月別アーカイブ: 2011年6月

土日休日高速1,000円の終了にあたり

 駆け込みで昨日一昨日と高速に乗って遠出をされた方は多いかと思います。渋滞もゴールデンウィーク並みだという報道もあり、いろいろ問題視された政策ではありましたが、気軽に車で旅行したいと思っていた人たちにはそれなりに支持された政策ではあったと思えます。特に今回の政策で最も影響を受けたと思われる四国へ渡る3本の橋を利用していた方たちは、今後フェリーを使ってでも四国へ行きたいという人はどの程度いるのかということも気になりますが。

 本日から罹災証明を受けられた東北の方々は高速道路を一部自由に通行することができるようになり、そうでない人たちはETC利用者に限り休日は30%から50%の割引に変わります。その他通勤時間割引や深夜割引などは平日でも行なわれます。実感としては以前の状況に戻るだけなのですが、その恩恵を受けてきた私を含む多くの人たちが肝に銘じなければならないことがあるように思います。

 千円で高速乗り放題となり大渋滞が現実にゴールデンウィークや年末年始、お盆の時期に発生しました。ある程度交通集中が起こるので渋滞は仕方ないにしても、あれだけの渋滞がなぜ起こるのかというと、あまりの渋滞に離脱し、高速を降りる人たちが極端に少なかったということがあります。かくいう私もそうなのですが、静岡から九州まで行く際、大渋滞に遭遇しても、途中で高速道路を降りることでまた新たに高速道路に乗ると千円が追加でかかってしまうことが許せなかったのでした(^^;)。一回降りても十分に従来の料金と比べれば安いのですから、大渋滞区間は下の道を行った方が所要時間は少なくて済んだかもしれませんし、何よりも全く動かなくなった道路上でストレスを溜め込むことはなかったはずです。しかし、私を含めた多くの車が頑なに車を高速道路上に留まり続けさせたことであれだけの渋滞が発生したということになります。これは今考えると自己中心的な発想で多くの人に迷惑を掛けたという風に思います。少なくとも、改めて高速道路は何のためにあるのかということをこれから考える契機になればと思います。

 ただ、元々民主党の主張してきたのは全国の高速道路の無料化で、インターチェンジの料金所をなくすなんてことも言っていたわけですから、これが実現していれば高速道路が国道や幹線道路のバイパスとして利用されることを意図されていました。そうなれば車中泊などしたくない人たちは眠くなったら高速道路を降り、駐車場の確保されたビジネスホテルに泊まることができます。食事についても24時間営業していない不便なサービスエリアで仕方なく自動販売機から食べものを得なくてもファミリーレストランや地元の旬の食材を置いている食堂を利用すればいいはずでした。

 不幸なことに、これから高速道路を使って旅をしようとしている人たちは、今後は高速道路上で商売する人たちの都合に合わせて計画を立てるしかなく、そうしたことに対するわずかばかりの反逆が、事前でいろいろ用意して車中泊をするような旅のスタイルではないかという気がします。私自身、今後の旅の中で、安全に車中泊できそうなところが見付からない場合は一区間だけ高速道路に乗り、車が少なそうなパーキングエリアで車中泊をするような事はあるかも知れません。高速道路の料金がそこそこかかったとしても、ホテルを取る料金を考えた場合、その分を車中泊でカバーしようと思う人が増えれば、これからはもしかしたら車中泊をする車は減らないで、むしろ増えてしまう可能性も考えられますね。今後、私のような車中泊を前提に旅に出るスタイルを行なっていた人がどうなるかということについても、実際に旅に出ながら見ていきたいと思っています。


サーモス 真空断熱タンブラー JCY-400(400ml) JCY-320(320ml)

 キャンプで使うマグカップにおいて、シングルとダブルの二種類がありますが、シングルのほうは火にもかけられる単純構造なのに対し、ダブルは二重構造になっていて熱が逃げにくくなっているので保温・保冷効果が期待できるということで値段は高いですが人気は高いようです。ただ、多くのダブルマグというのは、保温性のあるステンレスボトルのように二層の間を真空にしているわけではないので、抜群の保温保冷効果があるかというと、そうでもないのです。

 そういうわけで、私のブログではステンレスの真空断熱構造を持つマグカップについて紹介しておりましたが、昨日とあるショップをのぞいたら、サーモスが新しく出したマグカップでないタンブラーが置いてありました。それが表題の二種類のタンブラーです。

Jcy320

 写真はJCY-320の方ですが、明らかに自宅でビールや焼酎・日本酒を飲む人たちをターゲットにしている感じがします。以前にも400mlのタンブラーはありましたが、新しいものの方が手にしっくりくる感じです。JCY-400は350mlの缶飲料を氷を入れてもそのまま入れられますので、家飲みをする父親へのプレゼントに最適だと思いますが、車のドリンクホルダーに違和感なく置けそうなのはJCY-320の方です。フタがないので車の走行中は危険ですが、車を停めてゆっくりと飲み物を楽しみたいような場合、こんな感じのタンブラーを車内に持ち込んでみるのもいいのではないかと思います。予算さえ許せばチタン製の真空断熱タンブラーというのもありますが、こちらの方は一つ二千円程度と気軽に買えるので、主に自宅で使いながら、状況に応じて旅にも持っていってもいいでしょう。

 サーモスでは同じように真空断熱ケータイタンブラーと銘打ったJNDで始まるシリーズがあり、こちらはしっかりとフタがしまりますが、車に載せていてもこぼれない便利さはある反面、中を洗うのが面倒という問題もあります。なかなか食器洗いを目立つところでできないのが車中泊の旅の辛いところであり、そんな場合は食器洗浄機でも洗えるフタのないタンブラータイプのものの方が便利な面もあるのです。以前紹介した同じサーモスのコーヒーメーカー ECC用 マグカップの方が取り外し簡単なフタもあり、車の中で使うことを前提にすると便利なことは言うまでもありませんが、もう少し容量が大きいものが欲しいとか、取っ手のないものの方がいいというような事があれば、あえてこうしたものを選んで持って行ってもいいのではないかと思います。車中泊だけで完結する旅ではなく、キャンプ込みの旅行なら夜にお酒を飲む事もできますので、タンブラーで冷えたビールをじっくりいただくのもいいのではないでしょうか。



イオン店舗購入限定! b-mobile SIM ベストエフォート100kbpsで月額980円プランA

 スマートフォンを導入し、日々使っている方にとって毎月の支払に頭を悩ませている方も多いと思います。以前から紹介していますが、私はベストエフォートで上り下り最大300kbps超という日本通信の出しているプリペイド式の通信用SIMを定期的に購入して使っています。定価ベースでは6ヶ月14,900円となり、月額にすると2,500円弱となります(実際は店舗によっては値引きして売っているところが多いので、状況によっては安くなり、私は現状で月2,000円弱で維持しています)。今後中古ショップで白ロムのスマートフォンを購入して使ってみたいと思われる方もいるかもしれません。そんな、通信費にお金をかけないでスマートフォンを使いたい人に実に魅力的なプランが登場しました。

 今回、イオンの店舗で在庫があれば店頭で購入できる日本通信のb-mobile SIMは、三種類の契約形態がありますが、やはり魅力的なのはベストエフォート100kbps データ通信専用ながら使い放題で月額980円(実際はユニバーサルサービス料7.35円(税込)が追加されます)というプランAでしょう。感覚的にはウィルコムのデータ通信くらいのスピードであると理解すればいいと思いますので、動画や地図閲覧にともなうナビに使うのは厳しいかも知れませんが、メールやテキスト中心のネット接続ならそれほど問題はないでしょう。ただ、大きめのアプリのダウンロードや更新については時間がかかることを覚悟する必要はあると思います。

 特筆すべきことは、このベストエフォート100kbpsプランであっても、IDEOSを利用してのIP電話が使えるという内容が商品説明ページで紹介されていることです。同時にIDEOSを購入すれば、IP電話用の480円を追加でデータ通信ができ、一応050で始まる電話番号をもち、無料通話のついたスマートフォンを毎月安い値段で運用できます。高速通信が必要な場合は自宅やホットスポットでWi-Fiを利用するか、Wimaxの端末を別途導入すれば、使用状況にもよりますがそれなりに使える組み合わせを安く利用できることになります。

 ただし、日本通信のものと違って、全国のイオンスーパーの取扱店でしか購入できず(ネット通販は不可)、店頭で在庫がなければ当然購入できません。近くに取扱のあるイオンがあれば何度も通えますがそうは行かない場合、事前に店舗の方に在庫の確認をすることができればいいのですが、店舗の都合もあるのでその辺は不確実なのが問題です。また、契約にはクレジットカードでの決済が必要になるので未成年では契約できないことと、購入時にはSIMパッケージ料金(初期手数料相当)3,150円が必要になります。ただし、いったん契約してしまうと契約月数の縛りは全く発生しませんので、利用をやめたい場合は、一月ごとの単位でネット上からいつでも解約することができ、その場合は翌月以降の請求が発生しなくなり、解約手数料などは発生しません。他の詳しい事については、以下のページから概要をごらん下さい。

http://www.bmobile.ne.jp/aeon/index.html

 とりあえず個人的には今あるプリペイドのb-mobile SIMを期限内まで使ってから考えていこうと思っていますが、今回の発表を受けて対抗するプランがどこかから出ないかと期待する部分もあったりします。車中泊の旅の中でいろいろ使おうと思っている方は地図やナビが使えるだけの速度を保てるかというのがポイントになるでしょう。個人的には100kbps以下のスピードでは厳しい場合もあると思いますが、場所によってはグーグルマップが実用的に使えたという報告もネット上で出ているので、今後に向けての期待は広がります。また、都市部でユーザーが多い場合は地方と比べると極端にスピードが落ちる場合があるので、従来のb-mobile SIMでほとんどスピードが出ないと憤っておられる方は、たまに使う旅先だけでスピードが見込めるにしても、長い時間使っている方に合わせた方がいいと思うので、とっととこちらの方に乗り換えてしまった方がいいでしょう。どちらにせよb-mobile SIMのネット通信はイオンプランの最高速プランでもダウンロード容量に応じて制限されるものであるそうなので、イー・モバイルやWimaxと980円プランとの併用についても考えた方がいいような気がします。今回の地震で、せめてメールやツイッターだけでも使えたらと思われた方には、スピードは遅くてもドコモのエリアで接続を維持できる今回のプランを検討する余地はあるでしょう。先日のようなドコモサービス自体の不具合が出たらお手上げですが、SIMを差して使える端末の確認も上記リンクページからできますので、まずはその確認をすることを忘れないようにしましょう。


災害対策物資の入荷状況

 震災から3ヶ月が過ぎ、当初はどこへ行ってもなかったラジオや懐中電灯の類もこちら静岡市内では入手可能なものが増えてきました。供給状況についてはそう変わるものではないと思うのですが、マスコミなどによる恐怖感を伴った煽りが少なくなってきたということもその一因ではないかと思います。インターネット通販においても普通に手に入るものが出てきましたので、本日現在での状況について紹介してみようと思います。

 まず、単三電池を使ったランタンについてですが、このブログで紹介したEX-757MSはアマゾンでも在庫があるようです。EX-837NXは安値のところは売り切れが多いようですが、地元のヤマダ電機で2,980円と少々割高ながらも店頭販売を見付けた時には感激しました(^^;)。もちろん私は買いませんでしたが、辛抱強く探せば手に入れることは震災当時と比べれば難しくないように思います。

 単四電池三本でコンパクトながらも明るい電灯色のEX-547SRの在庫もようやく出てきたように思います。今回の震災で単三電池がなくなり、店頭在庫が単四電池だけになったことに不安を感じるような方はこのミニランタンをサブとして持っておいてもいいように思います。

 懐中電灯も揃ってきていますが、まだ懐中電灯が店頭からほとんどなかった状況からなぜか売れ残っていたのが、単三電池一本で長時間使えるヘッドライトGTR-931Hです。家族の人数分を枕元に置いておく用途としては懐中電灯よりも優れていると私は思っています。懐中電灯には懐中電灯のよさはありますが、災害用としてはランタンとヘッドライトの併用で十分でしょう。

 ラジオについては、いまだハンドルを回して充電するタイプの日本メーカーの商品については全く見ることができません。ただ災害用としては単三2本で動くタイプで十分です。単三で動くタイプのラジオで、ソニーのICF-9とICF-P21はどの電器店へ行ってもある程度の在庫が確保されています。その反面、パナソニックのラジオはなかなか店頭に並びません。まあ、性能自体にそう差がないと思うので、まだ用意のない方については一つだけでも買っておくといざという時のためになるでしょう。

 そして、これらの機器を動かすための電池ですが、極力充電式のエネループやエボルタと充電器のセットを同時購入することがおすすめです。ただその際注意したいことは、エネループもエボルタも、容量が少ないものが併売されており、店頭では値段が安いためついつい手に取ってしまいがちですが、容量が半分になれば動作時間も半分になってしまうといこともありますので、容量2000mAhのもの(単三の場合)を揃えるようにしましょう。こうしたグッズは災害用としてだけでなく、夏のキャンプや車中泊にも十分使えることは言うまでもありません。車中泊のためにこうした品物を揃えたいと思っている方は、ぜひ店頭まで出向いて在庫をチェックしてみてください。


エコなハイブリッドカーか安全度の高い車か

 東京で起こったことが全国のニュースとして優先して報道されるということはあまりいいこととは思えませんが、昨日東京江戸川区で起こった自動車が歩道に乗り上げて死傷者が出たニュースは当初あの秋葉原の無差別殺傷事件を連想しかけましたが、そうではなく、高齢者の運転した車によるものでした。

 車が暴走した原因はアクセルとブレーキを間違えたというものでしたが、いったいいつになったらこの種の事故は根絶されるのでしょうか。以前のエントリーでスバルのレガシィに付いている衝突回避装置について書かせていただいたことがありましたが、もう少し本腰を入れてこういう車があるんだということを告知していくなり、政府の高齢者限定の購入補助なりやってもいいのではないかと本気で思います。

 本日のワイドショーではトラックのハイブリッド車についての話題が報道されていました。有名芸能人の親をコマーシャルに登場させるということで注目が集まったのだと思いますが、コマーシャルに出演している親の世代は、まさにアクセルとブレーキを間違えて踏みかねない年齢層の人たちです。

 今後の東北で新たに車を持ちたいと思われている方も多いと思うのですが、さまざまなストレスや考え事をしていて、ついうっかりして事故を起こす確率というのは他の地方よりも多いのではないかと想像します。衝突回避機能は絶対大丈夫というだけの精度があるわけではありませんが、加齢や疲労による判断力の欠如をある程度補ってくれるだけの性能はあります。大々的な広告や扇動によって流されることなく、今の私たちにとって何が必要かということを十分に考えてから車の購入を決断されることをおすすめします。と同時に、政府はエコ関連ばかりにお金を使わずに、人々の生命を守るためにお金を使ってメーカーに安全な装備の設置を促すような政策をやってくれないと、また同じような事故が全国のいたるところで起き、悲しむ人が増えてしまう気がしてなりません。


本の情報とネットの情報

 本日、このブログを通じて交流させていただいている方から東日本大震災の写真集を送っていただきました。あれだけ大きな地震が現実に起こったことで、自分として何ができるかということを考えた時、義捐金を出すよりも身近な方へ必要なものを援助した方がいいだろうと思って継続して足りないと思われるものを現地へ送ることにしました。今回送っていただいた写真集はそのお礼ということでしたが、いまだ日本赤十字社を通じての義捐金がほとんど支払われていないことや、実際に被災者に支給される義捐金を振り込む際の振り込み手数料はどこが負担するかなど、せっかくの善意がストレートに届かない現状を見るにつけ、自分の送ったものが役に立っている実感を持てたことは良かったのではないかと思っています。

 改めて写真集を見ましたが、テレビで見たものとは違う現地の状況がそこにはありました。インターネットでも多くの情報が溢れていて、そうした情報を取捨選択することによって自分なりの行動を起こしてきましたが、その事実というものは変えることができない普遍的な災害の記録のようなものは、手元に置いていつでも見返せるようにしておくことも重要だとしみじみ思いました。直接被害がない地方に住まれている方は、震災当初においてはあたかも自分が被災されたような感じを持ってニュースに接することもできたかと思いますが、数ヶ月・数年と年を経ることで次第にそうした想いは過去のものになってしまいがちです。私個人としてはそういう風にならないように、現地の方の迷惑にならないような状況になるなら、改めて車で現地まで行くことも考えていますが、そうした気持ちを持ち続けるためにも「本」という形態はインターネットよりもこの場合はいいのではないかと思います。

 ただ、本がすべていいかというとそういう事でもありません。かくいう私自身のブログで提供している情報についても、震災前と震災後ではかなり自分の考え方が違ってきていています。世の中に「車中泊」についての本はかなり出てきていますが、今回のような震災による考え方の転換という大きなことでなくても、おすすめ商品の類については日進月歩で新しい魅力的な製品が出てきますので、雑誌はともかく単行本で出されたものについてはそれがいつ書かれたのかというチェックをしておかないと、すでに本で紹介されているものよりも高性能で安いものが出回っていて悔しい思いをするといった状況も起こりえます。

 個人的には「車中泊」なるものに普遍的なものも鉄板といえるセオリーもあるとは思っていませんので(^^;)、単行本は立ち読み程度で済ませておいて、新しい情報をネットでチェックするような柔軟性こそが必要になってくるのではないかと思います。事実高速道路が休日千円でなくなれば、それまでの一部のセオリーが全く成り立たなくなるような事が実際に起きようとしています。その中でどううまく車中泊を入れた旅をしていくかということについては、車中泊のブログというよりも車で多く旅をされている方のブログの方が参考になります。私自身もできるだけそうした中で見た有用な情報について、自分自身の備忘録をかねてここで紹介していければと思っていますが、インターネットの世界の中には私などとても真似できないような旅の達人が多くいらっしゃいますので、皆さんもぜひそうした旬の情報を探してみてください。


夏に向けて保冷剤あれこれ

 先日、山梨へとうもろこしを買いに行った際、道の駅の中でもいろいろ面白そうなものがあったので買ってきました。ただ、そのほとんどが冷蔵が必要な納豆や豆腐、豚肉のパックというものでしたので、こういった魅力的な品を見付けた場合に自宅まで鮮度を落とさないようにクーラーボックスと保冷剤を用意していることが必要となります。

 今年の夏に大規模な停電があるのではないかというシミュレーションを展開したテレビ番組を見ましたが、電気がなくなって一番問題になると思うのが冷蔵庫が止まった場合の対応でしょう。テレビではペットボトルに水を入れたものを冷凍室で冷やしておき、停電になったらそのペットボトルを冷蔵室に移すことである程度の時間は鮮度を保つことができることを紹介していましたが、冷凍室内のものについてはやはり保冷剤と一緒にクーラーボックスにいつでも移せるように準備しておくのは特に今年の夏については大事なことでしょう。

 保冷剤についてはキャンプ用に売っているハードタイプの他、水を入れて凍らせたペットボトルや、以前このブログで紹介させていただいたカチカチに固まる古いタイプの黄色いアイスノンが便利です。また、買い物をする際にもらえることがある小さいタイプの保冷財も侮れません。今回は保冷力が強力なハードタイプのクーラーボックスの他にソフトタイプの小さなクーラーボックスも持っていきました。限られた容量の中に品物を入れる場合、ハードタイプの保冷剤では肝心の品物が入らない場合もあります。そんな時、品物の隙間に複数の小さな保冷剤をもぐりこませる事である程度の時間は冷たさを保持できます。一泊二日程度の旅なら自宅から用意してきたもので何とかなりそうな気もしますが、長期間の旅の中ではそうはいきません。その際大型の保冷剤をその都度購入するというのは勿体無いですが、小さな保冷剤でしたら数十円程度でスーパーで購入することができますので、氷だけでは保冷効果に不安があるような場合や、氷が溶けたときにその処理が大変だと思う場合はこうした食料品用の保冷剤を積極的に導入して、クーラーボックス内の冷たさを保つようにしましょう。夏になるとペットボトルを凍らせて飲むための専用飲料が売っているところもあります。通常のペットボトルのお茶を凍らせた製品も出ていますので、カチカチになったペットボトルを保冷剤代わりに使い、融けてしまったら保冷効果のあるステンレス容器に移しておいて飲むというようにかなりの長時間にわたって熱くなった体を冷やす効果が期待できます。とにかくこれからの時期は、自宅の中でクーラーを付けるような快適さを車内就寝中に得ることは不可能なので、クーラーボックスで十分に冷やした冷却ジェルなどを体に当てるなりして寝ることでしか涼を取ることは難しいと思います。長い旅行日程の中、いかにしてクーラーボックス内の温度を冷たいままにしておくかということを考えながら保冷のためのさまざまなグッズを調達するようにしていきたいものですね。


BE-PALのマルチツール

先日発売になったアウトドア系の雑誌、BE-PALは創刊30周年を迎えるとかで、今さまざまな雑誌におまけが付いていて、それで売り上げ増を狙っているのにあやかってか、それとも今までの読者のための特別サービスなのか、かなり豪華な付録が付いてきました。

記事のページ紹介で申し訳ありませんが、さまざまな用途に使えるマルチツールです。以前このブログで、十徳ナイフやマルチツールは日常携行したり車の中に入れっ放しにしておくと軽犯罪法に触れる恐れがあるということを書きましたが、今回付録のツールははさみの代わりに小型プライヤーになっていたり、ナイフの代わりに先の尖っていないヤスリになっていたりして、雑誌本文でも「つねに携帯して使っていただけるようにナイフは組み込んでいない」という説明書きがあります。こうした配慮というのは今の社会で私たちがマルチツールを便利に使いこなすための配慮のように思えてとてもありがたいです。機能は上に挙げたもののほか、プラスドライバー、マイナスドライバー2本(サイズ違い)、栓抜き、ガスカートリッジの穴開けの7種類のツールが一つにまとまっています。興味のある方はお早めに本屋さんでゲットすることをおすすめします。

 

ただ、雑誌の付録だけにある程度の重量感はあるもののちゃちであることは間違いないので、もう少しちゃんとしたナイフとハサミの付いていないマルチツールがあればチェックしてみようと思ってネット上を探してみたのですが、意外とそうしたモデルは市販されていないようです。よく考えてみれば、発売されている他の国ではナイフどころか拳銃の携行さえ許可されているところが普通であるわけですし、わざわざ日本の流通に乗せるためだけにナイフ、シザースレスのマルチツールを販売することは考えにくいということなのでしょう。ナイフレスのマルチツールはLEATHERMANが出しているようですが、たとえ小さなハサミであっても職務質問された場合、その場の警察官の判断で軽犯罪法違反となる可能性は常に残ります。警視庁の以下のリンクを読むと、最初のところから思いっきりツールナイフの写真が出ていますね(^^;)。

http://www.keishicho.metro.tokyo.jp/kurashi/drug/hamono/hamono.html

キャンプで使うという明確な目的の元、すぐには使えないように梱包して車の中に入れておくような持ち運び方になるならば警察官を説得できるかも知れませんが、それではマルチツールとしての機動力は期待できないわけで、今回のような日本独自の商品企画の中で作られたものしか常時携行用にならないのかなという気もします。ただ、このマルチツールの中で、栓抜きとガスカートリッジの穴あけ用ツールは見方によっては危険と捉えられるかも知れません。でも上で引用させていただいたBE-PAL本文の記述があるわけですから、もしこれを携帯していて軽犯罪法に問われそうになったら、雑誌を見せながら交渉するしかないのかも知れませんね。


道の駅のイベントに注意

 来週の週末で高速千円が終わってしまうということでとりあえずどこかへ出ようと思っていたのですが、昨日のお出掛けは結果として最後に高速無料実験の区間を通っただけで、高速道路には乗ることはできませんでした。

 昨日は明け方から強風と豪雨になっていて、このまま出掛けようかどうしようか悩んだ末、午前8時を回ったくらいのところで雨が小降りになったことで出掛ける気になりました。毎年この時期のお楽しみとして、山梨県中央市の道の駅とよとみで、その甘さには定評のあるゴールドラッシュという品種のとうもろこしを大量に売るという「スイートコーン収穫祭」というイベントが一日限りで行なわれます。もちろん、翌日からも道の駅ではとうもろこしは売られますが、大規模な試食があったり、何しろ25,000本用意するということで大量買いも大丈夫ということで、やはりこの日には訪れたいと思ってしまったのでした。

Goldrash

 私のところからは国道52号線を経由して道の駅まで約2時間で行けるので、朝早く起きることさえできれば、それほど苦労することはありません。ただ今回は雨なのでそれほど人は出ていないだろうとたかをくくっていたらそんなことはなく、私の着いた午前10時半頃には早朝から収穫して用意したであろう25,000本の残りが少なくなり、並んでも確実には買えないと脅されました(^^;)。しかし、並んだすべての人たちが大量買いをするわけでもなかったので、写真のように2Lサイズのとうもろこしが12本入った箱を2つ買うことができました。早速ゆでて食べましたが、本当に甘いとうもろこしで、また来年買いに行きたくなりましたね。

 こうした大人気のイベントが道の駅で行なわれる場合、遠くから来る人で、車中泊込みの日程を立てる場合、目的地の道の駅に前日から入ってそこで寝るようなプランを組まれる方がいるかも知れませんが、こうしたイベントの時にはむしろ、目的地手前あたりでゆっくりできるような宿泊場所を探すほうがいいのではないかと思います。昨年行った時には今年よりも2時間くらい早く出て8時頃には着いていたのですが、それでも道の駅構内の駐車場は満車で、かなり人も出ていたので、恐らく早朝からイベント準備のためにやってきた人のために車の中で満足に睡眠を取ることは難しいのではないかと思います。

 こうした行事があることを知らないで、前日から車中泊のために訪れた方がいらしたらこれは悲劇です。高速道路のサービスエリアと違い、道の駅というのは集客のためにさまざまなイベントを開催しています。イベントをされている方の邪魔になるということもありますが、まずそんな状況では旅行中の体調を整えるための睡眠時間確保ができず、睡眠不足のまま運転しなければならない状況にもつながります。

 行きあたりばったりの旅ができるのが車中泊の旅であるということは当然あるのですが、その旅を安全で快適なものにするためにも、宿泊場所として道の駅を使う場合はイベントの有無およびその営業時間についてきちんと情報収集を行なう方がいい場合もあります。本当にあてもない旅で昼間の仮眠も自由にできるようなスタンスの旅なら、全く何の情報も持たないで本能の赴くままに行くのもいいでしょう。というか、私も一度はそんな旅のやり方をしたいものだと思っているのですが、限られた時間の中でさまざまな計画を立ててといった場合は、翌日の朝になってびっくりしないような下調べくらいはしておいた方がいいと思います。


TESニューエナジー 発電鍋ヒートチャージャー HC5

 災害時の電源確保のために、今までは主に太陽光発電の機器が被災地で使われてきましたが、大阪のベンチャー企業が温度差で発電する装置を鍋の底に配置し、水を入れた鍋の温度(100℃)との温度差を利用して電圧5ボルト・最大出力2ワットをUSB出力で取り出せる発電鍋なるものを公開しました。定価23,000円(税抜き価格)で販売するそうです。申し訳ありませんが写真はありませんので、表題をキーワードにして検索をしていただければどんなものか詳しくわかると思います。

 個人的にはコードが付くことでひっくり返してしまう危険性を感じているので(^^;)、鍋の形よりもヤカンのようなものの方がいいような気もしますが、鍋の取っ手の先から充電用のコードを出すようになっており、ヤカンの形では誤ってコード自体を燃やしてしまうかも知れないなど、総合的に考えて仕方がないのかなという気はします。廃材を燃料にした焚き火でも発電可ということなので、災害用としてだけでなく、キャンプ用としてもあればいざという時に役立ちそうです。

 ただ、こうした技術自体はそれほど新しいものではなく、以下のリンクのように、すでにこうした理論でさまざまな製品が作られているようですね。

http://www.kelk.co.jp/useful/netsuden3.html

 上のリンクにある灯油ランプ式発電機やローソクラジオなんていうものの方が火事の危険も鍋をひっくり返してしまう事故もなく割と安全に使えそうなので、携帯電話の充電は無理かも知れませんが、明かりとラジオがドッキングした今回の震災を機にこうしたものも一般化してくれれば大量生産によって手に入れやすくなるかも知れませんので、なかなか面白そうですね。

 そんな中で一つ気にかかることは、火を燃やして発電するということで、長期使用時にどの程度耐久性があるのかというところでしょうか。太陽光パネルにも寿命があり、半永久にメンテナンスフリーで動くようなものは作れないだろうとわかってはいるものの、災害用に使うものというのは、シンプルで壊れないというのがまずは第一です。今回紹介した鍋も、災害用に誰でも簡単に使えるような形で進化していって欲しいものです。