月別アーカイブ: 2014年11月

東名日本坂PA上り 焼津さかな工房「たっぷり鰹削節丼」をいただく

 高速道路のサービスエリアに出店しているお店の中で、私が一番良く利用する東名日本坂PA上りの「焼津さかな工房」の食事処を久しぶりに利用してきました。というのも、併設の販売スペースでマグロのお刺身やしめさばと同じ鮮魚コーナーで売られている鯖寿司が500円と安く、午前中に行って鯖寿司を発見するとそちらを買ってしまうことが続いていたため、なかなか食事をする機会がなかったからです。

 久しぶりに食事のメニューを見てみると、ここ数ヶ月の間に新しいメニューが加わっていました。それが、表題の「たっぷり鰹削節丼」でした。メインが白米の上にのった大量の鰹節削りということもあり、600円と他の丼物よりも安かったので、とりあえずどんな感じかということで注文してみました。

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 この丼の特徴としては、単にご飯の上に鰹節をのせたねこまんまというだけではなくて、中央にマグロの切り落とし(すきみ)が乗っています。さらに、これだけでは物足らないと思われたのか、温泉たまごが付いています。

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 ごはんにかかっている鰹節削りの量は結構多めで、中をかなりかきわけないとご飯が出てきません。個人的にはもう少しごはん多めにしてほしい感じもありましたが、かるくお醤油をかけて食べるご飯のうまさは格別です。さらに、わさび醤油でといたお醤油をマグロの切り落としに付けて食べるのもおいしく、カツオとマグロを一度に味わえます。

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 そして、温泉たまごには最初から味が付いていますので、意識的にご飯を残して最後にたまご掛けご飯のようにしていただきました。その際、ある程度の鰹節削りも残しておいた方がよりおいしくいただけるでしょう。

 この丼はおいしいですが、基本がご飯の上に鰹節削りを乗せて食べるものなので、いわゆるB級グルメに近いものだと思います。ですから、わざわざここまで来てこの丼だけ食べて帰るというのは勿体無い気がしますが、全体的に量が少ないので、それほどお腹が空いていない時でも地元の家庭の味というのを気軽体感できるものとして貴重かも知れません。


落下物をないがしろにすべからず

 2014年の11月に、高速道路でキャンピングカーが全焼するという事故が起きました。普通の車でなくキャンピングカーでの事故だけにその原因についての報道に注目していたのですが、車の内部に原因があったのではなく、高速道路に落ちていた車の金属部品がガソリンタンクに突き刺さり、中のガソリンに引火してしまったというのが発表された原因のようです。

 これが本当なら、ガソリンタンクが車の底にある私のホンダ・フィットでも人ごとではありません。しょっちゅうこのような事故が起こるわけではないでしょうが、その対策について考えておく必要があるかも知れません。

 まず、今回の事故の原因になった部品の大きさは長さ48センチ、幅7センチ、厚さ1センチ7ミリというかなり大きなものです。普通ならそれほど大きなものが落ちていたら避けられそうなものですが、事故が起きた時間が11月1日の午前3時頃と、金曜日の夜から高速を連続して運転していたようだったので、注意力が散漫になっていたのでしょうか。この落下物が事前にインフォメーションの掲示板で現場を通行しているドライバーに通知されていたかどうかによっても変わってきますが、最近では高速道路を逆走して車が走ってくる事故も起こる時代です。また、山間部においては鹿や猪などが急に高速道路を横切る場合もあります。常に前方に注意しつつ、安全が保てないと思った場合は早めの休憩および仮眠を取ることを優先することがまずは大切であるということですね。

 そして、夜の走行中に急に落下物が見付かった場合、できる限りまたがないで避ける事ができるようなスピードで走るようにした方がいいでしょう。またいでも大丈夫だからとそのまま突っ切ろうとして、もし何かの振動で車のそこで金属部品が跳ねてしまったら最悪車が炎上することもあり得ます。小さな落下物でもどうなるかわかりませんので、いざという時には避けられるようにしながら高速道路を走行する心掛けもこれから求められるようになってくるのではないでしょうか。

 なお、何のインフォメーションもない中で落下物を発見した場合、道路緊急ダイヤルに連絡しておくようにしましょう。#9910を携帯電話からダイヤルすると、24時間無料で通話できますので、同乗者がいる場合にはすぐに、一人で運転している場合には発見した次のサービスエリアで止まり通報しておくことで後を走る車に注意喚起することができます。最近増えてきた緊急ブレーキでも落下物はさすがに避ける事はできませんので、特に車の台数が少ない深夜帯を走行する場合であっても前方に注意することは大事になってくると思います。


WIRELESS GATE Wi-Fi+LTE 480円プランとNexus5 その2 公衆Wi-Fiをテザリングで使う

 ワイヤレスゲートの格安SIMをスマートフォンやタブレットに挿入すると、入れた端末でのみ提供された公衆無線LANのアクセスポイントにアプリを使って接続することができますが、SIMカードをモバイルルーターに入れてもアプリの認証ができないので使うことができません。最安のもので月々480円と安いので、そこまで求めても仕方がないと思われる方も多いでしょう。もしブロードバンドルーターに入れて使いたい場合は、Wi-FiのサービスをSIMカードで管理するのではなく、IDとパスワードで管理することのできるBIC SIMなら使えるようになっていますので、そちらを使うのが無難ですが、使う機器は選ぶものの、Nexus5を使うと、テザリングさせて他の機器をインターネットに繋ぐことができるようになります。

 テザリングというと、Wi-Fiを使ったテザリングが一般的で、対応する機器もパソコンやスマートフォン、タブレット端末だけでなく、一部の携帯電話の一部や携帯ゲーム機でもインターネットを使うことができるようになります。しかし、Wi-Fiを使ってネット接続をしている状態で、さらにWi-Fiを使ってテザリングをすることはできません。LTEでのネット通信を使ってWi-Fiのテザリングを行なうことはできますが、それならこの低速SIMでは他の通信サービスを使ってやった方がいいというレベルです。ただテザリングの方法というのは実はWi-Fiだけではありません。Nexus5はWi-Fiだけでなく、bluetoothやUSBを使ったテザリングもサポートしていますので、公衆無線LANに接続した状態でWi-Fi以外のテザリングを行なえば、対応する機器を持っている場合はNexus5をモバイルルーターかモデムのようにして公衆無線LAN網を使ってインターネット接続ができてしまうというわけです。とりあえず、10インチのタブレットdtabとiPod touch、Windows8.1を搭載したMii8 2でのBluetoothテザリングによる動作と、手持ちのWindows7を含むノートパソコンとMii8 2でのUSBテザリングによる動作を確認しました。

 USBテザリングの場合は、ケーブルでNexus5とパソコンをつなぐ必要がありますので、外出時に手軽に使うにはBluetoothテザリングの方が利用しやすいでしょう。実際の利用の手順は、Nexus5と対応する機器とのペアリングを行なった後で、Nexus5の設定にあるテザリングの項目からBluetoothテザリングのチェックを入れます。そして利用したい機器のBluetooth設定を選び、接続をすればそれで繋がります。Bluetoothテザリングによる接続については、各々の機種別にネット上で詳しいやり方を示してくれているサイトが多くありますので、そちらを参考にしていただければと思います。ともあれ、LTEを使ったテザリングではなく、公衆無線LANをそのまま使ってテザリングができるということになると、さまざまな可能性が考えられます。

 大きな災害が起こった場合、アクセス集中によって携帯電話はつながりにくくなることはよくあることですが、携帯電話網を使ったインターネット接続についても集中すればするほど繋がりにくくなることが予想されます。東日本大震災の際、東京近郊で帰宅困難者が続出したことは記憶に新しいですが、そんな時に期待されるのが公衆無線LANです。食事のできるチェーン店やコンビニから接続することができれば、家族や職場に自分の居場所を知らせるメールを送ったり、道路状況を確かめることができるでしょう。もちろん、スマートフォンで完結する内容であればそれでいいのですが、大きな文字で見たい場合や、自分だけでなく周辺の人にも見せたいような場合は大画面のタブレットやパソコンを使いたいものです。このやり方を知っていれば、普段はNexus5単体でネット接続を行なっていても、いざという時にパソコンで使いたい場合も簡単に対応できます。

Nexus5

 では、具体的にどの程度のスピードでネット利用できるのか紹介していきましょう。マクドナルドのアクセスポイントを使って複数の機器でのテザリングをしてみました(これから紹介する数字は全て下りのものです)。まず、SIMカードの入っているNexus5内でのスピードですが、BNRのスピードテストで最大値が10.73Mbps、平均値で8.25Mbpsと自宅でのADSL並といったところでしょうか。

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 次に、Bluetoothのテザリングを使ってAndroidタブレットのdtabで試したところ、最大値が2.99Mbps、平均値で1.75Mbpsとスピードは落ちました。これは、今使っているモバイルルーターでもBluetoothテザリングの場合は3Mbps以下に落ちるということですから、頑張っているほうだと私には思えます。

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 最後に、Bluetooth機能の付いていないWindows7搭載のノートパソコンをUSBケーブルで接続し、Nexus5をモデムのようにしてUSBテザリングを行なった結果です。推定転送速度が16.62Mbpsとなっていますが、ほぼNexus5で受信したスピードを維持していると考えていいでしょう。さすがに480円でここまでできれば文句も出ないでしょう(^^;)。

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 もしノートパソコンを高速通信で使いたい場合は写真のようなUSBテザリングがおすすめだと思います。ただ、Mii2 8のように接続端子が一つしかないWindowsタブレットで使いたい場合は、USB接続だとNexus5と双方の端子を使うことになりますので、使いながら充電をすることができませんのでその点はご注意下さい。

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 最後に、ここで調べたスピードだと何ができるかということの例として、Bluetoothテザリングで接続したAndroidタブレットでYoutubeを見た写真を紹介します。有名なゲームをやっている動画ですが(^^;)、だいたい9分弱のものでも、途中で止まることもなく最後まで十分楽しむことができました。ここまでのことができてしまうNexus5の利用範囲の広さには改めて感激するところですが、海外製のSIMフリースマートフォンでも、テザリング機能が開放されているものなら同じように使えると思いますので、最安のSIMと最安のスマートフォンでどこまでできるか挑戦してみるのもいいかも知れませんね。


WIRELESS GATE Wi-Fi+LTE 480円プランとNexus5 その1 導入と使い勝手

 旧イーモバイルの契約で手に入れ、元契約を解約したことで、スマートフォンのNexus5の中のSIMを返してしまいました。Nexus5自体は一括購入したので、これでやっとSIMフリーのスマートフォンとして使うことができるようになりました。ただ、モバイルのメインとしてはモバイルルーターに入れた無制限のぷららLTEを使っていて、さらにおサイフケータイとフルセグでのテレビ電話が楽しめるauのスマートフォンにmineoのSIMカードを入れて使っているので、あえてこれ以上増やしてもどうかなというところもあったのですが、ここで考えたのが、国内でも最安のSIMカードでした。

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 以前私は月500円のDTIを使っていましたが、ヨドバシカメラが売り出しているWIRELESS GATE Wi-Fi+LTEは、高速通信を使わないなら税込みでも月480円で維持できます。さらに、SMSオプションを付けても+150円で、合計630円で済みます。プラン名にもあるように、このサービスはLTE通信だけでなく公衆無線LANの利用もできるということで、今後Nexus5だけでなくiPhoneを手に入れた場合でも使えるように、nanoSIMのSMSオプション付きを注文しました。このSIMのウィークポイントの一つとして、プランの変更ができず、新たなパッケージを買い直すことが必要になるので、これなら高速通信が必要な場合以外は変更しなくても済むという目算もありました。

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 nanoSIMはこのようなアダプターを付けてトレイを押し込むと全く問題なく認識します。ワイヤレスゲートには専用のアプリが2つあり、高速クーポンを導入したり、契約内容を確認するためのアプリと、公衆無線LANを使うためのアプリがあります。事前に2つのアプリを導入して、Nexus5上で使えるか試してから開通手続きを行なったのですが、支払い用のクレジットカードを登録するなどし、手続き終了後に本体の設定をしたらすぐ使えるようになっていました。

 スピードは最大250kbpsとうたいながらも、混雑していない場所や時間ではもう少し出るようです。計測した中では500kbpsくらいまで伸びることもありました。低速とは言っても、メールやテキスト中心のネット接続には十分の速さです。一応、この速度でならデータ量についての規制は行なわれないということなので、今後に大いに期待が持てますね。今のところ、このSIMではオンラインのカーナビアプリが使ればいいと思っていますので、最悪の場合でも10kbps程度は出てくれれば、それでも十分だと思っています。

 そして、無線LAN接続用のアプリを導入するだけで(細かな設定は不要)、さまざまな公衆無線LANを使うことができます。手っ取り早く、近くのマクドナルドへ行き試してみましたが、下りでADSL並の速度10Mbps以上は確保できました。ただこの公衆無線LANを使うためには、スマートフォンの中に入っているSIMによる認証をアプリですることが必要なので、モバイルルーターを使っての接続はできないようになっています。ただ、Nexus5を使っていると、他のスマートフォンではできないことがこのSIMを使ってできます。その内容については、稿を分けさせていただきたいと思います。


携帯大手3社との付き合い方

 携帯大手3社の2014年9月中間連結決算が出そろったそうで、その結果、NTTドコモの決算は通話定額の「カケホーダイプラン」への移行が増えたことによって減収減益になり、3社の中でも最下位に沈むということがニュースになっていました。しかし、ソフトバンクが出している利益は海外の投資によるものが多く、実際に通信サービスのみの商売でも一番なのかという疑問がありますし、KDDIの業績についても、光通信とのセット割で契約数を維持しているということらしく、それが本当ならばこれからドコモも光回線との割引をやるという話もあるので、そこでまたかなり契約者が移動する可能性も出てきます。そもそも、今売られている格安のSIMカードはドコモMVNOによるものがほとんどであり、この数をドコモの回線に加算すれば、むしろソフトバンクやKDDIより多いのではないでしょうか。

 あくまで個人としての感想ではありますが、大手3社の売り上げは、本来はもっと低くあってしかるべきではないかと思っています。ドコモの業績が下がったのはカケホーダイへの移行が進んだためというならば、今までは相当の通話料金を取っていたということになると思いますし、データ通信料においても、大手3社の料金大系とMVNOのそれとはかなり差があります。私としてはMVNOの金額でも経営が成り立つのなら大手3社でもこうした料金を扱ってくれればいいのにと思っているのですが、全くそのような兆しすら見えません。それどころか少し前からはこうした通話やデータの料金だけでないところからも、取れるなら取ろうとする傾向が見え隠れします。

 一つの例として、先日、MNPを利用し、Y!モバイルの2回線をauに移した時のことを紹介します。手続きをしてくれたのが家電量販店の店員の方で、その方は別に良かったのですが、契約が終わり端末の引き渡しを待っている時にauから派遣されてきたの思われる人が急に出てきて、今ならタプレットが一括0円で持てるとか、テレビの付いたフォトフレームが0円で持ち帰ることができ、2年間使用料も無料だとしつこく契約を奨めてきました。こちらはとにかく使わない無駄な契約を残したくなくて移ってきたのに、ここで新たな重荷を背負いたくはないので(ちなみに、その時説明してくれたデジタルフォトフレームのプランは通常月850円で、無料期間が終了すると普通に料金を取られます)きっぱりとお断りしましたが、特にデジタルフォトフレームについては、なぜ0円で使えるのに断るのという表情をしていました。恐らく自分がこのプランをすすめることで、顧客に負担を与える場合も有り得るとは思っていなかった(そのような研修を受けていた?)のでしょう。その辺の事情を知らないで、無料ならと契約してしまう方もいるかも知れませんが、そういう人に限って2年後にすっかり忘れていた契約によって請求が来たことに驚き、解約しようとしたら更新月でないから1万円近い高額の解約金を請求されまた驚くという所まで予想できてしまいます(^^;)。もし契約数の維持および増加がこのような勧誘によってされているというなら、顧客のニーズに沿った勧誘とはとても言えないわけで、何でも店頭での説明通りに入ってしまうのは危険です。勧誘する方はトラブルを避けるために一通り中途解約金が出る場合や、更新月の説明はしているので後で文句を言っても契約者側の言い分が通ることはほとんどないと思った方がいいでしょう。個人的には更新月になったらメールでその旨くらいは通知すべきだと思うのですが、現状では自分で契約内容を把握しておくしかないので、その場ではじめて聞いた話については、改めて持って帰って検討し、どうしても必要だと思わない限り加入しないようにするのがセオリーだと思う次第です。

 また、私が通話用プランをauと交わした際にオプションを何も付けないと頭金がかかるが、オプションを付けてくれれば頭金はかからないと言われました。この手法も大手3社がことごとく使っています。私の場合、その額が324円(税込)/1台ということだったので素直に頭金を払いました。この金額は大手3社の中でも良心的だと思います。それでも新規購入時や機種変更時にオプションを付けさせ、オプション解除をするにもパケット通信料がかかるものもある中、面倒でオプション解約をしようとしない人から長い期間オプション料金を取る仕組みというのは大手3社には共通して浸透しており、この点についても端末をそれほど使いこなせていない人への厳しい仕打ちだなと私は思います。よく、スマートフォン初心者が通信業者を選ぶ際には売りっぱなしのMVNOよりも近くに店舗がありわからないことがあったらいつでも聞きに行ける大手3社がいいという話がされることがありますが、とてもじゃありませんがショップに行ったことで本人に必要あるかどうかわからない機種変更を勧められたりしたら、必要のないオプションを付けられて料金負担が増える可能性も出てきます。こうした傾向に嫌気が差し、スマートフォンからプリペイド携帯に変えた知り合いもいたのですが、これもどうかなと思います。きちんと現場でお店の人がレクチャーしてくれれば、プリペイド契約よりも安く電話できるプランも存在しますし、それほど携帯にお金を掛けられない人のために安く維持できる他のプランを勧めることもできたのではないかと思いますね。

 現状では全くスマートフォンを知らない人がスマートフォンが使いたければ、格安スマホとセットで解約自由のSIMカードを売っているところで購入し、最初の設定を店頭でやってもらえばとりあえず使えるようになります。ただ、現状では電話番号の付く契約では無料通話も通話定額もありませんので、通話を多くする方については、電話用として無料通話や通話定額プランがあるガラケーを残すことをおすすめしますが。もしスマートフォンの使い方に困ったら、街のパソコン教室を訪ねて教わればいいわけですし、そのお金を節約しようとして大手3社の契約に固執すると、それこそ相談はタダでもそれ以上の出費を強いられることになってしまいかねません。逆に言うと、大手3社のショップにおいて、契約者の目線に立ったプラン提案と、たとえ頭金を払わせることになっても、必要のないプランやオプションを勧めないようにすればいいだけの話だと思うのですが、それだと業績が下がり社員の方々の給料を上げることができないので、日本の経済にとっては問題だというような話になるのでしょう。本当にそれで景気が良くなってくれればいいのですが、そういう話を信じられる方は大手3社の意向に沿った選択をし、そうでない場合は付き合い方を再考する必要が出てくるように思います。もし今後、MVNO業者による通話定額ないしは繰り越し可能な無料通話付プランが出てきたとしたら、安いガラケー型の端末と一緒に売れば相当大手3社からの移動が来るのではないかと思います。すでに端末の方はfreetelから発表されているガラケーのストレート型端末あたりはいい感じですし、このまま大手の動向が変わらなければ、個人的には将来、全面的に大手3社からの契約引き上げということも考えているところです。


PHS乗り換えの動機になったauのガラケーGRATINAの毎月割

 2014年10月より、070から始まるPHSから携帯電話へのMNPが解禁されました。それと時を同じくして、時間や回数制限のない通話定額が携帯電話3社で同価格にてスタートしました。本当の通話定額だけで良いなら、スマートフォンでなくガラケーのプランを選び、定額料の2,200円に消費税+ユニバーサル料金の3円で、消費税8パーセントの場合月々2,379円でPHS以上にエリアが広く、制限のない通話定額が実現するのです。ちなみに、私が使っていたPHSの誰とでも定額の請求額は、端末代金を除いて2,500円弱ということで、料金的にはほとんど同じながら、端末代と転送された分の通話料との合計で毎月3千円前後といったところでした。今後、Y!モバイルがPHSをどのように扱うかを考えていくと、遅かれ早かれ携帯電話の通話定額プランに移った方がいいと思っていたのですが、どのタイミングで移るかということも結構大事でした。私の場合11月に入った段階で、以前契約していた旧イーモバイルのNexus5の解約についての縛りが解けるので、このタイミングでY!モバイルの回線であるPHSも整理してしまった方がいいのではないかと思い、携帯3社のガラケー事情を10月に入ったあたりから調べ始めました。

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 MNPで番号を変えずに契約を移行させる場合、既契約会社の方に一台あたり3,000円+消費税がかかり、新たに契約する会社には契約事務手数料の3,000円とMNP費用の2,000円に消費税がかかるので、1台移動する場合の全ての料金の合計は7,000円+消費税となり、これを書いている段階での消費税率8パーセントを上乗せすると7,560円となります。私の場合、Y!モバイルにある2回線をともにMNPさせるか、PHSの一台だけにするかちょっと悩んだのですが、端末料金が一括0円で(毎月端末代を払う必要がない)、2014年11月現在、毎月割という、値引き額がMNPの場合1,350円もあるauのガラケーGRATINAに注目しました。ただこの情報は主に首都圏での販売情報であって、一括での購入ができたり、その購入額を0円で提供してくれる店舗は限られると思われました。首都圏でMNPされた方の口コミでは、複数台をMNPさせると手数料対策として一定額のキャッシュパックを行なっているところもあるそうですが、残念ながら私のところではキャッシュバックを行なっているところは見付かりませんでした。それでも、一括0円・毎月割1,350円という条件で契約できるお店か近所にあったので、契約さえしてしまえば2年間は相当いい条件で回線を使うことができるようになることがわかりました。

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 ちなみに、携帯3社のうちauを除く2社でガラケーを購入する場合、毎月割という端末価格を割り引いて利用料を安くする仕組みを使うためには、通話定額の契約以外にネット使用のオプションを付けることが必要になります。ネットは使わないで通話にだけ使いたい場合は、毎月割の権利を放棄しなければならないのですが、auの場合は通話定額の料金だけでも毎月割を使えるようになっているのだそうです。つまり、最初に書きました通話定額のみの契約で発生する料金2,379円から毎月割の1,350円が約2年間引かれ、しばらくの間は1,029円で通話放題できる回線をPHSから移行できるのです。私の場合、2回線目は同じ機種の色違いにするものの通話定額にはせず、プランEシンプルというメール放題プランにEZWEBというネットサービスを付け(これを付けないとネットにアクセスできずメールもできないのです)、番号を維持することにしました。こちらから発信をせずネットも使わずにメール中心に使っている限りは、基本料+ネットオプションの合計が毎月割の金額を下回るので、ユニバーサル料金3円のみで2年間維持できます。あと、楽天でんわの3分まで0円が使えるようにしてあるので、うまく使えば現状では通話もメールも一月3円で使える端末になりました(^^)。そうは言っても2回線目はそうは出番がないかなという感じもするのですが、全く同じ端末を購入したことにより、それなりのメリットも出てきます。

 この端末はACアダプタは付いてきませんが、スマートフォンと同じmicroUSB端子で充電するようになっています。防水防塵機能があるので、防水機能を維持するためにも充電台は付いているのですが、出掛けた際には本体キャップを開けて充電しないといけないのは何とかしたいと思っていました。そこで旅先でも充電台を活用するため、予備としてもうひとつ充電台があれば便利です。この充電台は付けたまま本体を開くことができるので、充電しながらでも通話が可能なのが嬉しい点です。また、本体電池の取り外しもきくので、電池がへたってきたら予備の電池としてもう一体の電池を交換して使うことも可能です。

 今回は毎月の通信費を抑えるため保証サービスにも入らなかったのですが、もし故障や破損が起きたとしても、手数料を払ってもう一台の端末をメインの番号の入ったSIMカードでも使えるようにしてもらうことも可能です。ちなみに私自身の話になりますが、auのガラケーは以前加入していた時のものを保管しているので、もしメイン端末が故障してサブ端末を代替に使う羽目になった場合、サブの2回線目を使うようになっても以前使っていた端末を使い回すこともできると思います。もっとも、そうした用意もなく、そもそも一台だけで予備機がなくても、何かあったら白ロムのガラケーを購入して使う方法もあるので、ガラケーが使えるうちはスパッと端末を変えてしまうという決意ができれば、そこまで壊れた時のことを考えなくてもいいかと思いますが。

 今回契約を移すにあたり、MNPにかかる費用の他に、それまで使っていた端末の残債を支払わなければいけませんでした。支払い期間はおよそ1年くらい残っていたので、結構な金額を支払うことになりました。それだけの負担をしても移行したのにはもう一つ理由がありました。個人的にはまだPHSに未練があったことも確かで、MNP解禁になればPHSの高性能ガラケーも白ロム価格が下がってくるのではと思い、相場をチェックしていたのですが、狙っていた京セラのWX12K(PHSデータ通信をBluetoothテザリングで他の端末でも使える機能がある)の値段は下がらず、計らずも残債の金額と同じくらいで安定してしまっていました。というわけで、そのお金で端末を買い替えたと思えばそれほど負担感を感じることなく行けるのではと思い切って割賦契約満了前に解約の運びとなりました。さらに、Y!モバイルでは転送を別の番号に行なった場合、Y!モバイルから転送先までの通話料は別途請求されましたが、auの場合は定額通話が適用できない場合についての説明が以下の部分にあります。

(引用ここから)
通信の媒介、転送機能の利用、又は他社が提供するサービスへの接続等を通じて、通信による直接収入を得る目的で利用した場合
(引用ここまで)

 ここを読む限りでは、電波が届かない場合に別の番号に転送するような場合はセーフという感じで、乗り換える価値は私にとっては大です。もしauの携帯電話の電波が届かない場所にいた場合でも、用意しているdocomoの携帯に着信できれば問題なく使い続けられると思います。

 なお、ここで紹介した毎月割の金額というのはいつまで続くのかわかりません。私は今回の計画を実行する前に、まずauのショップへ行き、今回紹介したような方法を使って千円そこそこで通話定額の契約を維持できる毎月割が可能かどうかを確認し、その上で端末を確保してもらった後で(いきなり行っても端末がなく契約できない可能性もあるため)、Y!モバイルのMNPの手続きを行ないました。あくまで一定の条件を満たす端末とお店のサービスがあってのことですので、私と同じようにPHSからの移行を考えておられる方は、まずはきちんと情報収集をした上で行動に移るようにしましょう。


ネット時代でも現地特別料金に注意

 私の住んでいる静岡市では、11月の連休の時期に中心街は大道芸フェスティバルで大変賑わいます。周辺地域からだけでなく、遠方から出掛けてくる方も多いと思いますが、車でやってきた人にとって気になるのが、会場周辺の駐車場事情でしょう。

 最近ではとみに増えてきた、一日あるいは12時間限定の上限金額ありの駐車場は、朝早く現地に到着して仮眠を取る場合には重宝すると思います。しかし、先日イベント期間中のみ上限金額をなくす(つまり、時間ごとに駐車料金が上限なく上がっていく)案内を看板の上に紙で貼り付けてある駐車場に遭遇しました。結局のところ、駐車料金の売上を伸ばすため、早朝からやってきて夕方まで居座るように駐車する車を寄せ付けないための方策だとは思いますが、全ての駐車場がこうした変更をやっているわけではないので、かなり街の中でも目立ってしまっている感じでした。

 確かに、今でも花見や紅葉など季節的なイベントの際には通常の土日とは違う料金体系にしている観光地はかなり存在します。ただ、そうしたことも含めてインターネットで事前に情報を入手することはできるので、その時だけ地域周辺が混雑して周辺の住民の方に迷惑を掛けることを理解した上で近くの駐車場を利用するか、周辺に停めて別の交通手段で訪れるかの選択をすることができます。しかし、一部の場所だけとは言っても、現地へ来ないとわからない急な料金体系の変更には多くの人が私と同様に戸惑うことだろうと思います。

 今の世の中は旅行においても、現地へ行って失敗しないように、事前に多くの情報を仕入れていくので、ある意味現地の人よりもネット上に掲載されている情報については知った上で行かれる場合もあるでしょう。しかしそこで、ネットに書いてあって当たり前にできるはずのことが急に変更されている状況も普通にあり得るわけです。今回は私の地元での話でしたが、一般的にも大きなイベントで観光地を訪れる際には、イベントがある場所では事前に仕入れたネット情報が通用しないことも出てくるでしょう。そこを理解した上で行った方が現地でのダメージを少なくできるということなのかも知れません。


PHSは終わったコンテンツになるのか

 このブログでちょくちょくPHSの事について書いてきましたが、2014年11月でいったんPHSの契約と見切りを付け、携帯電話の掛け放題に移行しました。今まで使っていたキャリアですし、個人的には愛着もあったのですが、決して山の中ではない私の居住地周辺でも着信しないという状況に長い間悩まされてきたので、もしかしたら市街地でもアンテナが間引かれているのではという疑念が不信に繋がったという感じです。

 着信自体はしなくても、私の場合メール専用としてドコモのガラケーを維持しているので、ドコモの携帯電話に転送をかけることで何とか電話を受けることはできたのですが、転送にかかる通話料は30秒20円で請求されてしまうので、頻繁に転送が行なわれると毎月の負担も増えてしまいます。070番号を携帯電話にも移行することが2014年の10月からできることになったことで、このままPHSを続けないで携帯電話に移行することを実行に移しました。寂しくもあるのですが、ここまでのPHSのたどってきた道を考えると、一部の用途を除いてはこのまま継続させるのは厳しいと言わざるを得ません。

 PHSがサービスを開始した当時は、まだ毎月の基本料金が高かった携帯電話と比べ、安く維持することができました。音質がいいというのが今に至るPHSのメリットですが、確かに新しく変えた携帯電話の音質と比べると電波が通じることでの通話品質は高いです。ただし、大出力の基地局を配している携帯電話と比べるとエリアが狭く、移動中の使用に不安定さが残ることは仕方のない部分でありました。

 そこで、PHSが打ち出してきたのがデータ通信におけるさまざまなプランです。携帯電話より先にメール使い放題のプランを打ち出したり、メール専用のスタイラスペンの付いた端末を出したりしました。今でもY!モバイルのケータイプランでは基本料のみでメールは使い放題になっています。さらに、パソコンや携帯端末に繋いで行なうことのできる通信カードを販売し、月3,880円という価格で、当時としては画期的なデータ量および時間に関係なくつなぎ放題のプランを出してきたことにより、外でインターネットをやる場合にはPHSを使うことが普通になっていた時期もありました。さらに言うと、日本で初めて実用的に使えたスマートフォンは何かということで言えば、シャープから出たW-ZERO3というウィルコムの端末であると言えるでしょう。

 しかしその後、MVNOによる格安のデータ通信や、アンドロイド搭載のスマートフォンが広まるにつれて、速度だけでなく価格面でも競争できなくなりました。さらにドコモのエリアが使えるということになると、エリアの狭いPHSと比べた場合、たとえ速度が速くても使えない場所が多ければしょうがありません。

 せっかく作ったメールとデータ通信のニーズを他社に持っていかれたことで、手を付けたのが通話に特化した通話定額のプランです。当初沖縄限定で行なわれた「だれとでも津額」ですが、まさかこれが全国展開されるとは当初思いませんでした。どの電話でも定額で抑えるためには1回の通話で10分以内という制限はありましたが、このプランを契約したことで個人的にも劇的に電話料金が安くなり、以前より気軽に電話をすることができるようになりました。さすがにこれは携帯電話会社には真似できないだろうと思ったものの、携帯電話会社もガラケーからスマートフォンに多くのユーザーが移行する中で、通話自体のニーズが減ってきたのかも知れませんが、PHSより安く、しかも時間制限のない通話定額プランを提供するところまでやってきました。さすがにここまでやられると、どんな有能な経営者がいたとしても、ビジネスホンの子機として使ったり、病院内で使うような用途に限らないと、PHSの規格自体が残っていくのは難しいように思います。

 しかしながら、PHSがこれまで戦略的に携帯電話の使い勝手に対して異議を唱えるような形で様々なプランを出してきたからこそ、今の携帯電話の多様なプランがあり、その恩恵を多くの人が受けているとも言えます。今後そうしたライバル関係がなくなっていく中、既存の概念を突き崩すような新たなガラケーやスマートフォンについてのプランが出てくるのかという危惧が私にはあります。歴史が語られる時にはいわゆる「勝者の論理」が主に語られがちではありますが、このままPHSが廃れてしまうとしても、こうしたことは忘れないでいただきたいと思いますね。


端末のSIMフリー化推進は良い結果をもたらすか

 以前から言われている、スマートフォンやタブレット端末の中で、ドコモauソフトバンク(Y!モバイル)が販売している端末のSIMロックを無料で外すよう求める流れがあります。2015年5月販売の機種からSIMロックを原則解除するよう携帯各社に求めることを総務省が決めたとのこと。こうした流れはないよりはある方がいいとは思いますが、これからどうなっていくのでしょうか。

 もっとも、多くのSIMフリー端末がすでに売られていて、キャリアの一角であるY!モバイル(旧イーモバイル)でもNexus5は人気です。iPhoneについては、アップルがSIMフリー版を販売してもいます。しかしSIMフリーのiPhoneは価格自体が高いですし、毎月の支払いを安く抑えるために端末自体を分割で購入している場合には、例えそれがMVNO業者からの購入であっても、おいそれとは通信会社を変えられない場合があります。例えば1年間端末を使えばSIMロックを解除できるようになったとしても、完全に前の会社との縁を切るためには、端末代の残債を支払う必要が出てきます。分割で購入する場合には「実質0円」という言葉が先行し、中途解約の際には毎月端末代金の支払いをしている事を忘れている場合もあるので、途中で会社を移ろうとして精算額の多さにびっくりして元の会社の契約を続けるようなこともあるでしょう。もちろん、この辺の事情を十分理解の上で2年間契約を続けるならメリットの多い契約になることもありますが、SIMフリーという言葉だけが先行していくと正しい理解を損ねるような気がします。割賦契約の満了前に他社へ移ろうとした場合、端末の残債や各種手数料の支払いで多額の請求を受けることがあるということは知っておいた方がいいでしょう。

 そんな状況があることを理解した上で考えると、携帯電話会社の契約に縛られないためには、端末を分割でなく一括で購入する必要が出てきます。キャンペーン期間で「一括○○円」というような表示のものを購入する場合は、端末料金を移行時に清算する必要はありませんので、契約自体の解除料とMNP転出手数料だけを考えれば済むのでおすすめの端末購入方法だと思います。しかしこのままSIMロック解除の義務化が進むと、一括購入でも安くできるような状況がなくなり、結果として端末の値段が上がるのではないかという懸念があります。今の高性能機種でも10万円を超える定価のものもありますし、それが一切割り引かれず、定価のままで買わなければならないのかという心配をしている方も多いでしょう。今の日本政府は物価の上昇あってこそ景気が良くなるというような考えで政策を出してきているので、もしかしたらSIMロック解除義務化の本当の狙いは、ユーザーに今よりも高い端末代を払ってもらってお金を回そうということなのかも知れませんが、さすがにこれ以上毎月の通信に関する費用が上がるというのは勘弁してほしいところです。

 ちなみに、私は現状での対抗策として、タブレット運用についてはSIMフリーのモバイルルーターにBluetoothテザリングを利用することでSIMカード内蔵でないメーカーの型落ち品を安く購入して使う道を作り、通話についてこそ携帯会社から直接購入したガラケー端末で使いますが、スマートフォンについては安い値段で購入した白ロムのスマートフォンを買い替えることで対応していくようになると思います。この場合も、SIMロック解除義務化の影響で、市場の白ロム価格自体が上がってきてしまうときびしいところもありますが、現状ではauの白ロムスマートフォンはドコモやソフトバンクのSIMカードを入れて使うことは現実的ではないと思うので、将来的にも他社と比べれば価格は安めになるのではないかと思いますが。また、おサイフケータイやワンセグのような機能はありませんが、海外製のSIMフリースマートフォンの型落ち品を安く購入して使うという方法もあります。究極的には通信会社がスマートフォンを売らず、どの通信会社でも同じように使えるスマートフォンを日本のメーカーが出し、家電量販店で売られるようになれば型落ちで安くなるものも出てくると思うのですが、このような状況はすぐには実現しないでしょうね。

 あと、この件についてではないのですが、別の通信会社でスマートフォンを使うもう一つの問題についても最後に指摘しておきたいと思います。私のようにauのMVNOをiPhoe6以外で使っている方にはおわかりかと思いますが、正式にauと契約していないmineoのSIMカードで、SMSオプションの付かないSIMでもセルスタンバイ問題は起こりませんし、Wi-FiやBluetoothによるテザリングも行なえます。しかしドコモの端末については、事前にセルスタンバイ問題が発生するかどうかを調べてからSIMカードや白ロムを買わなければなりませんし、テザリングをしようとしてもMVNOのSIMでは使えないものがほとんどです。海外でSIMを現地業者のものと入れ替えて使う場合、テザリングをしながら他の機器も使うことは十分想定できますが、今のドコモの端末の多くでは自社のネットワークにないとテザリングできないのは問題だと思います。総務省の方にはこういった機能を殺して自由な競争を阻害している点についてもきちんと指摘し、SIMロックだけでなくテザリング機能のロックを解除してくれるよう勧告していただきたいと思いますね。


U-mobileの「LTE使い放題プラン」は2,480円から。通話可でも2,980円

 私がぷららのLTEプランに入った際は、これ以上のサービスを提供するところはなかなか出てこないと思っていたのですが、スペックだけ見るとそれ以上の内容を提供するところが現れました。株式会社U-NEXTのU-mobileでは、5GBと7GBプランを統合し、無制限でスピードの制限がないにも関わらず、データ通信のみで2,490円、30秒20円の電話番号が付いた(SMSは別料金)通話可能プランでも2,980円(ともに税別価格)と、ものすごいことになって来ました。

 なお、通話可能なプランを契約した場合、同社の提供する映像配信サービスに使えるクーポンを毎月600円分プレゼントするとのこと。消費税分は余分に支払うことになりますが、ほぼ同じ金額ならこちらに移ってしまうと考える方も出てくるでしょう。ただ、このプランを発表したプレスリリースの注には、以下の記載がありますので、その点はしっかり確認しましょう。

(引用ここから)
一定期間継続的に大量のデータを送受信するなど、帯域を専有し他のユーザーの利用品質に影響を与えるような利用方法をされた場合には、通信制限をかけさせていただく場合がございます。
(引用ここまで)

 普通に使っている方にはほとんど影響はないとは思うのですが、最初から3Mbpsの制限はあるもののそれ以下にプロバイダの意思で制限されることのないぷららと、データ通信量によっては速さ制限を受けるかも知れないU-mobileのどちらを選ぶかというのは利用形態によって変わってくるでしょう。ただ、ドコモのスマートフォン(iPhone含む)一台で全てをまかないたい場合は、データ通信だけでなく電話番号が持てるU-mobileのプランの方が現状では有利です。というか、発信自体をあまりしないなら、ドコモのパケット定額プランでは7GBの制限があり、それがなくなって料金も安くなるわけですから、今使っているスマートフォンの残債を整理してもドコモからMNPをした方が安くて早くて思い切りネットを使える環境を手に入れることができるようになるのではないでしょうか。通話定額を残したい場合は、今の契約をガラケーに変え、スマートフォンにはデータ専用SIMを入れて2台持ちにしても通信料金は5千円以内で運用できます。

 こうしたプランの発表は、MVNO業者への激震になるかも知れませんが、大手携帯電話会社へ与えるショックも大きいのではないでしょうか。特に安さを売りにするY!モバイルについては、2,980円で使えるのはキャンペーンで適用された場合のみで、適用外の場合や期間経過後は1,000円高になるのを忘れてはいけません。さらにこのSプランではデータ通信量も高速対応が1GBしかありません。U-mobileの回線バックボーンを心配されるような声もネット上では挙がっていますが、気に入らなければ解約は自由なのがMVNOの良いところです。とりあえずは既存ユーザーのプランが無制限に移行されるので、どの程度の通信品質が確保されるのか、どの程度連続使用すれば制限されるのかなど状況を口コミサイトなどでウォッチしつつ移行へのタイミングをはかるのが無難かなと思います。