「カール」と「チョコフレーク」が売れなくなる社会

大手お菓子メーカーの出していたお菓子で「カール」と「チョコフレーク」について、東日本での生産を中止したカールに、生産そのものを終了させると発表があった「チョコフレーク」という2つのお菓子の共通点を考えてみました。

どちらもコーンフレークが原材料になっていて、さらにどちらも手に持って食べていると手にくっついて食べることに集中しないといけないようなスタイルのお菓子になっています。その、「食べることに集中する」というお菓子がユーザーのニーズに合わなくなっていくというのは、「お菓子を楽しんで食べる」ということを一部否定してしまうような感じにも思えます。

なぜ同じお菓子でも「手に付くもの」は駄目なのかというと、今の日本では生活の中のほぼ全てにわたって人の傍らには「スマホ」があり、食事の際中であっても傍らにスマホを置き、もしメールやメッセージアプリからの着信があったらつい手に取ってしまうことも普通になっています。最近のスマホの中には石けんで洗うことができるものも出てはいますが、多くのスマホでは汚れを嫌いますし、汚れたスマホを使うことも許せないと思うところもあるのでしょう。そうした行動様式というのは、もはやいくらおいしいお菓子がこれからできたとしても、手がベトベトになるようなものならスマホが優先されてしまうということの表れでもあると思います。

企業は今の社会に合った商品を作り売ることで利益を挙げていますので、何もかもスマホを中心に回っている人が多数いるということになれば、そうした行動に合わないお菓子を止めるというのは賢明な判断だと言え、チョコフレークについては特に売上げが落ちたということですから生産中止も止むを得ないと思います。ただ、こうした流れの延長線上にあるような、スマホを食事にもトイレにも連れていく生活というのは、やはり何か違うのではないかという感じを持たざるを得ません。

何より、これからの季節はノロウィルスのような感染症がはびこるようなことになるわけで、実際にスマホというのはどれほど汚れているかということも考えなければならないと思います。まず必要なことは、食事の前にはきちんと手を洗い、食事中はスマホに触れないとか、さらにトイレにもスマホを持ち込まず、トイレから出たらきちんと手洗いを実行することが挙げられます。そして、外でスマホを使っている場合でも手をきちんと洗ったり除菌シートで手を拭いてからスマホに触ることを徹底させることです。食べながらスマホをいじることですぐに影響は出ないかも知れませんが、特に車で出掛けて公衆トイレに出入りするような事があった場合、トイレの取っ手などから手に移ったノロウィルスがスマホに付着するような事もあるかも知れません。

チョコフレークの生産中止や、カールの取扱い地域縮小について、単に有名なお菓子が失くなるということだけではなく、それだけ私たちの生活様式が変わってきたということ考え、様々な生活の場の中で、スマホを傍らに置いたり、すぐ操作することは必要なのか? ということについても多くの人に考えていただければ幸いです。


カテゴリー: モバイル関連コラム | 投稿日: | 投稿者:

てら について

主に普通の車(現在はホンダフィット)で、車中泊をしながら気ままな旅をするのが好きで、車中泊のブログを開設しました。車で出掛ける中で、モバイルのインターネット通信や防災用としても使える様々なグッズがたまってきたので、そうしたノウハウを公開しながら、自分への備忘録がわりにブログを書いています。

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