OyaWnnのユーザー辞書登録を再度試みたら

 先日、アンドロイドを搭載したスマートフォンやタブレット端末で物理的なキーボードを使っての日本語入力の方法としてはかなり異端な「親指シフト入力」が外付キーボードを接続すると利用できるということを報告させていただきましたが、残念だったのがだいたい二千語以上登録したウィンドウズで使っていた日本語変換IME(Microsoft IME)のユーザー辞書を読み込ませてまともに使えなかったということでした。しかし、このユーザー辞書には最大で一万語の語句が登録できるようになっているので何とかならないかと思って、改めてOyaWnnの設定画面から取り込んだユーザー辞書の一覧を見てみました。

 すると、読み込ませたはずの語句の一群が、ほんのわずかしか反映されていないではないですか。作者の方のサイトを見たら、「すでに登録済みの語句があるとそこで読込がストップし、以降のインポート処理は行いませんので注意」との注意書きがありました。私の場合、どうやらうまくユーザー辞書を読み込めなかったようです。ユーザー辞書の読み込みが途中で止まった場合は続きから読み込ませることもできそうだったので、一計を案じました。

 ユーザー辞書を見るとどこまで登録されたのかがわかるので、元々のファイルの一部をコピーペーストし、読み込まれていないい続きから改めて辞書ファイルを作り、再度読み込み作業を行ないました。そのようにして元のユーザー辞書ファイルとOyaWnnが側の内容が一致しているのをいちいち見比べて問題にい事を確認の上入力してみたところ、通常の日本語ではありえないような言葉で登録してある語句についても、全く問題なく認識するではありませんか。

 これなら、私が普段使っているままの状態で、両手打ちの日本語入力用のセットとして十分実用になります。この文章も、今までパソコンで入力していたものをあえてGalaxy S2とBluetoothキーボードの組み合わせで入力していますが、画面の狭さと漢字変換のまどろっこしさ(CPUが遅いから?)を我慢できれば問題なく使えるようになりました。

 私のようにユーザー辞書の登録がうまくいかない場合は、ファイルを分割して続きから読み込ませるなどすれば最後までいける場合があるのかも知れません。そうして読み込ませてさえしまえば、デフォルトで変換に不満を持っているような場合でも、かなり入力環境は解消されると思います。最近はアンドロイド端末でも動く原稿用紙をシミュレートする「さみだれエディタ」(現在は試用版のため無料)も出てきているので、縦書きでないと駄目だと思っている方もそれほど問題なく文章書き用として導入できるように思います。

 現在、私がパソコン上において日本語入力用に使っているIMEはMicosoft IMEとGoogle日本語入力の併用で行なっているのですが、ジャストシステムのATOKはパソコンを使い始めた頃に購入して使っていたものの、だんだんその押し付けがましさに我慢できなくなり、使うのを中止しました。両手で入力する場合、いわゆるホームポジションに指を置くと思いますが、私の場合普通なら句読点などを出すキーを先頭にして特殊な記号を学習登録しようと思っても「日本語にありえない読み」と勝手に判定されてユーザー辞書に登録すらできないたことに我慢できなくなったのでした。Micosoft IMEはそれでも記号から始まる文字の羅列でもユーザー辞書登録ができたので長い時間をかけて辞書を育て上げてきたのですが、そうした私にとっての財産のようなユーザー辞書が無駄にならなかったというのは素直に嬉しいです。

 それにしても、私がアンドロイドのスマートフォンやタブレット端末を購入した際にはローマ字入力はともかく、パソコンで使っている入力方法および変換方法までそのまま使えるようになるとは思いませんでした。キーボードについてはケーブル接続が可能な今後はかなり真剣に、現状より速いCPUを搭載したタブレット端末を旅行および普段使い用に物色してみようと思えるだけの入力環境の変化でした。


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