車中泊をして生命の危機に陥る前に

ここ数日、マスコミでは「車中泊」という言葉をキーワードにした話が語られています。先日の熊本・大分県を震源とする一連の地震によって車の中で避難生活を強いられた人のうち、40代から70代にかけてのの男女がエコノミークラス症候群による血栓が見付かったという話が出てきています。

このブログでは手足が満足に伸ばせない状態での車中泊は推奨していませんが、避難所も一杯で屋内にいると建物が崩れてくる危険性があると判断した方の中には車の中て長期間の避難生活をしている方も少なくないでしょう。これを簡単にやめろという風に言うことはできず、自分だけで避難生活を何とかしないとしょうがない方が多くいる中でどうすればいいのか、考えていきたいと思います。

新聞報道の内容を見ていくと、亡くなった方の一人、51才の女性は17日夜から18日の朝にかけて車中泊をし、18日の朝に車外へ出たところで倒れ、そのまま帰らぬ人となったのだそうです。同じようにたった一日の車中泊でもこのような健康被害が出るということになりますと、安易に車中泊を選ぶというのは大変に危険です。重症になった方がどのような体勢で休んでいたのかを把握するとともに、無理な姿勢で一夜を明かすような事でも危ないという事については、現地で車中泊をしている人には徹底して知らせるべきでしょう。

予防のためにはふくらはぎを揉むことの他、寝られないと思ったら外に出て体を伸ばす体操をするなど運動をこまめに取り、水の確保が難しいとは思いますが水を我慢して飲まないことは避けることなどが挙げられます。幸いにして季節的にひどく冷えることはないので、昼間には手足を伸ばして休息を取れるような場所を作って欲しいと思いますし、昼間から車の中で体を曲げてすわっていることで、さらに症状が悪化することが予想されますので、昼間は外に出て散歩するなど、朝起きてから寝るまでの時間に車内に篭もらないような生活のメリハリを付けることも必要になるのではないでしょうか。

個人的に思うのは、今、被災地でない場所にお住みの方にはぜひ自分の目で確かめてみて欲しいのですが、ひとたび外に出ると、ゆっくりと手足を伸ばしてお昼寝ができるような場所があるかという事です。芝生のある公園は限られていますし、公園に設置されているベンチは、ことごとく一名が座ることができる幅で肘掛けによって区切られ、横になって寝られないようになっています。

これは、路上生活をしている人の寝床として占領されないためだと思うのですが、できればこの肘掛けの部分を特殊な工具で取り外し、今回のような災害時には簡易ベッドとして使えたり、背もたれの部分を長くすることでレジャーシートをかぶせて雨をしのげるようにも変えられるような形にできれば、その分窮屈な姿勢で寝なければならない人を誘導でき、かなりのエコノミークラス症候群になりかねない中高年の寝床として使うこともできるように思えます。

もし公園を最初からそのような場合を想定して作れば、レジャーシートを引っ掛ける金具を同時に設置し、遊具などと組み合わせることによって、一般的な大きさのシートを多人数の人が寝られるスペースに全てシートを張るようにもできるのではないでしょうか。

もちろん、日常的にレジャーシートを張って居座る人への対策として普段はシートを止める金具を利用できないように塞いでおくようになるかも知れませんが、今回の熊本での何もないところに多くの人が集まって夜を明かすような光景を見るにつけ、事前に今ある施設を使って青空避難所にも使える公園として整備しておいたなら、無理に車中泊をする人も減るのではないかと思えるのです。

エコノミークラス症候群は6時間以上同じ姿勢を続けることによって起こるとも言われています。精神的にも参ってしまってなかなか寝られない方は、夜も体のしびれを感じたらすぐ外に出て体を伸ばしたり回したり、そしてふくらはぎを揉んだりしてから車に戻るようなことを繰り返しながら体調の管理に努めて下さい。そして体調の異常を感じた時には早めに看護師や医師の診察を受けましょう。

まだ多くの余震が続き、不安な夜が続くと思いますが、これ以上車中泊が原因で体調を崩す方が出ないことを祈っています。


スポンサーリンク

コメントを残す