フィリピンで今年初めての台風が発生したというニュースが入ってきました。普通の場合はこの時期に発生した台風1号が日本に上陸した例はまだないという話ですが、今回の台風はいきなり日本に上陸する可能性もありそうなので、沖縄や九州の方は十分に気を付ける必要があるでしょう。かくいう私も来週末に沖縄に行く予定が入っているので、軽い不安を覚えるのですが、何とか台風の影響で飛行機が飛ばないような状況はさけていただきたいと思っています。
台風は地震と違ってその進路をある程度予想することができるので、車での移動中に台風と出会わないようにコースの変更もできるかも知れませんが、例えば帰り道に遭遇してしまったら厄介です。私の乗っているワゴンRは、強めの横風でも影響を受けてフラフラするので、台風の中走り続けるか否かの判断はとても重要になることと思います。
高速道路や幹線道路などでは、早めに通行止めなどの対応が取られることが多いですが、河川周辺や海沿いの道ではスピードを落としながら進み、安全に台風をやり過ごすことができるような場所へ移動しましょう。山の中では土砂崩れの危険性もあるので、無理に車を動かし続けるのは危険です。地震と違って台風は一定の時間が過ぎれば抜けていってくれます。日頃、車中泊の用意ができているようであれば、たとえそれが日帰りの旅であっても早めに車中泊をする決断が必要です。そういう意味からも、これからの季節は車中泊用のマットや寝袋類は車の中に常に入れておくようにした方が無難です。
台風に限らず雨の中で車中泊用のセッティングをする際の注意として、いかに車から出ないで寝床のセッティングができるかという問題もあります。荷物を積み込みすぎていて一旦外に出てからでないと寝床が作れないのではいざという時に役に立ちません。車の中で夜でも作業できるように、車の中全体を照らすことのできる明かりをできれば準備しておきたいものです。ここでも何回か紹介している小型のLEDランタンはダッシュボードのところに置いたり、吊り下げても使えるため、ゴソゴソと車の中で動きながら作業してもそれほど影響を受けることはないでしょう。懐中電灯しか用意してない方も、ランタンタイプのものを一つ置いておくか、ヘッドライトタイプの明かりを頭に付けながら作業しないと暗闇での作業は困難が生じます。両方のタイプがあれば便利ですが、現状での入手の考えた時、なぜか私の近所ではヘッドライトタイプの明かりが一般的には必要ないのか店頭に在庫があるのをよく見ます。今回の台風には関係ない地方の方も、まだ照明の用意ができていない方はヘッドライトタイプのものから用意しておくことをおすすめします。
そうはいっても、雨の降りしきる中、どうしても外へ出なければならなくなる場合もあるかも知れません。その場合、雨具としての傘はまるっきり役に立たないと思っていた方がいいでしょう。安いものでもいいですから、レインウェアを積んでおくことがいざという時のためにもなります。レインウェアは外へ出る時に使うことはもちろんですが、春から初夏にかけて、車内の温度が急激に冷え込んだ場合の防寒具の代わりとしても使えます。薄い寝袋だけでは寒くて寝られないような場合も、レインウェアを着てから寝袋へ潜り込むことである程度の寒さに対応することができるようになります。
ある程度地震の影響が和らぎ穏やかな日が続く中、改めて台風の恐ろしさというのを想像することは今の段階では難しいかも知れませんが、むしろ地震よりも台風の方が毎年起こり得る災害をもらたすものでありますので、今の段階からその対策を練ることも必要でありましょう。最後に台風の中を進む場合も刻一刻と変わっていく台風情報を常にチェックするためラジオやインターネットでの情報収集が欠かせません。ポータブルタイプの端末を用意して停車中にも受けられるような準備も合わせてしておきましょう。