先日、原付バイクの生産終了における話題について取り上げましたが、その理由には排ガス規制の問題に繋がるクリーンエネルギーへの転換という流れがあるのではないかと思います。日本では電気自動車こそまだそこまで多くはありませんが、電動アシスト自転車はもう相当普及していますし、電動スクーターの電池も自宅コンセントから直接充電できることから、普通の家でも持ちやすくなっているのではないかと思います。
ただ、海外で販売されているものをネット通販などで入手したものの、日本の交通法規では原付扱いになるものをそのまま乗ってトラブルになったり、海外からの旅行客が「電動スーツケース」で街中を走行していて摘発されるなど、様々な問題ある電動の乗り物が出ているのも確かです。
私自身は、車はガソリン車のままで使っていて、自転車も同時に使っていますが、古い実用車を今も使っていて、電動化率は0です。知り合いの自転車屋さんには、電動アシスト自転車に乗ると世界が変わると新しい自転車の購入を進められているのですが、実用車がまだ壊れる兆しがないことと、ある一つの理由で電動アシスト自転車の購入には踏み切れないでいます。
というのも、これも少し前の話ですが、毎日電動アシスト自転車で通勤している職場の同僚が、ついに使っていたバッテリーの寿命が来たそうで、全く充電しても距離を走れなくなったので新しいバッテリーを購入したそうですが、このバッテリーはなかなか安くないということで、これから長く使うことを考えると、どうしても購入を躊躇してしまいます。
自転車に関する話題が載っているネット情報で見ると、利用の仕方によって前後するとは思いますが、新品購入から3~4年、充電回数にして700~900回ぐらいで買い替えが必要になるという話がありました。リチウムイオンのモバイルバッテリーでは約500回の充電で劣化するという話がありますので、それよりは長く、メーカーの技術力によって伸びてはいると思うのですが、バッテリーの価格自体が3~4万円もするので、ちょっとした自転車であればバッテリー代で買えてしまうので、それなら変速機のある非電動自転車でも良いのでは? と思えてしまうこともあります。
個人的には、現在ポータブル電源に使われている「リン酸鉄リチウムイオン電池」が電動アシスト自転車や電動スクーターに採用された時に購入を考えてみるのも良いかな? と思っています。その理由は、爆発する危険が普通のリチウムイオン電池より少ないことと、従来のリチウムイオン電池と比べると圧倒的に長持ちな電池の特性にあります。
私の使っているリン酸鉄リチウムイオン電池が入ったバッテリーは、理論上満充電3千回行なっても残量80%という性能になっています。当然、電池内部が原因でない故障もあるためこの理論通りには行かないと思うものの、ほぼ毎日充電と放電を繰り返しても10年前後の寿命になることが期待できるわけです。以前のリチウムイオン電池と比べると約6倍の寿命を誇るわけですが、もし電動アシスト自転車でもリン酸鉄リチウムイオン電池搭載のバッテリーで使えるということになれば、中古の自転車に新しい充電池を加えることによって、もし同じバッテリーで10年くらい使い続けられるようになれば、コスト的にはかなり良いと思います。
もしかしたら技術的に難しいところがあるのかも知れませんが、国内のメーカーには今あるバッテリーとの置き換えでリン酸鉄リチウムイオン電池が使われている新バッテリーでも動くような型での進化を期待したいですね。もちろん、今の状態でも自転車でない他の乗り物(原付や車)と比べると、整備費と維持費は格段に安く、自分の身と少しの荷物を持って出掛けるだけならかなり広範囲を移動できる魅力的な乗り物である事には変わりありません。私自身も将来車の免許を返納した後でももし体が普通に動くのであれば、自分の体の衰えをカバーできる電動アシスト自転車へという考えはあります。それでも、コストは安く、さらに安全にということもあります。
私自身、最初の方に書いた電動スーツケースや電動スケートボードというのは、たとえ原付扱いにならない交通乗用具だとしても、電池の問題と長く利用することでの耐久性という観点で購入しようとは思っていません。自分が買うなら、やはりしっかりとした作りになっていて、もし不具合が出たとしても近くに自転車店があればすぐに対応してもらえる電動アシスト自転車になると思います。電動スーツケースも10万円くらいの価格だそうですので、同じお金を出すなら長く使えるだけでなく、使わなくなった場合にも欲しい人はいると思うので、後処理という点についても優れていると思います。今後の新製品ニュースなどで、普通にリン酸鉄リチウムイオン電池搭載のバッテリーを積んだ電動アシスト自転車が普通に走るようになることを今は期待しています。
てらさん、こんにちは。
自分も電動化率はほぼゼロなのですが、アシスト自転車は乗った事があります。確かに便利で、世界が変わった感じがします(笑)。近くのお出かけなら便利に使えると思います。
電動スクーターは走行距離が短いのと充電の手間があるので、ちょっと未だ手が出ないですね。ホンダが都内で展開中のガチャコ(スタンドでバッテリーが交換できる)が広まれば考えてもいいかな、と言う感じではあります。
このバッテリーは一回展示会で持ってみましたが、結構重い(アシスト自転車の2倍位?)ので、出来ればスマホの様に充電ホルダーにセットしたり、ワイヤレス充電出来ると良いのですが。
最近は他にも小型モビリティが出てきていますが、種類が色々有り、法律面や運用面が追いついていない感じですね。
では~ ahiru
ahiruさん コメントありがとうございました。
小型モビリティは興味があって、今後何かを買おうと思っているのですが、やはり電動アシスト自転車が気軽に使えます。私のところは自転車を使う人には住みやすい町で、繁華街に行っても数時間は無料で使える駐輪場が発達しているので、雨さえ振らなければ快適に使えます。バイクの場合、自転車のように気軽に駐車できないので、それこそレンタルバイクが発達すれば、駐車場所の問題は解決されるかもしれないので、社会インフラの発展によっては変わってくるかもしれません。
バイクの場合、ツーリングの面白さもあるのですが、今日のように39度(静岡市)あるような中だと、長距離はきついですね。いい季節に借りて楽しめるような状況に将来的になってくれると嬉しいのですが。