災害で停電が長く続いた場合は長時間光り続けるヘッドランプは用意すべき

大きなエネルギーを持った台風14号は、私の住む静岡には直接の被害を受けないで済みましたが、次に日本にやってきた台風15号は規模は大きくないものの、近づく前の状況からかなりの雨を降らせていました。

24時間で400ミリという量の雨が降り、24日未明には何度も避難指示や大雨・洪水の警報が出て、そのたびにスマホのアラームが鳴り続けるという状況でした。自宅ではスマホと同時に、地方自治体の災害情報が入るたびに伝えてくれる防災ラジオも鳴っていたのですが、昨日の深夜二時頃に、情報を伝えるアナウンサーが最初に市内中心部で起こった停電の事を伝えてくれました。
そのコミュニティFM局(市内の広報による防災情報を発信する)は静岡市中心部にあり、深夜二時過ぎから停電が起こり、自家発電により放送を続けているということを知らせてくれていました。過去にも雷の影響で十分前後停電することはあったのですが、その時には今回の停電がそこまで長びくとは思いませんでした。

幸いにして自宅での停電はなかったのですが、今回は静岡駅こそ自家発電により明るさを保っていたのですが、駅を中心にしてかなりの広範囲で信号が消え、家やマンション、ホテルなどの明かりが全て消えるというかなり深刻な停電に見舞われてしまったのでした。

昨日は仕事は休みのはずだったのですが、停電が長びいたことで停電中に呼び出され、電気が使えない中での人的対応をしてきました。なかなかそんな機会はないので、今回は本当に真っ暗な中で作業をする場合に使った明かりについて書いてみようと思います。

今回は、窓から光が入るところまで行けば持っているものが何なのか、さらにそこに書かれているものの内容がわかるものの、少し奥まったところで細かい書類などの内容を確認することは周辺がかなり暗くて、予備電源も長期停電で消えているので、何らかの明かりを持っていかないとだめだろうと思い、何を持っていくかを考えました。普通ならいわゆる懐中電灯系のものを手に持ちながら見たいものに光を当てて確認するようにしようと思ったのですが、今回はあえて懐中電灯ではなく、モンベルのヘッドライトにしたのですが、これがビンゴでした。

私と同じように出てきた人は、手持ちの懐中電灯タイプの明かりを使って作業するか、そうした用意をせずに来て、スマホの撮影用ライトを懐中電灯代わりに使っているかのどちらかでしたが、ヘッドライトで自分の目線を照らす形であれば、単三電池一本の必ずしもそこまで明るくないライトでも、十分実用になります。今回持っていったモンベルのコンパクトヘッドランプは明るさが三段階あります。白色LEDの最大60ルーメンで27時間、少し暗めの白色20ルーメンで72時間、明るさがダントツに少ない電球色の5ルーメンだと何と115時間も持ちます。今回真っ暗な中では最少の電球色の明かりでも十分暗い中で文字が見えます。手元だけを照らすためには十分で、ちょっとわかりずらい時には白色LEDの方に切り替えることで、電池消耗の心配をせずに利用することができました。

同じことをスマホの明かりでやった場合、当然スマホの電池が早く消耗してしまいますし、場合によっては熱による暴走をしてうまく起動しなくなったりします。少なくとも私の持っているスマホを懐中電灯のように照らそうとした時にそうなりました。そうした心配なく長時間明かりを使うなら、シンプルでもし電池を使い切っても汎用の単三電池一本で使えるヘッドライトというのは、もしもの時に頼りになるなあとしみじみ思いました。

最新のエネループ(充電式単三・単四電池)は、一度満充電しておけば、10年後でも残容量は約70%をキープすることができるので、複数のエネループを用意しておけば、いざという時に使えないということはあまり考えなくて良く、さらに電池持ちのよい明かりと合わせることで、長期間の停電でも心配することなく使える目処が立ちました。

当然、部屋全体を照らすLEDランタンや、懐中電灯の類もあると便利ですが、もしもの時のために一つ持つ明かりとしたら、単三電池一本で使えるヘッドライトがやっぱりおすすめだと確信することができました。ヘッドライトに明るさを求める場合にはあまり良い品とは言えないかも知れませんが、暗闇にまずは光をということで常備用の一本としておすすめしておきます。

カテゴリー: 防災グッズ | 投稿日: | 投稿者:

てら について

主に普通の車(現在はホンダフィット)で、車中泊をしながら気ままな旅をするのが好きで、車中泊のブログを開設しました。車で出掛ける中で、モバイルのインターネット通信や防災用としても使える様々なグッズがたまってきたので、そうしたノウハウを公開しながら、自分への備忘録がわりにブログを書いています。

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