車を運転していて詰まないための知識 人身事故相手が軽症だからと先に帰ってしまったら?

昨日、仕事の都合を付けて運転免許の更新に行ってきました。そもそもこのブログは車で出掛けて宿泊込みの旅をするということなので、自分が車を運転できなくなってしまったらどうしようもありません。一通りの講習と検査を受けて、何とか無事に更新できましたので、早く感染症関連の騒動が一段落して欲しいですが、そうなった場合の心構えについて、今回の講習の中で一つ覚えておこうと思ったことがありましたので、せっかくですから自分への備忘録という点でも書いておこうと思います。

昨年(2020年)10月、俳優の伊藤健太郎氏が相手のある事故を起こし、その場から立ち去ってしまったことにより、すぐ引き返してきたとは言え「当て逃げ」扱いの事故として報道されたことは記憶に新しいことですが、車のハンドルを握って運転するということは、いざという時には冷静に事故の対処をすることが求められています。恐らく伊藤氏も免許講習では習っていたことだとは思うのですが、常に最低限の事は頭に入れておくようでないと、人生に大きな穴を開けてしまうことにもなります。

自分が事故を起こしたり、事故に巻き込まれた場合は、けが人がいたらすぐに救助を行ない、自分の車を安全な位置に移動させ、警察に連絡することが求めらめます。ただ、場合によっては、例えば歩行者と接触した場合、相手が大丈夫だと言ってそのまま立ち去ってしまうケースもあります。この場合、事故ではあるもののそのまま何もなかったように走り去ってしまっていいのでしょうか。

ほとんどの場合は後に何もないとは思うのですが、可能性としてその場では大丈夫だと言った事故相手が体に変調を訴えたり、事故の事を誰かに話したことによって改めて通報の必要を感じ、警察に事故の届けを出すこともあるのだそうです。その場合、自分がその事故の相手車だと見付けられた場合、警察は事故を起こしたのにその事実を報告せず、そのまま現場から逃げた「ひき逃げ」「当て逃げ」として処理されるというのです。

こんな事は考えたくありませんが、専門の当たり屋ではないものの、わざと現場では大したことのない様子で別れておいて、面白半分に後で警察に被害を訴えられたりした場合、警察の方からひき逃げ犯として取り調べをされても仕方ない状況になってしまうというのです。

大変理不尽な話ですが、その際自分の身を守るためにも、被害者が立ち去った時点でも警察に電話をして事故の実況見分をしてもらい、もし相手が後から体の調子が悪くなった場合に決して自分は運転者としての義務を怠ったものではないということを警察に訴えておくことが大事なのです。念のため、任意保険に入っている保険会社にも連絡を入れ、もし相手が改めて警察に言ってきた場合にすぐに保険会社に対応してもらえるように一報も入れておくことに越したことはありません。

ここまでしておくと、もし相手が悪意あって時間差で警察に通報してきた場合、すぐに警察は事故の相手である自車両および運転者を確認でき、決して運転手の義務を放棄せず、きちんと事故処理をしたことがわかります。そうなると、なぜ相手が事故直後すぐに警察に通報しなかったのかという話になってくるわけで、事故を起こした点では追求されるものの、その後の交渉は基本的に保険会社に任せておけばよく、もしその中で相手が意図的に事故を起こしたことがわかれば、保険会社は保険金を支払いません(次年度の保険料に影響が出ない)。

少なくとも自分が事故を起こしてしまったら、まずはその場に停まって事故処理(被害者の救護処置)を行ない、警察に通報して実況見分を受けることだけは肝に銘じておきましょう。最近は多くの車にドライブレコーダーが付いていますが、自分の行動に自信を持っているなら、安いものでも自分の車にドライブレコーダーを付けることも考えましょう。逆にドライブレコーダーが普及すればするほど、現場の話で何とかしようとか、勢いだけで相手に過失を認めさせるということも難しくなってきますので、その点も十分考えた上で日々の運転を行なうようにしたいものです。


カテゴリー: 車中泊・車関連コラム | 投稿日: | 投稿者:

てら について

主に普通の車(現在はホンダフィット)で、車中泊をしながら気ままな旅をするのが好きで、車中泊のブログを開設しました。車で出掛ける中で、モバイルのインターネット通信や防災用としても使える様々なグッズがたまってきたので、そうしたノウハウを公開しながら、自分への備忘録がわりにブログを書いています。

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