太陽電池との付き合い方 その1 ミニマム構成について

 太陽電池の付いたモバイル電源として最近出たものとして、パナソニックのコンパクトソーラーライトBG-BL01Gがどの家電量販店でもかなり目立つところに置いてある感じがします。太陽電池だけでなくUSBケーブル経由でも単三2本の充電ができ、携帯電話などを充電できるモバイルバッテリーとして、さらに白色のLEDライトを装備しているのでまさにオールインワンでこれ一つあればあとは何もいらないというような感じで売れているのだと思います。

 しかし、よく考えてもらえばわかると思いますが、太陽電池からの充電というのはたとえそれが単三2本であっても空の状態から満充電するにはかなり気の長い話になります。太陽電池で充電している間は他の機能は全く使えないわけですから、この製品を使うにあたっては、そうした特性を十分に理解し、それなりの割りきりが必要になります。

 さらに、この製品の太陽電池パネルによる充電は、曇ったり日陰になるとすぐに充電中を示すパイロットランプが消えてしまい充電されません。日が当たっている時だけ使うという風に気を大きく持って(^^;)、太陽の当たるところに長く放置していればいずれ満充電されると思いながら使うのがこの製品の正しい使い方で、その場合には他の便利な機能は使えなくなります。オールインワンの製品なりの弱さが出ているという感じです。

 そんなわけで、私はこれで電池の太陽光充電は行なわず、今まで単三2本で使えるLEDライト兼モバイルバッテリーとして使い、非常時には太陽に向ける事もあるかと考えていました。そんなおり、数日前のこのブログで紹介したヘッドランプにかぶせることでランタンのように使えるランタンシェードを見付けてしまったのです。ライトがヘッドランプ一つで十分使えるという事になると、あえてBG-BL01GにLEDライトとしての役割を担わなせなくてもよくなりました。そうなると、BG-BL01Gは常に持たず、車の中に載せておいて天気のいい日の充電に使ったり、携帯電話を充電するためのモバイルバッテリーとして使う方が私の場合はいいようです。

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 そこで、改めて太陽による発電を最少限の持ち物でということで、旅先でも最大限に使うための組み合わせを変えてみました。写真のように、常備する太陽電池パネルは太陽工房のバイオレッタソーラーギアVS01の方がコンパクトで使い勝手がいいです。パネルは曇りでもそれなりに発電していることを示すパイロットランプがボタンを押すと付き、電池の残量(充電中の電池容量)もボタン一つで確認が可能です。多めにエネループなどのニッケル水素電池を用意しておき、満充電になったら次のものをというように確認しながら充電を進めることができます。旅先や災害時には常にこのソーラーパネルを出しておき、多少でも充電をし続けるのがいいでしょう。バイオレッタソーラーギアVS01の説明については当ブログの以下のリンク先にありますので、そちらもご参照下さい。

http://syachu.cocolog-nifty.com/blog/2011/04/vs01-5b22.html

 そして、ニッケル水素電池に溜めた電気の使い道として、携帯電話の充電など、モバイルバッテリーとしてこのバイオレッタソーラーギアも使えないことはないのですが、それにはオプションのUSBパワーアダプターが必要になってしまいます。値段も結構高いので、それより安く買えしかも最新の単三エネループ2本がおまけにつく、写真のエネループスティックブースターを増やしました。ただ、これは給電のみでエネループの充電ができないので(^^;)、これだけだとバイオレッタソーラーギアで全てをまかなうしかなくなってしまいます。そこで、走行中にシガーソケットに差したUSBアダプタがあれば充電できる、充電器NC-MDU01も用意してあります(^^)。

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 これは特別なアダプタ無しで単三および単四のエネループを1本から充電できるため充電した単三電池2本で単四電池を1本のみ充電するような事も写真のように簡単にできます。充電効率からするとちょっと無駄ではないかと思われる方もいるかも知れませんが、単三や単四電池一本のみで動くものも私は結構使っていますし、充電時間も一本だけなら短いので、こんな使い方をする場合も出てくると思います。

 ちなみに私の場合、ポータブルラジオ(単三2本)、ポータブルワープロのポメラDM100(単三2本)、ヘッドランプ(単三1本)と携帯電話を充電できれば停電時でも何とかなるように思います。ラジオもポメラもヘッドランプも連続して使える時間が長いので、充電時間の長い太陽電池パネルでも何とか回していくことができるでしょう。連日全く日が照らないような状況には弱いですが、私のいる静岡市周辺の地域は冬にもそれなりの日照時間がありますので、これで十分と言えば十分です。ただ、スマートフォンやタブレット端末を使い続けたい場合はこの構成では難しいでしょう。スマートフォン用のセットについては次回紹介させていただきます。


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