「見守る」新自動車保険 は高齢者対応の専用端末とのセット

私自身はこのブログで紹介している自動車保険と連動したドライブレコーダーである東京海上日動の「ドライブエージェントパーソナル」を利用しているのですが、他の保険会社でも新たな機能を付けた自動車保険のサービスを今後は行なっていくようです。

今回紹介するのは「三井住友海上」と「あいおいニッセイ同和」の連合グループが2018年1月から取り扱いを始めるということでの発表がありました。まだちょっと開始までには時間がありますが、先に発表があった新しい保険の内容について記者発表用の資料からその概要及び特徴について紹介していこうと思います。新たな保険の名前はそれぞれの会社により違いまして、

・三井住友海上「GK 見守るクルマの保険」

・あいおいニッセイ同和「タフ・見守るクルマの保険」

となっています。この保険では有料で専用端末を車に設置するというところで東京海上日動の保険と似ていますが、この端末自体にはドライブレコーダーの機能があるわけではなく、高齢ドライバーの運転をアシストしたり状況を家族にメールで送信したりするような機能を追求しているもののようで、全くターゲットとする層が違うという印象です。

さらに、保険会社から貸与される専用端末は単体でユーザー側から使えるものではなく、Bluetooth接続のできるアプリを入れたスマートフォン(具体的な対応機種については現時点では不明)とセットにして、スマホのアプリから利用することになるようです。もちろん、スマホを持っている人でないと以下に紹介する機能は使えません。

具体的に専用端末とスマホで何ができるかと言うと、まず専用端末ではリアルタイムでの走行情報をセンターに送り、車に何らかの衝撃を受けたり、事前に登録しておいた(例えば自宅から半径20キロ以内など安全に走行できそうな範囲を登録しておくことが可能です)区域外の場所を走ったり、自動車専用道路を逆走したような場合に検知して動作します。ペアリングしたスマホを経由して危険運転をした内容が別に登録した運転者のご家族のスマホやパソコンなどにメールとして届くので、車を運転したまま帰って来ないような場合、このシステムを使ったメールで運転者の安否の確認が遠く離れた家族との間でできる可能性があります。

メールでの通知だけでなく、専用端末では上記のような危険な運転をした場合に運転者に認識させるためのアラーム音を鳴らしたりすることもできるので、より運転者が危険を察知することができるようになります。また事故を起こして端末が大きな衝撃を感じた時には端末が自動的にコールセンターに通知し、折り返しペアリングしているスマホに向けて「安否確認コール」を送るそうです。向こうからかかってくる分、自分で発信する必要がないので事故を起こしパニックになっていても連絡を取りやすいということはあるでしょう。

そうした一連の専用端末が収集したデータをまとめて家族にメールで送ったり、運転者の運転パターンを表示したりできるとのことで、基本的に運転に不安を感じる高齢者用のシステムであるということがわかります。

特にこの一連の内容について気になるのはこの専用端末からのアラームで、最近よく起こる逆走事故を未然に防ぐことができるなら、高齢者の方が主に運転する車に付けてもしもの時に対応するように加入するのもいいのではないかと思います。ただその場合、事前に逆走アラームが鳴った場合、速やかに車を端に寄せたまま停止させ、救援を待つように運転者には良く言いきかせておく必要があるでしょう。

また、「安否確認コール」についても、常に専用端末とスマホが正しくペアリングされているかということと、運転している高齢者にそもそもスマホに掛かってきた電話を受けるという事ができるのか? という疑問はあります。単に画面を一部分をなぞって電話を受けることは生まれた時からスマホがある世代にとっては簡単でも、物理的ボタンを押すことが当り前だと思っている人に、そんな基本的なスマホの扱い方を理解してもらうことも大変なことであるとも言えるので、先ほどの逆走アラームの件もそうですが、事前に十分なスマホ利用のためのレクチャーが必要になることは覚悟しておいた方がいいかも知れません。

また、スマホを持っていない場合はどうするのかということもありますが、当然ながらスマホでないとこのプランは使えません。となると新たにスマホを契約する必要のある方もいるかと思いますが、その場合はお子さんなどが車に置くスマホとしてMVNOで安く音声通話SIMを用意して、保険会社の推奨するスマホの中でも安く購入できそうなスマホの白ロムと一緒に入手して常に車にセットしておくような方法も考えられます。

ただそういうことはかなりのスマホにおけるスキルがないと導入は難しいとも思えますので、広く一般に普及するのかという点においては疑問に思う点も拭えません。さらに、少し紹介した安いMVNOを利用したスマホを新たに契約して車に設置することは、保険会社自らがやる仕事でもないので、契約者の方で何とかできる方を中心に注目し、スマホに興味を持っている運転できる高齢者が身近にいた場合、今年中にスマホを契約してみて最低限の事故時の扱いができるかどうかを確かめてみるのもいいかも知れません。

なお、今回紹介した内容についての発表資料については以下のリンクからご確認いただければと思います。

http://www.ms-ins.com/news/fy2017/pdf/0627_1.pdf


スポンサーリンク

コメントを残す