大事な生活情報は具体的でないと意味がない 静岡県の変異種発生について

最初、単なるローカルニュースだと思っていた、海外渡航歴のない静岡県在住の人から新型コロナウィルスの変異種(イギリスで発生しているもの?)が出たというニュースは、センセーショナルに全国に流れていました。

変異種はイギリスから直接静岡に飛んできたわけではないので、海外と日本をつなぐどこかから静岡県内に入ってきたと思うのですが、なぜ静岡県で最初に出たのかということも当初は報道されず、静岡県では県独自の緊急事態宣言が先に出されました。今まで以上に不要不急の外出は控えるようにという事になったのですが、正直なところ何をどう行動制限すればいいのかわからないというところがありました。

これは、昨日のお昼にニュースが報道される中でテレビのコメンテーターからも出ていた話ですが、地域の特定はパニックを生む危険性があるのでどこの保健所管轄かというところまでは出せない理由はわかりますが、静岡県は青春18きっぷで横断する場合、途中でめげそうになるくらい地図上の横に広いので(^^;)、用事があってお隣の地域に行きたいと思っても、もし自分のいる地域およびその近隣地域で変異種が出ていたら、おいそれと移動することは自分自身が変異種に感染してしまう可能性が出てきます。

静岡県は天気予報では「西部(浜松市など)」「中部(静岡市など)」「東部(三島市など)・伊豆」とおおよそ3つの地域に分かれています。さらに、富士市を流れる富士川を境にして電力会社の管轄が西が中部電力、東が東京電力という風に分かれています。せめて天気予報で分けられた3地域のうちどこで出たのかがわかれば、もし私の住む中部地方であれば、車での市内移動も極力控えようと思えますし、もし他の二地域であれば、お隣の地域には出ない範囲での移動までは何とかできるのではないかと思ったりします。

まあ、地域を限定してしまうと、必ずその地域を更に限定しようとして魔女狩りのような状況になる危険性があるのはわかります。過去には静岡市で発生したクラスターに出入りしている人(感染の有無は問わず)に向けて石を投げている人がいた? という本当にそんな事があるのかと疑ってしまうような話が出てきたりしている中では、うかつには発表できないという事はあるでしょう。しかし、私のいる静岡県だけでなく、全国の人たちは政府やマスコミによる情報を元にして生活をしているので、情報を出さずにただ外出はしないでくれと言われても、買い物も仕事も学校も普通に動いている状況では、どうしたらいいのか本当に困ってしまうのです。

自分の判断で学校も会社も休んで何の問題もなければいいのですが、そんな社会というのは現状ではありません。様々な情報を仕入れ、自分の生活に影響が出ない範囲での行動を取るしかないので、その判断材料を出してくれないと、それこそ家に籠もったままパニックになるようなケースも出てくるのではないでしょうか。それでも、ようやく昨日の夜になって、今回の変異種が出たのは、静岡県の東部保健所管内だということが発表されました。これで、恐らく東部を中心にして静岡県内でも人の流れが止まるのではないかと思います。

今回は、こうした事がわかるまでかなり時間がかかり、静岡県民はかなりやきもきしたと思います。それでも、地域を絞られて変異種にかかった人がいるということがわかった静岡県の人はまだましかも知れません。今回の情報によって、東の羽田・成田空港から人とともに入ってきたことも考えられるため、関東地方全体の方々にとってはいつ変異種が市中感染してしまっていると言われても仕方のない状況になっています。現段階ではどの地域に変異種のウィルスがあるのかわかりませんし、静岡県のように大都市から地方に行った人から変異種が持ち込まれる可能性もあるので、現状ではおいそれと人の集まる所には行けない気がするのですが、全国的にそこまでの緊急事態宣言はされていないので、今後さらに変異種は全国に広がっていくことも考えられます。

少なくとも、今後は感染者については従来のウィルスなのか変異種なのか、しっかりと調査して情報として出して行って欲しいと思います。その結果、自分の周りにまで感染の恐れが出てきた場合には、社会生活で許されるぎりぎりのところで外出するような生活を選ばざるを得ないでしょう。ともあれ、今後の報道では、社会的にパニックにならないところで、できる限り細かく情報として出して行ってくれたらいいのですが。


カテゴリー: 防災関連ニュース | 投稿日: | 投稿者:

てら について

主に普通の車(現在はホンダフィット)で、車中泊をしながら気ままな旅をするのが好きで、車中泊のブログを開設しました。車で出掛ける中で、モバイルのインターネット通信や防災用としても使える様々なグッズがたまってきたので、そうしたノウハウを公開しながら、自分への備忘録がわりにブログを書いています。

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