パソコンがなくても単3や単4電池で動く入力機器

 単3や単4のニッケル水素電池のみでモバイル環境を構築するにあたり、パソコンを使うことに慣れている方だったら、やはり両手を使ってキーボードから入力をしたいと思われている方も少なからずいることでしょう。

 私自身もこのブログを書くにあたって携帯電話やスマートフォンの入力環境だけを使っていたらとてもではありませんが、書きたいことの半分も書けずに終わってしまいます。パソコンのキーボードを使うよりも携帯電話やスマートフォンの方が入力が早いという方もおられるかも知れませんが、キーボードによるタッチタイピングの方法をきちんと習得すれば、そのスピードは確実に逆転することでしょう。そんなわけで、数泊の旅には必ずモバイルタイプのノートパソコンを持って行くのですが、電源が確保できないまま本体のバッテリーが消耗してしまったら全く使いものにならなくなってしまいます。車での移動の場合は走行中に充電できるので、何とかなるかも知れませんが、ガソリンがなくなって車のエンジンを動かせないようになったら、ノートパソコン自体が使えない状況になることも考えられます。

 この問題を解決する方法として、別に太陽電池パネルで充電するサブバッテリーシステムを構築するというものがあるかと思いますが、そうした設備一式をそろえるとなるとやはりかなりの出資が必要になります。個人的にはそうしたシステムにも興味があるのですが、単3や単4のニッケル水素電池だけで何とかなる方法を今回は紹介しましょう。

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 まず、通信手段としてのスマートフォンをすでに持っている方の方法として、外付けのキーボードを追加購入するという手段があります。bluetoothで接続し、スマートフォンの入力を外付けのキーボードから行なうことで、入力環境はほぼパソコンから入力するのと同じようにできます。写真の折りたたみキーボードは単四電池2本で動くもので、中には単3電池でも動くbluetoothキーボードもあります。スマートフォンとキーボードの対応を確認する必要はありますが、普段は画面上をタップして普通に入力し、落ち着いて入力できるような場所ではキーボードを接続して入力を使い分けられます。そして、キーボード動作用の電池は頻繁に交換する必要がないほど長持ちする傾向にあるので、基本的にはスマートフォンの電池だけを気にするだけで済みます。

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 スマートフォンを持っていない場合や、直接単3や単4の充電池でキーボード付きの端末を動かしたいような場合は費用はかさむかも知れませんが、文章入力に特化した電子文具を導入するという選択もあります。以前のブログで紹介させていただいたキングジムのポメラDM100は単3電池2本で動き、エネループに正式対応しています。連続使用時間はエネループで25時間と、機能が文字入力のみということもありますがかなり満足できるレベルです。そうして使っている間に小型の太陽電池を使った充電セットで予備電池を充電しておけば、全く外から給電せずに使い続けられます。ポメラDM100にはデータ移動の方法としてSDカードスロットを経由するという方法がありますし、入力した文章をQRコードに変換し、携帯電話やスマートフォンのカメラで撮影して取り込むことによってのデータ移動も簡単です。結果として作業にかかわる電力消費通信端末に依存せず、データ送信時のみにあてることができますので、携帯電話、スマートフォン自体の充電もなかなかできないような状況でもブログやツイッターでの発言、メールの送信を続けることができるでしょう。

 災害時に情報を発信し続けたいと考えられる場合や、日記などの記録として直接電子データの形で保存したいという程度に旅先でのパソコンの使用を考えておられる方なら、ノートパソコンの代わりに、やりたいことを単3や単4の充電池でまかなうこんな方法もあることを知っておくと役に立つのではないかと思います。


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