ピンポイントの警報音はどのように確認すべきか?

昨日の事ですが、とある立体駐車場のあるショッピングモールに買い物に行きました。駐車場はモールに隣接しており、入口には誘導員の方がいて、普通に入ることができました。この駐車場は5Fまで店舗のある上にあるものなので延々と螺旋状になった坂を登っていったのですが、その途中で明らかに尋常ではないアナウンスと警報音が流れてくるのを確認したのです。

ちなみに、車の中ではラジオを付けているのでこの警報音が地震や津波などの地域全体に出ている情報からの警報でないことはわかりました。となると、考えられるのは施設の中で何かが起こったのかということになります。普通に考えると火災による警報ではないか? と思いましたが後ろからも車が来ているので、とにかく登り切ってどこかに車を停めてから確認するしかないというのがその時の状況でした。

前の中が同じように警報音を聞いてあたふたしているのがわかりましたが、なまじ自己判断で降りようとしても逆走になってしまったりするとそちらの方が危険かも知れないので、とにかく一番早く入ることのできる階から駐車場に入り、バーの前で止まってパーキングチケットが出てくるのを確認して、これはゲートを閉鎖していないので、そこまで大きな問題ではないのでは? と思いつつ、できるだけ入口から離れた空きスペースに車を停め、売り場へのエスカレーターが動いているのを確認し、とにかく状況をつかもうと下に降りることにしました。

恐らく本当に大きな火事だったらこの時点でそれなりに焦げ臭かったり煙が上がってくるのではないかと思うので、その時分には十分落ち着いていたのですが1階まで降りて来た時、警備担当らしいスタッフが消化器を持って走っていっているのを見て、小火でもあったのかと思ったものの、その直後に店内にわかるような放送があり、警報そのものが間違いであったということがわかりました。

そこで、ようやく安心して買い物をすることができたのですが、それまでは果たして駐車場に入れたものの安全に車を出せるのか? という不安を持ったままでした。このような体験というのは今回が初めてでしたが、実際に五感で火事の予感を感じることはなかったので、とにかく今回の警報の出た状況を確認するところまではやったものの、そこまでパニックになるということはありませんでした。

車で移動している中、何かに巻き込まれるような場合は、ラジオなど公共のメディアから情報の入手ができますが、今回のように限られた場所の中で何かに巻き込まれた場合、ある程度は自分で確認しなければなりません。今回のように一方通行の螺旋状の立体駐車場の場合、いったん駐車スペースのあるフロアに出なければ降りられないというのが普通なので、今回の場合はとにかく途中では止まらずに駐車スペースに止めてから緊急避難的にゲートを強行突破して降りる可能性も考えながら、もし近くに職員の方がいればその指示に従うということも忘れずに行動を取るしかないでしょう。

今回私が遭遇した警報音はどうやら本当に間違いで訓練の類ではなかったことが後で判明したのですが、そういう意味では普段なかなかできない経験ができたということになるのかも知れません。車の場合は中で音楽やラジオを聞いていたり、窓を閉めていたりすると外の異変になかなか気付きにくいところがありますので、何か様子が変だと思い、さらにラジオでそうした異変を流していない時はスピーカーを切り窓を全開にして情報収集をしながら安全に車を停められるところを探すというのが今回の体験からの私の教訓でした。


カテゴリー: 防災コラム | 投稿日: | 投稿者:

てら について

主に普通の車(現在はホンダフィット)で、車中泊をしながら気ままな旅をするのが好きで、車中泊のブログを開設しました。車で出掛ける中で、モバイルのインターネット通信や防災用としても使える様々なグッズがたまってきたので、そうしたノウハウを公開しながら、自分への備忘録がわりにブログを書いています。

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