道がきちんとしてくれれば、ぬか喜びもせずに済み、きちんと予定も立てられるようになるのですから。

私は詳しくはわかりませんが、具体的に旅行の日程が立てられないということになると、はっきりしたとたんにまとまって人が押し寄せたり、人気の宿に予約が集中するような事がこれから起こってくる可能性が出てくるように思います。そうした事が起きても政治家の方々は困らないでしょうが、困るのは目の前の状況に右往左往する被災地周辺の観光業に関わる方々だと思うと大変心が傷みます。復興の第一歩は被災地におけるあらゆる面での情報が公開されることにあると私は思っているのですが、これからの政治は、そうした問題をクリアにしてくれるのでしょうか。


MAGICMOUNTAIN ナノテクシットマット

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 車内でこうしたマットを使うことは私の場合ほとんどありませんが、外で座るような状況の際にはこうしたマットがあるとないとではかなり違います。雨上がりの時には濡れるのを防ぎ、冬で地面が冷たい時には寒さから身を守ってくれます。登山用としてだけでなく、スポーツ観戦時にはあると便利です。100円ショップでも折りたたみのクッションは置いてありますが、写真のように収納袋も付き、耐久性もそこそこなのが嬉しいです。

 実は、私はこのマットを購入する際、地面や硬い座席で使う以外の事を想定しました。というのも、車中泊の旅ではその移動のほとんどを車で行なうため、歩きながらの旅のような荷物を背負ったり持ったりするような感じのバッグはほとんど持っていきません。それでも、車を停めて歩いて観光する時のためにと、たたむと相当小さくなるペラペラのデイパックを車には常備しています。ほとんど荷物にならないのはいいのですが、背中の部分にクッションがないので型崩れが起きたり、汗をかくと中の物が影響を受けてしまうなど小さくまとまるというメリット以上のディメリットもあります。

 そこで、このマットをデイパックの背中があたる部分にセットして、両手を開けての徒歩移動を快適にできるようにと考えました。マットをセットして背負ってみたところ結構体にフィットし、安物のデイパックがグレードアップしたような感じになりました。もちろん、歩いての観光中に休憩を取る際にはマットを本来の使い方で使うこともあります。

 というわけで、車内での出番というのはほとんどないのですが、登山用品店に置かれているものの中でもそれほど高いものでもないので、車の外に出てゆっくりと腰を下ろすのに、地面に直接座りたくない方は普段旅に出る人数分だけ用意しておいても損はないでしょう。ただ、これを何個かまとめたところで、車中泊用のマットの代わりにはならないと思います。同じパタパタと開くマットでもキャンプ用のものが車中泊用には適しているように思います。しかしこうした小さいものが小回りが利くことも事実です。長めのマットで寝床をセッティングした後、ちょっとした段差が気になるという方はこうした小さいマットを補助的に使うのについては有効かも知れません。


SANYO ICレコーダー ICR-PS401RM

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 買い物のタイミングというものはいろいろありますが、SANYOのICレコーダーの現行モデルが投売りされていていました。とある家電量販店で店頭価格の金額の半額で売られていたのを発見し、しばし悩んだ挙句同様のレコーダーがあるのに追加購入してしまいました(^^;)。録音機材としてレコーディングウォークマンをかなり高値で買っていた頃と比べると、これだけの小さなもので高音質デジタル録音ができてしまうというのはそれだけでもすごいと思いますが、パソコンにコピーしてしまえばメディアも格安で出力できるようになり、この点においてはいい時代になったものだとしみじみ思います。

 以前紹介したICR-PS502RMと並べてみましたが、全体的に質感は悪いものの、画面も大きくなりボタンの数が増えて操作しやすくなっています。機能的にはICR-PS502RMにあるズームマイクが省略されているものの、ステレオマイクの質感は良く、PCM録音のビットレートが44.1kHz(CDのクオリティ)だけでなく48kHzにも対応するなど良くなっている部分もあります。講義の内容を教室の一番後ろで録音するような用途ですとICR-PS502RMや、現行機ではズームマイクの付いたICR-PS511RMの方がいい場合もありますが、旅の記録を残すという意味ではこちらのもので十分すぎるほどだと思います。

 発売日が2010年11月26日というまだ出てまもないのに、なぜ投売りのようなことをされているのか、ふと考えたらその理由がわかりました。三洋という会社自体がパナソニックに吸収されてしまうため、これらICレコーダーのブランドも消えることになり、今のラインナップをSANYOのロゴで売り続けることはまずいということがあるのだろうと思います。ネット通販のアマゾンでもすでに入手できないようになっていますし、店頭の在庫もあるだけといった感じになっています。しかし、まだ普通の価格で売っているショップも多くありますので、状況によってはSANYOのICレコーダー自体が投売りされる可能性もあるのかも知れません。

 車中泊の旅とICレコーダーとの関係については以前も書きましたが、旅の記録を付けるための口述筆記用に使ったり、旅先で出会ったさまざまな音を記録するという用途でもいいでしょう。旅の際中に危険な目に遭遇した際に事実確認のために使うというのも立派な使い道です。そして、日常使いでもカードに音楽を入れておき、ミュージックプレイヤーとして使ったり、本体メモリが4GBあり、USB端子も本体に付いているのでUSBメモリ代わりに書類や画像などのデータを入れておくという使い方もできます。今後、パナソニックがこれまでの三洋のICレコーダーのラインアップをどうするのか実に不安ではあるのですが、興味のある方は安く売られているうちに買っておくのがいいのではないかと思います。


ウィルコム さらにもう一台無料キャンペーンの注意事項

 PHSのウィルコムでは、新規購入者だけではなく既存の契約者においても「だれとでも定額」を付けた電話機を一台持っていると、PHS同士の通話無料(長時間通話には一部制限あり)、メールの送受信無料という契約の端末を一台月額無料で増やせるというキャンペーンを行なっていて、それが5月で終了したのですが、6月からはさらにもう一台同様の条件での端末を増やせるというキャンペーンを開始したようです。

 こんなことをして本当に大丈夫かと思いますが、今のウィルコムではとにかく契約回線を増やすことが至上命題なのだなとしみじみ思います。一台目の契約パターンを変更すると無料という権利が消滅するトラップや、今回の場合は基本料は無料でも端末代はしっかり取られるので、どんな端末がいくらなのか、店頭でその価格を見ないといけませんが(端末代金はW-VALUE SELECTの対象外となり、オプションや通話料が発生しなければ、一括ないし分割で端末の最低月額980円×24回分を支払う必要があります。だれとでも定額のオプションを付けるとその分はW-VALUE SELECTの相殺対象になるため、機種によって月額980円のみで他の電話にもかけ放題の端末が2年間利用できることになります)、2年以上音声通話中心で主契約のウィルコムを使い続ける気があり、さらに増やした分の端末料金を負担する気があるのなら魅力的なプランであるかも知れません。

 私の持っている2台目は端末料金も無料だったので2台持っていても主契約の料金のみで済んでいます。今後増やそうと思われている方はその時と比べると条件はよくありませんが、元々だれとでも定額を2台目にも付けたいと思われていた方はあまり問題はないでしょう。ウィルコムのエリアで生活されている方にとっては、最安機種であればソフトバンクのホワイトプランよりお得なぷらんだとは思います。ただし、今回のキャンペーンの場合は月々の支払いが現状では増えるようになりますので、その点だけはご注意を。


梅雨の時期に気を付けたいこと

 全国的に梅雨の季節になってきましたが、昨日のこちら静岡の最高気温は16度で6月としては記録的な寒さだったとのこと。雨というのは旅先でも気が滅入るものでもありますが、夜の雨というのは意外と周辺の気温を下げるものです。就寝時に体が冷えないように、夏の時期でもある程度の寝具は用意しておいた方がいいように思います。私の場合は夏でも寝袋を常備していますが、くれぐれも体調を崩すことのないように気を付けましょう。

 その他にも、車からの出入りの際であるとか、傘を車内に入れることによってどうしても車内は濡れてしまうという問題があります。車中泊の旅ということになると、どうしても荷物が増えるため、傘を置く位置によっては荷物が濡れてしまいます。常に手の届くところにタオルを置いておき、濡れたところをすぐにふき取ることはそれなりに有効ですが、傘についてはふき取るぐらいではどうにもならないことが出てきます。

 ドライブ用品として、傘を車内で収納するカバーがありますが、そうしたものを利用してできるだけ水滴が飛び散らないようにするというのが以外に重要です。荷物に傘が当たらないから大丈夫と思われる方もいるかも知れませんが、水に濡れた傘をそのまま車内に置くと状況によっては大変な事になる可能性もあります。

 というのも、私の車が軽自動車のためできるだけ収納の効率を上げようということで、運転席と助手席の下にもいろんなグッズを入れています。そのため、ついカバーに入れるのを忘れたまま後部座席に突っ込んでおくと、知らぬうちに座席下に置いたものを濡らしてしまう場合があるのです。

 そういうわけで、座席下に荷物を収納する場合は、濡れて困るものはそもそも置かないか、一応の防水対策をした上で収納しておかないと、電気製品などは全く使えなくなってしまう可能性もあります。普通車の場合はわざわざ座席の下に荷物を置かない方が多いと思うので、そこまで神経質になることもないとは思いますが、車の中の湿気が多すぎると体調にも影響が出てきてしまうかも知れませんので、長期旅行の際にはその点にも気を付けておいた方がいいでしょう。

 そして、梅雨時の雨というものは、しばしば長い時間降り続く集中豪雨を伴うことがあります。事前に気象通報をチェックするとともに、車中泊場所の選定には十分に留意し、川の増水やがけ崩れの危険が予想される場合は、車中泊を中止するという選択も頭の中に入れておくことが必要でしょう。インターネットでの気象予報では、雲の状況や雨の予想を表示してくれるものもありますので、自分の現在位置がどこなのかということと、災害の危険がないのかということを把握する必要があります。こうした情報というのは、地震の情報と違いごく狭い範囲の中で起こるということもあり、ラジオからの情報収集というのはほとんど期待できないと思われます。以前このブログで紹介しました天気予報上の地方名地域名の情報を事前にネットなどで入手しておき、移動中から宿泊場所として予定しているところの天気はどうなのかということをチェックすることはできても、リアルタイムに防災情報を入手するのは難しいということを理解した上で現場での判断ということになります。くれぐれも梅雨時の車中泊の旅は無理をせず、安全を優先した中で行なうようにしたいものですね。


6月以降の高速料金対策

 本日のニュースによると6月19をもって終了になる見込みのようですが、いよいよETC利用での高速道路料金(土・日)の千円均一がなくなります。車で旅をする人たちにとってはどういう影響があるのかすぐにはわかりませんが、引き続きETC割引を使いたい場合には今までよりもさまざまな対策をねることになってきそうです。

 とりあえず6月以降も通勤割引などの、千円高速になる前から行なわれていた割引は継続されるということなので、改めてこうした割引の研究およびそれにそった旅の行程を立てるということになります。よく言われているのが、100キロ以内で設定されている半額の通勤割引を複数枚のETCカード(割引はカード1枚で朝夕それぞれ一回に設定されているので、複数のカードを使えば100キロ直前のインターで降りて改めてカードを交換して次の100キロという感じで走行するという方法です)で設定時間の許す限り使い続けるという技ですが、その場合はサービスエリアでの休憩自体が時間を食うことになるので、高速道路を降りてからゆっくりするような旅の行程になっていくのかも知れません。

 ただ、その場合には事前に行程の検証と、高速道路に乗り降りする時間の管理が必要になりますので、できたらスマートフォンやパソコンなどで料金をシミュレートしてから乗らないと割高な料金を払ってしまう可能性があるので注意が必要です。そして、ETCカードを1枚しか持っていない方については、今お持ちのETCカードを発行しているクレジットカード以外に持っている、別のクレジットカードで新たにETCカードを無料で作るこができたら早めに申し込みをしておきましょう。余分なクレジットカードを持っていない方については、年会費無料のクレジットカードでETCカードも無料で作ってくれるところもありますので、旅行の前に複数作っておくというのも交通費を下げるための対策と言えます。

 個人的には深夜割引をうまく使いながらある程度のところまで行き仮眠を取り、通勤割引開始時間前に高速を降り、割引終了時間前までに目的地周辺にたどり着くような行程を組めば、高速千円の恩恵が受けられなくなっても、一般料金との差額はそれなりに出てきます。しかし、破格の料金とまでは行かないため、深夜に国道のバイパスなど無料で通れる道と併用しつつ、その場その場で高速料金をシミュレートできるような出先でのネット環境というのは不可欠になっていきそうです。それなりに面倒くさくなりそうですが、そうした計画を立てるのも今後の旅の楽しみとして実践をしていこうと思っているところです。