土日休日の首都圏を除く高速道路において上限1,000円の社会実験が終わってしばらく経ちますが、この連休においても首都圏に通じる高速道路では30キロ超の渋滞が出ています。上限1,000円の頃は途中で降りたら乗りなおすのに別料金が発生するということでかたくなに降りない車が続出し、さらなる渋滞を招いていましたが、今の高速道路では乗りなおしに別料金が発生するとは言え、渋滞に嫌気がさしたら平行する一般道路を走りつつ、目的地や自宅を目指す車が出てきてもいいような気もします。カーナビを搭載している車ならば一般道と高速道路を併用するという乗り方は裏技ではないにしてもあるはずでしょう。私としては、「この先渋滞中」という案内が出た場合、どうしても眠気がおさまらない時には、渋滞の中居眠りで追突事故を起こしてしまったらまずいので、高速道路を降りて一般道を走行することで、さまざまなところに注意をしながら運転することによって眠気を払える場合もあるので、眠気がどうにかなるまであえて高速を降りるという選択をする場合もあります。
ただ、逆に考えると、一般道は信号もあり、自転車や歩行者が飛び出してきて事故を起こす確率は高速道路での追突事故よりも高いと言えます。高速道路なら経路と出るインターだけ覚えていればまず道に迷う恐れもありませんし、休憩施設が一定の区間内に確保されているというのは実にありがたいことです。下手に一般道に下りてどこで食事をするかでもめたり、トイレを探してさまようよりも(道の駅は増えてきたといっても、一定区間の走行の中で考えられて配置されているわけではありません)、高速道路に乗っていた方が前方だけに気を付けていれば安心だというわけです。どんなにひどい渋滞でも終わらない渋滞はないわけですし、車の流れに乗っていればいつかはたどり着くという実に辛抱強い人たちによって渋滞の長さは増えていくのでしょう。
このように、高速道路に依存する人たちを抱え込んだまま渋滞をなくすためには、平行した別ルートの高速道路を作るしかありません。それが来年静岡県の御殿場~三ケ日間のみ開通予定の新東名なわけで、これが開通することによって東名の静岡県内の渋滞がどうなるのか、実に興味深いものがあります。