野外活動における危険性を十分認識しよう

8月に入り、お子さんを連れてキャンプに行く機会なども増えるのではないかと思いますが、恥ずかしながら私が車中泊にハマった理由というのは、キャンプよりお手軽にキャンプのような雰囲気を味わえ、急な雨でもそれほどあわてなくても車内に避難すればいいという、野外活動に弱腰な点も少なからずあります。

ですから、キャンプ場であってもテントを張らず、あえて車中泊をするという方向で考えてしまいがちになりますが、テントと比べても外からの侵入物をシャットアウトしやすいというのも車の中で寝る場合のメリットではないかと思います。

何故こんな事を改めて書くのかというと、私を含めて多くの人たちがそれほど野外生活のための知識が少ないままキャンプだったり野外での遊びをしてしまっているのではないかと思ったからです。

先日、泊まりがけの野外宿泊研修だったと思いますが保育園の児童の集団が朝の散歩の時にスズメバチに刺されたことがニュースになりました。スズメバチの場合は全ての巣を駆除することは難しく、たまたま巣の近くを散歩していた子供たちは災難だったと言うしかありませんが、自然のある野外では当然いろんな虫に刺されることはあるので、長袖を着るようにするとか、何らかの対策をしていたのかどうかが少し気になります。

さらに、この文章を書いた時からするとつい先日に、兵庫県伊丹市で起きた小学生が毒蛇である「ヤマカガシ」に噛まれて意識不明の重体になったというニュースがありました。この件については、被害者側ちょっとした知識があれば防ぐことができた事故ではなかったかと思います。というのも、今回被害に遭った小学生がやっていたかどうかは不明ながら、付近の小学生の間に「ヘビ狩り」という遊びがはやっていて、ヘビを捕まえて友だちに見せびらかすようなことがあったと言うのです。

残念なのが、そうした遊びが発生したのは夏休みに入ってからのことだと思うので、学校でそうした遊びがあることを把握し、注意することができなかったのではないかということと、小学生たちの間の共通認識として、まさか身の回りにうろつくヘビに毒を持つものはいないだろうと思ったからこそ、素手や棒でヘビを捕まえて、他の人より勇敢だということを誇りたいがための遊びになったのだと思われることです。

今回小学生を噛んだと言われる「ヤマカガシ」は本来大人しい性質で、踏んだり手や棒で触るなどの攻撃を仕掛けない限りは噛んでこないとも言われています(ただし産卵期には子を守るために攻撃的になっている場合もあります)。基本的にはヘビに出くわしたら逃げるのがセオリーですが、そうした知識がないお子さんの場合、友達同士で度胸試しのような感じで攻撃を仕掛けるような事をする場合もあるかも知れませんが、毒のないヘビに噛まれても痛い上に傷口から菌が入って大事になる可能性もありますし、くれぐれも舐めてかからないことを日頃から教えておく必要があるのではないかと今回のニュースを聞いて思いました。

もしヘビを捕まえる目的で出掛けるなら、服装は肌を露出せず、もちろんサンダル履きというのも駄目で、手袋も必要になるでしょう。今回はハブやマムシという知られた毒ヘビではなく、名前すら子供たちは知らないかも知れない「ヤマカガシ」が相手だったことが事態を深刻にしてしまいましたが、日頃から野外生物に対する正しい知識を持つことが大事だということですね。

ですから、これからの季節、新しくテントを購入してキャンプ場で泊まってバーベキューをやるような予定をされている方については、改めてネットからでも大丈夫だろうと思うので野外活動についての情報を仕入れ、それを十分に理解してから出掛ける方がいいだろうと思います。

注意点は季節によっても変わってくるとは思いますが、ここでは夏休みの野外活動についてという限定をする中で、危険生物やその他の注意点を挙げていきましょう。

・服装

帽子の着用、長袖長ズボン、サンダルは山中などでは危険な場合も、雨具の常備(急に雨が降ってくると体温が下がって危険)

・体調管理

日焼け止めの使用、十分な水分補給の必要

・山の危険生物

スズメバチ、山ヒル、毒ヘビ(マムシやヤマカガシ)、イノシシ、ダニ、ツツガムシなど

・海の危険生物

ゴンズイ、オニダルマオコゼ、カツオノエボシ、アカエイ、ヒョウモンダコ、オニヒトデ、アンボイナガイ、フジツボ(鋭利な殻で足を切る危険性)など

・植物

ウルシ、ハゼノキ(かぶれ)、ハリギリ、イバラ、サンショウ、メギ、ススキ(トゲなどにより皮膚に傷が付く可能性あり)など

・キノコ

基本的に素人判断で食べない、触らない

また、車中泊するつもりで出てきたものの、あまりに車の中で寝るのは暑いので、そのまま外に出て寝るような場合も、野外で生息する生き物についての対策は大丈夫なのかということを考えてした方がいいように思います。今回はヘビの毒が問題になっていますが、外にゴミを出しているような場合、イノシシや熊がその匂いにつられて出てくる可能性というのは日本国内では全くないということはありません。ゴミについては外に匂いが漏れないような容器に入れ、外に寝るなら車の中にゴミを置くようにするとか、危険な生き物を呼び寄せないための行動というものが大切になると思います。

レジャーとしてのキャンプというのは、普段私たちが生活していない自然が十分にある場所で生活をすることになるので、当日の天候の問題だけでなくいかに周辺を生息域にしている生き物と共存できるかということも大切な事です。整備されたキャンプ場ではスタッフの指示に従えばいいと思いますが、適当な場所で野営をするような場合は、大雨や台風などの自然災害や水の事故に対する備えだけではなく、危険生物を含むあらゆるリスクについて理解した上での過ごし方になると思いますので、無理だと思ったら車中泊に切り替えたり場所を移動するなどの判断が求められることもありますので、くれぐれもご注意下さい。


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