災害時に役に立ちそうな情報は必ずしも詳しく説明されるとは限らない

9月というのは毎年防災に関する話題が色々なところで語られるので、このブログでも少し考えてみることにします。数日前ですが、TBSテレビ系の「マツコの知らない世界」で、過去にも出演した防災アドバイザーの高荷智也氏が様々な防災グッズを紹介していたのですが、番組の中では何も語られなかった中で、個人的に真似しようと思ったことがあります。

災害で停電が続くと、やはり大切なのは手持ちの道具で部屋の中を明るくするための方法だと思います。自宅にはLEDランタンがあり、それなりの明るさを確保できると思うのですが、高荷氏が紹介していたのは私がたまたま先日購入した懐中電灯型のLEDライトとペットボトルを使って部屋を明るく照らす方法について解説されていました。

テレビでは、500mlのペットボトルを下から懐中電灯で照らすことで、部屋全体を照らせるランタンのように使うためのポイントについて話していました。ペットボトルに水を入れただけでは光がボトルを突き抜けてしまうので、ペットボトルにキャップ一杯の牛乳を入れたり、さらに効果を上げるにはサラダ油を入れて振ってから光を当てると、かなり広範囲を白色の光で照らせるようになるということですが、そこで単体では立たせにくくペットボトルを乗せにくい懐中電灯をどう固定するかというところで、素晴らしいアイディアを実践していたのですが、そのアイディアについてはテレビでは触れずじまいでした。

それは、芯のあるトイレットペーパーを台座として使い、トイレットペーパーの芯の部分にすっぽり入る懐中電灯であれば、この上にペットボトルを乗せることで、簡易ランタンとして部屋の広範囲に照らすことができるわけです。

ちなみにこちらは、1000mlのナルゲンボトルにシリコンカバーを巻き、中に水を入れなくても光を拡散させたところです。これでも十分安定して立っていますので、家でも避難所でも置いてあり、支援物資としての入手も可能な芯のあるトイレットペーパーというものを台座に使うというアイデアは、日頃から防災について考えられている方だけあるなという感じでした。今後、マグライト系の懐中電灯を購入する場合は、トイレットペーパーの穴に差して立てることができるようなものを選ばれるといいと思います。

また、何気にびっくりしたのは、停電やガスの供給がされない場合に備えて「カセットガス」の利用を呼び掛ける中で、果たしてどんな使い勝手なのかと、長期間自宅のガスを使わずにカセットガスのみで生活してデータを取っていたというところです。写真には大量の溜まったカセットガスの姿がありましたが、普通の人にはここまでやり込むことはないので、その内容も参考になりました。ちなみに、カセットガス一本の連続使用でだいたい60分ほどということで、災害時を考えると家族一人につき一日一本ぐらいないと、普通の調理のように使うことは難しいのではないかと言っていたと思います。

そのために、日常的にカセットガスを使い(カセットガスには使用期限があるためほとんど使わないのに多くためていてもあまり意味がありません)、家族で定期的に行なう料理に使って消費できるように、普通のカセットコンロの他に、焼肉・たこ焼き・ろばた焼きなどに特化した製品を買って使うことがおすすめなのだそうです。

ただそれだと、毎月かなりのカセットガスの空容器をゴミとして出すことを意味するので、調理を湯沸かしや炊飯に限定すれば、カセットガスほどではありませんが燃費が良く、ゴミもそれほど出ず、さらにはいざという時に熱源自体を手作りできるアルコール燃料を使ったアルコールストーブが自分には合っているように思います。このように、新たなアイディアを取り入れながら、自宅の防災用品の種類も増やしていこうと思っています。


カテゴリー: 防災グッズ | 投稿日: | 投稿者:

てら について

主に普通の車(現在はホンダフィット)で、車中泊をしながら気ままな旅をするのが好きで、車中泊のブログを開設しました。車で出掛ける中で、モバイルのインターネット通信や防災用としても使える様々なグッズがたまってきたので、そうしたノウハウを公開しながら、自分への備忘録がわりにブログを書いています。

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