改めて考えるモバイル回線の形態は「物理SIM」が良いか「eSIM」が良いのか?

プロファイルを読み込むことで物理的なSIMカードを差し替えなくても新たな回線を開通させることができる「eSIM」の仕組みに興味があるものの、まだ利用するまでには至っていません。カードタイプの「物理SIM」は取り外しの手間がかかるだけでなく、入らない向きからの挿入を無理にやったり、サイズ違いのカードしかない場合に、SIMそのものを切ったり、使うことによってハード自体に故障の可能性が出るSIMアダプターを使わざるを得なくなるなど、良くない面があるのにです。

現在、私が使っている端末では、今回ホームルーターを買い足したことで(Speed Wi-Fi HOME 5G L11)、スマホを含めて全てnanoSIMを使う機器に統一することができたことが、この問題を考える場合には大きな事になりました。ホームルーターはau回線用の製品なので、基本はau回線のSIMおよび楽天モバイル専用にはなるものの、ドコモやソフトバンクのSIMを入れても限定されたバンドは掴むため、もし楽天回線がだめで、さらにau回線もつながらないような場合には、ドコモ・ソフトバンク用のSIMをホームルーターに差し替えて使うこともできるというのは、めったにないことですができるかできないかで大きな違いがあります。私がeSIMを登録して使えるのはメインにしているスマホ一台のみなので、現状では「物理SIM派」ということになるでしょうか。

もっとも、SIMの大きさや充電のための端子についても今までは様々な大きさのカードであったり同じUSBでありながら様々な仕様のプラグ形式があったものの、現在はnanoSIMとTypeCで統一されているような事が、あらゆる通信機器で起こってくれば、変わってくる可能性はあります。ただ、その際に問題となるのはハード間でeSIMを差し替えたい場合の対応になってくると思います。

例えば、今自宅メインで使っている楽天の回線が大きな障害を起こして24時間以上使えなくなったと仮定した場合、別の端末に差さっているpovo2.0のSIMカードをホームルーターに差し替えてしばらく使うような事もあり得ます。この場合、物理的なSIMカードを差し替えるだけなら使いたいSIMカードを使っていた端末から出して、改めてホームルーターに入れ、APN設定を切り替えれば使えるようになります。しかし、eSIMの場合には同じことをやるためには「eSIMの再発行」と言われる手続きが必要となり、業者によっては一回ごとに手数料がかかる場合があります。再発行するために全てオンラインで完結するところもあれば、指定された電話番号に電話して手続きをする必要があるところもあります。

手間を掛けてネットから手続きするのは仕方ないとしても、ネット以外の電話での受付窓口しかないとか、一回ごとに手数料を取る業者があるうちは、やはり安心してeSIMを使う場合のハードルは上がると思うので、個人的には徐々に両方のSIMで使える端末を増やしながら、全ての業者でのeSIMの再発行が無料でネット上で完結するようになるのを待ちたいと思います。

個人的にeSIMには興味があるので、使うとしたら現状でも上に書いた基準を満たすところと契約して使うことになると思います。それと、やはりホームルーター・モバイルルーターを含めスマホ・タブレット・PCについてはどの回線を選んでも問題なく契約した回線の全てのバンドを利用できるようなSIMフリーのものが主流になっていくべきだろうと思います。

カテゴリー: モバイル関連コラム | 投稿日: | 投稿者:

てら について

主に普通の車(現在はホンダフィット)で、車中泊をしながら気ままな旅をするのが好きで、車中泊のブログを開設しました。車で出掛ける中で、モバイルのインターネット通信や防災用としても使える様々なグッズがたまってきたので、そうしたノウハウを公開しながら、自分への備忘録がわりにブログを書いています。

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