新東名に東西往来の車が流れつつある中、東名高速道路にその位置のメリットを生かした新しいスマートインターチェンジ(ETCカードでの入場のみ)である日本平久能山スマートICが開通しました。位置的には東名の静岡インターチェンジと日本平PAの間くらいにあり、静岡競輪場や静岡大学のすぐそばに立地しています。静岡インターで降りるよりも早く国宝の久能山東照宮に到着でき、久能山に向かう海岸道路をそのまま東方向に進むと、世界文化遺産の三保の松原入口に進むことができます。
静岡市の高速道路インターというのは、新東名の開通とともに北の方の山あいの場所にインターチェンジやサービスエリア内にあるスマートインターができたことで、どちらかというと今まで東名の静岡インターに行くまで時間がかかる住民への利便性が強かったように思いますが、今後は静岡市の南側にも高速道路に乗れるインターが新たにできたということで、今後の展開が期待されます。
ニュースでは、スマートインター周辺はかなり大規模な区画整理事業も行なわれていて、スマートインターの工事が優先されたため、まだインター以外は何もないという感じではありますが、外から静岡市に来る場所によってはかなり便利になるでしょう。
スマートインターのそばには静岡競輪場があると書きましたが、競輪が開催されない日の週末に大きなイベントがある場合、競輪場の駐車場を使っての「パーク・アンド・ライド」が行なわれるような事が今後あれば、そのメリットをスマートインター利用者は受けることができると思われます。
ちなみに、静岡市内で行なわれる大きなイベントということで思い付くのが毎年5月に「ツインメッセ静岡」で開催される「静岡ホビーショー」、そして2019年に続き2020年1月に同じ場所で開催されることが決定している「東京ガールズコレクション」があります。きちんとインター周辺に駐車場が確保されれば、このスマートインターを利用するのが楽で帰りもすぐに高速道路に乗れるメリットがあります。場所は離れますが、毎年11月の連休に行なわれる「大道芸ワールドカップ」についても、開場中心部は駐車料金が高くなりますし、今後のスマートインターの利用者の推移によっては、むしろ区画整理をした場所を駐車場にしてもらった方がいいと思っているのですが、今後そんな状況についてもわかり次第このブログで紹介することができればと思っています。
もちろん、いちご狩りのシーズンにはスマートインターを降りてすぐにいちご狩りができるエリアに車で移動できますし、年末年始のシーズンはいちご狩りの後でスッキリと澄み切った空に富士山が浮かぶ絶景を堪能するために久能山→三保の松原というルートを利用した後で帰りは東名の清水インターに乗って帰るというルートがおすすめになると思います。
とりあえず今後の予定としてはこのニュースを報じた地元紙では、製造業の工場誘致などが見込まれるとありました。県外から多くの人がやってくるイベントが開催される際、週末はどうしても競輪開催日と重なることも多くなると思います。そのような理由で静岡競輪場の駐車場を利用できない場合にはこうした大規模な工場誘致ができれば、静岡市は積極的に誘致した工場に話を持ち掛け、イベント開催時の週末だけ従業員の駐車場スペースを開放してもらうなどの事ができればいいのですが。せっかくこれだけのコストを掛けてスマートインターを建設したということで、そのくらいの事はやってもらって、県外から車を利用してやってくる人をイライラさせないようないい方法を考えていただきたいものです。