ポリタンクでガソリンは買えるのか?

 先日の小田原付近で新幹線が放火されて停車した事件にはびっくりしました。政治的な目的も、思想性も今までの報道を確認する限りではないようですが、起こった現象だけ見れば間違いなくテロ行為でありますし、ひとつ事件が起こると長い時間止まらざるを得ない鉄道の運行管理には大変頭が下がります。

 報道を鵜呑みにしての意見というのは状況が変わると全くの的外れな事になってしまいそうですが、報道の中で気になったことに以下の内容があります。

「(容疑者が)自宅近くでポリタンクを持ってガソリンスタンドに行く姿が目撃されていた」

 実際に容疑者がポリタンクをガソリンスタンドに持って行って、そのポリタンクにガソリンを直接入れてもらったのかというのが問題になります。事件の際に持っていたポリタンクは白色の小さいものということで、もしかしたら水用のものかも知れません。目撃された際に持っていたポリタンクと事件の際に持っていたポリタンクが同じものかどうかもわかりませんし、さすがに水用のものに油をガソリンスタンドの従業員が直接入れることはないとは思いたいですが。

 ガソリンは灯油と違ってすぐに気化し、爆発的に燃えますから、専用のガソリン携行缶以外の容器に入れる形での販売は推奨されていないと思います。なおその際、セルフスタンドの場合であっても携行缶にガソリンを給油するのは従業員でないとできないと言われたことがあります。私の体験として、最少限の人数で回しているセルフスタンドで携行缶への給油を頼んだところ断られたことを以前このブログで紹介したことがありましたが、そのくらい危険なものであるということですね。

 また、灯油と間違えてガソリンをポリタンクに入れて売ってしまったという事件が私の住んでいる地域で以前ありましたが、その際は誰に売ったかを確認するなど大変な騒ぎになったことを覚えています。これも知らないでガソリンをストーブに入れて火を付けたら一気に炎上することはわかるので、その時は何も起こらなくてほっとしたことも合わせて覚えています。

 世間の注目は新幹線の安全性とか、容疑者が自殺をした動機の方に行っているようですが、私としてはガソリンスタンドの実務はどうなっているのかという点が特に気にかかります。地域や個別の経営方針によっては普通にポリタンクを持って行けは売ってくれる場合の方が普通というのなら、問題は新幹線にとどまらず、家に放火されたり人の集まるところにまかれて火を付けられたりすることも簡単に出来てしまいかねないことが恐ろしいですね。意図的にガソリンを殺人兵器のように使う場合は車やバイクから抜いたり、携行缶に入れたものを移し替えても行なえますが、ポリタンクに直接入れて運搬や保管をしているうちに、事故のような形で爆発炎上する可能性もあります。今回の事件でも、もし事前に油をまくなどの告知がない状態で容器自体が静電気で自然発火したらと考えると、車両火災による被害はもっと大きくなった可能性もあります。そういう意味で、ガソリンを専用ではないポリタンクに入れて保管したり運搬することの危険さというのを多くの人にわかって欲しいと思います。改めて書きますが、本当に今回の容疑者はポリタンクを持ってそのままガソリンスタンドに行き、直接ポリタンクの中に入れてもらって(または、セルフスタンドで自分で直接入れて)ガソリンを買えたのかどうかをまずは明らかにして欲しいと個人的には思っています。


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2 thoughts on “ポリタンクでガソリンは買えるのか?

  1. 晴耕雨読 投稿作成者

    こんにちは。
    報道によると犯人はポリタンクでGSに行き断られたようです。
    家宅捜索で携行缶が見つかったらしいのでそれで買って
    移し替えたのかもしれませんね。
    私も車中泊旅行でいざというときのために携行缶を常備しておこうかと
    考えたこともありますが、危険性と臭いの漏れを考えてやめました。
    いざという時を作らないようにするのが大事ですね。

  2. てら 投稿作成者

    晴耕雨読 さん 追加の情報有難うございました。
    とりあえず、ポリタンクに直接はガソリンを売っていなかったことがわかりほっとしていますが、携行缶から移されたらある意味防ぎようがないことも確かです。それでも、偶発的にガソリンが爆発する事故を防ぐために、ポリタンクにガソリンを入れて運んではだめという事は多くの人に知っていただきたいですね。
    車でキャンプに行くような場合、さまざまな燃料を車に積んで行く場合もこれから増えてくるでしょうが、ホワイトガソリンやアルコール燃料など、こぼした拍子に火が付いたら危険なものはまだまだあります。野外でなく室内で燃えてしまうと今回の事件と同じような事が起こるかも知れませんし、梅雨明けとともに気温も上がり、車内に液体燃料を放置することは危険ですので、皆さんも十分注意のほどを。

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