大手キャリアが4つになる時代のMVNO選び

新しく「第四のキャリア」になる楽天モバイルが、他のキャリアとの顧客獲得に向けて動き出しました。安い回線を維持するためのプランを早くから用意し、安いデータSIMを提供してきた「DMMモバイル」を23億円で買収することを発表したのです。

最近のニュースでは、主に大手キャリアの料金プランや、端末を安く売る仕組み、さらには2年縛りについてまで現政権による「意見」が入り、その対応に大手キャリアは苦労しつつも極端なMVNOへのユーザー流出という話は聞かれません。そこには、「安いものの実店鋪のない(少ない)」MVNOよりも、「多少高くても実店鋪のある」大手キャリアや準大手キャリア(Y!mobileやUQmobile)を選ぶ傾向が出てきているのです。

私自身は日本通信が初めてSIM単体での販売を開始した頃からいわゆる「格安SIM」を使っていますが、昔も今もSIMの単体販売というのはスマホ選びから設定、その後の対応などユーザー個人が自分で問題が起こっても解決することが求められるので、多くのユーザーはそこまでするよりも、わからない事があれば教えてくれる大手キャリアを選ぶという傾向は変わっていないように思います。

今回の楽天モバイルの新規参入がこうした傾向にどんな影響を及ぼすかが気がかりですが、今の楽天モバイルはdocomoやauから回線を借りて事業を行なうMVNOですが、新たに自前の回線を使って営業を始めるようになってどうするのかというところが問題になります。サービス開始当初は多くの注目を集めるために魅力的なプランを出してはくるでしょうが、いわゆるほとぼりが冷めた頃、「釣った魚に餌をやらない」ようなプラン改悪がある可能性も個人的にはあると見ています。

大手キャリアは少なくとも端末を分割で売る際に2年から3年の長期契約を条件として持ち出すと思いますので、この期間が終わった後にプランの内容がどう変わるかというところに注目して見たいと思います。もっとも、他のサービスと違って携帯電話のサービスはその時点からの乗り換えはできますから、もし特定のキャリアでプランの改悪がされるなら、その時期に大手4社でない他のサービスに逃げるという方法もあります。

もっともその場合、一体どのMVNOに逃げればいいのかという問題は出てきます。単体のSIMカードさえ送られてくれば自分で設定から活用まで十分にわかっているなら悩む必要はないのかも知れませんが、一つあるのが小さなMVNOが今のままでは経営がうまく回っていかなくなり、それこそDMMモバイルのように他社の買収を受け入れるということもあるでしょう。各MVNOがくっついたりしてそれまで受けていたサービス内容が変わるような場合もあるかも知れません。そうなったことに納得できない場合はすぐに解約・乗り換えでいいと思いますが、果たしてどういったMVNOならいいのでしょうか。

現在、大手キャリア以外の準キャリアと呼ばれるところは「Y!mobile」と「UQmobile」があります。どちらも派手なテレビコマーシャルを流し続けていますが、回線は「Y!mobile」がSoftBank回線、「UQmobile」がau回線という親会社の回線を提供しています。サブキャリア2社についてはSIM単体でも契約できますが、通話定額オプション付きのセットプランを選ばれる場合は、SIM単体ではなくスマホとセットの割引があるプランを申し込む方がお得ではないかと思います。今後も安定して会社が維持されるという点については、この2社にdocomo関連のSIM単体でも契約ができるMVNO「OCN モバイル ONE」を加えた中で利用を考えるか、さらにSoftBankの小会社となった「LINEモバイル」を選択肢に加えて考えるのがいいでしょう。

また、今回楽天に買収されたDMMモバイルのプランが変更になり、格安でのデータ専用SIMが維持できなくなったような場合は、大手スーパーが系列にある「AEONモバイル」が、イオンモールに実店舗があるだけに安心して移ってこられるのではないかと思います。

他にもおすすめしたいMVNOは色々あります。「エンタメフリー・オプション」を持つBIGLOBEはインターネット接続の世界では老舗ですし、インターネットの老舗と言えば、やはり紹介しなければいけないのはIIJmioでしょう。

IIJmioはフルMVNOサービスを行なっており、個人的には気になっていたのですが、最近になってついに「eSIM対応のデータサービス」を2019年7月18日から開始するという発表がありました。eSIMには実体としてのカード郵送の手間もかかりませんし、iPhone XSなど、SIMスロットに挿入された既存のSIMとeSIMをデュアルで活用することが可能な機種や、最初からカードスロットがないノートパソコン単体でネットができるように、eSIMを今後活用する事も考えられます。IIJmioの新プランでは通話サービスの提供がないことなどからまだApple Watchでは使えないようですが、今後大手キャリアより安くiPhoneとApple Watchが使えるようになるなら、それだけでも十分に乗り換えする動機になるのではないかと思います。

どちらにしても、今回最初に紹介したようなMVNOが買収されたり廃業したりといった事はどうしても起きてくることで、たまたまそのキャリアを使っていたとしたら、いくら個人で騒いでもどうしようもない事だけは諦めるしかないでしょう。しかし人気の高いMVNOには、大手キャリアではできないサービスを行なっていたり、大手と比べてとんでもなく安いなど、それなりの良さはまだまだあります。そうした特徴あるMVNOが合併などによって消えないことを祈りつつ、状況に変化があったら改めてここで紹介することができればと思います。


カテゴリー: 通信サービス全般ニュース | 投稿日: | 投稿者:

てら について

主に普通の車(現在はホンダフィット)で、車中泊をしながら気ままな旅をするのが好きで、車中泊のブログを開設しました。車で出掛ける中で、モバイルのインターネット通信や防災用としても使える様々なグッズがたまってきたので、そうしたノウハウを公開しながら、自分への備忘録がわりにブログを書いています。

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2 thoughts on “大手キャリアが4つになる時代のMVNO選び

  1. てら 投稿作成者

    今回、こちらの書いた文章により疑念を与えるような形になってしまい、誠に申し訳ありません。ご指摘いただいた部分についてはこちら側の勘違いで、確かにY!mobileでもSIM単体での契約は利用できることを失念して書いてしまいました。

    当該部分については事実に即して書き直しますので、改めてご確認下さい。

    それではどうぞ、よろしくお願いします。

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