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JAF Mateで実験された真冬の車中泊

 レジャーとセットになった車中泊というのは暑くもなく寒くもない季節がいいですが、真冬の車中泊というのは、自ら行なう目的で出掛けなくても身動きが取れずに車中泊に追い込まれてしまうということもあります。

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 先日自宅に届いたJAF(日本自動車連盟)の機関紙「JAF Mate」2015年1・2月号では真冬の車中泊の車中泊についての実験が掲載されていました。外気温がマイナス10.2度、の状態から実験を始め、アイドリングをしない中でどれだけの装備があれば一晩過ごせるかというものです。実験は翌朝まで続き、その日の最低気温がマイナス13.2度、終了時の気温もマイナス12.9度だったとのことです。

 実験には4人の違う装備が登場し、冬山用の寝袋を使う人、毛布に携帯用カイロの組み合わせの人、薄手の災害用アルミシート使用の人、そして何の用意もない人の4名で夜をどこまで過ごせるかのチキンレースです(^^;)。結局朝まで頑張れたのは毛布に携帯用カイロを併用した人と、寝袋を使った人のみでした。実験開始時の車内の温度は25度でしたが、最初に脱落したのが何も使わなかった方で、その時の車内温度は1.8度、アルミシート使用の方がリタイヤした時には車内温度はマイナス3.9度になっていたということです。実験終了時の車内温度はマイナス7度だったそうです。これでは何も使えない場合はしょうがないですが、アルミシートの場合は何とかなりそうな気もします。実際の実験にあたった方は、シートを掛けていない部分がかなり冷え、最初に温かかった分そこでかいた汗が冷えてきたとのこと。アルミシートの中には袋状のものもありますが、このタイプのものは結露が発生しやすく、状況によってはかいた汗や結露が凍ってしまう場合もあるのでマイナス10度以上の冷え込みでは危ない場合も出てくるようですね。

 寝袋はほぼ問題なく翌朝まで耐えられたようですが、それでもマイナス10度を超える状況では快適に朝まで過ごせるとはいかなかったようです。また、毛布を使われていた方は就寝時に携帯用カイロを併用していたわけですが、この使い方というのはあくまで緊急避難時のみに行なうようにしましょう。というのも、カイロの部分に体重が乗ったまま寝てしまうと、カイロ自体の発熱温度が50度から60度くらいになるため、カイロが当たった部分だけ低温やけどをする可能性が出てくるからです。車中泊が前提で出掛けるなら、極寒期でもお湯を沸かして湯たんぽを使えるように用意をしておいた方がいいでしょう。湯たんぽも熱い状態では低温やけどになる危険性はありますが、時間の経過とともに徐々に温度は下がっていくので翌朝までそのままの温度が持続する携帯用カイロよりは安全です。極寒の時期の湯わかしの方法としては、簡単に使えて後片付けも楽なガスがお勧めですが、よくあるカセットガスは低温では燃えないため、低温でも火の付くキャンプ用のガスを用意して行けば役に立ちます。これに冬用の寝袋をセットで使ったり、シートの上に下からの寒さを遮断するキャンプ用のマットを敷いて就寝すれば、とても寒くて車内にいられないというようなことはなくなるのではないでしょうか。寝袋を使う場合、唯一外気にさらされる頭と顔を寒さから守るために、以上の装備に加えて帽子やマスクの用意もあった方がいいでしょう。そして、できるだけ車内の温度低下を防ぐために、車の窓にカーテンを付けるだけでもかなり環境は改善するように思います。

 ただし一般的な車の利用者の方が全て車中泊の用意があるわけではないでしょうし、揉めばすぐに暖かくなる携帯用カイロの利用は緊急避難としてはありでしょう。今後地吹雪によるホワイトアウトで外に出て助けを求めること自体が危険な場合、しばらくは車内で動かないで救出を待たなくてはならない場合もあるでしょう。そういう時のために車の中に常備しておくものとして考えていくと、カイロの他には単に毛布を積んでおくだけではなく、地面からの冷気を遮断するためのマット(最悪ダンボールでも可)、下着と服の間に入れて空気の層を作り、少しでも温かさを保つための新聞紙も一緒に積んでおくといざという時には役に立つでしょう。

 今回のJAF Mateのレポートは、実際の温度データがグラフ化されていたりして、もし雪が降る中で車中泊を余儀なくされた場合の対処について結構参考になりました。多くの人はまさか自分が自分の車の中で一夜を明かすことを考えていないかも知れませんが、季節に関係なく異常気象や大規模な事故の影響下で、やむなく車内で過ごさなければならなくなることもあるかも知れません。普通の旅行と違って車での旅なら荷物を余分に積むことが可能なので、体調を崩さない程度の仮眠ぐらいはできるように簡単な準備をしておくことをおすすめしておきます。


冬の車旅の怖さについて

 先日のエントリーで書いた通り、今年の年末に出発した鉄道の旅は多少消化不良のような感じを残しながらも早目に帰ってきてしまいました。今回出掛けたのは、滋賀県大津市の友人のところで別の友人と合流して年越しをするということだけが決まっていたので、その後は福井から金沢に入り、北陸新幹線が通ることにより在来線が第3セクターになるJRの在来線に乗りに行くか、それが無理だったら京都より西に足をのばそうかという感じで考えていました。実のところ、18きっぷを使った鉄道の旅にするのを決めたのもぎりぎりになってからで、単に年越しを大津から京都で行なうなら、お正月に晴れていれば車で出掛けようかとも考えていたのですが、止めたのは賢明な選択だったと思います。

 というのも、12月31日から1月1日の午後くらいにかけては天気もよく、滋賀県の北部や北陸地方には寒波襲来で大雪になるとしても、東名・名神や新名神、名阪国道や伊勢湾岸自動車道あたりは雪の降っていない所を通ればノーマルのタイヤでも問題なく行くことができる状況でした。1月1日は友人の車で石山寺に初詣に行ったのですがその時は気持ちがいいくらいの青空で、その後でお昼ご飯を食べたあとくらいから急に雪が降って来て、それからはあっという間に積もってしまいました。

 1日の夜に甘い見通しでノーマルタイヤのまま名阪国道に京都・大阪を目指して入ってしまった車が身動きが取れなくなり、およそ100台もの車が立ち往生したというのもわかるくらいの天候の急変でした。今回の事でしみじみ思ったのは、もしタイヤをスタッドレスに交換した上で出掛けたとしても、渋滞する中で多くのノーマルタイヤの車が進まなければ、いかに雪道対策をしていたとしても車と車の間をぬって走るわけにもいかず、同じように身動きの取れない状況に付き合ってしまうということです。抜け道を熟知している地元の人ならいいでしょうが、カーナビのルートをたどって走る旅行者の運転では、渋滞を横目にわき道に入ってなんて考えても、細い道に入り込んでどうにもならなくなってしまうかも知れません。改めて冬の遠出については、十分な対策だけでなく事前の情報収集を徹底し、不安があったら車を置いて行くか、出掛けること自体についても検討しながら慎重に行動を起こすべきでないかと思います。


天気に応じた計画変更も必要

 人間の欲と言うのは何もお金に限ったことではなく、しばしば連休の予定を強行しがちです。晴れのつもりで日程を組んで、雨で何もできなかったとなげくぐらいなら可愛いものですが、今年もまたかと思うほど、冬山の遭難事故が複数起こっているようです。

 もちろん、万全の用意をしていっても、予想外の状況によって身動きが取れなくなることはあるでしょう。しかし、2015年の年明けから3が日は天候は荒れ気味で注意が必要であることは天気予報を見たり聞いたりすれば明らかでした。

 かく言う私も、年明け早々から広い範囲を移動しようかと考えていたのですが、行こうと思っていた所の予報はことごとく大荒れで吹雪もあるという話だったので予定を変更して同じ場所にとどまっていました。私の場合は当初車で出掛けようか迷った結果の電車移動にしたので、まず考えなければいけないのが雪や風の影響による電車の運行状況についての情報収集です。いくら私のブログが車中泊の事を扱うと言っても、普通の電車の中で車中泊せざるを得ないことになったらいやですし(^^;)、できる限りは途中でストップすることない行程を取りたいと考えています。

 といっても思わぬところで動けなくなることもあるわけですから完全に危険を回避することはできませんが、少なくともここをご覧になっている皆さんには、明らかに天候の悪化が予想される場合には勇気ある撤退をしたり、台風の様子を見に海へ行くとか、悪天候時になってから屋根に登ったり、田んぼの様子を見に行ったりして事故に遭うことにならないようにするなど、普通に考えれば危ないことがわかっているにも関わらずその中に飛び込んでしまわないように十分気を付けていただきたいですね。今回の旅では予定を立てずに出てきたものの、休みは暦通りなので、あまり無理はせずに無事帰宅することを優先することになると思います。詳しい旅の様子などは、おいおい紹介させていただきます。


値上げされるファーストフードで旅の食事の選択が変わるか

 この文章を書いている現在、かなり早いペースでの円安が進んでいます。生活の中でどんな影響が出てくるかということですが、ここで紹介しているグッズで言うと、各種パソコンやタブレット、スマートフォンは海外生産の品が多いわけですから、新製品の価格自体もじわじわ上昇していくことが予想されます。また、これも海外に使えそうな製品の多いキャンプ用品あたりも円安による価格改定が行なわれるかも知れません。とりあえず、個人的には先日このブログで紹介した新しいジェットボイルが発売になったら早めに確保しておこうと思っていますが、こういうものは常に買うものではないため、購入を我慢することもできるでしょう。やはり日々買う食料品にどんな影響が出るのかというのが問題ですね。

 先日のニュースで、アメリカやオーストラリア産の牛肉を使って提供されているファーストフードの牛丼について、今後は牛丼並盛でも400円台での提供になるのではないかという見通しもあるようです。私は普段の生活の中ではそれほどファーストフードを含む外食を利用する機会は少ないのですが、旅行中の食事という意味では結構利用することがあります。

 ただ、安い時の一杯280円なんていう価格のつもりでいると、大盛りにしたりセットメニューにすると500円を超えてしまうなら別の選択肢も出てきてしまうわけです。ここまでのファーストフードの値段が安すぎるということもあるかとは思いますが、その安さが常識となってしまっている中で、価格の変化によって人の流れがどうなってしまうかというのも気になるところです。

 価格とは関係なく、旅先で一人での利用で、それほど時間を掛けずに食事をするという場合、全国チェーンの牛丼店というのはありがたいものです。多少価格が上がるとは言っても、それを上回る利便性の良さ(なるべく時間を掛けずに食事ができる)があるので、今後の私の旅でもお世話になることは多くなると思いますが、大勢の家族で食事を安く済ますために利用するような形だと、さっと入ってすぐに出るようなことも難しくなり、牛丼店利用の安さ以外のメリットを生かしきれないことにもなります。そうなると、値上げが行なわれた後なら牛丼店を利用するよりも別の外食チェーンに行ったり、スーパーでお弁当を買った方が便利な場合も出てくるでしょう。たまたまテレビを見ていて面白いと思ったのは、コンビニチェーンのサークルKサンクスではおでんのサイドメニューに120円のうどんがあり(^^;)、おでんダシを入れたうどんにおでんを足しても200円台で簡単な食事ができてしまうそうです。もっと安くということだと自炊をすればいいわけですし、カップ麺程度のものでも水と一緒に車内に用意しておけば、大きな災害で立ち往生したような場合の貴重な食料にもなります。さらに、旅の節目節目で道の駅に立ち寄れば、地元産の旬の食材は簡単に手に入れることができます。牛丼は高くなったとしても手軽なファーストフードとしてその地位は不動だと思いますが、高くなったからと牛丼店に行くことを躊躇するならば、その分を自炊して安く上げるという方向で考えていくのも面白いのではないかと思います。


格安バスツアーとうまく付き合う

 日本の自動車会社は空前の利益を上げているにも関わらず、国内の市場の先行きというのは全くの不透明です。というのも、10代の人たちが自動車免許を取らず、車も買わないという傾向が出てきているためです。それだけではありません。これを書いている時期はある程度ガソリン価格も下がり気味になっているものの、ガソリンは市場の動向により一気に上昇する可能性を常に秘めています。さすがに私はガソリン価格が上がったとしても車を手放すことはできませんが、公共交通機関だけで何とか日々の生活ができてしまう人を中心に、車自体を使わないライフスタイルというのも当り前になってきた部分があります。

 そういう人が安く旅行に行くためにどうするかということで、注目されているのが格安バスツアーでしょう。テレビのバラエティ番組では魅力的な面が強調されて出てくることが多く、新聞広告やチラシでも格安な金額が並びます。先日見たテレビのツアー紹介では、車で出掛た際にガソリン代や高速代、施設利用料を比べてこれだけ安くなるという具体的な比較がされていましたが、一人で旅行する場合の費用だけを見たら、車を出して一人旅をすること自体がばからしくなってしまうくらい差が付いてしまっています。

 車での旅がメインと考えている私としても、例えば個人ではなかなかチケットが取れない施設を回るとか、ツアーでないと利用できない施設が提供するイベントに参加したいという場合にはバスツアーを選ぶでしょうが、バスツアーはあくまで団体行動になるので、添乗員さんの指示通りに動くのが苦にならず、他の参加者との関係をうまく取れるかどうかが実際のツアーを楽しめるかどうかの分岐点になるでしょう。

 最近では小人数のグループで参加するのではなく、基本一名で参加するお一人様ツアーなんてのもあるので、見てくれは団体旅行でありなから自分の世界に浸りつつツアーを楽しむことも可能な場合もありますが、団体行動の規律を乱して集合時間に平気で遅れることを繰り返すようなことをやっていると、さすがにまずいでしょう。その点にさえ気を付ければ、うまく利用することはできるように思います。

 また、日帰りの周遊観光のバスツアーなら、現地まで車で行き、そこでの観光はバスに乗ってゆったりと回るという組み合わせも可能かと思います。有名な観光地を回るのにいろいろ考えたくないという場合はいいでしょうし、シーズンにマイカー規制が行なわれるような、自家用車が入ることができない場所が目的地の場合は、近くまで車で行き、路線バスやタクシーを使うよりも、日帰りツアーのある一番近い場所に車を置いて出掛けることができれば、ツアーの間は気苦労しなくて済みます。車であてのない旅をしている場合であっても、前日中くらいまでに予約ができるインターネットサイトを見付けることができれば、旅先から直接予約して参加ということもできるので、全く何の予備知識もなく出てきてしまった場合の選択肢として、そういったツアー予約のできるサイトをあらかじめリストアップしておくのも面白いでしょう。大手サイトの場合は前日の夕方までに予約すれば翌日の参加も可能というところも多いので、自分一人で運転するのに疲れた時に目先を変える方法としても長期にわたる旅の中ではいいアクセントになるのではないでしょうか。


落下物をないがしろにすべからず

 2014年の11月に、高速道路でキャンピングカーが全焼するという事故が起きました。普通の車でなくキャンピングカーでの事故だけにその原因についての報道に注目していたのですが、車の内部に原因があったのではなく、高速道路に落ちていた車の金属部品がガソリンタンクに突き刺さり、中のガソリンに引火してしまったというのが発表された原因のようです。

 これが本当なら、ガソリンタンクが車の底にある私のホンダ・フィットでも人ごとではありません。しょっちゅうこのような事故が起こるわけではないでしょうが、その対策について考えておく必要があるかも知れません。

 まず、今回の事故の原因になった部品の大きさは長さ48センチ、幅7センチ、厚さ1センチ7ミリというかなり大きなものです。普通ならそれほど大きなものが落ちていたら避けられそうなものですが、事故が起きた時間が11月1日の午前3時頃と、金曜日の夜から高速を連続して運転していたようだったので、注意力が散漫になっていたのでしょうか。この落下物が事前にインフォメーションの掲示板で現場を通行しているドライバーに通知されていたかどうかによっても変わってきますが、最近では高速道路を逆走して車が走ってくる事故も起こる時代です。また、山間部においては鹿や猪などが急に高速道路を横切る場合もあります。常に前方に注意しつつ、安全が保てないと思った場合は早めの休憩および仮眠を取ることを優先することがまずは大切であるということですね。

 そして、夜の走行中に急に落下物が見付かった場合、できる限りまたがないで避ける事ができるようなスピードで走るようにした方がいいでしょう。またいでも大丈夫だからとそのまま突っ切ろうとして、もし何かの振動で車のそこで金属部品が跳ねてしまったら最悪車が炎上することもあり得ます。小さな落下物でもどうなるかわかりませんので、いざという時には避けられるようにしながら高速道路を走行する心掛けもこれから求められるようになってくるのではないでしょうか。

 なお、何のインフォメーションもない中で落下物を発見した場合、道路緊急ダイヤルに連絡しておくようにしましょう。#9910を携帯電話からダイヤルすると、24時間無料で通話できますので、同乗者がいる場合にはすぐに、一人で運転している場合には発見した次のサービスエリアで止まり通報しておくことで後を走る車に注意喚起することができます。最近増えてきた緊急ブレーキでも落下物はさすがに避ける事はできませんので、特に車の台数が少ない深夜帯を走行する場合であっても前方に注意することは大事になってくると思います。


ネット時代でも現地特別料金に注意

 私の住んでいる静岡市では、11月の連休の時期に中心街は大道芸フェスティバルで大変賑わいます。周辺地域からだけでなく、遠方から出掛けてくる方も多いと思いますが、車でやってきた人にとって気になるのが、会場周辺の駐車場事情でしょう。

 最近ではとみに増えてきた、一日あるいは12時間限定の上限金額ありの駐車場は、朝早く現地に到着して仮眠を取る場合には重宝すると思います。しかし、先日イベント期間中のみ上限金額をなくす(つまり、時間ごとに駐車料金が上限なく上がっていく)案内を看板の上に紙で貼り付けてある駐車場に遭遇しました。結局のところ、駐車料金の売上を伸ばすため、早朝からやってきて夕方まで居座るように駐車する車を寄せ付けないための方策だとは思いますが、全ての駐車場がこうした変更をやっているわけではないので、かなり街の中でも目立ってしまっている感じでした。

 確かに、今でも花見や紅葉など季節的なイベントの際には通常の土日とは違う料金体系にしている観光地はかなり存在します。ただ、そうしたことも含めてインターネットで事前に情報を入手することはできるので、その時だけ地域周辺が混雑して周辺の住民の方に迷惑を掛けることを理解した上で近くの駐車場を利用するか、周辺に停めて別の交通手段で訪れるかの選択をすることができます。しかし、一部の場所だけとは言っても、現地へ来ないとわからない急な料金体系の変更には多くの人が私と同様に戸惑うことだろうと思います。

 今の世の中は旅行においても、現地へ行って失敗しないように、事前に多くの情報を仕入れていくので、ある意味現地の人よりもネット上に掲載されている情報については知った上で行かれる場合もあるでしょう。しかしそこで、ネットに書いてあって当たり前にできるはずのことが急に変更されている状況も普通にあり得るわけです。今回は私の地元での話でしたが、一般的にも大きなイベントで観光地を訪れる際には、イベントがある場所では事前に仕入れたネット情報が通用しないことも出てくるでしょう。そこを理解した上で行った方が現地でのダメージを少なくできるということなのかも知れません。


冷凍おせちと車中泊

 すでに来年の正月に向けて、おせち料理の予約案内が様々な所で見掛けられます。高いお金を出して普段食べ慣れない料理を注文しなくてもという人がいる一方で、おせち料理を食べるのが当り前になっている人は、年末の慌ただしい時期に準備をする手間が省けるだけでなく、スーパーで別々に材料を買うのと比べて費用が安く済む場合もあるということで、出来合いのおせちを好み、最近ではネットからおせちを頼む人が増えているそうです。私のところでも昨年あたりからネットで冷凍のおせちを注文するようになってしまいました。

 個人的にはそこまでおせちに関するこだわりがあるわけではないのですが、元々おせち料理の品々は正月休みの間に食事の支度をしなくても食べられる保存性のあるものが多く、旅の携行食には向いているような気がしています。そして、ネットで注文すると多くのおせちは凍った状態で届き、24時間室温で解凍することによっておいしく食べられるようになるものについては、これは冬の車中泊の旅にぴったりではないかと思ったわけです(^^)。

 つまり、自宅を出る時に持って行けば、冷凍庫から出す時間によってその日から翌日くらいまでおいしく食べる時間を調節出来ます。基本的には温め直しなど必要ないものなので、温かいお茶を用意しておくぐらいで、車内で気軽に食べられるわけです。

 ただ、そのような用途に今から売られているおせちを購入するのは費用もかかりますしおすすめしません。狙いとしては年末ぎりぎりから年が明け、おせちシーズンを過ぎて残ったものがディスカウント価格で売られる時です。冷凍のまま届くものを安く購入できれば、賞味期限のうちならしばらく冷凍庫に保管しておき、車での旅に持って行けば旅行中の食事のかなりの部分がまかなえてしまうでしょう。

 冷凍食品の中にはお弁当用に自然解凍させてそのまま食べられるものも出ていますが、バラエティにあふれた具材が揃っているというのはやはりおせち料理が一番です。伝統のの和食中心のおせち料理ではなく、肉中心のオードブル風のおせちも数多く出ていますので、来年早々に車で車中泊の旅に出る予定の方は、今売られている冷凍おせちの価格がこなれてきた時に手を出してみるのも一興でしょう。ある意味、外気温の低い冬だからこそ、食中毒の恐れも少ないという季節の中で使える技だと思うので、今後ネットでショッピングをされるような時には、魅力的な価格のディスカウントおせちがないか探してみるのも面白いと思います。


知らないうちに「運び屋」にならないために

 車で長い距離を移動する場合、思わぬものを運んでしまう危険性は常につきまといます。といっても危ないおクスリではなく(^^;)、細菌や植物の種子、虫といった類のものです。鳥インフルエンザが流行った時には靴の裏を丁寧に消毒しないとまずいですし、靴の裏ということで言えば、中に入りこんだ植物の外来種の種を持ち込んでしまったりすることもあります。

 先日、私の車に付いた泥汚れを取っていたら、後ろのワイパーの根元の部分に蜘蛛の巣を見付けました。車に蜘蛛の巣なんていうものは見られて気持ちのいいものではないため、手でさっと払ったのですが、その後またしばらくして同じ所を見たら、また同じところに蜘蛛の巣が張られていました。

 これは絶対中に蜘蛛がいると思い、割り箸の先を使ってワイパーの根元の部分を綺麗にしたところ、案の定小さな蜘蛛が出てきました。その後、蜘蛛の巣は確認できませんので良かったのですが、かなり長い距離を高速道路を使って移動していても、車の中で蜘蛛が生息できる環境にあるのだなと思いましたね。

 今回見付けたのは普通の蜘蛛でしたが、世間では「セアカゴケグモ」という噛まれたら危険な蜘蛛が車の中に入ることで全国各地に移動して発見されているというニュースがあり、人ごとではないとしみじみ思います。私が今回見付けたワイパーの中だけでなく、ホイールの中などに入り込んだまま移動し、生息域を広げている実態は少なからずあると思うので、今後はますますの注意が必要でしょう。

 蜘蛛の場合は巣を張るので、十分気を付けて外装を見ていけば確認はできるでしょう。巣を見つけた場合は蜘蛛が中に隠れていないか注意しながらきれいにしましょう。そして、もし危険な蜘蛛を見付けた場合は、その場限りにしないで役所などに報告することも必要になってきます。

 車中泊を行なった後についても、窓を開けた状態で就寝する場合はもちろんですが、人の出入りでドアを開け閉めした際に車の中にいろんな虫が入り込む可能性があるので、注意するに越したことはありません。大きい車で後部を万年床のように使っている場合、虫や蜘蛛にとってはかなり過ごしやすい環境になっているかと思いますので、出発前には布団やシュラフをたたみながら変なものが巣食っていないかのチェックはした方がいいと思います(^^)。長期旅行から帰った場合も中のものを全て出してきれいにするなど、細かな気配りがあれば問題は起こらないと思いますので、くれぐれも変なものの「運び屋」にならないよう気を付けましょう。


車内荷物の結露対策

 先日、雨の日に人を乗せて買い物に行ったのですが、多く人が乗っている分、ガラスの曇り方が半端ではなく(^^;)、大変だったのですが、翌日何気なく荷室の方を見たら、何やらしっとりと濡れているような感じが。

 あわてて確認してみると、後方荷室に直に置いてあるものと、コンテナボックスの外周が全て濡れていました。最初は雨漏りかとも思ったのですが、上から水がたれている感じはなかったので、もしかしたら下から水が上がってきたのかと思い荷物を出してスペアタイヤ収納部を見てみました。

 するとそちらの方にも水で濡れている気配はなかったので、これは車内の結露で濡れたものだとわかりました。一通り濡れたものとコンテナボックスの外を乾拭きし、念のため荷物は車外に出して一日外で乾燥させましたが、コンテナボックスの中は濡れてはいませんでした。

 恐らく、私が車を購入してから同じような状態を繰り返していたことが予想され、コンテナボックスに貼ってあった商品名の書かれたシールが結構ボロボロになってしまっていました。これはしっかりと荷物の確認を徹底する必要がありそうです。

 私の車の場合は幸い水漏れはなく、結露は直置きのものとコンテナボックスのまわりだけなので荷物を載せたままでも気付いた時に水気がなくなるまで乾拭きすればいいとは思いますが、天気のいい日には荷室を空にして乾燥させることも必要だなと思いました。

 また、水分を吸収する家庭用の乾燥剤を車内に載せることも行なった方が確実でしょう。私のように車に荷物を満載している方は、これから日中と夜との気温差が出てくる場合には、車内の結露に注意した方がいいでしょう。せっかく用意したものがいざ使おうと思った時に使いものにならなくなるとこまりますので、まめに車内の確認および結露していた場合にはまめにふき取るなどの対策を行なうようにしたいですね。