ガソリン高騰になかなか文句が出ない不思議

2018年は9月から10月の休みというのは普通に土曜日曜と祝日が休みという環境の方なら三連休が多くあって、車でのお出掛けもされた方はいると思いますが、台風のニュースなどはあったものの、車を動かすにはこれがないと困ってしまうガソリン価格の問題についてほとんどマスコミでは今まであまり問題提起されることは少なくとも私が見たテレビや新聞ではなかったような気がします。

ようやく今週末になって私の見ていたテレビのニュースでも紹介されるようになったのですが、先日まで安いところでは130円/Lくらいでの給油ができていたスタンドも近所にはあったのですが、今では安いスタンドでも150円/Lを割るような価格で給油できるスタンドはなかなか見付けられません。

資源エネルギー庁が10月11日に公表した「石油製品価格調査」によると、レギュラーガソリンの全国平均価格は1リットル=157.5円となり、前週の155.2円から2.3円の大幅な上昇になったことでようやく注目度もアップしたようです。これで6週連続の値上がりということなのですが、今後の展望を考えると、ガソリンが下がる材料というものが全く見当たりません。

元々はアメリカがイランへの制裁を発動し、日本がそれに追随したために安いガソリンを買うことができなくなっただとか、ガソリン卸の再編が進み、安売り競争によるスタンドの疲弊が少なくなった代わりにガソリン価格を高値で卸が決めてしまっているとか色々言われていますが、これで160円/Lを超え、180円/Lくらいまで上がってしまったらどうなるでしょうか。今現在政府が言っている「携帯電話代を4割安くする」と言ったところで、ガソリンだけでなく灯油も上がることを考えるとかなり生活への影響が出てくるので、携帯も車も使っている家庭にとってはいくら携帯料金が安くなっても意味がなくなってくる可能性もあります。

もちろん、この問題は日本政府が動いただけでは価格は下がることはないのですが、日本のガソリンにはガソリン税の他に暫定的に税金がかかっているので、一定以上の価格帯に入ってしまったら暫定分を徴収しないことによってガソリンの価格を下げることは可能です。かつてその動きは時の政府が名言したこともありましたが、一度も実現されないまま現在にいたります。

このまま何の対策もないまま市場原理に任せてガソリン価格が推移するのだとしたら、さすがに秋の行楽シーズンの人出にも影響は出てくるのではないでしょうか。公共交通を使えば直接的にはガソリン価格の影響は出ないため、そちらの方にシフトするとか考える人も出てきてしまうのではないでしょうか。車を利用している人でもすでに満タンにはしないで定量や定額のみでの給油しかしないという人も多いでしょう。そうした動きがさらに進むと、ちょっとした移動であれば自転車で移動するとか、車を使わない生活にもシフトしてしまうことも考えられなくはありません。

さすがに、レギュラーガソリンが1リッター160円を超えるとテレビニュースだけでなくワイドショーでもこの話題が出てくることになるでしょうから、一気に多くの不満の声が挙がってくる可能性もあります。さらに本当に10円刻みで上がっていけばそれもまたニュースになり、ついに1リッター200円まで行ってしまうとしたら、いわば「事件」の様相も出てくるのではないかと思っています。現在はそこまでの騒ぎにはなっていないことが、かえって不気味な気がするのは私だけでしょうか?


カテゴリー: 車関連ニュース | 投稿日: | 投稿者:

てら について

主に普通の車(現在はホンダフィット)で、車中泊をしながら気ままな旅をするのが好きで、車中泊のブログを開設しました。車で出掛ける中で、モバイルのインターネット通信や防災用としても使える様々なグッズがたまってきたので、そうしたノウハウを公開しながら、自分への備忘録がわりにブログを書いています。

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