月別アーカイブ: 2012年2月

キングジム ポメラ DM100 その7 G’zOne TYPE-X との連携

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 私がポメラを使う理由の中で大きいのは、どこへ行っても入手可能な単三電池で動くことですが、単体でネットにはつながりません。逆にパソコンやスマートフォンはネットに繋ぐことでさまざまな事ができますが、電源がない場所で長期間使う場合はかなり心もとないことは事実です。手元に置きながら通信ができる手軽な端末として携帯電話がありますが、今回防水防塵、耐衝撃性能が最強ではないかと噂される、auの携帯電話カシオのG’zOne TYPE-Xを機種変更により入手しましたので、ポメラで作成した文章を携帯電話で送信できるような連携を考えてみました。最低限この2台さえあればある程度長い文でもネット上にアップできます。

 まず最初に試みたのが、ポメラに新たに搭載されたBluetoothでの連携です。G’zOne TYPE-Xにはファイルのやり取りがポメラとできるかと期待したものの、残念ながらポメラからパソコンにはデータのやり取りが可能なものの、さすがにポメラの方から携帯電話にはデータ送信が不可のようでした。ケープルを使って接続する事も考えたものの、防水性を維持するためにできる限り端子部分をむき出しにはしたくないので、もう一つのやり方を試すことにしました。

 ポメラの機種の中には、作成した文章をボタンひとつでQRコードに変えることができるものがありますが、このDM100にもその機能が付いています。ただ、このブログぐらい長文の文章だとかなりコード自体が細かくなってしまうためか、内蔵のバーコード読み取りアプリをそのまま起動しても読み取りがタイムアウトになってしまう事が頻発しました(;_;)。しかし、その原因を考えてみたところ、DM100の場合はバックライトが付いているのでバーコードが白飛びしてしまうという事に気付きました。そこで設定で画面の明るさを暗め(蛍光灯の下で-3から4くらい)にすると読み取れる確率は上がります。連続しての読み取りにも対応しているので、長文でも大丈夫です。このように、何とかメール本文をポメラで書いてそのまま携帯電話で読み込ませてメール送信できれば、通常のメールの他、こうしたブログや掲示板への投稿、ツイッターやミクシィへの投稿もポメラと携帯電話の組み合わせだけでできるようになる可能性はあります。しかし、QRコードによってできた文字情報をファイルの形で保管した場合、メールする場合は添付ファイルの形にしかならず、メール本文に読み込んだ内容をペーストする事ができません。添付ファイルの形でメールを送信しても、ブログ投稿には反映されないということになってしまいます。さすがに私もここのところでどうにもならず諦めかけたのですが、何とG’zOne TYPE-Xを提供するauのページにこの解決方法が掲載されていました。

http://www.au.kddi.com/ezfactory/tec/two_dimensions/mail_transmission.html

 つまり、メールに関する情報を入れたテキストデータを最初に作り、そのデータをQRコードに変換してから読み込めばすぐにメール送信可能な状態になるのです。具体的には、

MAILTO:(メールアドレスを記入)
SUBJECT:(メール件名)
BODY:(本文)

 このような定型テキストを作り、送るところがわかっている場合はその数だけメールアドレスを挿入したひな形を作ってポメラに保存しておけばすぐに対応できます。ただ読み込ませる場合、本文は改行が反映されませんので一気に記入し、最後に改行を入れる必要があります。本文なしの空メールの場合でも同じなので、ひな形を作る際には最後に改行してからポメラのQRコード作成を選ぶようにしましょう。

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 バーコードリーダーを使ってひな形に手を加えたテキストから作ったQRコードを読み込ませると、写真のように読み込みが完了します。写真では反転している「メール一括作成」のところをクリックすると、以下のようになります。

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 無事に携帯メールの送信画面になりました。電話帳にはこのブログへの投稿用メールアドレスを登録していますので、写真のような形であとはボタンを押せばすぐに送信が始まるのです。

 このようにして一旦設定してしまえば、緊急時だけでなく旅行中のブログ更新にも結構便利です。この方法のいいところは、ネット接続といってもメールの送信だけなので、携帯電話のメール送受信無料のプランに入っていれば、ブログやつぶやきをいくらアップしても定額料金の範囲内で納まり、パケット料金はかかりません。私の場合はウェブはWi-Fiで接続しているので、ブログなどへメール送信することで投稿するための設定は自宅で事前に設定が完了してしまっています。そこまですれば後は簡単で、旅先でいちいち設定することなく、メールを作成して送るだけでいいのです。

 なお、もう一つのメリットとしてポメラで文章を作成すると、携帯電話をずっと開いている必要がないため、携帯電話自体の電力消耗も抑えられるというメリットがあります。私の場合は車中泊の旅にタブレット端末やノートパソコンも持って行くのでこの組み合わせが活躍することはそれほどないかも知れませんが、QRコード作成機能のあるポメラと、auの携帯電話をセットで持っている方は、スマートフォンもパソコンも電池切れで使えなくなった時に備え、こうしたやり方を覚えておいても損はないと思います


将来の電気自動車よりも現実的な車は?

 一昨日の夜のニュース、日本テレビ系列のNEWS ZEROを見ていたら、最初の方で三菱自動車とGSユアサが共同で車載用のリチウムイオン電池の工場を3月から本格稼動するという内容をかなり大きく報じていました。三菱自動車はハイブリッドではなく電気自動車を多く作っていて、そのための量産化が必要ということなのでしょうが、リチウムイオン電池をいくら大量生産してもどこでどの程度充電ができるかというインフラの整備が進まない限り、近所で乗り回す程度の車でしかないわけで、輝かしい未来の車を目指すためにはもう少し時間がかかるのではないかと少々冷めた目で見ていました。

 電気自動車にしてもハイブリッド車にしても、一般消費者が企業や政府の行なう壮大な未来に向けての実験に自腹を切って協力するという図式はまだまだ変わらないでしょう。そうした状況を冷静に見たいと思う私としては、同日のニュースで流れたマツダが出した新型車のニュースの方が興味がありました。昨日の新聞ではこの2つのニュースが並列に報道されていたのですが、テレビのニュースではカットされていたのが残念でした。まあテレビ局も商売ですから、日本経済のためにより多くの人がお金を使ってくれるようなニュースを優先して流しているのかも知れませんが、なけなしのお金をはたくなら、今回のマツダが出した車のような別のアプローチのエコカーを見てみるのも無駄ではないでしょう。

 今回マツダが発表したCX-5は、スポーツ用多目的車ですが、電気自動車でもハイブリッドでもないエコカーをコンセプトに開発された車で、特に2.2リットルディーゼルエンジンが興味をひきます。JC08モード燃費で、2WD(FF)で18.6km/L、4WDでも18km/Lというカタログ値はかなり頑張っている印象です。アイドリング時のエンジン音や室内空間の広さががどの程度かというのは実際に物を見てみないとわかりませんが、ガソリン車程度の静かさで、力もあって燃費もいいなら、将来このエンジンをMPVやかつて車中泊カーとして今もユーザーの多いオートフリートップの付いたボンゴフレンディのような車に載せてくれたら、日常の用途でも十分に使える車中泊カーとしてかなり注目されるのではないでしょうか。

 今後、電気自動車の画期的な充電方法が実用化し、今のガソリンスタンドの数くらい充電スタンドが整備されるようになるにはどのくらいかかるのかという事はちょっと自分には判断できませんが、今の技術ではまだまだではないかと私は思っています。もし車載用バッテリーをカートリッジタイプにして、日本で動いている電気自動車共通で使えるようにしたら、今あるガソリンスタンドで交換するような方法で使えることになるので、ガソリンやディーゼルエンジン車の代替として長距離走行も可能かも知れません。しかしバッテリーのリサイクルのためにカートリッジの交換にどのくらいお金がかかるか私自身把握できないということもあり、そもそも日本メーカーが電池を共通化できるのかといった問題もあるので、私は現時点では車中泊用途の電気自動車の購入はあり得ないと思っています。でも、電気自動車が日本国内なら今のガソリンエンジンの車なみにどこでも急速充電ができるようになれば、車内で家電製品を使いつつ車中泊なんてことが現実味を帯びてきますので、全く期待をしていないかといったら嘘になります。今回紹介したクリーンディーゼルエンジンを搭載した車は、そうした未来の車を私たちが使うまでの橋渡し的な車としてその役割をになっていってくれればと思う次第です。


IIJmio 「ミニマムスタート128プラン」はイオンAプランを超えるか?

 昨日紹介したイーモバイルについて書いた際にも指摘させていただきましたが、次々と新しいサービスが出てくるモバイルデータ通信のサービスについて、2年しばりで契約するのはあまりおすすめできないように思います。私の使っているモバイルデータ通信サービスは二種類ですが、Wimaxのサービスこそ1年縛りで契約はしているものの、もう一種類の日本通信とイオンが共同で企画した3G(携帯電話の通信サービス)のうち、下り最大100kbpsという低速通信のAプランはそうした契約期間による縛りはありません。しかも月980円と格安であることから、ドコモの端末やSIMフリーの機器限定ではあるものの(日本通信のサービスはドコモの通信網を借りて提供しています)安くどこでもネットに繋ぎたい方には人気のあるプランでありました。

 そんな中、プロバイダのインターネットイニシアティブ(IIJ)も同じような格安のデータ通信サービスをドコモ回線を借り受ける形で提供するとのこと。こちらの方は通常のSIMと、microSIMのどちらでも契約でき(契約途中の変更は不可)、月額945円で下り最大128kbpsでの通信が可能な「ミニマムスタート128プラン」が2012年2月27日から契約可能なのだそうです。カードは従来のFOMAではなく、ドコモが推進する新データ通信のクロッシィ対応機でスピードアップが計れるLET対応カードの形で提供されます。もちろん、従来のFOMA用の端末でも利用可で、とりあえずは今の端末で使っておいて、将来端末がLET対応のものに変わっても使い続けることができます。

 さらに、128kbpsでは使えないネットサービスを使えるようにするために、一回525円のクーポンを入手してチャージをすることで、データ量100MB落とすまでは高速スピードが使えます。FOMAの場合下り最大14Mbps、上り最大5.7Mbps(あくまで理論値です(^^;))、LTEのエリアでは下り最大37.5Mbps、上り最大12.5Mbps(一部屋内では下り最大75Mbs、上り最大25Mbps こちらもあくまで理論値)のスピードで使えるようになるとのこと。普段はメールチェックぐらいでも、他のモバイルサービスが使えないような山の中であっても、ドコモのエリアであれば繋がるので、いざという時にチャージして高速通信を可能にするという事は、さすがにイオンのAプランではできないような技も使えるようです(イオンのプランの場合は月ごとに高速通信も使えるプランに変更する事は可能です)。そして、最も大切なしばりについては、こちらの方もイオンと同じくサービス開始時に登録料金の3,150円はかかるものの、解約違約金のようなものはかからないとのことです。

 そうなると、果たして実際の体感スピードがどのくらいなのかということが気にかかりますが、私の場合はそれほど気にしません。050plusのようなIP電話や、ラジコなどのアプリが安定して動くかという興味が沸く方もいるかと思いますが、人が増えればスピードが落ちるのは仕方ないことです。サービス前のテスト状態で動いたというような報告が入ったとしても、多くの人がこうしたサービスのメリットに気付いて殺到したら徐々に使えなくなることも覚悟して使うのが正しい対処の仕方だと思います。IIJでは無線ルータ端末を同時に販売するようですが、スマートフォンやタブレット端末、単体のドコモ3G対応の無線ルータを別に入手してもいいでしょう。

 今後、ドコモのクロッシィ対応端末が市場に出てくるにしたがってクロッシィのエリアも広がってくるでしょうし、LETサービス利用前提の格安プランが出てくるまでの繋ぎとして今回のIIJmioのプランは考えてもいいのではないかと思います。そしてこうしたサービスについての注意として、下り128kbps基本のサービスだけではかなりネット接続についても制限が出てきます。旅先で動画を制限なく見たりしたい場合にはこうしたサービスは適しませんが、旅先で必要な情報を入手するだけなら、効果的にクーポンによるチャージを使う事で、このプランだけでも何とかなると思いますので、検討の余地は大きいと言えましょう。個人的にもとりあえずイオンAプランから乗換えをする予定ですので、導入しましたら改めてその状況を報告させていただきたいと思います。


1-6 イーモバイルの存在価値

 外からのモバイル通信を快適に行なうための手段は様々ありますが、イーモバイルが第4の携帯電話会社として登場してきた時にはかなり興奮しました。当初はデータ通信に特化し、月5千円で高速のインターネットが使い放題になることで、データ通信事業者としてのウィルコムの立場を台無しにした(^^;)という側面はあったように思います。

 かくいう私も、サービス開始の当初からではありませんが2年しばりの契約に入っていたことがありました。当時は月4,980円のデータプランで契約し(2年しばりの割引料込み)その契約にADSL回線も付いていたというサービスぶりでした。自宅周辺ではほとんどADSLと変わらない速度で接続できたので便利でしたが、問題なのはそのサービスエリアでした。

 車中泊での旅というのはイーモバイルのエリア内ばかりではありませんで、当時は都市部以外は全滅といった感じになってしまい、まだウィルコムのエリアの方が地方でも接続可能だったように思います。それでも2年間は使い続けなければなりませんので、旅行の時にはほとんど利用は諦めながら使っていたのですが、ドコモのエリアが使えるデータ通信がイーモバイルよりスピードは出ないものの使えるようになったこともあり、2年間使った後に更新することは止めにして、ADSLのモデムも返却して今に至ります。

 イーモバイルはデータ通信端末としてWi-Fiアクセスポイントの端末を出したり、今のスマートフォンの先駆けとなるような魅力的な端末を出していて嫌いではなかったのですが、いかんせんエリアの問題というのがありました。私のように車中泊をしながら山の中など電波の届くかわからない所まで行くような行動パターンにははっきり言って合わなかったという事ですね。

 当時と今とではエリア自体も変化していますし、エリア内に行動範囲がある方は選択肢の中に入るでしょう。また、データ端末のプリペイド契約という利用方法もあるので、条件によっては安く使える場合もあるでしょう。また、Android搭載のスマートフォンも販売していますので、データ通信端末でなくスマートフォンで契約した場合でもイーモバイルの場合はテザリングの使用ができるので(他社の場合はそうした行為を禁止していたり、スマートフォンにアプリを入れても使えなくしている場合もあり)、エリアの問題さえクリアに出来れば、安くスマートフォンを維持できるだけでなく、パソコンなど他のネット端末を一緒に使えるというメリットもあります。携帯電話会社では頻繁に起きている通信トラブルは利用者の多さに比例することが多いですから、あえてイーモバイルを選ぶというパターンも有りだと思います。

 私の場合はほぼ2年しばりしかないという契約方法もネックでした。今後、更に安くて早いモバイル通信サービスが登場する可能性もなくはないので、以上のような事も考えつつ選択肢の一つとしておくのもいいと思います。


G’zOne TYPE-X 導入レポート2

 前回はまず最初にやったことの紹介でしたが、ここまで肝心の通信がらみの事について全く触れていませんでした。というのも、大きな災害が起こった場合、どこの携帯電話キャリアが繋がりやすいかなんてことは地震予知並に予想が難しいことで、下手をしたらどのキャリアも全く繋がらないということもありえます。とりあえずは私の住んでいる自治体が提供する防災メール(防災無線で発表する内容と同じ内容のものをメールで配信してくれるもの)を登録し、このブログを含む携帯メールから更新可能なウェブサービスのアドレスを本体のアドレス帳に入れました。この端末はポケベル入力が使えるので、いつも更新しているような長文では入力できないと思いますが、それでも発信したいことぐらいはauの電波が滞らなければ更新は可能にしてあります。

 その上で、携帯電話が繋がらない場合でも災害時に役立つサービスの話を進めましょう。大災害になってしまったら、通信が維持できている事こそ奇跡と捉え、最初から携帯電話がつながらない事を想定して物事を考えるのが災害対策の基本ではないかと私は思っています。

 昨年の災害でも携帯電話があって助かったと思われる方の中には、携帯電話に搭載されているワンセグテレビによる情報の受け取りができたことが大きかったのではないでしょうか。今すぐ必要な情報をなかなかテレビは伝えてはくれないものの、一歩外から見た情報を配信してくれることで、そこからどうするかを考える際には十分役に立つ情報を配信してくれるのではないかと思います。G’zOne TYPE-Xには文字キーの裏側にカメラレンズと並んでスピーカーが配置されています。文字キー面を置いて縦にしてテレビを見ようとすると、画面が小さくなってしまうばかりか音も聞こえずらくなってしまうので、画面が横になるようにして置きながらワンセグを使えばいいでしょう。感度については、通常の携帯電話と同様で、良くも悪くもないといった印象です。電波の状況によっては画や音が飛んだような状態になってしまうことが多いので、感度のよさそうなところを見付けるために必要ならば外に出るようにするのも仕方ないでしょう。

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 そして、もう一つの情報収集のためのツールがG’zOne TYPE-Xには搭載されています。そのためにぜひ用意してもらいたいのが上記写真のau用充電ケーブルです。このケーブルは引っ張ると長く伸びるようになっているもので、収納はコンパクトでもケーブル長があるので、とてもおすすめなのです。ちなみに、私はこのケーブルを100円ショップで入手しました。すでに短い充電ケーブルを持っている方でもこの種のケーブルを常備することは意外と便利に使い回せます。

 昔の携帯電話にはオーディオと同じようにイヤホンマイクを繋ぐジャックが装備されていました。イヤホンジャックの形状であれば既製品が使えて便利ですが、平型を経て、今はG’zOne TYPE-Xのように、電源充電端子を兼ねてしまっているものが出てきています。この種のイヤホンも100円ショップを探せば売っていますが、この携帯電話自体が防水をうたうものであるだけに、できるだけ端子のフタを開きたくないというのがあります。そのため、前回のレポートでも充電用の卓上ホルダの購入をおすすめしたわけですが、もし災害時に卓上ホルダを持って逃げられなかったら、いやおうなくこうした充電ケーブルを使っての充電が必要となるわけです。汎用のものはUSB端子が付いていますので、パソコンに繋いで充電するほか、外付バッテリーでもこうしたコードがあれば充電することができます。

 そして、もう一つこのコードの使い道があります。G’zOne TYPE-Xにはワンセグ機能のほかに、FMラジオの機能も付いています。ただし、本体のみでは全く放送を聞くことができません。アンテナがないとFM放送が聞けないので、G’zOne TYPE-Xではイヤホンコードをアンテナの代わりとして使っているのです。

 ただ、イヤホンがなくてもスピーカーからラジオを聞くことができます。そのために接続して使うのがアンテナとしての役割を果たす充電用の汎用コードというわけ。初期設定ではラジオの音声はイヤホンから出るようになっていますので、設定でスピーカーから音を出すように変更します。そしてケーブルを繋いで延ばし、今いる地方を選択するとプリセットされた放送局がすぐに選局されますので、しっかりと音が出てきます。ただ、地元のコミュニティFMの周波数はプリセットされていない場合が多いので、それは各々で設定してください。

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 ワンセグとは違ってラジオの場合は、画面を閉じてもサークルディスプレイに周波数が表示され、ちゃんと放送を聞くことができます。長時間使うことを考えると電池の持ちとの兼ね合いで、むしろこうした形でラジオとして使った方が災害時には有効ではないかと思います。地元に密着した情報はワンセグテレビよりもコミュニティFM局の方が早く発信すると思いますので、出掛ける際にはラジオを聞くためのケーブルは命綱なので、ぜひとも一緒に持っていくことをおすすめします。


G’zOne TYPE-X 導入レポート1

 何とか無事に審査をクリアしたようで、手元にG’zOne TYPE-Xがやってきました。ごついサイズの割には小さな箱という印象でしたが、やはり手に持った印象は大きかったです(^^;)。

 前の携帯電話からBluetooth経由で電話帳を移し、おサイフケータイの情報も移行を完了しました。元が携帯電話なだけに、カスタマイズして使うことはそんなにないのですが、この携帯電話は防水だけでなく耐衝撃機能も有しているので災害対策用としては十分に役に立ち、そのためのちょっとの工夫があれば、さらにいざという時に役立つと思います。

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 この携帯電話だけではないのですが、待ち受け画面の一番下に、さまざまな機能を直接呼び出せる「待受ショートカット」の機能があります。最大10個までの機能が登録できるようになっていて、十字キーを下にクリックすることで最初に登録した機能がすぐに起動します。届いた端末では「アラーム」が最初に割り当てられているのですが、これを「ライト」に変更することをおすすめします。そうすれば、画面を開いて十字キーを下に押して中央の決定キーを押すだけでライトが使えるようになります。ライトを呼び出すには、サイドキー長押しでもできるのですが、ポケットに入れていると誤ってサイドキーが押されてしまう可能性も結構あるので、設定で閉じた時のキー操作を無効にしておいた方がいいように思いますので、こちらの方法をおすすめしておきます。

 このブログではさまざまな明かり(懐中電灯・ヘッドライト・ランタンなど)を紹介してきましたが、いつどこにいてもすぐに使えるようにスタンバイできるかというとなかなか難しいものがあります。基本的に常に手元にあるもので、寝ている時に何かあったとしてもまずはすぐわかるところに置いているものとなれば、やはり携帯電話が一番のグッズではないかと思います。このライトは真っ暗な中なら部屋全体を明るく照らすだけの光量は確保しており、夜に停電になった際の逃げ道を見付けるためにも、とりあえず持っていくものがどこにあるか見付けるにも実に便利です。ただこれはあくまで携帯電話ということもあり、ライトの連続点灯時間は30秒に制限されています。まあ必要な時には何回も点灯させれは済む話なのですが、別の場所に懐中電灯やランタンが用意されているなら、このライトはその捜索のために使うようにして、本体の電池を極端に減らさないように気を付けた方がいいのではないかと思います。なお、これからこの携帯電話を購入される方は、いっしょに充電ホルダも購入されることをおすすめします。就寝時にはホルダに差した状態で枕元に置いておけば、いざという時にもあわてなくて済みます。

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 さらに、あって便利だと思うものが、正面にあるサークルディスプレイです。まるでカシオのGショックを髣髴とさせるようなデザインですが、ここに表示される情報は携帯電話を開かなくてもすぐに見ることができるので、懐中時計のようにどこでも日付と時刻が見られます。サイドキーのキーロックを外せばサイドキーの操作でタイマーやストップウォッチのような機能だけでなく、G’zOne TYPE-X特有のアプリを使った電子コンパス、温度表示、日の出日の入り、月の出月の入り、満潮干潮などのさまざまな情報を表示できますので、まさにGショックの機能を持った懐中時計のような感じですね。

 もちろんこうした機能はスマートフォンのアプリでも簡単に実現できるものばかりかも知れませんが、スマートフォンは下手をしたら一日で満充電のバッテリーが空になってしまうだけでなく、手回し発電ラジオで充電できない場合があるなど、様々な電源回りの制約があります。G’zOne TYPE-X のサークルディスプレイはバックライトを使っていませんので、少々でも明かりが取れる所でならできる限り携帯電話の電池を消費せずに必要な情報を取得できるというのも心強いものです。

 とりあえず今回はこのくらいにして、次回は別の災害対策機能について紹介させていただこうかと思っています。


LAKEN クラシック・フローラ 0.6L

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 またまた性懲りも無く新たなボトルを増やしてしまいました(^^;)。よく行くアウトドアグッズのお店からポイントをプレゼントしてもらえるというので行ってみたところ、このボトルが図柄入りの季節商品のようで、処分品ということで980円ということだったのでつい財布の紐が緩んでしまいました。

 元々、こうしたボトルは定価で買わず、価格が下がったものを買うような形で増やしてきたので、目的を決めて買うのではなく、買ったものをどう使うかという感じで考えてきましたが、今回紹介するLAKENのアルミボトルは、以前湯たんぽとして使うことを紹介したSIGGのボトルよりも使いやすそうなので、入手のチャンスをうかがっていたのですが、はからずも今回購入することができました。

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 このボトルの特徴は、写真のようにかなり口が広く、キャップも大きいためそれほど力を入れずに開け閉めが可能なことでしょう。車中泊をするために車で移動する中、安全にお湯を沸かす方法として、私はアルコールを使ったアルポットが一番いいと思っているのですが、これで沸かせるお湯は800ccくらいなので、出先ですぐに湯たんぽとして使う事を考えると、ボトルの大きさとしてはこの0.6Lくらいが適当でしょう。そして、直接ボトルにお湯を入れるのにもこのくらいの口の大きさなら、人によってはそのまま入れられるでしょう。口が広いということは、中を洗う時にもSIGGと比べれば楽なのもいいですね。LAKENのボトルは定価も他のメーカーと比べても高くありませんし、個人的にはおすすめできるのではないかと思います。

 昨年もそうでしたが、車中泊ではない旅の中でも雪や氷の路面で立ち往生して身動きが取れなくなるということは可能性としてはどうしても起こってきてしまいます。そんな状況に陥った際に安全にアイドリングしながらヒーターを付けられればいいですが、ガソリンが少ない場合や積雪によりマフラーが塞がれる危険性がある場合など、就寝時にエンジンを切って暖を取る手段についても考えておくべきでしょう。雪中の立ち往生なら湯たんぽに入れるお湯は雪から作ることができるので、問題は湯沸かしの方法だけになります。車のバッテリーを使い電気ポットでお湯を作る方法は、バッテリー上がりの可能性がなければ有効かも知れませんが、あくまで緊急用という事で考えると、私が車に積んでいるアルコールを燃料とするアルポットの他、自動車用のガソリンを燃料として使えるキャンプ用のストーブもありますので、ご自身の場合はどの方法が一番いいのかというのを考えておくことも厳寒期に出掛けられる際には大切かも知れません。


スマートフォンアプリの罠

 契約電話各社は今、必死にスマートフォンを契約させそうと多くの機種を投入しているものの、ここのところの通信障害を引き起こしている原因の一つとも言えない事もありません。昨日あったauのデータ通信のトラブルは私にも少し影響がありました。

 私はスマートフォンをauでは契約していませんが、ガラケーでもメールの遅延が起こりました。送信されてから3時間ほどで到着しましたが、何か有事があった際にこのような障害が起きたら大変困るわけですが、自衛策として直接携帯メールにメールを送ってもらうのではなく、Gmailから転送するような形で設定をしておけば、とりあえず携帯電話のトラブルがあったとしても、何らかの方法でGmailにアクセスできれば何とかメールは読むことができるようになります。今回はそのやり方で先にメールを読む事ができましたので実は障害にも気付いていなかったのですが(^^;)、データがつながらない事を恐れるなら、こうした対策を練るべきでしょう。

 実は昨日はガラケーではなく、Android搭載のタプレット端末でちょっとしたトラブルに遭いました。というのも、端末の中に入れていたアプリに問題が起きたのでした。

 スマートフォンの多くにはプリインストールされていない事の多い必要なアプリがあります。まさにそうしたジャンルのアプリである、Androidの世界では大定番と言われるQRコードを読み込めるバーコードリーダーのアプリ「QRコードスキャナー」を使おうとしたところ、全くデータを読み込めなくなっているのに気付きました。あわててAndroidマーケットで確認したところ、アップデートのお知らせに従ってバージョンアップした人たちはほとんど私と同じようなトラブルに遭遇していたという事もわかりました。対応策としては作者のホームページに行き、前のバージョンのアプリを入れ直せばよいという話でしたが、そうしたやり方もわからない初心者も同じようなトラブルに巻き込まれやすいわけで、この点だけを取っても本体の設定方法がよくわからないまま導入するのが危険だという事がわかります。

 アップデートのお知らせはさも一大事のようにスマートフォンに告知されますが、そうした求めに安易に応じることによって今まで使えていたアプリが使えなくなるというのはとんでもない事です。パソコンの場合はソフトについては自動的に告知などされないので、自分の意思でアップデートするか決めるだけです。しかし、スマートフォンにもウィルス感染の危険があるという事が言われれば、ウィンドウズにおけるマイクロソフトの更新ファイル提供のように、自動的にアップデートのお知らせが来たらとにかく行なってしまう方が多いように思います。

 こうしたトラブルは今後も増える事はあっても減ることはないでしょうから、携帯電話ショップの窓口は単なる契約や機種変更だけでなく、操作方法や設定方法についての問い合わせでも多くの人がやって来るようになるでしょう。そうした対応もしっかりできると考えた上で携帯電話会社がスマートフォンを増やしているとは私にはどうしても思えないのですね。

 確かにスマートフォンは便利ではありますが、その分自分でアプリを入れたり設定を自分好みに変えたりする必要があります。基本的なはパソコンを使っている方にとっては何とか対応は可能だと思いますが、そうでない方々がいきなり持つ場合は本当に自分に使いこなせるのかを十分お考えになって導入すべきではないかと思います。


1-5 NTT docomo の契約形態は1つではない

 携帯電話3社のうち、どこを選ぶべきかという話がある場合、言うまでもありませんが、日本の携帯電話会社の中で一番大きく、広いエリアを誇っているということで、やはり最大手のドコモでということになる人は多いと思います。あまり物事を深く考えずにドコモにしてしまった方も結構多いと思います。

 また、すでに他の会社の携帯電話を持っていて、ドコモの広いエリアが羨ましいと思われている場合、そのためだけに回線を増やしたいというパターンもあるかも知れません。。よく利用するエリアではドコモしか繋がらないということであればドコモ以外の選択肢はないと思いますが、普段は別会社のエリアで十分であっても、旅先でもできるだけ圏外をなくしたいと思われているならば、そのためだけに契約することを考えることもあるでしょう。しかしながら、パケット定額まで入ったサービスを全て入れての契約というのはちょっと料金的に難しいという方は多いでしょう。旅先での心配が通話のためだけならばスマートフォンは諦めて、通常の携帯電話で通話用のプランで契約し、できるだけ月額基本料を抑えるようにするのがベストでしょう。私の場合はドコモの契約はタブレット端末が1円で購入できるという甘い文句に誘われて契約をしてしまったのですが(^^;)、契約したカードはメールすら外し、基本料金が一番安いほぼ通話専用とした後でタブレット端末には入れず、写真のSIMフリーのスマートフォンIDEOSに入れていざという時の通話用として塩漬けのようにしています。で、タブレット端末の方はどうしているかというと、ドコモとの直接の契約でなくドコモ網を借りてユーザーに提供している日本通信のデータ専用サービスを使っています。

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 こうした間接的にドコモ網を使うという契約のやり方は、多くの人にとってはポピュラーではありませんが、私はむしろ通話とデータ通信は分けて契約することで条件が合致すれば全てをドコモ内で契約するよりも安くなることが多いです。とりあえず、私がこの文章を書いている段階で把握しているSIMカードのみを契約によって手に入れるいくつかの契約パターンを紹介します。

・日本通信 イオン限定プラン プランA(ベストエフォート100kbps以下 月980円)
・BIGLOBE 3G 下り最大 14Mbps 上り最大 5.7Mbps スタンダードプラン 月2,770円
・BIGLOBE 3G デイタイムプラン(午前2時から午後8時)月1,770円

 このうち日本通信イオン限定プランはスピードは遅いですが、クレジット決済が必須ということはあるものの、いつ解約しても解除料はありません。BIBLOBEの場合はこの料金にプロバイダ基本料金が別にかかる上、2年間の縛り(途中で解約した場合の解除料)があります。ただどちらにしてもスマートフォン用のパケット定額プランより安価です。ただしこれらのサービスを使う場合、別にスマートフォンなどの端末が必要になってきますが、私のようにスマートフォンやタブレット端末をドコモから格安で購入し、通話用の端末を中古で入手してSIMカードを入れ替えて使えば、上記のどのプランでも同じエリア内での通信をドコモが提供するよりも安く使えるようになります。ここまで説明してきた条件をクリアできるなら、こうしたプランでデータ通信専用の端末を使うというのも一つの方法でしょう。

 そして、今後に向けてドコモが展開する新しいクロッシィサービスの拡張に伴い、ドコモ回線を借りてのサービスがクロッシィでも行なわれるようになれば、さらに高速の通信を安く使えるようになる可能性も出てきます。そういったこともあるので、今回紹介した2年間という長い期間を一つのデータ通信に依存するというのは、後で後悔する場合も出てくるかも知れません。他の会社でデータ通信プランを契約してしまっている場合も、できればサービスはコンパクトにまとまった方がいいと思いますので、今後の状況に注目しながら現状でのベストプランを見付けてみましょう。

(2012.2.16 追記)

 ドコモの回線をかりてサービスを展開するパターンで、新たなサービスが出てきました。IIJmio が提供する予定の「ミニマムスタート128プラン」は、月額945円で、下り最大128kbps(理論値)という日本通信のイオンAプランより安くて早い設定になっています。さらに、クロッシィ対応端末でも使え、高速の通信ができるようです。こちらのサービスも契約の長さによる縛りなどはないので、今後はこのプランが注目を集めることになるでしょう。実際の速度や使い勝手などはこれからですが、他社の対抗ブランを含めこうした月額千円以下の基本料プランに注目しておきたいですね。


エステー エアカウンターS 到着レポート

 発売前からかなり注目を浴びていた放射線測定器「エアカウンターS」が発売になりました。ネットからの情報で、売り出しの状況から2割くらいの値引きがされているということもあり、予約により購入し昨日無事に到着しました。

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 このような箱に入っていますが、中には本体と説明書、放射能について解説されたハンドブックの他、テスト用の単三アルカリ電池が入っているのみです。最初、どうやって電池を入れるのか悩みましたが、これは取扱説明書をしっかり読んで解決しました(^^)。青色のカバーを回すことで電池ボックスが開きます。例によって付属のテスト用電池は使わずに、エネループでもエボルタでもないニッケル水素電池を入れたところ問題なく動きました。ちなみに、メーカーではエネループでの動作確認をしているようですので、心配な方は素直にエネループを使った方がいいのかも知れませんね。

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 本体の大きさは写真の電池と比べてみていただければわかりやすいかと思いますが、長さが17センチとちょっと大きめという感じで、しっかりと手になじむ感じです。本体脇のスライドスイッチにより電源が入り、地面からだいたい1メートルぐらい離し、水平に構えると指定の秒数(35秒で予測数値が表示されます)のカウントが画面表示され、カウントが完了したところで数値が表示されます。ランプ点灯中は予測の数値で、消灯したところが確定値となり、以降10秒ごとに平均値として更新されます。

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 説明書には数字の見方は詳しく書いてはいませんが、自宅周辺で測ったところ0.05~0.09μSv/h(マイクロシーベルト毎時)と、場所によって幅がありました。ちなみに、私の住んでいる静岡市の過去平常値の範囲は0.0281~0.0765μSv/hとなっていますが、この測定器自体の誤差が±20%もあります。写真のように数値で出てくることで気になるところですが、高かったところは雨が降った後もきれいにしていないベランダの一部で、日常生活の中でその場所に長時間留まることはありえないので、ほぼ問題はないだろうと思います。

 ちなみに、この測定器は身の回りの空間の放射線(ガンマ線)を簡易的に把握するためのもので、あくまで目安を測るためのものです。そして、内部被爆に関わる、食糧や水に含まれる放射性物質の判定器具ではありません。実際には、家族が家の中で移動する場所や、お子さんたちが遊びに行き、留まるような場所など、普段の生活の中でどこにどの程度の放射線があるかというのを数値として確認するために使うのがいいだろうと思います。そして、ここは車中泊のブログということで旅先での使い方ということについて考えてみると、就寝のため車の駐車場所を探す際、この測定器を使って周辺と比べて極度に放射線数値の高いところを避けるためには有効になることでしょう。

 レジャー用途としてはキャンプなどへ行かれる場合でもどこへテントを設営するのかという判断基準になるでしょうし、お子さんを遊ばせるような場合も測定した数値の高い場所から遠ざけるための判断を促すこともできます。今後、エステーではこの測定器のユーザーが簡単に数値をアップし多くの人と共有させることができるため、新たなサイト「エアカウンターリポート」を立ち上げる予定だとのことです。GPS内蔵の携帯電話やスマートフォンからアップすることで、全国の簡易測定記録を多くの人で共有できるというのは、逆にこの測定器を持っていない人でも十分にその恩恵を得られる取り組みとして評価できます。当初は2012年1月10日から開始の予定だったようですが、延期の報告がメーカーのホームページから上がっていますので、早めのサービス開始が期待されますね。