GoToキャンペーンの利用継続についての考え方

この文章を書いている中で、大都市だけでなく北海道の利尻島でもクラスターが発生したから言うのではなく、既に寒波に見舞われていたヨーロッパでの新型コロナウィルス感染者の増え方を見ると、日本でも同じように感染が広がることはある程度予想は付いていたということを前提にしてこれからの事を書こうと思います。

過去の日本ではスペイン風邪の流行はあったものの、その時代を知っている人がほぼいない中で、日本列島に新型コロナウィルスが入ってきて、学校が休校するような事になり、自宅に引きこもる人が増え、ストレスをためる人が増えてきました。さらに今まで当り前のように営業していた飲食業や宿泊業の存続自体が危ぶまれる状況が訪れたことから、旅行に行き、食事に行くことで関係者の生活を守ろうと意図する中で、GoToトラベル・GoToイートのキャンペーンが張られ、それが一定の効果を(業者だけでなくひきこもっていた人にも)挙げていたことも確かでしょう。

しかし、最初に書いたような北海道の離島でクラスターが発生してしまうような事が実際に起きてしまうと、GoToキャンペーンが、その恩恵に預かることなく穏やかに暮らしていた人の心に不安ということだけでなく、深刻な生活への影響を与えてしまうことになってしまっていることを理解しなければならないでしょう。

ちなみに、利尻島での感染のきっかけは島内の誰でも利用できる食堂だったそうですが、一定の場所にとどまっての会食の危険というものを感じるとともに、宿泊や食事についてその費用を助成する政策というのは、離島や山間部のような地域に生きる人たちの生活を脅かす可能性があり、地域を限定して業者への支援金を出すような方向に助成の形を変えることも必要なのではないでしょうか。

ただ、どうしてもその場所に行かなければならない人がいたとしたら、そうした助成を行なっている場所に入るために事前に検査を受けて行くようにするとか、食事も食堂ではなくお弁当などのテイクアウトで提供するようにするとか、外部から来る人間の排除ではなく安全に住み分けできるようなシステムを作っておくことも大事なような気がします。

私自身はどうしても出掛けなければならないような場合には(現状では検査は自費になると思うので検査しないで出掛けることが前提で)、車中泊利用で、食事も事前に用意するか、基本はテイクアウト利用をしますが、お店の方々の対応で可能ならば、車の中で待っていて電話ないしネット注文をして車の前までテイクアウトの食事を届けてもらうような形でできるだけ地元の人と接触しないような方法を考えると思います。

今後、何の対策もしないでGoToキャンペーンを続けた場合、単に感染者数の増加ということだけではなく、都市と農村・漁村・山村といった地方との個人的な軋轢が生まれ、コロナ後の旅行にも悪い影響が出てしまうのではないかということを心配するところもあります。それと同時に、どこかへ出掛ける以外に引きこもり状態のストレスを軽減する方法について、みんなで考えていくべきだろうと思います。


カテゴリー: 車中泊での心構え | 投稿日: | 投稿者:

てら について

主に普通の車(現在はホンダフィット)で、車中泊をしながら気ままな旅をするのが好きで、車中泊のブログを開設しました。車で出掛ける中で、モバイルのインターネット通信や防災用としても使える様々なグッズがたまってきたので、そうしたノウハウを公開しながら、自分への備忘録がわりにブログを書いています。

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