災害用にも使える? DCモーター扇風機

ここ数年、日本列島の夏は暑くなるばかりで、そのため東京オリンピックも一番暑い時期に開催して大丈夫なのか? と思ってしまうほどですが、そんな中ではいかに熱中症にかからないために部屋にエアコンを入れようかという話はあっても、扇風機の話にはなかなかならないという状況はあると思います。

しかし、車中泊の旅を夏にやらざるを得ない状況になった場合、なかなか車のアイドリングをしながら車内エアコンを動かし続けるというのは難しく、大きな電池を積んでいる電気自動車やハイブリッド車では夜間にエアコンという事もできるかも知れませんが、古いガソリン車では長時間のアイドリング自体が地域の条例で禁止されている可能性もあるので、エアコンに代わる暑さしのぎの方法を考えなければいけません。

基本的に暑い中では車中泊はしたくはないのですが、どうしてもやらざるを得ないような場合には、車で標高が高い場所に上ることで外気温を下げるという工夫をし、できればポータブルバッテリーで動く扇風機の風で何とか寝られるようにしたいと色んな小型扇風機について物色したことも過去にはありました。

以前にこのブログで、単一電池を8本使用するロゴスの「どこでも扇風機」は乾電池使用で連続50時間駆動するということで、夏の車中泊の秘密兵器としておすすめしたことがありますが、単一電池を継続的に8本用意することの難しさおよび、充電池を使う場合でも一度に8本もの電池を充電できるのかという問題がありました。

そんな中、家庭用の扇風機の世界でも技術革新が行なわれていまして、現在の主流は「DCモーター」を搭載した扇風機というのがキーになっています。当初はかなり高価でしたが、最近では安く入手できる機種も生まれてきています。DCモーターの何がすごいかというとその圧倒的な電力消費量の少なさで、家電量販店でもそうした特徴を押し出してディスプレイされているのですが、個人的にはそこから来るもう一つのメリットを感じています。

今までのACモーターを使った扇風機より弱い微風を出せるのがDCモーターを使った扇風機で、微風を出している時の消費電力も数ワットとかなりの省エネ効果が見込めます。たとえ扇風機であっても就寝時に強い風を体に当てると体が冷えすぎでしまうことは知られていますが、こうした微風を出せることで快適な就寝環境を作れるだけでなく、僅かな電力で使えるということは、つまりACコンセントの付いたポータブルバッテリーでも長時間の利用が可能であるということになります。

先日紹介した私が購入したポータブルバッテリーは155Whなので微風で就寝時のみに使うだけなら例えば5Wの消費電力の風なら計算上は30時間以上使えるということになるでしょうか。災害時に大きな太陽電池パネルから比較的安定的にこのくらいのポータブルバッテリーに充電することが可能になるなら、真夏に災害による大規模な停電があったとしてもポータブルバッテリーからの電力供給だけで一日分の扇風機を回すだけの電力プラスαを得ることができます。念の為同じポータブルバッテリーを2個用意すれば、扇風機を使いながらスマホの充電も可能になり、暑苦しい夜を多少は快適にすることもできるでしょう。

また、その応用としてキャンピングカーや乗用車内に2人以上が寝られるスペースを作っての就寝環境を作った車内においては、自宅で使っているDCモーター扇風機をそのまま持って行くことで、エアコンがなくても暑い夜をやり過ごすための利用度の高い車中泊グッズにもなり得るということです。

実のところ、まだ自宅で使っている扇風機はACモーターを使った扇風機なのですが、最近ではDCモーターの扇風機も安くなってきて、安いものなら5千から6千円くらいでも入手できるようになっています。車内で使ったり、災害時に利用するとなるとその大きさも用途によって変わってくると思いますので、具体的な機種についてはもう少しじっくりと考えながら、自宅でも車内でも使えそうなDCモーターの扇風機を探してみたいと思っています。


カテゴリー: 車中泊のための道具考 | 投稿日: | 投稿者:

てら について

主に普通の車(現在はホンダフィット)で、車中泊をしながら気ままな旅をするのが好きで、車中泊のブログを開設しました。車で出掛ける中で、モバイルのインターネット通信や防災用としても使える様々なグッズがたまってきたので、そうしたノウハウを公開しながら、自分への備忘録がわりにブログを書いています。

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