電子ブックリーダー Kobo glo

 テレビコマーシャルも派手にやっている楽天のセールですが、今回は電子ブックリーダーが期間限定でおよそ半額で買えたので、つい注文を出してしまいました。電子ブックリーダーは以前、SONYのreaderを買ったのですが、こちらの方が新しいのと、車中泊の旅で使うには便利そうなバックライトが搭載された電子ペーパー型の電子ブックリーダー「Kobo glo」です。

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 安く売ってくれた楽天さんには申し訳ないのですが(^^;)、私の個人的な趣味として、現在流通していない単行本や、今はもう買えない雑誌のコラムをいったんスキャナで取り込み、OCRソフトでテキスト化した上で手作業による修正を行ない、いわゆる「青空文庫」方式のルビ振りなどをして改めて電子ブック形式(私の場合はKobo gloに合った解像度のPDF形式)にして読めるようにしています。文字を画像として取り込むよりもかなり手間はかかりますが、いったんテキストファイルにまで起こしておくと、後で更に新しいハードや、新しい電子ブックで使えるファイル形式が出てきた場合でも簡単に変換することができ、さらに同じ作品を別のハードで共有する場合にも簡単にできるので、自分だけしか持っていない作品集を電子ブックリーダーの中に入れて旅に出るのには打ってつけなのです。電子ブックリーダーの中にはこのようにして自分で作ったファイルを一切読み込めないものもあるのですが、今回購入したKobo gloの場合はUSB接続で本体に導入するだけでなく、microSDカードスロットもあるため、より多くの作品をためておくこともできます。普通の本の購入方法としてはパソコンで購入してケーブルやカード経由で転送することの他に、本体そのものにWi-Fi機能が付いているので、アクセスポイントのパスワードを入力すれば直接内容をダウンロードできます。また、本体には「お試しブラウザ」というのが付いていて、簡単なネット接続くらいならできます。自分で作ったデータファイルの転送方法として、このお試しブラウザで例えば「DropBox」のサイトにアクセスし、アップロードしたファイルを本体内にダウンロードすることも可能なので、すでにDropBoxの中にデータ化したものを溜め込んでおけば、外出先でもWi-Fiが使える所や、無線ルータとの組み合わせで十分実用になります。

 以前購入して使っていたSONYの電子ブックリーダーとの違いは、何と言ってもバックライトが搭載されているところです。太陽の下や十分な照明がある場所で読む場合はバックライトがなくても十分なのですが、薄暗い明かりの元ではやはり読みにくくなり、暗闇の中ではまず読むことはできません。しかしバックライトの機能は大したもので、例えば車中泊する車の中でもはっきりとした文字を読むことができます。解像度も大きいため、小さな文字やルビもはっきりしますし、やはり新しいものは機能が豊富になっている印象です。

 ただ、Sonyのブックリーダーと比べて個人的に残念な点もあります。これは人によってはどちらがいいのかどうか議論があるとは思いますが、メニューやページめくりなどを全て画面をタッチして行なうKobo gloに対し、SONYのブックリーダーはハードキーで操作するようになっているので、手が汚れていても画面を汚すような事はありません。その分余分なハードキーがないため、物理的に壊れにくいという事もあるかも知れませんので、その点は好みなのかも知れません。また、気を付けたいのが、Kobo gloの付属品には本体を保護するケースも、本体を充電するACアダプタも付いていないことです。これは本来、パソコンのUSB端子に繋いで同期とともに本体の充電もやってしまうため、microUSBのコードが付くのみです。SONYのリーダーには一応画面を守る補強の入ったケースが付属していたのですが、専用のケースとともに購入しなかった方は100円ショップなどでケースの入手が必要です。ちなみに私は、SONYリーダーのケースを流用して持ち運んでいます。

 今のところ、漫画を読むのには電子ブックリーダーは使わず、無料の活字本しかストアから購入していないのでかなり一般的なレビューからかけ離れていると思うのですが(^^;)、ハードキー云々を除けば便利に使えていますし、車の旅でちょっとした空き時間に本を読みたいという方にはおすすめのハードだろうと思います。きちんとスキャンして漫画雑誌を丸々スキャンし、microSDカードに放り込めばかなり多量のデータも楽々持ち運びできるので自炊派(ストアから電子ブックを買わずに自分で本をスキャンしてデータ化する人)にとってもおすすめの端末でしょう。

 今後への希望としてはもう少し本体が厚くなってもいいので、単四電池2本くらいで動くものができないかなというのが今の希望であります。今のところ乾電池で動く電子ブックリーダーは、買い切りで自分でファイルを追加できないタイプのもので試作品が出ているようですが、こうしたグッズをできるだけ充電可能な乾電池でまかないたいですね。現状でのこうしたニーズに近いハードとしては単三2本でバックライトが付いている文章入力マシン、キングジムのポメラDM100あたりかも知れません。ポメラに電子ブックリーダーが付いて、液晶のサイズが大きくなれば、実に面白い端末になるような気がするのは私だけでしょうか。


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