今年は、梅雨明けが遅かったので梅雨の前には暑いというよりも肌寒いという感じの天気が続きましたが、その後の天候についてはもはや例年のごとくと言っても、湿度が高い中で連日35℃以上の最高気温が続くと色々と気を付けていても夏バテのような症状が出てきてしまいます。
先日は電車を使って関東方面を往復したのですが、そこで目についたのは以前から比べても確実に多くなっているように思えた「バッテリー式ミニ扇風機」を首からぶら下げている人が目に付いたということです。
確かに、私なども顔や首から汗をかくことがあるので、その汗に風を当てることで汗が蒸発する時の気化熱で涼しくなるので、歩きながらでも回して使えるこうした扇風機というのは夏のレジャーのお供としては悪くない選択だと思います。
しかし、こうした電池を使った機器のウィークポイントは、「肝心な時に電池切れ」という可能性から逃れられないということです。今の季節は日の出後の午前6時過ぎから暑くなっているので、ずっと使っていると最後の最後に使えなくなったりする可能性もあります。最近の製品はモバイルバッテリーに接続して使えるものもありますが、お出掛け帰りともなるとスマホの電池も消耗してきていると思いますので、なかなかスマホを差し置いて使うというのには考えてしまうところがあるかも知れません。
それこそ、先日は夕食をしてお酒を少し飲んだ状態で、帰りにはほぼすし詰め状態の電車に乗り込んだこともあり、その日の中では一番暑さを感じることになりましたが、ようやく車内が空いてきた中で役に立ったのは電池を使わない「扇子」でした。
一応、冷房が効いている車内や室内においては、単に風を起こすだけでもひんやりした風を送ることができます。それは何も連続させなくても良く、広げて大きな面積で風を送ることができる扇子を緩やかに動かすだけでも十分な涼しさを得ることができます。
外で涼む場合には、これは電池式の扇風機と方法はかぶりますが、ミストを体にかけたり水に濡らしたタオルで体を拭いたりしたところに風を送ると、気化熱で涼しく感じることができます。この時期、水分補給のため単に冷蔵庫で冷やしただけの水を水筒に入れて持ち出すのですが、その水を小さなタオルにかけておしぼりのようにして使うと、拭いても気持ちいいですし、さらにそこから風を当てるようにすると二重に涼しさを感じることができるので、人に迷惑が掛からないことを確認した上で涼むようにしています。
扇子は100円ショップでも売っていますし、さらに水に強い、プラスチック素材で作られたものもありますので、扇風機を用意している場合でも、バッグの片端に入れておくことをおすすめします。まだまだ暑い日が続きますが、こうした工夫により何とか乗り切るように頑張りましょう。