新東名での最高速度引き上げ実験の結果から見えてきたもの

過去にこのブログで紹介しましたが、東京から名古屋を結ぶ高速道路として従来の東名高速道路と並行する形で整備された新東名高速道路(第二東名)の一部区間(新静岡―森掛川インターチェンジ(IC)間)の最高速度を110km/hに上げる実験が行なわれています。先日の地元のニュースで最高速を変更したことによる影響はどうだったのか、事故件数についての発表がありました。

最高速度引き上げが行なわれたのは昨年の11月からで、静岡県警がその間に覆面パトカーを増やしたり、ヘリコプターによる空からの取締を行ないつつ様子を見ていたそうですが、静岡県警の発表によると、ここまでの1年間に発生した人身事故は前年同期より約4割少ない26件だったそうです。また物損事故は21件増の201件で、事故全体ではそこまで最高速度引き上げがあったから増えたということもなさそうです。

これは、法律で決められた最高速度はあるものの、今まででも走行車線から追い越し車線に移って追い抜きをする際の速度が若干上がることがあり、全ての車が常に100km/h以下の速度で走っているわけではないということと、今のところ最高速度を110km/hに上げたとしても深刻な影響は出ていないということがわかったということになります。

この結果を受ける形で、静岡県警は新東名の最高速度110km/hの実験を続けるようで、さらに120km/hを最高速度にしても大丈夫なのかということについても検討されるということです。さすがに、先日YouTubeに動画をアップロードして問題になった自車両で300km/hを出すことが違法にならないような、ドイツのアウトバーンのような「速度無制限」にはしないでしょう。ただ、今後120km/hぐらいまで高速道路の最高速が伸びると、常にスピードメーターが100km/hオーバーの状態で走行を続けることができるので、だいたい一時間に100kmというペースで対象区間が走れます。そうなると、渋滞や事故さえなければ目的地までの所要時間が軽減されることになります。

しかしながら、現状ではあくまで新東名の一部区間のみの実験であるので、その区間を越えたところで110km/hを出していると取締の対象となってしまいますので、実験が行なわれている区間を確認の上、スピードを上げるようにしましょう。

ちなみに、私自身が対象区間を走った感想として、できたての高速道路ということもあるのかも知れませんが、110km/h近くまでスピードを上げても車内で感じる振動も少なく、本当にそこまでの速度が出ているかという風に思ってしまうくらい快適に走ることができますが、いい気になってアクセルを踏みすぎると速度超過になってしまいますのでその点は注意が必要です。そして、目的地までの所要時間をそこまで早くということがない場合、ガソリンを節約するためには80km/h前後での走行が経験上は結果か良く、私の1300ccのフィットの場合、余裕で20km/L以上の数字(車自体の燃費表示の値ですが)を叩き出しますので、そんな事も考えながら高速道路でどのくらいのスピードを出して通行するかを考えてみるのもいいと思います。


カテゴリー: 旅行・交通関連ニュース | 投稿日: | 投稿者:

てら について

主に普通の車(現在はホンダフィット)で、車中泊をしながら気ままな旅をするのが好きで、車中泊のブログを開設しました。車で出掛ける中で、モバイルのインターネット通信や防災用としても使える様々なグッズがたまってきたので、そうしたノウハウを公開しながら、自分への備忘録がわりにブログを書いています。

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