小さなきっかけから最悪の事態にならないために

サッカーのJリーグは、直接見に行けなくてもネットでの生配信をするDAZNに加入しているのですが、11月24日の清水エスパルス対ヴィッセル神戸戦は清水側のホーム最終戦ということで地上波での放送があったのでそちらで最初は見ていたのですが、延長戦のないリーグ戦なのに地元局は試合を最後まで伝えることができませんでした。

これは、テレビ局や多くの視聴者だけでなく番組を提供するスポンサーにとっても大きな痛手になるでしょう。しかし、ロスタイムが伸びに伸びて20分弱も続いたという事はさすがにテレビ局も予想できなかったでしょう。当初のロスタイムは4分でしたが、なぜ15分も伸びたのかというと、エスパルス側の選手が2名立て続けに脳震盪でも起こしたのか、その場に倒れたまますぐに動かすと危ないということで、ピッチの中にいる状態でゲームが中断し、さらに両チームの選手がエキサイトして小競り合いとなり、ベンチ内でも乱闘騒ぎが起こるなど場内も騒然とする中でかなりの時間が過ぎて行ったということが言えると思います。

ピッチでの怪我についてはやはり選手の安全を第一に考え、主審はその様子に気付いたらきちんと笛を吹いて試合を止め、倒れた選手の安全が確保できるように担架を使って運び出した上で試合再開という形が普通だと思うのですが、今回の試合の場合は審判がファウルが無いという事で笛を吹いて試合を止めなかったことで治療が遅れ、さらにその事で倒れた側のチームであるエスパルスに不満がたまり、その流れに呼応する形で、ヴィッセルの選手のさらなるラフプレーから小競り合い、さらにレッドカードを受けるほど爆発する起爆剤になってしまった感も否めません。試合内容を見ていると、両チームの選手が審判のジャッジに不満をためていくような感じはありましたが、それはやはり要所要所で審判が的確でなくでも自分の判断に基づいた明確なジャッジをしていれば、ここまで試合が荒れることはなかったと思います。

レギュラーから2人も怪我人を出してしまったエスパルスに対し、レッドカードでの退場者を2人出し、さらにどう考えてもロスタイムが当初の4分目安だったのに、治療時間と乱闘時間を考えてももっと早く試合が終っていてもおかしくないのに、試合終了の笛が吹かれないうちに同点に追い付かれたヴィッセルのどちらのチームも審判の試合のコントロールについて一言も二言も言いたいことがあるだろうなと思いながら、地上波の中継が終わった後にDAZNの方に切り替えて試合の最後まで見ていました。

試合を見ていた人の感想は、やはり審判に対する批判に尽きるわけですが、ポドルスキとイニエスタという世界的なスターの出場する試合を裁かなくてはいけないという経験の少ない審判に同情する余地もないわけではありません。個人的にはこのジャッジがJ1の降格争いのかかる試合に当たらなかった(今回の引き分けで神戸の残留が決定しました)ことだけが幸いだと思います。もしかしたら、今回のようなジャッジであったとしても普通に試合は終わったかも知れませんが、もし次節のJ2とのプレーオフ出場チームを決める試合でこんな事が起きたら、さらなる騒動が起こってしまったに違いありません。

今回の騒動にいたる道筋は、実は些細な事が積み重なって起こったという事も言えるのではないかとも考えることができます。小さなほころびが大きくなって、それが一気に爆発してしまうということは、実は日常生活の様々な場面でも十分に起こり得ることです。今回の後味の悪い試合を見て、自分が間違ったと思ったらそこで適当にごまかしてその場だけを取り繕ってやり過ごすということが、もしかしたら今回のような大きな事故のような事につながってしまう可能性があるという風に考えることは自分自身にとっても考えなければなとも考えます。

例えば運転中に自分自身がもしミスをして事故を起こし舞い上がったとしても、感情に流されることなく気を落ち着けてから、冷静に対処することができれば事故以外のいざこざを避けることができるようになるでしょう。そして、そもそも事故を起こした時の事を検証し、改めて運転する際にはその誤りをきちんと直し軌道修正した上で運転することができるようになるかということが大切だと思います。今回ジャッジした審判団にもそうした事を感じてもらい、二度とこのような事のないように最終節はすっきりと終わって欲しいものだとつくづく思います。

カテゴリー: ノンジャンルコラム | 投稿日: | 投稿者:

てら について

主に普通の車(現在はホンダフィット)で、車中泊をしながら気ままな旅をするのが好きで、車中泊のブログを開設しました。車で出掛ける中で、モバイルのインターネット通信や防災用としても使える様々なグッズがたまってきたので、そうしたノウハウを公開しながら、自分への備忘録がわりにブログを書いています。

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