月別アーカイブ: 2015年8月

夏休みのお出掛けに 無料Wi-Fiを利用しよう

お盆休みも終わりましたが、まだ夏休みは続くのでまだまだ車や電車で出掛ける場合もあるでしょう。そんな外先でインターネットを使っている人は今では本当に普通になったような気がします。基本的にはLINEなどでのコミュニケーションが多いとは思いますが、時間潰しに動画や音楽を利用しまくっていると、一気に毎月のデータ通信容量を超えてしまう場合も出てくるでしょう。

これが、自分の責任で使っている大人ならいいのですが、そうした事情を知らない子供さんに端末を貸すと、動画を延々見られてしまい高速での通信をしたい時にできなくなってしまう何て悲惨な事も起こるかも知れません。いくら高速通信の容量があると言っても、知らないで使う人のデータの消費の仕方には驚くべきものがあるかも知れませんので(^^;)、何らかの対策を立てておくべきでしょう。

今回紹介したいのが、3GやLTEという携帯電話の電波を使うのではなく、一般用に広く提供されている無料の公衆無線LANアクセスポイントを利用できるような計画の立て方です。今の日本では集客のために、特定のスペースにおいて全くの無料でWi-Fi通信を使えるようなサービスを実施している場所が結構あります。移動先をそうしたエリアにすることによって、ほぼ無制限にインターネットを使えるようになり、3GやLTEを使った高速通信容量を消費することもありません。今後、お出掛けになる際には、以下の内容を参考にWi-Fiを使ってみてください。なお、当然ながら全ての無料Wi-Fiサービスを網羅しているわけではありませんのでその点はご了承下さい。

・セブン-イレブン イトーヨーカドー デニーズ
7spotのサービスが利用可能。無料の会員登録で使える。無料だが1日3回、1回60分までという制限が付きます。
http://webapp.7spot.jp/

・ファミリーマート
利用登録を行なうことにより1日3日、各20分まで利用できます。初回登録の際、メールの受信ができるよう、3GやLTEの通信環境は別途必要。
http://www.family.co.jp/services/smartphone/famimawi-fi.html

・ローソン
初回のみ利用規約同意とメールアドレス入力が必要だが、メールアドレスを登録すると1年間は設定が有効になるWi-Fiサービスを使える。
http://www.lawson.co.jp/service/others/wifi/

・オートバックス
有料のWi-Fiサービスであるwi2premiumを利用する。会員No.電話番号で登録、パスワードを作ってログイン可。
http://www.autobacs.com/n/store/c/ab_wifi_index.html

・スターバックス
店内にあるチラシの内容に添って初回登録をすれば無料利用可。SNSサービスのアカウントでもログインできる機能もあり。

http://starbucks.wi2.co.jp/pc/index_jp.html

・TULLY’S
利用規約に同意して利用可能。
http://www.tullys.co.jp/wifi/

・イケア
IKEA FAMILYカードまたは、IKEA BUSINESSカードの番号があればそこから登録してログイン可。メンバーカードがない場合はメールアドレスを登録すれば同じように利用可能になる。
http://www.ikea.com/ms/ja_JP/customer_service/ikea_services/free-wifi.html

・イオンモール
初回のみメールアドレスの登録必要。1回の接続につき60分までで回数制限はない模様。ネットワーク名「AEON MALL」に接続する。

・高速道路サービスエリア パーキングエリア
メールアドレスを登録することで、一回15分1日3回まで利用可。
http://www.driveplaza.com/wifispot/

・フリースポット(さまざまなエリア有)
接続時にメール認証が必要。
http://www.freespot.com/


台風経路図を印刷して見る

 この週末から週明けにかけて、2つの台風が日本に近づいてきています。進路情報は気になるところですが、やはりインターネットからの情報収集は欠かせません。

 基本的には気象庁のホームページから情報を得るのが普通ですが、先日、印刷して紙に出すならと、別のサイトを紹介されました。それが国際気象海洋(IMOC)という気象情報サービスの会社でした。

http://www.imocwx.com/

 教えてくれた方は米軍の出す台風情報も使っているそうですが、日本語での情報ではないので、日本語で出る情報とともに台風の進路図には印刷用のファイルが用意されているのが特徴です。

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 このように、カラープリンターで印刷すれば、これまでの進路および今後の進路情報を紙の上で確認することができます。国際気象海洋ではスマートフォンやタブレット端末で使える専用アプリも提供していますが、私の使っているiPad mini2でもこれだけの範囲を一度に見ることはできないので、テレビニュースをやっていない時間に台風が接近してきた時にはこちらのサイトから紙に出力することで家族や職場などで情報を共有できて便利です。もちろん、新たな情報が入ってくれば予報の内容も変わってくるので、時間ごとに出力した内容を見比べながら自分の行動の指針にできます。

 今のところ、この週末は沖縄や小笠原諸島でかなりの被害が予想されますので、台風の進路にあたっている方はこうした情報を活用しつつ十分に警戒してください。


車両火災を起こさないために

 中国の天津で起きた倉庫の爆発事故は、消火作業の際にやってはいけない消し方をしたのではないかという話があります。これは、油が燃えた火災に水を掛けるように、火の消し方を間違ってしまったため、一気に爆発的に燃えたことで周辺の危険な物質に引火したのではないかというのです。

 私など普段の生活の中であまり意識することはないのですが、単に建物が燃えている場合は水を掛けて消せばいいと思うものの、その火事が水をかけてはいけない火事かそうではないかということはちょっとわかりかねます。天津の大規模な爆発の映像を見てしまった今、やみくもに火を消そうとすること自体が命取りになることもあるということを学ばせていただきました。

 長距離で車を運転していて、これもめったにあることではありませんが、車が燃えてしまう車両火災というのも、実際にその場に遭遇したらどうするのかと思うところはあります。というのも、車の中にはガソリンやオイルなど油まみれになっているものであるので、ある程度火が大きくなったらとても水を掛けるなんてことは危なくてできないでしょう。なかなか初期消火のためのグッズを持っている人もいないでしょうし、高速道路などで車両火災に遭遇したら消火はプロに任せ、早いうちにできるだけ遠くまで逃げるのがいいと思います。炎上している車両の回りに停まっているトラックの積荷に引火して爆発なんてことにならないとも限りませんし。

 他人が火事を出すのは自分ではどうにもなりませんが、自分が火元になるというは絶対避けなければいけないので、車両火災についていろいろ調べてみたのですが、整備不良で火事になることが多いということはあるものの、運転の仕方が原因となったケースも有ります。例えば急な下り坂が続く道路でブレーキを踏み過ぎて焼き付かせてしまうケースや、ハンドブレーキ・フットブレーキを戻さないまま車を動かしてしまい発火するケースもあるといいます。ただ整備不良が原因でも、車のフロントパネルや普段との違いを気にかけていれば回避できる場合もあり、オーバーヒートする前に水温が上がったのを把握したらとにかくすぐ止まってエンジンを冷やし、救援依頼をかけることは火災の予防という観点だけではなく、無理に乗り続けるとエンジン自体を駄目にしてしまいますのでどんなに急いでいても停まるべきです。同じく明らかにパンクをした状態でさらに走り続けようとする行為もタイヤ自体が発火する危険がありますので、まずは止まって救援を待つのがいいと思います。ただ、その場所が高速道路だった場合は走行中の車にひかれるなどの人身事故の危険もありますので、できるだけ車を路肩に寄せて車を停め、左側から出てガードレールの外で助けを待つようにしましょう。


何を買い何を控えるべきか

 テレビを見ていて、ニュース速報の字幕が出てくるとどきっとするのですが、つい先日のニュース速報の内容は、大きな事件ではなく、日本のGDPがマイナス成長になったというものでした。その種のニュースをあえて速報で出す意味はあるのかという感じはしますが、マイナス成長のままだと困る人たちもいることも確かです。

 私のブログの中にも様々な品物を紹介し、消費を促す部分があるわけですが、今そうして紹介したものを過去にさかのぼって調べてているところです。まだ全てを見たわけではありませんが、過去にはこんなものを紹介していたのかと、なかなか面白いなと見ていて思います。

 新しいテクノロジーによってどんどん進化していくパソコンやスマホ、デジカメのようなものは、過去のものと今のものと比べると、新しい方が魅力的であるというのは仕方のないことで、そうして過去に紹介したものは情報としては古くなり今では利用価値がなくなってしまっています。これがさらに時間が経つと、その当時の記録として意味を持ってくるとは思いますが、今振り返ってみると、かなり無駄なものにお金を使ったなと(^^;)思ったりもします。

 しかしそんな中、かなり前に買ったものでも今も同じように同じような金額で売っているものもあったりします。主にキャンプ用の道具というのは多少のバージョンアップはあってもびっくりするほどの進化というのは起こりにくいので、昔買ったものを今改めて買おうと思うと、物価の関係や消費税分で高くなっていたりするものも結構あるのですね。そういうものを確認すると、早いうちに買っておいて良かったと思うから不思議なものです。使う頻度はそれほど高くないものがほとんどなんですが(^^;)。

 最近は個人消費が冷え込んでいるとよく言われます。そのおかげでGDPが下がったのかはわかりませんが、今の世の中はひもじい思いをして節制するというよりも、今まで無駄に使っていた消費を抑え、必要なものを選んで買うという風な流れになってきているのではないかと思います。このブログで紹介する品物も、後から見て無駄遣いだなと自分で思わないようなものを厳選して紹介していきたいなと思っています。


お盆の最後は旬の味を

 今年のお盆は全くどこへも行けなかったのですが、全くどこへも行かないというのは悲しすぎるので、今しか食べられない地元の旬の味を求めて富士宮まで行ってきました。JA富士宮が運営するファーマーズマーケット「う宮~な」は、個人的には穴場的な場所にあるのでそれほど朝急いで出掛けなくてもお昼前くらいまでに着けばまだ品物は残っているので、ふと思い立って出掛けるにはいいと結構利用しているのですが、ここには8月から9月あたりまでしか売られていない生の落花生が置いてあります。

 知っている方は知っていると思いますが、生の落花生を大量のお湯で塩茹でにして食べると、乾燥した落花生とは違った水分を含んだ柔らかさがたまりません(^^)。ファーマーズマーケットでは大粒と小粒が分けて置かれていて、かなりの分量のあるネットが1つでだいたい1,000~1,500円くらいといったところです。塩ゆでのレシピはネットで探せば色々出てくると思いますが、粒の大きさにこだわるだけでなく、鍋は普通の鍋か圧力鍋か、さらには塩を入れるタイミングは先がいいのか後がいいのかとか、人によって本当に様々なこだわりがあるようです。

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 私は大粒のものが好きなので買って帰ったら早速茹でていただきましたが、夏の暑い季節のビールのお供には最高です(^^)。私はいつも近所で生落花生を買っているのですが、富士宮産の生落花生のレベルは高く値段も安いので、今回ちょっと早いかなと思いつつ出掛けたところ大量に店頭に並んでいてラッキーでした。生落花生のシーズンはこれからかなという気もするので、あくまで期間限定になりますが、キャンプなどで富士宮周辺を訪れる方は、ぜひキャンプ場で塩茹でを食べるために立ち寄ってみてはどうかと思います。

JA富士宮ファーマーズマーケット「う宮~な」
所在地 静岡県富士宮市外神123番地
電話番号 0544-59-2022


移動後すぐに遊びたい気持ちはわかるけど

 2015年は例年になく暑いと言われる中、水の事故も増えているようです。最近では、海岸近くにサメが出現し、遊泳禁止になっている場所も多いので、海での水の事故の報道も減っているような気もしますが、子供だけでなく中高年が命を落とすようなことも近くの海水浴場で起きたりしています。

 先日静岡県内で起こった水の事故は、こんなところでなぜと思うような整備された海水浴場で死亡事故が起こってしまったのですが、亡くなった年配の方は海に入る前にビールを飲まれていたようです。

 まあ、お酒を飲んで水に入るというのは論外であると思うのですが、世代的な特徴として、自分の体力を過信してしまう傾向はやはりあるようですね。海でも山でも、自分の体力の限外を誤解した状態で遊びに行くというのは、それこそ命にかかわる局面を引き起こしたりする場合が多いので、己を知ることは大切だと思います。ただ、若い方だから多少の無茶をしても大丈夫かというと、決してそういうこともないのですね。

 これを書いている現在、甲子園では全国高校野球選手権が行なわれているのですが、プレー中に手や足が痙攣してしまい、途中交代を余儀なくされる場面が結構あります。その原因は知らず知らずのうちに脱水症状に陥ってしまったためだと言われます。ほとんど徹夜で移動し、目的地に着いたらすぐに海水浴なんてことをやると、もし水の中で急に足が痙攣を起こしたとしたらどうなるかということもあります。今の季節はどうしても体の中の水分が不足する傾向になりますから、年代を問わずに車で移動して目的地に着いたらすぐに遊ぶような真似は避けて、食事と水分をとってある程度体を休めてからレジャーを楽しんでいただきたいと思います。


トラックステーションの営業情報

 世間はお盆休みに入っているかと思いますが、今年は特に暦通りの仕事で、しかも昨日の金曜日は静岡市から浜松市まで車で仕事をしに行きました。仕事とは言っても、せっかく浜松まで走ってきたのだからということで、本来はトラックのための休憩施設であるトラックステーション浜松に寄ってみることにしました。

 一応営業情報は調べて行き、平日に食堂の利用が普通の車で行ってもできるし、車も施設を利用する前提でできるということもわかっていたのですが、残念ながらトラックステーションの利用はできませんでした。というのも、トラックステーションはあくまでビジネスでトラックを運行しているドライバーのものなので、レジャー客をも呼び込むような、他のドライブインや道の駅とは全くコンセプトが違うのです。休憩施設や食堂についても、お盆の期間はお休みになっていたのでした(^^;)。

 ただ、うだるような暑さの中、トラックの中でアイドリングしながら休んでいるトラックドライバーの方々がちらほらいらっしゃいました。とにかく駐車場のエリアが広いのでトラックドライバーの方からすればこういうスペースがあるだけでも有難いことでしょう。今回は残念な結果になってしまいましたが、次の機会には食堂だけでも利用してみたいと思っています。


高速道のガソリンスタンド空白区間問題

 新東名を含め、全国では新たな高速道路が開通していますが、その中である問題が発生しているようです。高速道路のSAにガソリンスタンドが併設されるのは当り前という意識がある方が多いかも知れませんが、特に交通量があまり多くない高速道路にあえて出店する業者もないでしょう。そうした理由から、SAからガソリンスタンドが撤退する例もあるようで、その結果といいますか、全国の高道道路において、100キロ以上もガソリンスタンドのない区間が2015年4月時点で83ヶ所あるという事が明らかになったそうです。

 高速道路会社ではガソリンスタンドのテナント料の引き下げや、SAPAでのガソリンの缶詰を販売するという方法を始めているそうですが、西日本高速道路では空白問題のある一部インターチェンジにおいて途中下車しても追加料金を徴収せずに一般道で給油することを促す社会実験を実施しているそうです。もしという言葉は禁物かも知れませんが、高速道路の料金所をなくして、一般道との乗り降り自由という構想が実現できていれば問題は起こっていなかったのでしょうが、もうさすがに高速無料でという風にはならないと思いますので、ガソリンスタンド空白区間問題をどうするのかというのを今後も考えなければいけなくなるでしょう。

 個人的には空白区間に限ってガソリン給油のために一般道に降りることを認めてくれれば、ガソリンスタンドだけでなく地元の飲食店や旅館にも車は入ってくると思いますのでそうしてくれると嬉しいですね(^^;)。車中泊派からすると、高速道路を下りてキャンプ場や車中泊のできる場所が近くにあれば、なお嬉しいですが(^^;)。

 高速道路を通った証明というのは通行券があれば料金所で給油のために降りると告げれば通行券を持ったまま降りることも可能でしょうし、現物でなくてもETCカードを利用していれば走行状況はカードに記録されていると思いますので、そこに記録されているインターから降りた記録を再度同じインターから乗る時に有人の料金所を通って、そこでガソリンスタンドのレシートを提出してもらうことでいったん降りた記録をリセットしてもらうこともできるでしょう。このように給油のために降りる場合、どのくらいのタイムリミットで途中出場しなければならないのかという問題はあるものの、先に挙げさせていただいたように給油だけでなく食事や観光、宿泊までできる位の途中下車を認めてくれれば、むしろガソリンスタンド空白区間周辺を楽しもうと思って出掛けてくる車も出てくるのではないかと思います。今でも高速道路会社が出している周遊チケットの周遊区間内なら乗り降り自由というものはありますが、これには事前の申込が必要で期間の縛りもあります。そうでなく、乗り降り自由な区間さえはっきりしていれば、それをうまく使って高速道路で旅をしようと思う人も増えるでしょうし、地元もその分お客さんが増えるわけなので、設備を作らなくていい高速道路会社とともにみんなにメリットがある方法だと思うのですが、どうでしょうか(^^;)。


坂になっている場所で車を停める危険性を共有しよう

 北海道で起こったという、車のドアの間に体がはさまって3日間身動きが取れなかったという「事件」は、最初ラジオのニュースで聞いたのですが、どうすれば車のドアではさまれるのか理解できませんでした。最初は狭い車庫でドアを開けて無理に出ようとして抜けなくなったのかと思ったのですが、今回の挟まり事件は、傾斜になっていた場所が関係していたということです。

 どういう事かというと、車を傾斜になった場所で停めて外に出たところ、オートマのシフトレバーを「P 」の位置にせずニュートラルの位置にし、さらにフットブレーキもしなかったので車が後ろに動いてしまい、慌てて車の元に走ったものの、何の拍子か身体が車の開いたドアと地面の間にはまってしまって抜けなくなってしまったというのが事故の顛末ということでした。

 急に車が動いて焦るのは十分わかります。たまたま今回は焦ったために最悪の状況になってしまったということなのでしょうが、そもそも車から降りる前にきちっと車のシフトレバーを「P 」の位置にして、フットブレーキをするのを確認すれば問題はなかったわけです。さらに言うと、車を停める場所を日頃から坂道や傾斜のある場所にしなければ、細かな確認を忘れたとしても大事にはならなかったことでしょう。

 今回の事件を引き起こした車は軽自動車のスズキ・ワゴンRだったようですが、いくら軽自動車であっても、動き出してしまったものを大人一人でその動きを止めるのは大変です。急いでいたり車を置いてから歩くのがいやだったりして、坂道の途中や傾斜のある場所で停めたいと思う気持ちはわかりますが、リスク回避という観点からすると、特に一人で車旅をしている場合、何が起こったとしても今回のようにだれも来ない所で遭難してしまう可能性があることをまずは考えるべきではないかと思います。今回の事件は単なるおもしろ事件として片付けられてしまうかも知れませんが、一人で車旅をしている人にとっては他人事ではないということも確かなのです。このような事例を共有することによって、同じような悲劇が再び起こらないようにしていければと思っています。


台湾の「スマートスクーター」の仕組みははなぜ日本で実現できなかったのか

 電池で動くスクーターは日本でもそこそこ出てきていますが、台湾の「スマートスクーター」の話をニュースで聞いた時、やられたと思いました。簡単に説明すると、日常の中で電気スクーターに乗っていて一番困るのは満充電しても走行距離が短いことですが、台湾のシステムでは充電された電池がスタンドに行けば常に用意してあるので、充電で待たされることなく日常の足として電気スクーターを利用できるという仕組みです。電池を個人所有にしないことで日々の充電から解放され、自分のスクーターの電池の劣化を気にする必要もありません。このシステムは他のアジアの国々や日本でも普及させたいという事がニュースに載っていましたが、電池を載せた二輪車ということでは電動アシスト自転車をあれほど普及させた日本でなぜ実現できなかったのかと思ってしまいます。

 日本企業の競争によってユーザーは様々な恩恵を受けたことは事実ですが、同じものでも違う規格がまっこうから対立して潰し合うという悲しい現実もありました。早いうちから規格を統一してオールジャパンで海外メーカーと競うという方法が取れていれば、いろんな歴史が変わったかも知れません。ビデオデッキなどはその際たるものでしょうが、これからの新しい技術のイニシアチブを取るためには、ぜひオールジャパンで規格を考えるようなビジネスモデルを作って行って欲しいですね。

 このブログにも以前書いたことがありましたが、とあるタクシー会社が電気自動車を使っていて、充電の方法はプラグイン方式ではなく、電池自体をタクシーステーションで交換するという斬新なものでした。もしこうしたどの車でも使える汎用電池で走る車が一般化されれば、今のガソリンスタンド網がそのまま電池ステーションとして利用できるかも知れません。台湾の「スマートスクーター」はこのバイク版と言えるわけで、この方式がもし日本で普及したら、日本の二輪車メーカーの経営にも影響が出てくるかも知れないと思えるのですね。最初は、日本のメーカーの方がいいと言っていた人でも、本体が安く買え、電池のメンテナンスをする必要がなく、さらに電池交換できる場所が日本国内に増えていけば、性能より利便性を取るため中国や台湾製品が主流となっている、今の日本のスマートフォン市場のような状況にならないとも限りません。

 日本のメーカーもそれぞれが努力をして差別化した製品を出すことについて否定はしませんが、特に今後の事を考えた時、自動車とバイクについて、電池で動くものを普及させたいと思うなら、プラグインで家庭や充電機で充電できるものの電池に互換性がないものより、電池に互換性をもたせ、将来的に電池が同じサイズでも容量を増やすような形でバージョンアップ可能な取替可能な汎用電池を使った電気自動車の方が長く乗り続けられるのではと私は思いますね。日本でこうしたことのイニシアチブを取るのは限られた人たちだと思いますので、同じような事を海外メーカーに先にやられないような決断をして欲しいと切に思うのですが、どうなるのか気がかりでしかたありません。