UQ「スマホプラン」と楽天モバイルの合せ技も

文字を使ってのコミュニケーションが当たり前になる中で、あえて通話を無制限に使うことに意味があるのか? と思う人もいるかも知れませんが、現在の新型コロナウイルスによって生み出された状況の中、病院に自分や家族の病状について相談するような状況になったらどうなるかということを考えてみてください。

病院の先生と直接話をするために長い時間保留にされているうちに10分過ぎてしまっても、話をするまではこちらから電話を切ることは難しいのではないかと思います。普段はほとんど電話を使わない人であっても、5分10分という限定されたかけ放題ではなく、料金の多少の違いだったら無制限に使えるかけ放題をできるだけ安く利用する方法を考えたいというのが今回の目的としたいところです。

スマホを利用した料金プランの中では「24時間掛け放題」と「データ通信の利用」の双方とも使い勝手がいいのは、前回の最後に紹介したUQモバイルの「スマホプランS(月3GB)」に「24時間掛け放題オプション」をセットするのが現状ではベストの選択になるのではないかと思っています。その場合の料金は(これ以降の料金についても税抜・ユニバーサル利用料別での表示になります)2,980+1,700円で3,680円で利用できます。大手キャリアのプランと違うのは、データ通信の使い方がMVNOに寄っているのが大きなポイントです。

大手キャリアでは何故かできないアプリによる高速と低速の切り替えができ、普段使いでは低速でも最大300kbpsのスピードが出ます。大手キャリアでは最大128kbpsに制限されますのでその2倍以上出ますし、各種格安SIMの業者の場合の最大200kbpsよりも早いです。常に200kbpsくらいのスピードが出るOCNモバイルONEのSIMでも音楽ストリーミングや各種動画の再生についても、アプリの設定で最低画質で我慢できるなら十分に使えることはわかっているので、それより早ければ同等以上に利用できるということになるでしょう。もし低速通信では待たされる場合があれば、その時だけアプリ操作で高速に切り替え、使い終わったら元の低速に戻せば一番安い月3GBのSプランでほとんどの方は大丈夫だと私は思います。

自宅のWi-Fiや公衆Wi-Fiでの通信を利用すれば、さらにいざというときのために高速クーポンをためておけます。翌月末まで貯めた容量は利用でき、さらにUQモバイルの高速通信は大手キャリア並みに早くて安定して使え、さらにテザリングも無料でできるので、パソコンを持ち出しての作業にも使えます。あらゆる動画を外で見まくるようなことをしたり、パソコンのテザリングを延々と使うような目的でなければ、消費税を入れても月額4千円くらいで通話もデータも過不足なく利用することが可能なこのプランの加入を現状では考えています。

ただ、この金額だと私が今使っているガラケーのかけ放題(ドコモのカケホーダイプラン税抜2,200円)とmineoの最大500kbpsのパケット放題(月500MBとのセットで税抜1,050円)との合計3,250円や、データ通信のみのUQモバイルのデータ高速プラン(月間3Gで税抜980円)との組合せによる合計3,180円と比べると少し高くなります。しかし、UQのスマホプランはいつでも解約可能な契約なので、2年間の継続契約前提のドコモのカケホーダイプランの料金とは違います。私の使っているプランを2年定期契約なしにした場合は2,200円が3,700円になり(旧プランなので高く、新プランに変えても二年縛りはドコモに限っては継続します)、現在の最新のケータイプランでもかけ放題をつけると高速クーポンは100MB付くものの3,070円かかるので(二年縛りなしの場合)、UQモバイルのスマホプランSにかけ放題オプションを付けた方が安くなります。今後の通信プランの5Gによる再編が予想される中、極力長期契約は避けたいところです。その点でも長期契約に紐付けされずに安いUQモバイルの優位性が今のところは出てきています。UQモバイルで使えるauのエリアでの使用に問題がないようなら、考える価値はあると思います。

さらに今回は通話品質がわからないのでまだどうなるかわからないものの、楽天モバイルの新回線と組み合わせて安く通話無制限を実現するという方法もあります。楽天モバイルの通話については、Wi-Fiに接続して発信した場合、自分の番号が通知されないという問題があるのですが、これは逆に考えると先に「いったん電話を切って別の電話から掛けるので、番号が表示されなくても受けて下さい」と言うことで、「非通知」でも「通知不可能」の番号からでも通話してもらえる可能性があります。そこで、電話を受けたりちょっとした電話を受けるための回線をUQモバイルの「スマホプラン」で契約し、その通話オプションに「24時間つなぎ放題(月額1,700円)」ではなく、10分間までのかけ放題(月額700円)か、月間60分まで追加料金なしで利用できる通話パック(月額500円)をセットにして運用するということでトータルの出費を安くすることも少々せこいかも知れませんが可能です。

付けるオプションの選び方は、たまにしか電話しないようなら通話パックの方にして、長くなりそうな時には楽天Linkアプリから掛け直すようにすればいいでしょうし、トータルで60分以上掛けるようなら、10分間かけ放題にして一回の電話が10分をオーバーしそうな時にはこちらも楽天Linkアプリを使ってじっくりとお話するということもできるでしょう。その際、正直に「この電話では(10分間しか)かけ放題ができないので、番号は変わりますが(非通知になるかも知れませんが)別の電話から掛け直させていただきます。そちらの方では時間制限がありませんので、よろしくお願いします」と言えば文句も言われないでしょう。

しかも、楽天LinkはWi-Fiに接続していれば番号通知はともかく使えるので、楽天の電波が入らないような場所では公衆Wi-Fiの利用の他、低速制限でも最大300kbpsのスピードが出るUQモバイルの「スマホプラン」からの低速テザリングでも問題なく電話できるでしょう(楽天のエリア内ではつながらないからといってau回線には切り替わらないという話があります)。楽天Linkはキャリアとは関係なく電話できる仕組みなので、どうしてもドコモエリアで使いたいという場合には、ドコモの格安SIMとの併用もありでしょう。

楽天回線で電話している時にUQモバイルの方に電話が入っても、先方には電話が入っていることを直接伝えることができます。これで楽天モバイルの無料期間が終了しても2回線で6千円弱に収まり(UQモバイルのオプションをかけ放題プラン以外にした場合)、将来的に楽天のエリアが広まれば通話に加えて高速データ通信をほぼ無制限で利用できることになるので、使い方の幅は更に広がるのではないでしょうか。

IP電話の楽天Linkの通話品質がどうなるのかということと、Wi-Fiに接続しての楽天Linkアプリ使用時の通知の問題が解決すればいいですが、携帯電話回線の品質を考えると、やはりUQモバイルのかけ放題のほうが安心かなとは思いますが、今後もっと良いプランが他社から出てきたらいつでも解約して乗り換え可能な状態で使えるメリットは大きいです。

これはあくまで2020年3月現在の話で、私が乗り換えをする予定にしている年末あたりにはもっと違う選択肢も出てくるかも知れません。とりあえず楽天の新規契約は一年間無料で使えるので、このプランを一年間使いながら新たな動きを待つというのもいいでしょう。そもそも、楽天の回線においても、まだ使っていないものなので予想より良い事や悪い事など、たくさん出てくると思いますので、4月に入りましたら改めての評価をさせていただきたいと今は考えています。


カテゴリー: モバイル活用ガイド | 投稿日: | 投稿者:

てら について

主に普通の車(現在はホンダフィット)で、車中泊をしながら気ままな旅をするのが好きで、車中泊のブログを開設しました。車で出掛ける中で、モバイルのインターネット通信や防災用としても使える様々なグッズがたまってきたので、そうしたノウハウを公開しながら、自分への備忘録がわりにブログを書いています。

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