天気予報の地域名とは?

週末にかけて、台風が日本を縦断するかの勢いでやってきていますが、そんな天気の時にわざわざ出掛けることはないにしても、旅の行程中に異常気象に巻き込まれる可能性は0ではありません。台風の場合は進路などわかりやすいですが、昨今増えてきたゲリラ豪雨による大雨で車ごと流されたり、最近では竜巻が起こって車が飛ばされたりする惨事も実際に起こっています。こうした悲劇に巻き込まれないために、天気予報や気象警報・注意報などの情報を頭に入れながら進んだり宿泊場所を決めたりする必要があるのですが、常に移動する中でピンポイントの情報をどうやって入手するかが問題です。

以前は、旅先の天気について情報を入手するためにはテレビやラジオしかありませんでした。登山をされる方はNHKの第2放送「気象通報」を聞き、そこから天気図を作って翌日以降の天気を自分で予想されていますが、もしインターネットや携帯電話が繋がる地点にいる場合は、必要な時にインターネット上から天気予報だけでなく全国で出ている気象警報・注意報の情報を調べることができます。

http://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/bosai/warning.html

こちらのページに、パソコンや携帯電話による気象警報・注意報の表示についての記載があります。出かける前にはリンク上のページで紹介されているページをブックマークして、わからない用語が出てきた時に用意しておくと便利です。ただその場合、現在位置がどこかわからないと、その地点でどんな危険があるのかわからないという本末転倒な結果になってしまいます。ネット上の予報では市町村ごとに情報が出てくるので、カーナビがあれば市町村レベルでの現在位置がわかりますのでそこから調べれば簡単ですが、カーナビがない場合は、道路標識などで常に自分の居所を確認しておくように心がけましょう

しかしながら、本当に情報が必要な山の中の場所ほどネットがつながらなかったりするものです。インターネットや携帯電話が繋がらない場所にいるような場合は、恐らくワンセグのテレビの受信も厳しいでしょうから、ラジオの天気予報が命綱となります。ラジオ放送の場合、定められた時間内に多くの情報を伝えなければならないため、基本的に予報として出している市町村別でなく、複数の市町村をまとめた名称で天気を伝える場合があります。地元の人にとってはそれでもいいのでしょうが、地理に詳しくない旅行者がどの地方が自分の現在位置に属するのかというのは判断すら難しいでしょう。

まったくの行き当たりばったりの旅であってもそうした状況に対応するため、テレビやラジオで出る天気予報上の地方名地域名を知っていると便利です。以下のサイトのようにpdf形式の地図付きで地方名を紹介しているサイトを、出発前に必要な分だけプリントアウトするなどして常備するなどのちょっとした工夫が、深刻な災害から自分と車を救ってくれるかも知れません。ちなみに全部印刷すると58枚ありますが、私は写真のようなクリアファイルに入れて全てプリントアウトしてみました。これは全て打ち出してみて改めてわかったのですが、市町村合併の影響で新しくできた市町村が網羅された見やすい日本地図というのはなかなか手に入らないものです。ニュースなどで市町村の名前だけ出た場合、その土地の人でなければ詳しい位置関係はなかなかわからないので、この地図でしっかりと場所の確認ができるのは便利ですね。これは車中泊の旅とは直接関係ありませんが、思わぬ収穫でした。

http://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/saibun/index.html

車を使っての旅は自由気ままとは言うものの、人気のないところへも簡単に行けるということは、何かあった場合はご自身の判断で出現した困難に対処しなければならないという厳しさも併せ持っています。全国の道で携帯電話が繋がるという前提があればそれほどでもないのでしょうが、3社ある携帯電話会社のうちでもエリアに差があり、連絡だけでなく情報が取れなくなることも起こり得るのです。天候に不安を感じた時には、できるだけローカルのラジオ局を受信し、ご自身の位置を把握した上で、気象情報や道路情報などの収集に努め、安全な場所へ速やかに移動するようにしましょう。


カテゴリー: 車中泊での心構え | 投稿日: | 投稿者:

てら について

主に普通の車(現在はホンダフィット)で、車中泊をしながら気ままな旅をするのが好きで、車中泊のブログを開設しました。車で出掛ける中で、モバイルのインターネット通信や防災用としても使える様々なグッズがたまってきたので、そうしたノウハウを公開しながら、自分への備忘録がわりにブログを書いています。

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