目的地までの移動とそこからの移動を分けて車中泊をするという考え方

昨今のキャンプブームによって実に多くの新たなキャンプグッズが発売され、特に100円ショップで売られるグッズの展開には驚くばかりです。私の住む地方のテレビ局でも、「女子の簡単にできるソロキャンプ」というテーマで実際にキャンプ場でロケをしている番組を偶然見る機会がありました。

番組ではソロキャンプの本も出しているという方が局の女性アナウンサーにソロキャンプの手ほどき(テント設営からキャンプ飯の作り方まで)をするというパターンのものでしたが、私がつい興味を持ったのは小型テント・キャンプチェアー・ソロ用バーベキューコンロではなく、それらソロキャンプ用の道具を入れて持って来たバッグでした。

一般的には海外旅行で使うようなキャリーケースの中にソロキャンプ用の装備一式をパッキングして持ってきていたのですが、こうしたキャンプ用のキャリーケースなるものも今の時代には売られているのですね、電車移動の時もそれほどじゃまにならずに運べるサイズのものがあり、キャスターが壊れた場合の予備も別売で用意されているものもあります。ネット上では車を持っていなかったり運転免許がなくてもソロキャンプに行けるというニュアンスの紹介が多かったですが、キャンプより車中泊派の自分としてはこうした電車・飛行機に乗せて移動できるキャリーケースと一緒に新しい車中泊の旅も十分ありではないかなと思いました。

どういうことかというと、目的地の駅や空港まではキャリーケースとともに移動するのはソロキャンプの方々と同じですが、そこから車中泊可能なレンタカーを借りて移動するのです。その際は軽のワンボックスが予約できればベストですね。

キャンプと違って車中泊の場合、テントは基本的に必要ありませんが、一人用など小さいテント(安いもので十分)を車の中に張ることで外から覗かれてもプライベート空間を確保できます。レンタカーの場合、もしもの事を考えて車内調理のような事は控えた方がいいとは思いますが、元々車の中で火器を使うこと自体が危ない行為なので、一泊だけだったらポータブル電源に電気式のクッカーを使うなんてこともありかも知れません。

荷物を減らしたい場合にはマットとシュラフをちゃんとしたものにして持って行けば、季節にもよりますが快適な車中泊がレンタカーでもできると思います。このプランの良いところは、駅や空港までの移動の場合、キャリーバッグであれば重たい荷物を持たずに常に転がして運び、悪路や砂利道などキャリーバッグが苦手とするような所は全て車に乗せてスルーできるところです。今の時期でしたら折りたたんで収納できるソフトクーラーバッグを車の中で展開し、そこからの食材や飲み物を仕入れれば、車に乗ってからまるっきり違った旅になるでしょう。

こうして色々と考えていくと、車旅の不便なところ(目的地までの長時間運転で体力を消耗する)と、車旅の便利なところ(その場で臨機応変に行動を変更できたり寄り道・買い物も可)を合わせたような旅ができる可能性があります。

一つ問題があるとしたら、旅先で様々なおみやげ(農産物など)を買った場合、駅や空港から自宅まで持って帰るのが大変ということがあるのですが、そうして帰りの荷物が多くなってしまった場合は、素直に宅配便の営業所に車で飛び込んで、自宅までの配送を依頼するのが良いと思います。電車や飛行機を使うなら、一人暮らしの場合でも自分の方が荷物より先に帰ってこられると思いますので、レンタカー代と宅配便の配送料を込みくらいで旅の計画を立てれば、休みがそれほどなくても遠方での車中泊旅が可能になるでしょう。鉄道にも飛行機にもお得な運賃設定がありますので、そうして浮いた分をレンタカー代につぎ込むようにすれば、宿泊費がかからない車中泊のメリットを十分に生かすことができるのではないでしょうか。

こういう旅の方法を考えられるのも、今のキャンプブームのおこぼれにあやかったような感じではあるのですが、様々なキャンプグッズがビジネスチャンスとばかりに出てきたおかげであるという風にも感じます。興味がある方はブームが終わって一気に関連商品が無くならないうちに、こうした旅を実現するためのグッズを揃えておくことだと思います。先述のキャリーバックもそうですが、荷物をコンパクトにまとめるためのキャンプ用ギアの中には今が旬のものも多くあるのではないかと思いますので、ぜひその品定めから始めてみるのはいかがでしょうか。


カテゴリー: 車中泊・車関連コラム | 投稿日: | 投稿者:

てら について

主に普通の車(現在はホンダフィット)で、車中泊をしながら気ままな旅をするのが好きで、車中泊のブログを開設しました。車で出掛ける中で、モバイルのインターネット通信や防災用としても使える様々なグッズがたまってきたので、そうしたノウハウを公開しながら、自分への備忘録がわりにブログを書いています。

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