月別アーカイブ: 2015年5月

今後携帯大手3社から「ガラケー」が出なくなる可能性

 携帯大手3社の新機種の発表が行なわれる季節になりました。新機種というのはほとんどがスマートフォンで、魅力的なガラケーというのはあまり出てきませんが、ガラケーユーザーの中には漠然とした不安を持っている方もいるかも知れません。ぶっちゃけて書きますと、今ある携帯電話のガラケーが全てスマートフォンに取って変わるということが実際に起こるかどうかという問題ですが、これは実際にガラケーを出している携帯大手3社の動向にかかっているとしか現時点では言いようがありません。

 それでもauとドコモは新たに出してきた「ガラホ」を従来のガラケーからの乗り換えを促すことでガラケー利用者の乗り換えをうながしているように見えます。一応「ガラホ」は見てくれはガラケーのようなAndroidを採用した端末で、スマートフォンの類であるとも言えるのですが、現状ではGoogle Playを利用して様々なアプリを導入することはできないので、今後の動向によっては、単にAndroidの入ったガラケーとして進化していく方向性もありえます。ただ逆に、裏技的なものを含めてGoogle Playや外部メモリなどから様々なアプリを導入できるようになると、単なるガラケーの形をしたスマートフォンになってしまいます。auとドコモが「ガラホ」をどう進化させていくのかというメッセージは今後にわたってしっかりと見ていきたいテーマになるかも知れません。

 それはそれとして、最近、ちょっと気になるニュースをネットで知りました。もう一社の大手、ソフトバンクモバイルの社長さんが発した、ガラケーの存続についての否定的な発言のことです。先日の5月19日に開催された2015年夏モデル発表会で、今後も少数はガラケーを販売するとしながらも「本質的にはガラケーは必要ない」と語ったというニュースです。ソフトバンクモバイルについては顕著に出てきましたが、基本的には3社とも儲からないガラケーは新たに作って売りたくないというのが正直なところでしょう。私自身、スマートフォンやタブレット端末、バソコンを使いながらそうした新しい機能を持ったハードの便利さを感じ、それなりに使いこなすこともできています。しかし、だからこそ新しい技術を投入したハードの怖さも感じていたりします。

 スマートフォンは便利ですが、その負の側面も指摘されてきています。スパイアプリによってスマートフォンが乗っ取られ、全ての情報が第三者に筒抜けになってしまったり、悪意のあるウィルスが入り込んだらスマートフォン自体が動かなくなってしまう可能性は今後も続きます。ハッカー集団ないし、高いスキルを持つハッカーを使って何か大きな事をやらかそうと画策する集団が本気を出してスマートフォン用のウィルスを仕込んで流し、その結果多くのスマートフォンが感染してしまったら、かなりの人に長い時間にわたる影響が出てくる可能性があります。

 そんなことは決してないと思う方も多いかも知れませんが、現在のパソコンとインターネットをとりまく環境でも、クレジットカードやネットバンキング口座のパスワードが盗まれて、大きな被害が出ていたりします。今の携帯電話にはさまざまな情報が詰まっていますから、もしそれらがハッキングされたらと思うとぞっとします。そうした被害を防ぎ、感染するウィルスにもかからないようにするためにはどうしたらいいかを考えた場合、スマートフォンを使いながら対策を万全にするよりも、AndroidもiOSも使わず、ウィルスも入ってくる心配のない通話専用のガラケーを持つことの方が簡単に対処できるように私は思います。特にハッキングされることに自身で対処できないと思われる方は、ガラケーの利用が無難なように思います。

 進化したシステムがトラブルに見舞われた時、頼りになるのは単純なローテクであるということは大きな災害の後の状況を見れば明らかでしょう。停電になっても電話のメタル回線と電話局の設備さえ生き残っていれば、音声通話は可能です。私が今メインで使っているガラケーはネットだけでなくメールの契約もしていないので、完全な通話専用機になっています。もしスマートフォンを狙ったサイバーテロが起きたとしても、携帯電話関連の施設さえ動いていれば、通話およびSMSの送信は可能ですからいざという時にも連絡をしたり受けたりということは問題なくできるでしょう。企業として儲けを生まない事業から早く撤退したいという気持ちはわかりますが、通信事業というのは公共性があるものでもありますし、簡単にガラケーをやめるというような事はしてほしくないなと心から思います。


マイクロソフト Surface3 の価格が明らかになってみて

 Windows OSが搭載されたタブレットの中で私が持っているのは8インチのLenovo Mii2 8ですが、安くてMicrosoft Officeも付いているというメリットはあるものの、帯に短し襷に長しというような使い勝手で、現状では旅行の旅に持って行き、どうしてもWindws環境がないと困る場合に使う、かさばらないWindows機という位置づけになってしまっています。

 さすがにウィンドウズのパソコンををタッチパネルだけで使うのは無理があるように私には感じられるので、タブレットであるとしてもキーボードとセットで気軽に持ち運べるものが一台あってもいいなと考えるところに近日発売の話を聞いたのが10.8インチ画面のWindowsタブレット、マイクロソフトの「Surface3」でした。カバーを兼ねたキーボードや高精度のタッチペンが別売りであり、CPUの性能も今後のWindows10へのアップデートをにらめば新しいものの方がいいというようになるでしょう。さらに、Surface3 Proと違って本体充電には普通のUSBケーブル経由でできるという話を聞き、officeソフトも付いてアメリカではWifiのみで499ドルからの販売とくれば、かなりバランスの良いタブレットとノートパソコンの2通りに使えるハードとしていいかなと物欲が出てきました。

 2015年5月18日、マイクロソフトより日本での販売価格および同6月19日に販売が開始されるという発表がありました。LTE通信スロットがついたもののみが個人向けには用意され、本体価格は64GBストレージ2GB RAMで81,800円、128GBストレージ4GB RAMで91,800円ということです。現在の為替レートを考えると、Wi-Fiのみのタイプが6万円くらいから出てくれればいいなと思っていたのですが、現状では無理なようです。ちなみに、単体購入されたSurface3はSIMフリーではありますが、ソフトバンクモバイル系列のY!モバイルに最適化されたチューニングになっているという話もあり、他のMVNOで使う場合はめんどくさいらしいという気になる情報もあります。アフターケアさえ気にしなければ、アメリカに旅行する人に安いWi-Fiモデルを買ってきてもらう方が安く購入できそうです。残念ながら近くアメリカに出掛ける知り合いを持っていませんし(^^;)、別売りのキーボードカバーは15,680円更に出さないといけないので、私的には今回は縁がなかったと諦める他ないですね(;_;)。

 ただ、持ち運びのできる小型ノート兼大き目の画面を持つタブレットとして2通りの使い方ができるので、Y!mobileからデータSIMとのセット販売になるそうなので(本体のみを一括で購入することも可能)、ソフトバンクモバイルのエリアで問題がなく、これから新しくノートパソコンかタブレットを買おうと思っている人には魅力的な選択肢になるでしょう。

 個人的には、汎用モバイルバッテリーから充電も考えUSBケーブルからの充電が可能なもので、Bluetoothではなく物理的にキーボードをセットできるギミックがあれば(いわゆる膝の上に乗せて使うことも考えています)旅先でのちょっとしたことや文章入力用にいいと思っているので、あえて最新のものではなく、中古で程度のいいものが安く手に入るようなら、Surface3にこだわらずに安いものを探して行きたいと思っています。


車中泊の旅も社会の安定があってこそ

 山梨県の河口湖周辺で、走行中の車がパンクの被害に遭う事件が2014年の夏頃から起きているそうです。パンクの原因は自然発生的なものでなく、人為的なものだということで、注意が必要なように思います。

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 この写真はネットニュースの中で紹介されていたものですが、かなり衝撃的だったのでここでも紹介させていただきたいと思います。もしこの画像掲載に不都合があるようでしたら、こちらの写真はすぐに消しますので改めてご連絡下さい。写真を見ていただくと、当初はまっすぐに伸びた釘を曲げ、常に尖った方が上を向いて立つように加工されていることがおわかりいただけるかと思います。

 ということは、運転しながら道に撒かれた釘を見付けて避けない限りは必ずといっていいほどタイヤがパンクしてしまうことになってしまいそうだと言うことです。下手をすると複数のタイヤがパンクする可能性もあり、単にタイヤだけの問題ではなく、スペアタイヤのない車においては全てのタイヤを修理しないと再び走れなくなり、大きなタイムロスとなってしまいます。単なるタイムロスだけではなく心理的な落ち込みも起こってくるでしょう。

 釘を撒いた犯人はまだ捕まっていないので、河口湖方面へ出掛ける方は細心の注意が必要になります。わざわざ目に付きにくいように釘を茶色に塗っていたりするので、幹線道路から離れた道(つまり他の車が通らない場合が恐い)を走る場合は夕方から夜の走行は避け、できるだけ幹線道路を走って移動したり、前方への注意しながらスピードの出し過ぎを控えることが大切になってくるように思います。

 今回の話を聞いて、多くの人の休日の行動を変えるかも知れないほどの結果をもたらした事というのは大変恐ろしい感じを覚えました。単に釘を持っているだけでも、常に尖った部分が上に来るように曲けただけでも決して警察のご厄介になることはありませんが、それが車の通る道路に置かれただけでこれだけの影響が起きるのですから、いわゆる犯罪集団が本気で何かを起こしたら、いくら警察が万全の警備体制を敷いても絶対安全かということはないだろうなあとしみじみ思います。私たちが好きな時に好きな所へ日本国中車で旅に出掛けられるのも、意図的に大規模な交通妨害やテロが起こることなど考えなくていいからという側面もあります。道路の安全も大切ですが、ギスキスした社会状態による治安の悪化がこの国で起きないように関係各位にはご努力いただきたいものです。


ゆうゆう窓口の渋滞を何とかできないか?

 今回書く話は、読まれる方にとってはどうでもいい話かも知れません(^^;)。最近では政治の話としても語られることが少なくなった郵便局の話です。先日、ついにというかゆうぱっくの料金値上げが発表されたりしていますが、料金が上がるのは仕方ない事だと思っているのでいいのですが、昔はあったサービスが無くなるのは切ないものです。

 というのも、先日郵便局の窓口が開いていない時間帯に地域にある郵便局の本局まで出向き、普通の封書を出しに行ったのですが、例によって休日受付の「ゆうゆう窓口」が劇的に混みまくっていました。その元をたどると、どう見ても要領を得ないまま列の先頭に来て、窓口でどの発送方法が安くなるかというような出荷以前の話を延々としている人のおかげで列はどんどん長くなっていたのでした。夜間休日の窓口というのは大きな郵便局であっても係員が2~3人で回している場合が多く、そこに郵便物や小包の発送だけでなく不在の郵便物の受取りや切手やレターパックの販売まで行なっているせいか、ちょっとでも時間がかかる案件が出てくるとたちまち窓口の列は渋滞を起こすのです。

 郵便局が民営化してもこの光景は変わることがありませんが、単に切手や証紙を貼って出すだけなのに、ここまで待たされるのはどうかと今回の経験を受けてつい思ってしまいました。民営化される前の郵便局には切手の自動販売機がありましたが、これは自販機専用の切手を作らなければならないとかで採算が合わずに廃止されたそうですが、地元の郵便局にはもう一つ、普通の郵便物を出すことのできる証紙の自動販売機があったのですが、これもいつの間にか近所の郵便局からは撤去されてしまいました。

http://yubin.2-d.jp/y2/jihanki.html

 以下のリンクにあるものがそれですが、出したい郵便物をはかりの上に載せて、定形内か定形外かという郵便物の大きさおよび重さを計測し、個別の郵便物に見合った料金の証紙が出てくるようになっていたので、単に封書を出すだけなら窓口の列に並ばないでこちらの機械を使えば良かったので大変気に入ってたのですが、なぜこの機械が撤去されたのか今だにわかりません。

 郵便局の本局なら、この機械だけでなく、レターパックとハガキ専用の販売機なんかもあってもいいような気がします。その際、レターパックライト用にこれ以上の厚さなら送れないというスケールがセットされていればなおいいですね。こうしたサービスはコンビニでも受けられる(コンビニの場合はレターパックだけでなくはがきや切手が置いてあるところがあります)のでそちらへ回ればいいと思う方もおられる方もいるでしょう。今回の場合は定形内の封書に少し厚みのあるものを同封したので、もしその封書に82円の切手を貼って出して、何らかの理由で定形外と判断される可能性もあったのでしっかりと確認の上で出したかったのでした。こうしたニーズに応じて、大きさの判断してくれた上で郵便物を出せるような自販機を整備してくれれば、夜間休日の窓口受付のための行列も少なくなるのではないかと素人考えではありますがそう思うのですが(^^)。一度経験された方はおわかりかと思いますが、夜間休日窓口の渋滞にはまってしまうととんでもなく時間かかかってストレスがたまるので、何とかするために知恵を出し合いながらいい方向に向かうように考えられるといいのですが。


静岡ホビーショーで気になった品

 今年、2015年もこの季節がやってきました。模型の町でもある静岡市で行なわれる見本市「静岡ホビーショー」が今週末に一般入場ができるということで、見に行くだけならタダということで出掛けてきました。

 会場に到着したのがお昼過ぎだったということもあって、会場内はどこもものすごい人で、全国からやってくる人も相当数いたことでしょう。それにしても、入口には自衛隊の本物の車両が飾ってあり、企業のブースの中には今後大きなものは簡単に手に入るかわからないドローンのデモをやっていたり、ミニ四駆をしのぐ一番の人気はモデルガンの試し撃ちだったりと非日常感満載の中、プラモデルに興味のない方も食いついているブースを発見しました。

 それは、鉄道模型のお店「ポポンデッタ」さんのブースで、私が行った時には別のお客さんにちょっと前にテレビの「タモリ倶楽部」へ出演した際の話などをブースではしていたようでしたが、ブースの奥に発売予定の品として飾ってあったものが実に興味深かったです。もし先行予約があればその場で予約してしまったと思います(^^)。

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 ちょっと見ずらいかも知れませんがプラスチック製のコンテナで、普通のホームセンターで入手できそうなものなのですが、カラーリングおよびロゴがさすが鉄道模型趣味だけあってJR貨物のロゴが入っています。ちなみに、この商品の正式名称は「19D形式コンテナ収納ボックス」です。ちょっと見たら本物のJR貨物のコンテナ(貨物列車に乗せて運ぶもの)みたいだというのがポイントです。JR貨物には承認済みとのことで、近日中に販売開始とのことなので、興味のある方はお店のホームページをチェックしましょう。私が旅行に出る際にはケロリンの風呂桶を載せて行っていますし、さらに車中泊のための小物をこのコンテナに入れて常に車載しておいてもいいですね(^^)。

 一通りブースはのぞいたものの、本当に人が多くて遠方からやってくる方は大変だとしみじみ思います。本日来場予定にしている方は、早朝から入れるのでなければ、会場の駐車場に停めようとするとかなり混んで大変になると思うので、多少距離は離れても駐車場からのシャトルバス利用の方がおすすめです。


Android OSが入った「ガラホ」 auのAQUOS K SHF32 に注目

 先日のニュースで、Android OSが入った見てくれはガラケーと全く見分けが付かない二つ折りタイプの端末「ガラホ」にドコモが参入し、先行していたauが見た目はガラケーそのものなのに料金はスマートフォンのものを適用していたのに対し、ドコモのガラホはガラケー並みの料金でやることが決まったという話を聞きました。これを受けてauはどうするのかと思っていたら、何とすぐに、新たに高音質のVoLTEが使える(LTEで通話できる)新しいガラホを投入してきたということがニュースになりました。さらに料金の方も、ガラケー並みの新たな料金を打ち出してきたということです。これは、新たな端末である「AQUOS K SHF32」とからめて吟味する必要が出てきたように思います。2015年7月から登場するということですが、今後注目すべき端末になってきたと言えるでしょう。

 まず、スペックについてはOSがAndroid4.4でGoogle Playは利用不可ということなので、自由にアプリの追加はできません。従ってあくまでAndroidが入ったガラケーという扱いで、明確にスマートフォンとは区別した方がいいでしょう。今後発表されるであろうプリインストールアプリの内容に注目したいですが、さすがにLINEのアプリは提供されるでしょう。SIMカードはnanoSIMということなので、今後MVNOのSIMを入れて試してみたいと思っている方は、nanoSIMに変えるなどの用意をしてから発売を待ちましょう。

 あと対応しているものとしては、発表の資料の中ではワンセグ、おサイフケータイ、赤外線通信、テザリング、防水(IPX5/IPX7)、VoLTEとありまして、もちろんWi-Fiも使えます。料金プランについてはほぼガラケー用の料金になりそうですが、あえてLTEをデータ通信に使わずにWi-Fiを使ってデータ通信ができるという話がネットでは踊っています。そうなると自宅の無線LANルータからや公衆無線LAN網だけでなく、外出先でもモバイルルーターからのテザリングでデータ通信を使うようにすれば、パケット通信の二段階料金の最低でも毎月の料金を維持するような運用が可能になるのではないでしょうか。auが廃止したガラケーによるWi-Fiの利用可能オプション「Wi-Fi WIN」が復活したかのような感じですね。

 今後に向けて期待が持てるのは、現状でauのスマートフォンはLTEの使える機種に限って白ロムにMVNOのSIMカードを入れてすぐに使えるようになっています(3G以前の機種は不可)。この機種もLTE機なので、そのままauのMVNOが登録なしで使えるようなら、MVNOの通話付きデータ通信プランで利用する場合に料金的なメリットが出てくるかも知れません。もし使えなかったとしても、auが新しく出してくるSHF32用のプランでは、通話放題はガラケーと同じ2,200円の基本料と出ていますし、au同士の通話が時間指定で定額になる(ソフトバンクモバイルのホワイトプランと同じ)月額980円という基本プランも用意されているようです(データ通信料金が青天井にならない安心できるデータ通信の利用にはezweb契約とパケットプランの料金が必要)。アナウンスされているこの機種特有の料金プランを見ると、データ通信を付けて最低で月2千円弱、通話放題とセットすると約月3千円程度で毎月の維持が可能になるようですので(端末代は考慮していませんのでご注意を)、auとの契約でもなかなか魅力的ではありますね。

 こうなってくると、それこそ今までPHSにこだわり続け、旧ウィルコムのWX12Kあたりで通話とデータ通信を利用してきた人にとっては、通話品質が許容できるなら十分に乗り換えできそうな端末になるかも知れません。2015年7月から販売されるこの端末は現在auのガラケーに移ったばかりの私はすぐに契約できませんが、端末の割賦販売期間が終了した段階でこのジャンルが広がっていれば十分な選択肢になります。その前に、早めに入手した方の人柱的なレポートによってMVNOのSIMで使えるかどうかわかった時点で、白ロムを入手して使うというパターンも出てくるかも知れません。MVNOでの利用の他、従来のガラケー契約をLTEのガラホ用プランに変更して白ロムを購入し、この端末を持ち込みで契約できるかとうことも気になるところです。


ぎりぎり日帰りの旅(9)今回の旅のまとめ

 今回の旅は、朝6時過ぎに自宅を出て、次の日にかかってしまいましたが、翌日の午前0時半頃に着いたということでぎりぎり日帰りの旅とさせていただきました。かなり長距離の旅の中で、いろんなところを回ってこられたのは、5月3日という日の割には、ゴールデンウィークの混雑にまともに当たらなかったからと言えるかも知れません。もし途中のルートで事故渋滞がなかなか解消しないようなことが起こったら、とてもここまでの内容の旅は出来なかったことでしょう。

 一応旅の出発前に思い描いていたことは全てできてしまったのですが、逆に言うと、ハプニング的に何か新しい面白いことにはそれほど遭遇できなかった旅でもありました。まあ、悪いハプニングで疲れるだけということも起こり得ますので、これはこれでいいのかも知れませんが、ある程度余裕を持って行くことは特にゴールデンウィークの旅では大事ですね。もし予定通りに進まないで遅れた場合でも、適当なところで車中泊をして悠々と翌日に帰ってくればいいわけですし、今回の帰りでは真っ暗で何も見えなかったとこで観光しながら帰ってくれば、さらにいろんなところを回れたということもあります。そういう意味ではもう少しのんびりしても良かったかなとも思ったりします。

 今回は高速道路よりも一般道を走っている時間の方が多かったかわりに交通費は安くできました。ただそれは、現状での道路の整備状況が全ての行程を高速道路でカバーできないからという事の裏返しでもあります。今回のルートで一般道走行となった所が将来繋がり、静岡の太平洋側から日本海側まで高速を降りずに行けるようになったら、それはそれで便利でいいですが、やはり通行料の高さが旅立つにあたってのネックになるでしょう。一人で出掛ける場合はなおさらで、長期休みのない一般の土日だけではなかなか今回走ったような広範囲は回れないと正直思います。

 ちなみに今年のゴールデンウィークのレジャーの傾向として、お金のある人とそうでない人との格差が話題になったように思います。全国でも有数の大規模な高速道路上にある休憩施設、刈谷ハイウェイオアシスでは、近場からお弁当を持ってやってきた人がかなりの割合に上がったとか。全国各地の観光地の方々は、いかに外からの観光客を呼び寄せるか考えていらっしゃると思いますが、件の世界遺産に推薦された様々な施設の中で、静岡県の韮山反射炉に特に人が集まったというのは、首都圏から近かったからという理由も大きいでしょう。今年の7月に推薦を受けた施設が世界遺産になったとしても、全ての施設に富岡製糸場のように人が集まるかというのは疑問です。もちろん、高速道路会社も収益を上げなければなりませんので単に安くしろという主張はどうかとは思いますが、今後高速道路の通行料が徐々に上がっていくなら、一般的な車で行く旅行では近場中心という傾向に更に拍車がかかってくるのではないかと思います。あくまで安く遠くに行きたいと思っている方は、やはり車中泊をからめて必要以上に高速を使わずに行くのがいいでしょう。その際気を付けてほしいのは、少なくとも車中泊する際は、十分に体を伸ばして寝られるようなポジションを確保できる環境を作ってほしいということです。単にシートを倒して仮眠を取るような車中泊をしている人は今回の旅でも多く見受けられましたが、短期なら勢いで走ってしまうかもしれないものの、血栓ができてしまう可能性も0ではありません。無理せず車中泊できる空間を作れるかどうかが長期休暇に遠くまで行けるかどうかの鍵になるでしょう。改めて車内環境の整備が今後の課題になるように思った今回の旅でした。


ぎりぎり日帰りの旅(8)時間さえ許せば交通費は安くできる

 群馬県高崎市のパスタのお店を出たのが午後7時半頃で、前回説明させていただいた通り、そのまま走れば少なくとも夜中に自宅到着になるのですが、残りのルートを全て高速道路を使う場合、ここから関越自動車道に乗り、圏央道経由で東名高速に入るようなルートもゴールデンウィークでなければお金はかかりますがスムーズに走れます。ただ時期的に埼玉・東京から神奈川にかけての渋滞が怖いですし、何よりお金がかかります。今挙げたルートで走った場合、高速道路の通常料金はその区間だけで7,350円で、休日割引(ETC搭載の場合のみ)でも6,050円かかります。この時点では5月3日と、翌日も翌々日も休みということもあり、予定通り高速道路が通っていない最短ルートを走ることにしました。

 まずは、高崎市の環状線を走ると国道18号線にぶつかりますので、そちらを右の軽井沢方面にいったん走り、すぐに富岡方面への看板が出てきますので左折して、富岡製糸場を抜けてこんにゃくとねぎで有名な下仁田方面に抜ける国道254線に入ります。この区間は高速道路が佐久まで通っているのですが、今回はあえて曲がり道が続く内山峠を抜けました。佐久から今度は国道141号線に乗り換え、野辺山から清里に入っていきます。

 こうして国道を走っていると高速道路とは違ってなかなか休む場所がないということが問題になります。国道254号線は下仁田に道の駅があるものの、そこから内山峠に入ってしまうと道沿いにコンビにもなく、そのまま進んでいたら出発してから2時間が経過し、そろそろ定期の休憩を入れようと思ったところ、野辺山の手前にようやくコンビニが出現したので休憩を取りました。ただコンビニの場合はトイレを使うのにも気をつかうところがあるので(トイレを防犯上の理由で貸してくれないコンビニもあります)、その点だけは高速道路を使う方が安心ですね。

 将来的に中部横断道が全線開通すれば、今回通ったルートも上信越道の富岡インターから高速道で繋がるのですが、夜に入っての国道254号線から141号線のルートは信号もそれほどなくて、かなりスムーズに進みました。休憩の時点でスマートフォンのカーナビが算出した到着予定時刻よりも20分くらい早いペースで進むことができたので、さらに到着時間を早めるため山梨県に入って韮崎の手前の須玉インターから中央自動車道に乗り、双葉ジャンクションで中部横断自動車道に乗り換え、国道52号線沿いの増穂インター(旧増穂町で現在は富士川町)まで走りました。休日割引だとこのルートのみの料金は普通車でも620円です。走行キロ数は30キロ弱と大したことはありませんが、それまで長い距離を国道で走ってきたのでメリハリが付いて集中力が切れることはありませんでした。これは私の個人的な傾向なのかも知れませんが、高速道路で単調な道を走っているとどうしても瞼が重くなってしまい、居眠り運転の危険が出てきます。一般道でも全く信号がなければ同じではありますが、最悪の場合後続車の邪魔にならない場所で停車し、車から降りたり仮眠したりできなくはないので、眠気がどうしても無くならない場合はあえて国道を走る判断も重要かと思います。

 これ以降の部分も、中部横断道は工事中になっているので、新東名の新清水インターまでは国道52号線をひた走らなければなりません。しかしその分、高速料金は節約し、新清水から静岡インターまでの休日割引料金660円を含めても1,300円弱と、全てのルートを高速を利用してかかる費用の6,050円と比べればかなりの交通費を節約できました。ちなみに、高崎から自宅へたどり着くまでかかった時間は約5時間でした。前橋から静岡まで、高速ルートの所要時間は渋滞がなければ約3時間ですが、その日はとても3時間では着けなかったと思うので、あえて下道を走って正解だったように思います。


ぎりぎり日帰りの旅(7)パスタの町「高崎」のパスタの特徴とは?

 帰りの行程を決めるにあたり、関越道の小出インターからとりあえず前橋インターまで高速道を使うことにしました。それは、そこからのルートは下道を通っても、前橋から高崎を経由して富岡に至り、長野県の佐久市から清里方面に出てそこから韮崎市に下りるのが静岡方面への最短ルートであるとともに、サービスエリア以外の場所で夕食をちょうどいい時間に高崎で食べられるからでした。高崎で夕食ということになると、やはりパスタの町として最近売り出していることから、パスタといきたいところです。

 高崎でパスタというと、まず有名なお店というのは、「シャンゴ」というイタリアンレストランチェーンです。先日テレビで高崎のパスタを紹介していた際にもこのお店が出てきましたが、お店の看板メニューで、ミートソースの上にトンカツが乗った「シャンゴ風スパゲッティ」はさすがに栃尾の油揚げを食べたばかりの胃にはきついですし、帰りのルートからもちょっと離れてしまいます。関越自動車道を前橋インターで降りると国道17号線を高崎方面に向かえますが、高崎市に入ったところで富岡方面に繋がる環状線があります。今回夕食の目的地にしたのは、この環状線を入ってしばらく進んだところにあるお店で、こちらも高崎のパスタのお店としては古くからある「ボンジョルノ本店」です。詳しくはネット検索をすればお店の住所や電話番号はすぐに出てきますので、カーナビに登録して向かうのがいいでしょう。かなり効率よく行けますので、関東から富岡製糸場に行く際にもおすすめな立地ではあります。

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 高崎のパスタはその価格の割には量がすごいのが特徴です。どれを頼んでも同じくらいの量だと思いますが、写真の青ジソとツナが具のトマトソース仕立て「トンノトマトスパゲッティ」は大人でも少食の方はとても食べ切れない量で単品690円(税抜)でした。このお店はほとんどの単品パスタがこのくらいの値段です。こちらの品はソースがドロっとしてお腹にたまりやすいのが個人的な好みですが、トマト味のスープパスタがお好みなら、イカとあさりの具でスープ仕立ての「マーレトマトスパゲッティ」もおすすめです(^^)。他にもおすすめはありますが、さすがにこれ一品でお腹はいっぱいになってしまいました。ピザやリゾットも食べたかったのですが、それは次回のお楽しみにしましょう。

 本格バスタを出すからなのか、注文してからしばし待たされたことは帰りの時間を考えるとやきもきしましたが、帰りはそう急ぐ旅でもありません。ぼちぼち進めばいいやと思い改めて自宅まで全て一般道で行くと到着時間がどうなるか調べたところ、カーナビがはじき出した到着時間は全て下道だと深夜の2時半でした(^^;)。まあこの通りになっても途中で仮眠を取ればいいと思いつつ、少々満腹な体を起こしながら再スタートとなったのでした。


ぎりぎり日帰りの旅(6) ゴールデンウィークに日本有数の豪雪地帯を感じる

 ここまでで、新潟県で予定していた行動はすべて完了し、後はのんびり帰るだけとなりましたが、さすがに全ての行程を下道のみで行くのは大変です。そこで、できるだけ最短距離で静岡まで行けるルートということで、群馬県を通り世界遺産の富岡製糸場で有名な富岡から下仁田を抜けるルートを通ってみようと思いました。さしあたって栃尾市から夕食の時間に到着するように、群馬県内のとあるお店を目的地に据え、改めてスタートしました。

 ここで、カーナビを使わないで行程を組んだら、地図を見ながら長岡まで戻って関越道に乗ったかも知れませんが、全く地図を見ないで目的地までの行程を機械に決められるようにカーナビにセットしてしまうと、どんな道を通って行くのかわからない中で進めるという楽しみがあります。その時のカーナビは延々と一般道を案内するので案内に正直にそのまま進んでいたら、峠のトンネルを抜けたあたりでびっくりするような光景に出くわしたのでした。川を挟んだ両側にまだ大量の残雪があったのには正直びっくりしました。確かに立山黒部アルペンルートとかなら雪の壁がありますが、それは標高が高いからで、普通に田んぼがある風景の中での雪は予想外でした。後から調べたら、その場所は魚沼地方の北端にある旧守門村(現在は魚沼市)あたりでした。

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 ゴールデンウィークの後半にもなってまだ残雪があり、田植えもまだできそうにもないほどなのは、この地が日本有数の豪雪地帯であることの証でしょう。同じ場所ではないかも知れませんが、これも後からネットで調べたら、この地区の積雪量は伊吹山、酸ヶ湯に次いで全国で3番目の記録を持っている所だそうです。雪のない静岡県で生活をしている私としては、驚くべき光景につい車を降りて写真を撮りまくってしまいました(^^;)。

 今回通過した地域の周りには、雪だけではなく大雨や地震による被害が出た場所が点在しています。私の通ったところはそれらの被害があるような感じではありませんでしたが、自然の脅威を淡々と受け入れて生活をしている現地の方々には本当に頭が下がります。と同時に、改めて当時のニュースを見た記憶が蘇ってきました。旅の効用といったら変ですが、実際にさまざまな場所を訪れることによって、テレビに映し出されている光景を単なる対岸の火事ではなく感じられたり、過去の災害でも忘れないようになれます。そういう意識を持つためにはやはり高速道路のみを走っているだけではだめで、あえて下道を走ることもたまにはいいものです。

 カーナビの案内は魚沼から関越道の小出インター入口まででした。ここからまた高速道に乗って群馬県を目指します。