2015年ゴールデンウィークの車中泊の傾向を見る

 今回紹介する2015年ゴールデンウィークにおける車中泊の傾向というのは、あくまで私が見た主に高速道路のサービスエリアや道の駅での事なので、全ての傾向には合わないとは思います。それでも、いわゆるゴールデンウィークの期間にできるだけ遠方へ移動することを考えた場合、どうしても移動の途中に仮眠するような形での車中泊のスタイルを取る人が増えてしまうのは仕方のないことでしょう。

 今回私が出掛けたのが午前6時過ぎぐらいの時間だったので、高速道路に乗って入った最初の日本平パーキングエリア上りでは思い切り車中泊をしている人たちでごったがえしている状況を目にしました。今改めて思い出してみると、日中の混雑している状況と同じくらい売店やトイレの前のスペースが車中泊とおぼしき車で占領されていました。車の種類はキャンピングカーは思ったほど少なく、普通車や軽自動車の遠方から来たと思われる車が思いの外多かったのは、やはりゴールデンウィークという特殊性があったのかも知れませんね。

 パーキングエリアでは朝食のパンを買おうと思って立ち寄ったのですが、何とか1台空いているスペースを見付けて駐車できましたが、回りが車中泊らしい車ばかりだったので大きい音を立てて起こさないように、結構気を使いました。そうして用事を済ませてパーキングエリアを出たのですが、建物から遠い普通車の駐車スペースががらがらなのにはちょっとびっくりしました。私が同じ条件で車中泊をする場所を決める場合は、車の出入りが激しい場所よりも車の出入りが少ない場所を選びます。駐車場所が広大で、防犯上の死角になる様なところは逆に危険でおすすめはできませんが、ゴールデンウィークのサービスエリアやパーキングエリアなら24時間車の出入りはあるので、そこまで考えずに眠りを妨げられる可能性の少ないところに停めるのがセオリーかと思ったのですが、実際のところはまず目に付くところに停めてしまうという傾向があったのかなと思えます。

 もちろん、車中泊のための駐車場所を決めるのは個人の自由で、こちらからとやかく言う必要はないわけですし、もしかしたら私のように考えている旅慣れた人たちによってすでにいい場所は早い時間から占領されていて、私が到着した早朝よりさらに早い時間に出発していた車が多かったため空いていたのかも知れません。そういった可能性も考えた上でひとつ思うのは、普段時期の駐車場管理では必要ありませんが、ゴールデンウィークやお盆の高速道路では、その時だけ車中泊をする車が増えることには違いがありませんので、深夜に出入りする車の駐車場所を確保するためにも仮眠用のスペースに誘導するような形が取れないかなということです。最近の新しいサービスエリアでは、駐車エリアが小さく区切られていて場所を分けることすら難しい作りになっているので、広い大型車の入るスペースの一部分だけでも(主に観光バスが入るようなスペースがあれば、夜間から早朝にかけては転用が可能なのではと思うのですが)仮眠エリアができれば、夜中に休憩のために入ってくる車が駐車場所を探してウロウロすることもある程度避けられるのではないかと思います。まあ、いかに高速道路のサービスエリアでの車中泊というのは公式に認められているわけでないので、こうした意見自体が不謹慎なのかも知れませんが、今回の旅を振り返って思ったのは、日中の混雑するサービスエリアであっても、誘導員がいるので駐車することにストレスはありませんでしたが、そうした人がいない深夜から早朝の時間については駐車場所を見付けること自体にストレスがたまり、下手をすると事故になる危険も出てくるということです。一度高速道路を利用するユーザーの行動について調べていただいて、ここまで書いてきたことがある程度裏付けできるようでしたら、なるべく実勢に即した形での柔軟性を持った運用を行なっていただきたいものです。


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