月別アーカイブ: 2015年10月

旅先での10分カット

 昨日、久し振りに人の買い物を待つ間に10分カットを利用しました。今では消費税の関係からジャスト千円ではありませんが、それくらいの金額で簡単な頭髪のカットをやってくれる場所というのは結構便利です。

 最初のこの種のお店を利用したのは、実はバスツアーの休憩中でした。大きめのサービスエリア内にお店があり、30分間の時間があったので、全くお客さんがいないのを確認してばっさりとやってもらいました。そのおかげで、その後のツアーはとにかく頭がすっきりして気分のいいものになりました。

 今回改めてこうしたカットのお店を利用してみて、実に良いリフレッシュになることがわかりました。顔剃りとシャンプーがないのでそちらの方を重視したい方にはちょっと物足りなさが残るかも知れませんが、特に車を長時間運転してたまってきたストレスを吐き出すには結構いい場所のような気がします。

 全国チェーンのQB houseはこれまでは駅の構内が主でという感じがありましたが、最近は大きなショッピングモールに出店しているケースがあるので、車が無料で停められるショッピングモール内の店舗を利用されるのがいいかと思います。主に男性が対象になるお話ですが、家族旅行の場合でも、お父さんが家族の買い物に付き合うことにストレスを感じるようなら、こういうお店やマッサージのお店に逃げるという手はその後もハンドルを握らなくてはならないなら十分有りでしょう。


避難訓練だけでなく災害教育も大切

 私の住んでいる静岡県は昔から東海地震が起こると言われていたので、9月1日の防災の日には必ず小中高で避難訓練をやっていました。警報音が鳴ったら机の下に入りしばらくしたら防災頭巾を被って走らずにグラウンドに集合するというのがいつもの事でした。

 ただ、学校の避難訓練は人が多すぎるせいかそこまでで手一杯で、単に与えられたプログラムをこなすだけという形で何かあった時に本当に大丈夫なのかという疑問は昔からあったのですが、現在になって、単なる避難訓練をこなすだけではダメなのではないかという指摘が上がっています。

 というのも、過去の大きな災害で亡くなった人の中には、その場所が避難所として指定されているという理由で逃げ込み、結果としてその避難所ごと津波に飲み込まれてしまったという悲劇が実際に起こっています。その反対の例として、釜石市の小学生は普段の避難訓練で逃げていた場所では危ないかも知れないと自分達で考え、さらに高台に避難したため無事だったという事例もあります。

 そうした「自分で考えてよりよい避難の方法を導き出す」ために、災害教育をしようという試みがなされているそうです。これは、何も東日本大震災の例を出すまでもなく、古くは関東大地震の時でも問題になったところがあるのです。あれだけの犠牲者を出した理由の中に、当日の気象状況も関係していたといいます。実はその時、能登半島付近に小さな台風があり、関東にはかなり強い風が吹いていたというのです。こういう事をしっかり把握していれば、既に決まっていた避難場所に逃げても火にまかれて命の危険が出ることはある程度予測はできたように思います。

 こうした考えの元、公的な避難訓練は無駄だと言う方もいるのですが、私はそこまで極端な考えは持っていません。公的なものが主導する避難訓練でだいたいの傾向をつかみ、実際に避難しなければならない状況になったら、そこはその場で訓練通りに逃げるか、別の方法を考えるか、出たとこ勝負にはなりますがあらゆる情報を分析して自分で考えることが、最後的に悔いを残さないような気が私にはするのです。私のブログでは防災グッズや日々備えている事についても書いていますが、いざという時にはそうした事を全てご破算にしてでも身一つで逃げなければならないことを想定しなければならないこともあるかも知れません。何しろ全く正解のない中で動かなければならないのはつらいところではありますが、大切なのはいかに冷静に動けるかということも大事になってくるでしょう。


トヨタの自動運転車は2020年を目標に高速道路から

 テレビコマーシャルでは日産自動車が自動運転車の開発を高らかにアピールしていますが、トヨタ自動車の方も人が操作しないでも目的地まで自動的にたどり着く自動運転車について、具体的な計画を発表しました。
 トヨタの計画では、2020年の東京オリンピックまでに高速道路のゲートを入ってから出るまで自動運転可能な車を開発する予定であるとのことです。実験の映像も見ることができましたが、確かに流入や車線変更も人の手を使わずに機械が自動で行なっていました。
 もし本当にこの機能が使えるようになり、ほぼ全ての車に自動運転機能が付けば、従来の通りの車が紛れないことが条件にはなりますが、お盆や正月の渋滞においても、完全に止まってしまったまま動かないということは減っていく可能性があります。渋滞の原因というのは、周辺の車の流れに乗れず、急にスピードを落としてしまうドライバーのために、後続の車がうまく動くことができず、止まってしまう場合というのが多いので、インターの出口で前が詰まっていたり、事故や大雪などで完全にストップしている以外ではスムーズに渋滞の中を走れるようになる可能性はあるでしょう。
 トヨタがとりあえず高速道路限定の自動運転にしたのは、やはり一般道での不測の事態を恐れ、まずは一般道より突発的な事が起こりにくい高速道を選んだのではないかと思います。
 しかし、夢の自動運転車実現については、まだまだ解決しなければならない問題は山積みです。今問題になっていることに、高速道路の逆走車がありますが、これは問題なく避けられるのか、さらにもっと突然にやってくるかも知れない動物の侵入についてはどうなのかということですね。高速のまま急に出てきたものを避けるというのは危険きわまりないですし、では車のプログラミングで小さめの動物なら避けないでそのまま進んでしまうようにしてしまうのかどうかというのは、単に車の開発という問題だけではなく、動物愛護団体との意見のすり合わせが必要になるでしょう。高速道路の通る山の中というのは元々動物が暮らしているところなので、道路内に入ってくるのは止むを得ないところで、あくまで人間の安全のために動物を犠牲にするのかとなった場合、自動車メーカーはどうするのかが気になります。
 さらにその先には、完全な自動運転車実現の先に、今の自動車保険との関係がどうなるのかという問題もあります。2020年に登場の車は、自動車保険が今までの車と料金が同じなのか、安くなるのかということもどういう風に決着するのか見ものです。
 個人的には多少高速上で居眠りをしても安全に車が目的地まで誘ってくれるのなら、歓迎したいですが、果たしてどのような車として出てくるのか、楽しみは尽きません。

海外旅行客対策に便乗すれば通信費は下げられる?

 連日の通信関連の話になりますが、携帯大手3社からMVNOに契約を変えた場合、高速通信できる容量が少ない場合は動画を見ていたり、アプリのアップデート、写真の転送をしているうちにあっという間に高速通信分がなくなってしまうのが問題であると言えるでしょう。もっとも、大手3社でも高速通信分が少ない契約パターンもあるのですが、MVNOとの大きな違いがあります。それは、各通信会社が提供する無料で使えるWi-Fiサービスが追加料金無しで使えることです。

 私が契約していたり、過去に契約していたものの中では、ヨドバシカメラのワイヤレスゲートや、ビックカメラのBIC SIMではマクドナルド店内でのWi-Fi利用やWi2の一部のエリアで使えるものの、携帯大手3社の提供するWi-Fiサービスと比べるとやはり物足りなさは残ります。ただ、他にも無料で使えるWi-Fiサービスは各コンビニエンスストア独自のものがあったりするのですが、場所に応じて違う無線LAN設定を登録するのは面倒です。

 これは何も国内のWi-Fi難民のみが陥っている問題ではなく、毎年増えていき2020年の東京オリンピックをピークに増えていくであろう海外旅行客にもあてはまります。海外からスマートフォンやタブレットを持ち込んで使う場合、空港では問題なく使えるものの、移動した先の観光地や繁華街でWi-Fiが使えるわけではありません。今後に向けていかにスムーズに、観光地や繁華街全般に観光客が使える無料Wi-Fi網を整備するかということが、スムーズに観光客を案内するためには必要になることは間違いありません。

 こうした海外旅行客用の無料Wi-Fiですが、あくまで海外旅行客用専用にするのか、Wi-Fi網を日本国内でスマートフォンを使っている人にも開放するのかというのが今後の通信費削減が日本の家庭内でできるかどうかのカギになるでしょう。LTEはどうしても同時に使う人が多いとスピードの低下が出てきますが、その際に例えばアプリで無料Wi-Fiのエリアに入ったらLTEに優先して繋がるようなものと合わせて普及させれば、LTE通信は最低限のスピードでメールやウェブ、LINEが滞り無くできればいいという人も出てくるのではないでしょうか。

 その際大切なのは、場所によっていちいち設定を切り替えるのではなく、一部アプリの力を借りながらでも自動的に接続できるような仕組みを作ることです。個人的には全くの無料でなくても広範囲で安定したWi-Fiが使えるなら日々の活動範囲にもよりますが追加料金を払ってもいいと思っています。

 オリンピック関連の話というのは競技場やエンブレムのことに集中して語られるきらいがありますが、海外から来てくれる観光客がとにかく望むのはやはりWi-Fiの整備があれば満足度は高くなることは間違いないでしょう。いわゆるムダになりそうな費用が出そうなら、その分をWi-Fi網整備のために投入していただけないものでしょうか。こういった政策こそ、多くの人に支持されるものだと思うのですが。


家庭の通信費削減には冷静な計算が必要

 ちよっと前の話なので御存知でない方もいるかも知れませんが、インドネシアに鉄道を走らせる計画があり、その事業を日本と中国が争っていたのですが、先日のニュースで中国が受注することが決定したそうです。日本の高度なインフラが海外で使われないというのは残念ではありますが、中国の方はインドネシア政府に一銭もお金を請求しないプランを提案してきたということで、これは負けるべくして負けたという感じがしますね。

 国家の一大プロジェクトと私たちの身近の話をごっちゃにするのはかなり乱暴な話かも知れませんが、私たちの身の回りにも家庭内の通信費を考えるにあたり、スマートフォン購入時に「実質無料」のような言葉が飛びかっておりますが、実のところ「実質無料」であってもけっこうお金がかかるケースがあったりします。もちろん、例に挙げさせていただいたインドネシア政府は、事前に日本と中国のさまざまなプレゼンを受け、問題はないと決断したから中国のプレゼンを受け入れたのだと思います。中国の方としても、鉄道敷設後のメンテナンスなどで将来にわたってインドネシア経済における影響を及ぼし続けられるという計算もあったでしょうから、もしかしたら日本のことわざで言う「損して得取れ」という形の提案だったのかも知れません。つまり、建設時には持ち出しになってもこれから未来永劫に続く期間において、管理費やメンテナンス費用をごっそり受け取ることで、当初に余分に出したお金を回収するつもりでプレゼンしたのではないかということです。

 今、多くのスマートフォン利用者がお金を払っているケースにおいて、スマートフォン代を「実質無料」で使っている人は少なくないでしょう。しかし、ここで言う「実質無料」のカラクリはインドネシア鉄道の例とほとんど同じです。定価として10万円に近いスマートフォンを実質0円で売ったにしても、MVNOの月額980円程度しかデータ通信を行なわない人と契約したとします。MVNOの料金はあくまで大手携帯電話会社の下請けであるので、データ通信の原価というのは月額980円より安い微々たる金額であることが予想されます。さらに、MVNOにはないドメインメール利用のための月額300円を取り、実際の請求額は一番安いプランのデータ通信料だけでだいたい4千円前後といったとこるでしょう。

 ここからはかなり荒い計算になりますがご容赦下さい。単純に月額980円でスマートフォンが使えるMVNOとの契約と比較すると、だいたい差額が3千円くらいになります。実際のところ、通信費の原価はもう少し安いと思うので、場合によってはもっと差は広くかもしれません。ここではあくまで概算ということで3千円で計算させていただきますが、もし実質無料でスマートフォンを購入できたとしても、およそ2年間の縛りがあるとした場合、差額は72,000円になります。この時点で72,000円以上のスマートフォンを購入しており、すぐに別のスマートフォンを実質無料で機種変更できれば安くスマートフォンを持てたということになりますが、端末代の支払いが終わった後でも同じ機種を使い続ければ続けるほど実質的には毎月3,000円余りを携帯電話会社に貢いでいる形となります。その儲けが今の携帯電話会社を支えているという事にもなるわけで、政府が最近言い出した携帯料金を安くすべきという話も出てこようと言うものです。

 ただしこの計算は月のデータ使用料が、高速通信が2GB程度で制限が出るプランで作っているため、動画を見まくったりしてデータ通信を使いまくっている方の場合ではありません。それでも、私が使っているぷららの速度が3Mbos上限のいう使い放題なら、都会以外の場所で利用するならお昼や夜の速度低下もそれほどなく約3千円で済んでしまうので移行してしまった方が得な場合もあります。首都圏などで利用されていて、ぷららやその他のMVNOの無制限のプランでは速度低下がひどく使い物にならないと嘆く方は、むしろそこかしこに飛びかっているWi-Fiをうまく使って一部料金を払ってでも併用した方がいい場合も出てくるでしょう。

 これだけスマートフォンによるネット利用者が増えている状況の中、全てを満たして安く済む方法というのはないと思った方がいいと思いますが、中高生のように24時間のうち起きている時間全てスマートフォンを見ながら生活しているのでなければ、何かを諦めることによって今より安くデータ通信を楽しめる方法は出てくると思います。また、必ずiPhoneでなければならないという考えを改めることで、それこそお子さんのお小遣いでも買えるスマートフォンはいくらでもあります。一つのスマートフォンが現役として使える期間というのは案外短く、そう考えると一台10万円近くかけるよりも、その10分の1で買えるものでもLineさえできればいいと思う人もいるでしょう。このようにスマートフォンに関する考えをちょっとでも改めることができれば、なにもお上に指導してもらわなくても自分の力で通信料金をコントロールすることができるようになるでしょう。


20世紀最大の発見を多くの人が知らない問題(^^;)

 ノーベル医学生理学賞を受賞された大村智氏の快挙は、昨日のニュースですごい勢いで報じられいましたが、正直なところ多くの人は微生物を使って作ったイベルメクチンという薬が、熱帯地方の失明を伴う風土病に劇的な効果を発揮し、病自体を壊滅に追い込みつつあることなど知るよしもありませんでした。

 最近は日本ってこんなに凄いんだという事を紹介するテレビのバラエティ番組も多いのですが、私が見逃していたのかも知れませんが、これらの番組で見た記憶がありません。専門に学んでいる方ならこうした業績は十分知られるところだと思うのですが、しばしば今回のように外から評価を受けて初めて一般の人たちにその業績が知られるようになるということがあります。ということになると、もし今回ノーベル賞を取らなかったらその業績も一般の人には知られないままだったのかも知れません。

 今回の話を聞いて凄いと思ったのは、アフリカや中南米の貧しい人たちのためにある程度利益を度外視して投薬を続けてきたということです。同日成立したTTPの交渉が長びいた原因の一つに、アメリカの製薬会社の利益を確保したいという思惑と、医療費を抑えたい輸入国とのかけ引きがあったように聞いています。もし大村氏が自分の儲けを第一に考えて薬の価格を高く設定していたら、とても病気に苦しむ2億とも言われる人を救うことはできなかったでしょう。大村氏がノーベル賞を取ったということ以上に、決してお金だけが全てではないという価値感が認められたことも人として尊敬でき、誇らしいと思えます。それと同時に、微生物の力というのは実にすごいものだと思えました。


15分という仮眠時間の妙

 長距離を運転していて何が恐いかというと、やはり眠気に勝てず居眠り運転をしてしまうことでしょう。私自身もギリギリの状態まで行ってはっとしたことはあります。

 眠気を解消する方法としては外からの刺激を入れたり眠気覚ましのドリンクやするめをかじるなど、ブログの中でもいろいろ考察してきましたが、根本的な解決方法はやはり睡眠を取ることです。しかし、すぐに寝られればいいですが、なかなか寝付けなかったりそもそも車の中で熟睡するのは難しいという問題もあります。

 たまたま先日テレビを見ていて、睡眠と同じように脳を休ませる方法というものをやっていました。それは、個人的に何の根拠もなくやっていたことと同じだったので、今後は普通に試してみようと思うのですが、専門家の説明によると、眼を閉じて外からの刺激をシャットアウトすることで、眠らなくても脳を休ませることができるという事だそうです。

 ですから、どうしても寝られないと焦らなくても、とにかく寝床に入り目を閉じでじっとしているだけでも休まりますし、車の運転中の眠気も、安全に車を停めてリラックスした状態でしばらく目を閉じているだけでも解消が見込めるというわけです。

 目を閉じている時間については、15分程度ということでいいとのことでしたので、まさに移動中の休憩程度でも何とかなりそうです。場合によってはそのまま熟睡してしまう場合もあるかも知れませんので、同乗者がいたら起こしてもらうなり、一人なら目覚まし時計を利用するなどして眠気が出てきたら休めば、より安全に運転ができるはずです。

 ともあれ、仮眠として寝なければだめだということはないとわかっただけでも、かなり精神的にはストレスを感じずに済みます。基本的には睡眠時間を削るような無理な計画は立てない方がいいわけですが、眠気覚ましもなかなか効かないような状況になった場合は、15分とにかくリラックスした状態で目を閉じるということを実践してみてください。


狭い車の中で気軽に車中泊したいというニーズ

 こちらのブログでは「車中泊」というキーワードを中心に書かせていただいているのですが、読みに来ていただく方の中には、思っていたものと違うという風に思われる方も少なくないと思いますので、改めてここでお詫びいたします。

 というのも、過去にあった車中泊ブームの車中泊というのはキャンピングカーやハイエースなど広いスペースを使ってDIYを行なうなど、かなり大がかりに車中泊のための車を作るようなものを推す場合が多く、こちらのページで紹介している普通車や軽自動車のシートアレンジを何とかしたり、コンパネやコットを入れてする車中泊とは相当の違いがあります。そして、お金をかけずに単に普通の車で寝るだけということになると、そこにいわゆる「ビジネスチャンス」なるものが入ってくる余地がないので、ある意味面白味がまるでないということになるのかも知れません(^^;)。

 そんな中、テレビを見ていてふいに車中泊というキーワードを放ってきた方がおりました。俳優の蟹江一平さんで、彼は結婚しているというのに、本当かどうかはわかりませんが、週に4回車中泊をしているとのことです。しかも乗っているのは普通の軽自動車らしく、シートをリクライニングさせてそのまま寝てしまうとのことです。さすがに自分の家があるのにわざわざ車に寝に行くというのはどうかと思うのですが(^^;)、車中泊好きな人の中には蟹江さんと同じように、あえて狭い空間の中で寝た方が寝付きが良かったり心地良く寝られたりする人も少なからずいるようで、こうしたニーズから車中泊の方法を考えることも大事ではないかと思いました。

 というのも、蟹江さんのように普通の軽自動車でシートを倒しただけで寝てしまうというのは場合によっては体をおかしくしてしまう可能性があるのです。大きな災害に遭遇して車中泊をする場合に最悪の場合死亡するほどの危険があるのが、体を伸ばせないために血栓ができてしまうエコノミークラス症候群です。もし週4回車中泊というのがテレビで話したリップサービスならいいのですが、それでも普通の座席をリクライニングさせただけの状態で車中泊を続けていると、体には良くないので、せめて足を自然に伸ばすことができるように、助手席シートの下のスペースを埋めることのできるクッションのようなものを用意し、できればシートに直接体を預けるのではなく、キャンプ用のマットを置くなどして体への影響を最小限にしながら車中泊を行なってもらい、体調を崩さないようにしていただきたいですね。

 実は私自身も車で出掛けて眠気を覚ますために15分程度の仮眠を取るのにいちいち本格的に寝るための装備を用意するのも大変なので、できるだけエコノミークラス症候群になりにくく、簡単にセッティング出来て起きたらすぐに仕舞えるようなものも同時に用意する事もまじめに考えてみようかと思っています。


竜巻ではなくても恐い風

 台風から変わった低気圧が日本中に影響を与えているようですが、私の住んでいる静岡県内では昨日の早朝に一番すごいことになりました。雨や雷はもちろんですが、台風と思うくらい強い風が家を揺らすほどで、大変恐い思いをしました。

 風の影響が去ってから改めて外に出てみましたが、びっくりしたことがあります。いちばん風がひどかったのが朝の4時頃だったのですが、地方気象台の観測データを見ると、静岡市内での風速は4時台だけ12.4m/sとなっていました。先日の沖縄県を襲った台風の80m以上という風速からすると大したことはないとも思えますが、自宅の前に設置したパネルが吹き飛ばされていました。

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 写真はちょっと見にくいかも知れませんが、プラスチックのパネルを飛ばないように止めておした結束バンドなのですが、見事に切れてしまっています。この結束バンドはかなり強い力でも切れないと思っていたのですが、一瞬とは言えものすごい力がかかったため切れたのだとしか思えません。実際その後に調べてみると瞬間最大風速が28.7m/sという強さであったそうです。そう考えると、予想される風速は最大風速がどれくらいになるかを考えながら、日常の気象情報を事前に確認することが大切だと思い知りました。

 最大の風が吹いた時が午前4時ということで、とにかく風が収まるまでじっとしていたわけですが、今後同様の強風に見舞れた場合、車での外出を含めて外出することは極力避けるようにしないと、命に危険なものが飛んで来る可能性もあります。移動中にこのような天候になってしまった場合は、最新の情報を入手しつつ、できるだけ風を直接受けないような所に避難することを心掛けましょう。


生活スタイルが変わっても「米」は大切

 先日、とある方からお米を10キロ(無洗米ではない普通の米)をいただきました。個人的には大変嬉しかったのですが、なぜお米をくれるのかと聞いたら、自分も人からもらったものの、食生活の中でお米を炊いて食べる機会がなくなったからと言われました。

 確かに、今の世の中は朝食にパンを食べた方が楽ですし、わざわざお米を炊かなくてもお惣菜と一緒に売っていたり、保存が効く上に電子レンジですぐに食べられるパックのお米もあります。また、カップ麺やインスタントラーメンを安く買っていればそちらの方を主に食べるという事もできるでしょう。もらった方には大変申し訳ないのですが、有難くいただきましたが、そんな人が今は多いのかとちょっとびっくりしたというのが正直なところです。

 お米をいただいた方のような食生活というのは、社会に不安がなく、流通も滞りなく行っている時には問題ないとは思いますが、私がこのブログで災害時の準備という観点から考えていくと、パンや乾麺を多く食べ、米を炊かないライフスタイルでは流通が止まった時に一気に困ることになるのではないかと思います。

 それこそ弥生時代の昔から、日本では収獲したお米を倉に貯蔵し、冬の間の食料としました。米はある程度保存が効き、少量に分けて食べ続けることができるので、災害用の食料としてはもってこいです。災害などでライフラインが止まり、その復旧まで1週間かかるとして、だいたい家族が1週間食べられるだけのお米が常に家にあるようにすれば、味付けは極端な話ですが、塩だけでも何とかなります。水がなければフライパンで炒ってもいいですし、ある意味究極の非常食だとも言えます。

 というわけで、個人的には今までほとんど米を炊いて食べないような方であっても、時々はお米を炊いて食べるようにし、常に1週間ぐらいの備蓄米を用意しておくことをおすすめしたいですね。一人暮らしの方でも、一人用の炊飯器も売っていますし、ちょっと多めに炊いて冷凍しておけばパックごはんと同じように電子レンジで温め直してもおいしくいただけます。基本的に災害に備える場合、普段の生活の中で自然に行なう用意の方が、いざという時に役立つものです。ほとんど米を炊いて食べないという方には、ぜひもしも流通が止まった時の事を考えていただきたいですね。