学生のMVNO移行を阻止するには意外に有効そうな「無料クーポン」

世間ではこれから本格的な受験シーズンとなり、中学・高校や大学に入ることを目指して入試本番に向かうことになります。その後、合格発表を経て新入学の季節へとつながってくるわけですが、その際に特に親として頭が痛いのが突発的に発生する入学金や授業料の工面なのかも知れません。ただこうした学資については計画的に貯めている人にとっては何とかやり過ごせるのかも知れませんが、もう一つの問題は合格→入学を条件に新たにお子さんにスマホを買ってあげる約束をしている場合でしょう。

何といっても家計にかかるコストのうち、どんな金銭事情の家庭であっても削ることができないのがスマホ代だったりします。そんな中でも格安でスマホが維持できるMVNOの存在は、なかなか大手キャリアのプランでは予算オーバーになってしまうかも知れない家庭においては安くて有難いものだと思いますが、今年はお子さんの方からMVNOでの契約を拒否してまで大手キャリアと契約したいと言われるかも知れません。そんな流れの中には、巧みに学生の契約を取り込もうとする大手キャリアのしたたかな戦略があります。

というのも、最初にソフトバンクがやり出して他社も追随したサービスにスマホ契約で通話とパケットをセットにした契約者を対象にした「無料クーポン作戦」(ソフトバンクではSUPER FRAIDAY!という名称でコマーシャルも流していますのでご存知の方も多いと思います)があり、この内容が若年層を引きつけるものになっています。

多くの学生の契約者はスマホにかかるお金を親に払ってもらっているケースがほとんどだと思いますので、スマホ代が高い・安いという比較で語ってもあまりお子さんの方ではあまり実感がわかないでしょう。大事なのは、友人が大手キャリアに入っていて、毎週一回無料で牛丼やドーナッツやアイス・チキンなど様々なファーストフードをお小遣いを掛けないで食べられるという事実の方だったりします。本来は契約をMVNOにしてお小遣いを上げてもまだMVNOの方がトータルで安くなることは明らかですが、お子さんにとってより大切なのは友達同士で同じクーポンを使って同じ場所で同じ物を食べることなのかも知れないのです。

こう考えると、すでに無料クーポンを使っている同世代が新たな契約者を連れてきてくれることにもなるので、先行したソフトバンクの意図を見抜いた大手のauやドコモもすぐに若い世代限定に無料クーポンを出すようにしたのはさすがです(ソフトバンクの場合は年齢制限はないので、毎週クーポンを利用できる時間の余裕のある方なら無料での利用可能です)。

こうした無料クーポンを使った週末の行動というのは、皆同じようにすることがコミュニケーションにとっては重要なので、友達の中で仲間はずれにされないために、友達が入っているのと同じキャリアに入るということも今後起こってきそうな感じもするのですが、特に学校の先生はこうした無料クーポンを持っていない人に対する仲間ハズレのようなことが起きないかどうか、注意深く観察していくことは大切なことではないかと思います。

親の立場からしても、お子さんにどうしても大手キャリアでなければ嫌だと泣きつかれたら、多少費用はかかってもその意志を通してしまいがちになりますが、MVNOの安いプランでも十分だと思っていて、かつお子さんが皆で無料クーポンを使ってファーストフードに行くのが大手キャリアに入りたい理由だということがわかれば、MVNOを契約した上での対策は思い付くはずです。

ある意味チープなクーポンのために高額のスマホ代を払うのはもったいないと思うくらい毎月の支払金額が違っているなら、大手キャリアのクーポン利用可能日に、特別にお小遣いを出すという条件を付けてあくまでMVNOでの契約をさせるのも手です。そうすればお子さんも無料クーポンで食べられるものだけでなく、プラスアルファの飲食ができるかも知れませんし、皆と同じものを食べて余った分を別のものを買うために貯めておくこともできます。逆にMVNOにしたのでクーポンでなく他の事にも使える現金が得になることが、自然と他の友達にもわかってくるに従って大手キャリアの思惑とは違った状況が生まれるかも知れません(^^;)。

ただ今後、こうした露骨な学生の契約を取る大手キャリアがクーポン発行を4月以降も続けてくるようならそれに対抗して、実行行使に出て何らかの無料クーポンを出してくるMVNOが出てきたら面白いですね。それくらい若年層の契約を取り込むことは大切だとMVNOを含めた通信事業者は考えていると私は思っています。そうしたことも含めて、春にかけてMVNOの出してくるかも知れない新たな発表に注目してみるのもいいでしょう。


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