2022年7月に起きたKDDIの通信障害からわかった「電話転送サービス」の重要性

私のいる地域(同じ市内でも全くつながらなかった人もいるので今回たまたまかも)ではそこまでの大きな影響は出なかったものの、KDDIの回線で起こった通信障害はかなり長びいたようで、その影響を受けた方はかなり多かったのではないかと思います。今回の障害の内容については、いわゆる「データ通信(インターネット)」だけではなく、音声通話についても繋がらないような状況にあったということで、そうした内容を受けて、ぜひ確認していただきたい事があります。

というのも、今回auのネット回線がつながらないだけならWi-Fiを利用したり、別の会社が提供している回線を代替で使えば良いので、それこそいざとなったらeSIMで即時契約するような荒業も使えるのですが、メインで使っている電話回線がauだった場合、もし自分の番号に電話がかかってきてもつながらないわけですから、例えばLINEでもやり取りをしている人とであればLINE経由で現状を伝えてしばらく待ってもらうことはできるでしょう。電子メールの宛先を知っていればメールでの連絡もできるかも知れませんが、相手が日常的にメールを見る習慣がなければそのメールを見てももらえず、最悪の場合連絡すらできないことになります。

もし回線が不通の場合、事前に着信転送をする番号を登録することができていれば、不具合のあるメイン回線にかかってきた電話を正常に動作している別の回線につなぐことができます。今回の障害の状況を受けて考える中でもし、電話を受けることが必須の場合には「着信転送ができる契約かどうか」ということをもう一度考えてみる必要があります。

こんな事を書くのは、たまたま今回不具合を起こしたauの行なう「povo2.0」では割込通話サービス、留守番電話、着信転送サービスが利用できない仕様になっています。私自身、少し前はpovo2.0をメインの音声通話の番号で契約をしていたのですが(現在は違う回線に乗り換えています)、もしそのままにしていて今回の障害を受けていたら、ずっと電話自体を受けられない状況になっていたわけです。

他のMVNOでもこうした転送サービスを提供していないところもあるかも知れませんが、とりあえず、povo2.0とahamo(ドコモ回線)、LINEMO(ソフトバンク回線)では着信転送の設定ができないということは覚えておいた方が良く、利用する場合は今回のようにかかってくる電話を転送できなくなる可能性があることを認識した上で、これらの回線をメインで使うのかサブで使うのかの判断をする必要があると思います。

また、転送を利用できるところで、その契約に通話定額を付けている場合でも、ほとんどの場合転送時には定額の範囲外になり、転送中には別途の通話料が請求される可能性があることを覚えておきましょう。これも私が知っている中で、そうした転送時の通話料を通話定額の金額に含めるような内容でサービスを提供しているのは、日本通信のかけ放題や70分/月まで無料のプランにおける説明には、「無料通話」の対象として「転送電話」が入っているので、今回のような障害を見越したり、エリア外で不通になった場合に備えるために転送設定を別の回線(ドコモ回線だと他の回線でもつながらない可能性があるので、転送先を例えば固定電話で留守電対応にする方法もあり)のようにしておくと、追加費用もかからずに、気軽に転送電話を設定しておけるので、とりあえず電話を掛けてきた人が急用だった場合には何かしらのメッセージが残ると思います。

固定電話に転送する場合には、最近出てきた携帯電話の電波を使った固定電話サービスだと、もし利用会社の携帯回線が障害を起こした場合には同じように使えなくなってしまう可能性が高いので注意しましょう。そういう意味では、携帯の音声回線のバックアップ用途としては、メタル回線の固定電話にも業務などでどうしても電話しなければならない人にとっては一定の需要がまだあるのてはないかと思います。それこそ、在宅で仕事をするような場合にも、今回のような当初理由のわからないモバイル回線のトラブルがあった場合でも仕事を続けなくてはいけませんので、ここまで書いたようなリスクマネジメントを考えておくことも、もしもの時を考えると必要なのではないでしょうか。


カテゴリー: 通信サービス全般ニュース | 投稿日: | 投稿者:

てら について

主に普通の車(現在はホンダフィット)で、車中泊をしながら気ままな旅をするのが好きで、車中泊のブログを開設しました。車で出掛ける中で、モバイルのインターネット通信や防災用としても使える様々なグッズがたまってきたので、そうしたノウハウを公開しながら、自分への備忘録がわりにブログを書いています。

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