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スマートフォンのテレビ機能について

 近い将来、自宅のテレビ以外にもワンセグの見られる携帯電話やスマートフォンを持っている人にも受信料を徴収するのではないかという話があります。その話自体は利用者にとってはあまり喜ばしいことではありませんが、自分の持っているスマートフォンでテレビが見られるかどうかというのは、意外と大事なような気がします。

 これを書いている現在、非常に速度の遅い台風11号が四国に向けて北上してきているのですが、被害は進行方向だけにとどまらず、かなり広い範囲に及んでいます。もし大雨や突風の被害によって停電になってしまった場合、情報の入手をどうするかということになるとラジオが頼りになると思いますが、どうしても耳から入ってくるだけの情報になるので、災害の全体像がつかみにくい場合があります。

 台風情報の場合は、台風の接近した場所からの中継の画面に台風の位置情報を重ねて放送したりしますし、文字による情報伝達もあります。そういう意味ではもし停電が起こっている時でもテレビからの情報を見られた方が災害の状況を把握し、避難をしようと思う場合には有効だと思います。そうしたこともあり、日本の携帯電話やスマートフォンにはテレビの見られる機能が付くようになったと言えるのかも知れませんね。

 そんな状況の中、今までの私は持っているスマートフォンにテレビ機能が付いていないものをわざわざ選んでいたので(^^;)、情報収集には画面の小さい携帯電話を使うしかありませんでした。そこで、今回新しいスマートフォンを購入する条件として、せっかくならワンセグだけでなくフルセグ(普通のテレビと同じ画質)も見られるものを選びました。

 ただ、テレビが見られる機種を選んだだけでは完全ではありません。旅行中に山の中で見ようとして見られないのは仕方ないとしても、自宅の中で何とかワンセグ画質で十分に見られるくらいの感度があるものでないといざという時の役に立たないかも知れません。私が今回購入したauのSHL23には本体に収納できるフルセグ用のアンテナがありますが、さらに別売りで接続コードを揃えると、自宅で使っているテレビのアンテナに接続して使うことができます。今のところ私のいる地域では停電はないのですが、とりあえずテレビアンテナ接続用のケーブルも入手して、いざという時にはスマートフォンから映し出されるテレビの映像を見ながら災害に警戒することも考えています。

 また、テレビ局は文字によるデータ放送もモバイル端末向けに行なっていますので、停電が長時間続いて通話およびインターネットが使えなくなってしまったとしても、テレビの電波が届いていればリアルタイムに放送していない情報も、文字によって入手できます。ラジオからの情報とともに入手できる情報を増やすためにも、スマートフォンを選ぶ際にテレビ機能についても考慮することを私はお薦めしたいです。


2014年8月現在 私のモバイル環境に関する問題とその解決(5)

 モバイル通信の環境を整える事において、どうしても状況の変化に応じて自分の契約内容についても定期的に見直した方がより快適になります。とりあえず自分の中では一応の結論が出たので、最初に挙げた問題に回答するような形でこの時点での私の選択について説明していきたいと思います。

1.通話定額のプランをどうするか?

 基本的にはドコモのカケホーダイプランを携帯電話で契約する方向で考えています。しかし、今後Y!モバイルが大量のユーザー流出防止のためさらなる新しいプランが発表された場合は、考えを変えてY!モバイルに留まる事も考えられます。ただし、それには少なくとも同じ系列のソフトバンク携帯でいいですからPHS不通の際に転送された場合の料金を無料にしてくれることが条件となるでしょう。それと、今後PHSのエリアが安定して確保されるのかということも重要なので、その点についてのアナウンスにも注目したいと思っています。

2.ハード(主にスマートフォン)の不満点をどう改善するか?

 ハイスペックで白ロム相場がかなり安いauのスマートフォンSHL23を購入することによって、現状でのハードに対する不満はほぼ解消され、改善ができるのではないかと思います。ちなみに、私が購入のため注文したネット販売の価格は、7月上旬に購入されたものの未使用の品が送料込みで約17,000円でした。よくある格安スマートフォンの価格よりも相当安く、高性能です。自分で設定ができ、白ロムでスマートフォンを購入するリスクを納得の上でならまだ安価な白ロムが出回っているうちに購入するのもありではないかと思います。

3.MVNOやその他のプランでのデータ通信契約を利用実態に合わせてどう変更するか?

 auの白ロムを導入したことに伴い、IIJmioのBIC SIMを解約し、代わりに唯一のau系MVNOであるmineoを契約することにしました。ほぼメインで利用すると思われるSHL23で月1GBの高速通信を使い切るような形で無駄(データの使い残し)は減ることが予想されます。その他のパソコンや通信機能のないタブレットでの通信についてはモバイルルーターに入れた1日50MBまで高速通信できるocnモバイルoneを使い、高速が必要な場合のみ専用アプリの高速切り替え機能を使って高速通信を行なう予定にしています。ただし、1日に50MB以上高速通信が必要な場合も出てくると思うので、その場合はmineoからテザリングを使って高速通信を利用するつもりです。ただそれでも高速通信の容量が足りなくなってしまった場合にどうするかということも今後は考えて、現在契約しているNexus5に入っている旧イーモバイル(月間5GBまで利用可)の契約解除後には、OCNモバイルONEの契約プランの変更をするか、また改めてIIJmioかその他のdocomo MVNOプランを再契約し、Nexus5に入れて使う可能性も出てくるでしょう。

 ということで、新しくハードと通信カードを変えてみたものの、現状でのベターではあっても決してベストの選択とは言いがたいですし、auのMVNOを提供する新たな業者が出てくることでも状況は変わってくるとは思いますが、これはこれで満足しています。大事なのは決めたらすぱっと変えてしまうことです。だらだらと続けているとなかなか変更に至らずに不便なまま時間だけが流れてしまいます。これを書いている時点ですでに紹介したサービスやハードは発注済ですので、一通り揃った時点で使ってみての感想などもここで紹介していければと思っています。


2014年8月現在 私のモバイル環境に関する問題とその解決(4)

 新しいスマートフォンの購入候補としてauの白ロム2機種(富士通FJL22 と シャープSHL23)にしぼりました。どちらを選んでも失敗はないかと思いますが、まずは私の気になるカタログスペックから2つの機種を比較してみたいと思います。

 共通な点は、

・Android4.2
・CPUの性能(MSM8974/2.2GHz クアッドコア)とRAM(2GB)
・フルセグチューナー付(電波状況が悪ければ自動的にワンセグで受信になる)
・おサイフケータイ機能搭載
・テザリング対応(Bluetoothテザリングは不可)
・防水機能

 あたりで、画面もおよそ5インチくらいで共通です。どちらかにしかない特徴は、

FJL22
・ROMが32GB (SHL23は16GB)
・指紋認証
・MHL対応 (テレビ画面などを外部出力できる)

SHL23
・電池持ちが良いバッテリー容量3000mAh(FJL22は2600mAh)
・IGZO液晶
・CASIO G-shock Bluetoothモデルの対応機種

 細かく見ていけばまだありますが、私の気になるところでの比較ではこんなところでしょうか。便利機能のうち何が自分にとって必要かによって選ぶ端末は変わってくると思いますが、単純にメモリが多い方が良ければFJL22、電池持ちを優先したい場合はSHL23という選択でもいいかと思います。私の場合はやはり電池持ちがいい方が、旅の時には大事だと思うので、SHL23を選ぼうかなと思っています。また、何かの機会でBluetoothによる通信が可能なカシオのG-Shockが安く手に入れば、連携させて利用するのも楽しそうですし(^^;)。というわけで次回は、こうしたところを踏まえて今回の私の通信環境について、何が改善されたのかということをまとめとして紹介していこうと思います。


2014年8月現在 私のモバイル環境に関する問題とその解決(3)

 私が現在メインで使っているスマートフォンは旧イーモバイルのNexus5 で、これはSIMフリーのスマートフォンです。その他に、ドコモのシムロックがかかっていますがMVNOのSIMカードが使え、Wi-FiやUSBによるテザリングもできるP-07Dというスマートフォンを持ち歩いています。ただ、このどちらも時間の経過とともに不満点が出てくるようになりました。

 まず、P-07Dですが、古くなっていくにしたがってだんだん動作がもっさりとしてきました。さらにこの機種を選んだ一番の目的であるテザリングについて、安定して繋がらない状況が増え、仕方なくパソコンでMVNOのSIMカードを使う場合にはデータ専用のUSB接続できる端末に差し替えて使っている有様です。防水でおサイフケータイは付いていますが、ワンセグは非搭載で、だんだんとおサイフケータイ専用の端末になりつつあるのです。

 そしてもう一台のNexus5ですが、常に最新のOSが使えることと、使っていてのレスポンスに全く不満はないのですが、他の海外でも使えるSIMフリー端末と同じように、国内キャリアで売られている端末と比べるとどうしても細かいところに不満が出てきます。具体的に上げると以下のような点があります。

・防水、防塵でないので夏に胸ポケットに入れて携帯するのが不安
・ワンセグやフルセグはあるとやはり便利
・基本的に電池持ちが悪く、ほとんど使わなくても一日1回は必ず充電が必要になる
・おサイフケータイ機能がない
・microSDカードスロットがない
・ストラップを直接付けることができない

 中にはNexusシリーズ共通の不満点もありますが、日本のキャリアで売られているスマートフォンと機能の比較をしてしまうと、最近売れている格安のSIMフリースマートフォンに共通する問題のような気がします。Nexus5のきびきびした動作を備えつつも上に挙げた日本ユーザーのニーズに合った機能も欲しいとなると、普通に考えれば高いお金を払って発売されたばかりの白ロムを高額なお金を出して買うしかないわけですが、白ロム市場の動向によっては実に高性能なスマートフォンを安く買うことができる場合もあります。

 この点で多くの人に知られた端末がauの白ロム、富士通のFJL22とシャープのSHL23です。キャッシュバックを付けて販売したためか、キャッシュバックを受け取った上で未使用の端末を買い取りに出す例が頻発し、2万円を切る価格でこの2種のハイスペックモデルが白ロム市場で投げ売りされることになりました。在庫が切れた時点で価格は上昇傾向になるでしょうが、auのLTE対応スマートフォンならそのままMVNOのSIMカード(ケイ・オプティコムのmineo)が使え、さらにセルスタンバイ問題もなく、docomoの端末ではできないWi-FiやUSBによるテザリングも可能ということで、大変お買い得な端末であると言えます。ただし、購入前に考えなければならない問題もあるにはあります。mineoで月々千円で使う場合には以下のような問題が指摘されています。

・データ通信は4G(LTE)固定になり3Gは使えないので、エリア的に不利
・契約してから最低1年間の継続がないと解約金の支払い(1万程度)が必要になる
・提供しているのが1社のため比較検討しての加入が難しい
・専用アプリによる高速低速が切り替えできる管理機能は提供されていない

 同じ1GB高速通信が使えるIIJmioと比較すると、必要な時だけ高速にできるアプリがあるのですが、mineoの場合は高速クーポンが残った場合の翌月繰り越しの仕組みはあるものの、普段は高速クーポンを残しておいていざという時に使えないので地味に痛いです。山間部など人口カバー率で測れないことが多い場所へ出向くことが多い私としては、データ通信がLTEしか使えないのは致命的ではありますが、この点については別に契約しているドコモMVNOのSIMカードをモバイルルーターに入れて運用しているので、auのLTEが使えない場所ではドコモに接続して使うことで何とかなるのではないかと思います。

 というわけで、auの白ロムとmineoとの組み合わせを新しく導入し、現在使っているIIJmioのネットワークを利用するBIC SIMを解約する方向で今は考えています。アプリからのコントロールができ、繰り越して最大2GBの高速クーポンを一気に使うこともできるプランをやめるのは残念な部分もあるのですが、BIC SIMの最大の特徴である公衆無線LANサービス「Wi2 300」の利用範囲がかなり制限されてしまったことで、また入りたくなればBIC SIMより安く公衆無線LANを利用できるヨドバシカメラのプランに改めて入ることもできるので、とりあえずは毎月の通信費を同額に抑えておくことも大切だと思います。今後はmineoとocnモバイルoneの2回線体制に変える予定ですが、その場合に問題になるのはauの白ロムを何にするかということです。候補としては富士通のFJL22かシャープのSHL23の二択になるので、次回はこの2機種のうちから何を選ぶかということについて考えていきたいと思います。


2014年8月現在 私のモバイル環境に関する問題とその解決(2)

 前回から始めました現状の私のモバイル環境についての改善策は、まずは通話定額の契約をPHSのまま続けるか、携帯電話会社にMNPして変更するかというのが判断のしどころになってきます。今後もう少し条件は変わるかも知れませんが、現時点でも面白そうなプランがY!モバイルから提供されていますので、まずはその内容を紹介します。

 「スーパーだれとでも定額」という新しい通話定額プランは、今まであった時間と回数の制限が撤廃されたオプションです。ただ、これだけではなくネット接続について低速ながらオプションの金額内で利用することができるメリットがあります。ただ、ネット接続については利用している端末によって大きな違いがあります。例えば、据え置き型の電話機のような「イエデンワ2」でこのオプションを付けたとしても電話機からインターネットに接続することはできないので、通話定額の恩恵は受けられてもネット接続についての恩恵は一切ありません。さらにY!モバイルが過去に出した端末の中にはメールは出来ても単体でのネット接続ができないものもあったりします。キャリアメールについては以前から基本料のみで送受信し放題だったので、今回の「スーパーだれとでも定額」の恩恵を最大限に受けるためには端末の選定が重要になってくるわけです。

 私が持っている端末の中には京セラ製のWX01Kという折りたたみ型端末があります。この端末では単体でネットアクセスができますので「スーパーだれとでも定額」を契約した場合、以外の「だれとでも定額」に約500円をプラスするだけでメールだけでなくネットアクセスもできます。端末でのネット接続については、実はもう一つ方法がこの端末にはあります。USBケーブルでパソコンと接続することで、WX01Kをモデムのように使うことができますので(モデムとして使える端末は限られますので、事前の確認が必要です)、いざという時には利用価値が出てくるかも知れません。ただし、ケーブルで接続してモデムとして使う場合はインターネットのアクセスポイントに電話を掛ける必要があるので、プロバイダ料金は別途になってしまいます。外部プロバイダと契約をしない場合には割高な料金がかかるので、モデム使用をメインに使うのは個人的にはあまりおすすめできないというのが正直なところです。それでも、電話機本体のみでもネット接続ができ、ケーブル接続でモデムのように使える端末なら白ロム市場で比較的安価に取り引きされていますので、現状でネットができなかったりできても画面が小さすぎて見えない(^^;)端末を使っている方なら白ロム購入後、店頭に持ち込んで機種変更するのと同時に「スーパーだれとでも定額」に加入というパターンも有りでしょう。

 しかし、こうした使い方を突き詰めていくと、ケーブルを必要としないテザリングができてしまう電話機を購入するという手段が最も「スーパーだれとでも定額」の内容を効率的に使いこなすことになるでしょう。この機能を持っている端末は、これを書いている現在は京セラのWX12Kという折りたたみ端末しかありませんが、これを使えばパソコンだけでなくスマートフォンやタブレット端末でもBluetoothデザリングに対応しているものであれば、PHSのデータ通信を使ってのインターネット接続ができるようになります。そうなると、今私の加入している複数のMVNO契約を止めて、PHSのデータ通信を使うようなことができるかも知れませんが、PHS独自の低速とエリアの狭さ以外にも考えなければならない問題があります。

・白ロムの端末自体が少なく、ネット販売でも2万から2万5千円くらいと高価
・端末内部の電池容量が少ないので、サブバッテリーとの併用が必要
・端末におサイフケータイが付いていない

 特に私が購入に躊躇するのは、ある意味つぶしが利かない端末にしては高価で白ロム相場が推移しているということでしょう。ただこれも、時間の経過とともに安くなっていくかも知れませんし、根本的なところとしてY!モバイルから移ってしまえば全くいらない投資になってしまうこともあるわけで、焦って高価な白ロムを買うこともないだろうというのが現時点で私が出した結論です。逆に言うと、約2万円の白ロム代を出せるなら、最初に提示した問題のうち、

2.ハード(主にスマートフォン)の不満点をどう改善するか?

 の部分を一気に解決できてしまう可能性さえあります。ということで、次回は安価でも高性能の機能を有するスマートフォンの白ロムについて考えてみたいと思います。


2014年8月現在 私のモバイル環境に関する問題とその解決(1)

 先日、新しいウィンドウズのOSである8.1を搭載した8インチタブレットを導入してみて、その起動の早さに愕然としました。やはり技術の進歩とともに新しいものの方がストレスなく動くわけで、逆に古いハードや従来の通信環境ではストレスが溜まる場面も出てきます。

 現状の私のハードと通信カードの構成はそれなりに考えた上で決めたものですが、できれば改善したい問題というのも時間の経過とともに出てきます。こういった問題は、箇条書きにした方がわかりやすいと思いますので、以下に挙げてみることにします。

1.通話定額のプランをどうするか?
2.ハード(主にスマートフォン)の不満点をどう改善するか?
3.MVNOやその他のプランでのデータ通信契約を利用実態に合わせてどう変更するか?

 まず1つ目の問題は、それまでPHSのY!モバイルが唯一提供してきた通話定額のサービスを、他の携帯電話会社が追随してきたことで状況が変わったと言えます。私が契約しているのは、通話定額とはいっても1回の通話は10分以内で、月間500回までという制限があります。加えて、山間部などエリア外になる場合が多いPHSで不通を無くすためには他の携帯電話への転送(電波が届かない場合など)が必要になってくるのですが、これを書いている時点では転送時の料金はPHSが不通になる前の地点から転送先の携帯電話の通話分が請求されます(基本的に30秒20円)。エリアの狭さと合わせて、携帯電話の通話定額と比べるとかなり条件が悪くなってしまいましたが、それでも私のように新規契約でなく既契約で長期契約をしているユーザーの場合は基本料+オプションをまるまる取られるので、制限外の通話分を含めると月3,000円弱かかってしまっています(ちなみに、ガラケーのみで通話定額の場合は税抜で月額2,200円)。

 とりあえずはPHSから携帯電話へのMNPが認められる2014年10月の時点のY!モバイルのサービス概要の発表を待つことにしたいと思いますが、今の状態が10月以降も同じ状況で続くならば、端末代金の割賦販売を一括処理してでも携帯電話(ガラケー)の通話定額に変更するようになってしまうでしょう。それでも、挙げさせていただいた制限のうち、時間と回数に関する制限を撤廃した新しいオプションをY!モバイルは出してきています。このプランでも転送料金はかかりますが、別のメリットもあるので現状のPHS契約を見直すという解決策も考えられます。次回はその方法についての説明と、メリットディメリットについて考えていきます。


安全感覚が麻痺するかも知れないネット上の評価

 神奈川県のオートキャンプ場で起きた死亡事故は、そのニュースを断片的に聞いただけだと何と浅はかな行動を取った利用者だろうと思う方もいるかも知れません。キャンプ場の中には4WDの車以外には入れないサイトがあり、そこへ行くには川の浅瀬を渡る必要があります。事故が起きた当初は大雨で川が増水しており、いったんサイトから外へ出て売店で買い物をしていた利用者が避難した方がいいと管理者のアドバイスを受け、いったんサイトへ戻り、テントをそのままにして車で脱出しようとしたところ川を渡りきれず流されて大きな事故になってしまったとのことですが、何故こんなことになってしまったのかを考える必要があると思います。

 同じ神奈川県の事故として思い出すのが、大勢のキャンプをしている家族連れがキャンプが推奨されない川の中洲に取り残され、流されてしまった大惨事がありました。この事故の教訓から、決して川の中州ではキャンプや車中泊をするべきではないと思われた方も多いと思いますが、個人の裁量で中州に渡るのではなく、利用に際して料金を支払っていて、利用者側から見れば何か有ったときには適切に管理されていると思われたオートキャンプ場で起こったことであるということで、全て利用者の責任とは言えないのではないかという意見も出てきているようです。

 ちなみに、問題のオートキャンプ場でインターネット検索すると、キャンプ場の評価サイトがいくつか引っかかり、その評価の平均は5点満点で3~4点とそれほど悪くありません。こうしたネットでの評判を見るだけだと、今回のような致命的な事故を引き起こすほどの悪質な業者であるかの判断は付きかねるところが多いでしょう。つまりは、一見しっかり管理されているような場所で、有料のところであっても、テント設営や車中泊場所の選定に関しては、あくまで自分の力で安全かどうかの判断をした上で利用することが大事になってくると思いますね。

 問題になっているオートキャンプ場はこの事故をきっかけに中州にキャンプサイトを設置していることを含め、様々な知られていなかった事実が明らかになっていますが、こうしたことがインターネットの口コミサイトで明らかになっていれば、今回の惨事はなかったかも知れません。ネットでの口コミというのは本来、営利を目的としたメディアでは紹介されないことを扱うところに意義があるようにも思えるのですが、恐らくこうした問題に警鐘を鳴らすようなサイトがあったとしても、各種検索サイトでは表示される順番が下位に沈んでしまっていては人の目にも触れにくくなります。例えば単に食事処に関する口コミサイトを見て出掛けたところ、出てきたご飯がまずいくらいならいいのですが、衛生管理がなってなくて体調を崩したようなお店がそれなりの評価が出ていてそのままになっているようなことがあったら問題でしょう。個人のブログでない口コミサイトでの評価については(もちろん個人のブログでも宣伝にしか見えないところもありますのでその点はご注意を)、鵜呑みにしないよう十分注意して、別の情報源からも情報を収集する心構えを持った方がいいかなと思いますね。


多くの通信手段を使えるようにしておくことの意義

 もしかしたら私の住んでいる地域だけなのかも知れませんが、テレビを見ていてかなり多くの頻度でインターネットを使ったファクシミリ送受信サービスの「eFAX」のコマーシャルを見掛けます。友人との間の連絡手段というのは電話やメール、LINEがあれば事足りる場合が多いと思いますが、すでに通信手段としては古く使う人も減ったと思われるファクシミリの需要がまだビジネスシーンを中心にあるということなのかも知れません。

 ちなみに、そのeFAXのサービスは月々1,500円で150枚まで送受信料が無料で利用でき、020や050のような特殊な番号でなく、03や06から始まる市外局番を選ぶことができるので、ファクシミリを送ってもらう場合に相手に違和感を持たせることはないでしょう。ただパソコンやスマートフォンでいつでもインターネットに接続できる環境があることが前提となります。もしこれからファクシミリ用の専用回線を取得しようと思っている場合は、このサービスを契約した方が安く上がるでしょう。ただ、通話回線にファクシミリ電話機をつないでいる場合は、このサービスを契約することで余分に1回線分の費用がかかるので、個人で使うにはちょっと敷居が高いかなという感じですね。ただし、お住まいの地域に大きな災害が起こり、電話線が不通になったりファクシミリ自体が壊れて使えなくなったりしても、このサービスで発行されたFAX番号を告知しておけばとりあえず外からの連絡をメールで受けることはできるわけで、そうしたメリットを重視する場合はこの種のサービスの契約もいいのではないでしょうか。

 ちなみに、国内への送信だけなら日本全国にあるコンビニエンスストアからなら一枚50円くらいで送信できます。問題は自宅にファクシミリを置いていた場合、外から受信した内容が見られないことですが、実はその問題を解決してくれるファクシミリ電話機もあります。パナソニックのKX-PD101は受信した原稿をメール送信してくれる機能があるので(インターネット接続が必要)、それほど送信することがなければ長く使うことを前提にこうしたハードやサービスを利用するのも手です。

 ファクシミリをパソコンやスマートフォンで外先や旅先から確認できることのメリットは何もビジネス上のものだけではなく、それこそ携帯メールもできないような人からの連絡を受けたい場合は役に立ちます。緊急ではないものの連絡は欲しいが、運転中には携帯電話には出られないような時でもファクシミリの内容を添付したメールの形で後から確認できれば、その内容を受けて電話してもいいでしょう。世の中には情報に強い人と弱い人がいますが、情報関連に弱い人にスキルを上げてくれと頼んでもなかなか難しい場合がほとんどです。そのような場合はいろんなサービスを使える方の立場の人が、そうしたサービスを使って弱者のレベルに合わせてあげる必要に迫られることになるでしょう。その際、ファクシミリとモバイル端末を連携させる取り組みをしておけば、役に立つような場面も出てくるかも知れません。


スーパーの保冷用氷持ち出しに関するマナー

 テレビのワイドショーで、スーパーやショッピングセンター内に設置されている保冷用の氷持ち出しに関わる事件が話題になっていました。

 問題の人物は、まずそのスーパーで買いものをしないにも関わらず、保冷用氷のコーナーから氷12キロを持って行こうとしたことで店の人に注意を受けたそうです。店側の説明としては、無料の氷とうたってはいても買い物をした人が品物が傷まないように利用するための氷なので、勝手に大量に持っていかれると困るという感じで言われたのだと思います。しかしこのような注意を聞かずにそのまま帰ろうとしたため、警察沙汰となり窃盗罪で逮捕ということなのですが、そこまで店側でやらないと無理を通してしまう人がいるということに驚くばかりです。

 8月に入り、車で出掛けてバーベキューの材料を買い込んで、保冷用氷を持っていくようなこともあるでしょうが、実際に持っていく量については、あくまでお店の掲示している分量を守ることが大切です。一人につき袋1つとか2つではとても材料を冷やすのには足りないという場合は、買い物の場所を複数にしてもらい直すことで対応できるでしょうし、それでも足りない場合はスーパーで売っている氷や保冷剤をお金を出して買うべきでしょう。製氷機で作っている氷はあくまで保冷用のもので、そのままかじったり飲み物に直接入れて冷やしながら飲みたい場合には使えないことがほとんどでしょう。個人的には溶けてしまってもそのまま飲める氷を持っておくのもいいと思います。小さなビニール袋にロックアイスを入れてしばり、外からストローを入れれば甲子園で名物の「かち割り氷」の出来上がりで、熱いところに直接当てて冷やすもよし、氷が溶けてきたところをみはからって飲んでもいいので、暑い外でのレジャーには大変おすすめです。

 話をスーパーの製氷機に戻しますが、例えばご自宅で氷を作る場合でも1から作るとなると結構な時間がかかってしまいます。もしスーパーで氷が切れてしまったら、保冷のための氷が必要なお客さんがすぐに騒ぎ出すことが予想され、その結果、まさに経営にとって死活問題にもなりかねないでしょう。そういう意味において、限られた製氷機の性能を考えた上で、お客さんの氷の需要をみたすための一人あたりの持ち出す量を制限しているということを利用者側も考える必要があります。

 確かに、クーラーボックスに入れておいた保冷剤がすっかり温かくなってしまい、少々の保冷用氷ではまかなえない場合、店側が掲示している量の氷より多く持って行きたくなる衝動に駆られる場合もありますが、あくまで長く保冷したい場合は溶けにくい板氷を購入するべきでしょう。変に欲をかいて店の人に注意されるような行動は旅の思い出も変なものとなり、後味が悪いものになってしまうことも確かでしょう。旅行先で製氷機の氷を拝借していく場合は、店のローカルルールをしっかり守り、お互いに気分良く利用するようにしたいものですね。


SIMフリー推進の前に何とかしてもらいたいキャリアメール

 スマートフォンで連絡を取る場合、SNSやLINEが主になってすでにメールは使わないという方も多いかと思いますが、お互いがスマートフォンを使いこなしている場合はほとんど感じない問題に最近になって直面することになりました。

 というのも、すでに会わなくなって相当の時間が経過し、年賀状くらいしか取りかわしていない友人と連絡をとりかわす必要に迫られたのです。わかっているのは以前年賀状に書いてあったauの携帯電話の番号と携帯のキャリアメール、そして住所です。携帯番号にはなかなかつながらないので、とにかくわかっていたキャリアメールのアドレスにメールを送ってみたのですが。

 残念ながら、こちらから出したメールはことごとくエラーになってしまいました.エラーの原因として考えられることは、先方のメールの設定で携帯電話以外のメールや、Gmailのような成りすましの恐れがある(Gmailで複数のメールアドレスを管理できる機能なのですが)方法でのメールを受け取らないになっているか、そもそもメールアドレスが別のものに変わってしまっているので届かないかの判断が付きません。そうしているうちに電話で連絡が付けばよかったのですが、電話する時間を逃したりしているうちに時間だけが経ってしまいました。

 こうなると、いつも便利に使っている電子メールというのは、本当に相手に届いているのか不安になってきてしまいます。早めに連絡だけは入れておきたかったので、ここでデジタル的な連絡手段をあきらめ(^^;)、最もアナログ的なハガキで連絡を入れました。そうしたらその返事はメールで返ってきたのですが、アドレスの変更はなく、向こうの方でパソコンメールの受信をブロックしていることがようやくわかったわけです。

 今後は、私の契約している端末の中で、携帯メールが定額でできる回線から連絡を取ることになると思いますが、このような用意がなく、MVNOでキャリアメールを持たない場合は大変に困ることになってしまうでしょう。私のような場合はとにかくしつこく電話をして、メール受信設定からGmailのアドレスを受信可能にしてもらう必要がありますが、自分で設定のできない人の場合はそのままになってしまうでしょうし、先方からGmailなどパソコンメールに出したメールは問題なく読めるため、こちらからの連絡のみ常にハガキということにもなりかねません(^^;)。

 個人的には携帯電話会社はSIMフリーを早期に実現するよりも、どのキャリアメールにもスマートフォンからのGmailアドレスからの送信なら(MVNOからの送信も含む)受信できるようにデフォルトの受信設定を変えることをまずはやってほしいと思います。下手をすると、安いからとキャリアの契約を切ったものの、それまでキャリアメール同士で連絡を取り合っていた人とメールで連絡が取れなくなる恐れがあり、特にスキルが少ない方ならどうにも連絡が付かなくなる可能性が大きいのではないかと思います。本格的に格安なスマホが普及していく中で、情報弱者がとばっちりを受けるような現状は早めに何とかしてもらいたいですね。