車中泊とモバイル機器・ノウハウ集」カテゴリーアーカイブ

エイビット ホムテル3G AK-010 ファーストインプレッション

 購入のための予約をしておいた、モバイルフォンとしてはインパクト抜群のエイビット「ホムテル3G」がようやく届きました。

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 こんな箱に入っていますが、今回は先行予約の特典ということで、専用のリチウムイオン電池も箱の中に入っていました。電源はリチウムイオン電池とACアダプターの他に、単三乾電池4本でも動くようになっています。

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 まず最初に気付いたのがACアダプターの形状と違いです。PHS回線を使っていた同社の「イエデンワ」のACアダプターは、microUSBの汎用タイプでしたが、ホムテル3Gの形状は従来よくある細型のプラグになっています。もっとも、この電話機は単三乾電池での運用が災害時にはデフォルトになりそうなので、プラグ部分の強度が出た分良かったという感じもしますが、汎用タイプの方が何かと便利なので、この点では残念でした。

 発信機能のうち、しっかりしていると思ったのが、プレフィックス機能が搭載されていることです。私の場合は、ドコモ契約の無料通話のついたSIMを入れていますが、ホムテル3Gのテザリング機能を生かして使う場合にはMVNOの音声通話プランを契約することが多くなるでしょう。音声通話プランの場合の通話料は30秒20円(税抜き)と結構な金額になってしまうので、通常の電話番号の前に4ケタの番号を付けることで格安の通話料を実現し、さらに番号通知も可能な「楽天でんわ」「G-Call」の番号を自動で電話番号の前に付けてくれるプレフィックス機能は通話料金を下げるためにも有難い機能であると言えます。

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 他にイエデンワと変わった点といえば、液晶がカラーになったことと、この電話機だけでテザリング(Wi-Fi)ができることでしょう。単三乾電池4本でテザリングができるというのは、その昔PHSのどこでもWi-Fiがありましたが携帯電話の電波を使ったものはなかったので、これも何かの折りには役立つのではないかと思います。

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 最後に、SIMの挿入口についてですが、標準SIMをまっすぐ差すようになっているので、SIMアダプターの使用については、できる限りオリジナルの厚さと同じくらいになり、ぴったりと密着するタイプでないと入れたはいいが取り出す時が大変になるでしょう。それでも、自己責任の範囲で試すことはおすすめしませんが、単三乾電池と太陽電池バネルで何とか継続して電池での利用は可能な用意はしてあるので、本当に困った時にはmicroSIMやnanoSIMを使ってしまう状況も考えておこうかと思います。


ネット接続を常に確かめる方法

 私の通信環境はスマートフォンにはSIMカートが差してあるものの、iPadmini2やノートパソコンは、それ自身にSIMカードスロットがないので、必然的にモバイルルーターにつなげなくてはいけません。そうすると、端末を使いながらいわゆるアンテナ表示で電波の入りを確認することができません。そのことで困ることはそうそうないのですが、頻繁にメールやLINEでのやり取りをしたりしていると、やはり送信前にちゃんとネットに接続できているのかという事はわかった方がそのタイミングでメッセージを送れて便利です。

 また、モバイル端末の使い方の中で、かなり革命的なものということで言えばクラウドへの保存とブラウザ経由で全てのアプリケーションを動かすというchromebookの存在です。chromebookを使うにはインターネットに常に接続していないと使い勝手が落ちます。今後、電車内でもではWi-Fiサービスが使えるようになる状況もあるでしょうが、そうでないLTE通信を使って移動中のネットを繋ぎ続けるような使い方をする場合は、トンネルに入ったり山の中を進むような中で急に携帯電話の電波が切れる可能性があります。そうした場合にはchormebookは使えない状態になってしまうので、そういった点からしても、きちんと切断したかどうかの確認が取れた方がいいでしょう。

 実は1月の連休を利用して電車を使った旅に出ているのですが、東海道線の中でiPad mini2を使っていて、これは一人の電車移動や車での移動中には役に立つと思ったネット接続の方法があります。ただ、これには一定の条件が必要です。

  それは、お使いのモバイルルーターの契約が、低速でもいいのでデータ容量の制限がないものであることが必要になります。というのも、ストリーミングで音楽やラジオを流し続けることこそが通信を維持できているかのめやすになるからです。

 車でも電車でも長いトンネルに入ったり、エリア外の地域を通ってしまった場合、それまで聞けていた音が突然途切れることになります。そのタイミングではデータが入って来ないわけですから当り前ですが、音が切れたタイミングで作業をストップすれば、クラウドにファイルをアップロードしたつもりがうまくいかなかったり、メッセージ送ったつもりが送れないという事を避けることができます。電波が不安定で音がとぎれとぎれになる場合は、そもそも常時接続しての作業自体が難しいと思いますので、オフラインで使える端末や作業を併用しながらやり過ごすなどの対策があった方がいいでしょう。

 今後の電車の中で使うモバイル機器を考える場合、そうしたことも考えながら持っていく物を考えるのもいいかも知れません。なお、旅行の報告については改めてさせていただきたいと思います。


政府勧告の結果出てきたソフトバンクのスマホプランは?

 政府が主にそれほどデータ通信を使わないユーザーに対する毎月の通信料の引き下げを勧告したという話はこのブログでも何回も紹介してきましたが、今回ソフトバンクがそれを受けた形で新しいプランを発表してきました。

 まず、2年契約での料金プランであるということで、まだ端末との抱き合わせ販売というのは維持するようです。そうしないと利益を維持するモデルプランにはなり得ないのかも知れませんね。

 今までのソフトバンクのデータ通信料金の最低額は今までは高速通信が毎月2GBまでで月額6,500円(税抜き)だったのが、毎月1GBまでに高速通信を制限することで値段を下げるそうです。内訳(以降の金額は全て税抜き)は、データ通信料2,900円にS!ベーシック(プロバイダ料)300円を加え、更に通話プランは5分まで定額のプラン1,700円を付けることを必須にすることで合計の月額は4,900円になるそうで、この金額は他社も追随するのではないかと言われています。

 正直言って思ったのは、大手三社が頑張れるのはここまでで、これ以上の無理を通そうとしてもしょうがないのだろうなということです。多くの代理店を抱え、端末の販売も伸ばして行くためにはMVNO並みにディスカウントすることはMVNO自体を潰してしまう危険性もありますし、この金額とプランに納得する方は月約5,000円のこのプランを選ぶしかないでしょう。

 更に安く通話もデータも使いたいという場合は、携帯大手3社に固執していては無理ではないかと思えます。月5,000円以内で済ましたいと思う方は、通話定額や無料通話こそ付きませんが、MVNO各社が発着信できる携帯番号が通える音声対応SIMを出していますので、そのSIMをスマートフォンに入れて使うか、今の契約はガラケーの安い通話プランに変えた上で新たにMVNOのデータ通信用SIMを買って使うかのどちらかになるでしょう。

 飛行機に大手とLCCがあるように、安いプランを突き詰めれば相当いい条件で通話もデータも楽しめるようになります。今回出たのと同じ月5,000円前後の予算があれば、大手三社のガラケー用定額プラン(こちらは時間制限なく24時間通話し放題)2,300円に、データ定額のU-mobileのLTE使い放題2,480円を組み合わせれば同じ料金でも相当できることは変わってきます。

 また、適度な通話時間と少しの高速データ通信でいいなら月額1,600円のOCN モバイル ONEの音声対応SIMにして無料で付いてくるIP電話「050 plus」にすれば、1日毎に110MBの高速通信を確保しつつ低速でもそこそこ使えるデータ回線をゲットできます。発信を「050 plus」に移行できれば、ある程度発信したとしても月額2,000円以内での運用も可能でしょう。

 さらに、そもそも高速通信はいらないものの、今まで通りに携帯番号を使いたいという方の場合なら、月額1,000円前後で、余った通話料金の繰り越しが可能な通話プランでガラケーを維持しながら、月額299円で提供されるFREETELのデータ通信SIMを組み合わせれば月額1,300円前後と更に安くなりますし、先日紹介した月間499MBまでなら月額0円というso-netの「0 SIM by So-net」というプランが近々正式発表されるという話もありますので、このプランと並用すれば無料通話がいらなければ月額700円(音楽通話対応プランの場合)で使えるかも知れません。ガラケーとスマホを別々に持ってもガラケーにかかる費用だけで済ますことも可能です。この「0 SIM by So-net」が正式に発表されるかどうかというのはこれを書いている段階では断言はできませんが、興味ある方はネット関連のニュースに注目しておくことをおすすめします。

 結論らしき事を言わせていただければ、政府の勧告がなくてもこれだけデータ通信の付いたスマートフォンを安く維持できるプランが存在するのですから、自分で考えてガラケーやスマートフォンを契約できる方はとっとと安いものを契約して、データ通信に不満があったらすぐに解約して乗り換えることを繰り返して行けばいいと思います。

 ここを読まれている方はご自身でMVNOを選べる方が多いと思いますので、ご自身に合ったプランで最安なものは何か、改めて調べてみてはいかがでしょうか。


「Googleフォト」の無制限クラウド保存可能の中味

 毎日インターネットにアクセスして、ネット関連のニュースをチェックしている私ですが、年末からお正月に掛けてのGoogleのテレビコマーシャルを見るまで、2015年半ばからサービスを開始した新しい「Googleフォト」の仕様変更は知りませんでした(^^;)。テレビコマーシャルでは無制限に写真をクラウド上に保管できるとありますので、もしこれが本当だとすれば、OneDrive Google Drive Dropboxのような定番のクラウドサービスの方は容量をそれほど取らない作業用のファイルだけを入れておけば良くなるので、劇的にクラウドに繋いでの生産性がアップするような気がします。

 そこで、改めて調べてみたところ無制限といってもさすがに制限はあるのですが、1600万画素の写真や1080pの動画までならオリジナルサイズのまま保存が可能なようです。それ以上の大きさのものは1600万画素にリサイズされるようで、1600万画素以下の写真でも大きさは変わらないものの、ある程度は圧縮されて保存されるようなので、オリジナルにこだわる人には向かないかも知れませんが、いざという時のバックアップとして使うのもいいでしょう。ちなみに私の場合、現在はデジカメでもそこまでの画質のものは使っていないので、まず困ることはないと思います。

 多くの方はデジカメを常用せず、スマートフォンやタブレット端末で撮影した写真を自動アップロードする場合が大半かと思いますが、スマートフォンのアプリから使う場合、アプリの設定の中の「モバイルデータ通信」でのアップロードを許可するような設定はOFFにし、Wi-Fiでつながっている時のみクラウドにアップロードするようにしておくと無駄にLTE通信でのデータ量を消費しませんのでおすすめです。こうすれば、旅行中に静止画だけでなく動画をスマートフォンで撮りまくっても自宅やWi-Fiが使えるところでクラウドにアップロードされたことが確認できれば(スマートフォンからはGoogleフォトのアプリを開くと日時ごとにアップされた画像が現われます)、スマートフォンの中にあるデータは消してしまっても画質の劣化が気にならなければ大丈夫でしょう。その辺は、ぜひ一回アップしたものと元ファイルを比べて判断してみて下さい。

 なお、Google フォトはAndroidの入ったスマートフォンやタブレット端末からでしか使えないようなイメージが有りますが、iPhone iPad 用にもアプリが用意されています。過去に撮影した写真や動画も一覧で見ることが可能です。同じgoogle IDを利用している複数の端末で撮ったものも一体化が簡単にできます。つまり、AndroidやiPhone関係なく、スマートフォンで撮った写真を後でタブレット端末でじっくりと見ることも簡単にできるようになるので、状況に応じて見る端末を変えるということもできるわけです。

 こんなサービスがすべて無料で使えるわけですから、私と同じようにまだこの事を知らなかった方は、ぜひスマートフォンやタブレット端末には専用アプリを入れて、端末の容量から自由になる撮影というものを楽しんで欲しいものです。なお、デジカメで撮ったものについてはパソコン経由でのアップロードの他、Wi-Fi機能でスマートフォンにコピーした上でGoogle フォトにアップロードするという方法でもクラウドに上げることができますので、自宅で改めて作業するのが苦手な方は、まずデジカメの中の写真や動画を飛ばせるWi-Fi対応のデジカメやSDカードを使って、スマートフォンの中に飛ばしておきましょう。あとはスマートフォンからクラウドにアップロードするだけです。今後は、デジカメのメーカーが提供するアプリにGoogle フォトへの自動アップロード機能が付いたら便利ですね。ある意味Gmail以来の大きな変化だとも言えるので、今年撮った写真から試してみるのもいいのではないでしょうか。


NEC モバイルルーター MR04LN その3 実際にセッティングしてみての感想

 アマゾンのプライム会員に登録していることもあり、注文した翌日には新しいモバイルルーターを手に入れることができました。ちなみに、今回はヤマト運輸の営業店で直接受け取ったのですが、荷物番号を確認の上本人確認も必要になるので、なりすましで持って行かれる恐れは少ないかと思います。

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 型番の違いこそあれ、基本的には前のMR03LNと同じような感じではありますが変わった点もあります。SIMカードは写真のように電池を外さなくても抜き差しできるようになり、フタ自体も開けやすくなりました。また、アクセスポイントのセットのようなことでも本体のタッチパネルを使って設定することができるようになったのは急に新しいSIMを使いたい場合に便利です。細かい設定についてはブラウザから行う方がいい場合もあります。その際は本機のIPアドレスを確認の上ブラウザに入力すると設定画面が開くようになっています。IDはadminですが、パスワードは自分で設定する必要がありますので忘れないようにしましょう。

 docomoのSIMで動くのはわかっていたので、とりあえず今回から使えるようになったauのMVNOであるmineoのSIMが使えるか試すことにしました。ネットで設定の内容をメモし、ちゃんと入力したのに全くLTEに繋がる気配がないのです。メモした内容に大文字小文字のレベルで間違いはないかと何度も確認しても間違っていることはなく、何故だと思ったら、mineoはmineoでも、今はauだけでなくdokomoのMVNOも併売しているので、私が調べたネットのページがdocomoMVNOの方の設定だったことに気付きました(^^;)。auもdocomoもユーザー名とパスワードについての入力は同じですが、APNの内容だけが違います。「mineo-d.jp」というのはdocomoの方らしく、auのSIMでAPNは「mineo.jp」にしないとダメだったのでした。今後、同じ業者でも複数のキャリアを扱う場合、しっかりキャリア別の設定を確認しましょう。

 ただ、一度つながってしまえば全く問題なくインターネットが楽しめ、docomoとauがタッチパネルでの設定操作によって簡単に切り替えられるというのはすごいものが出てきたなというのがとりあえず使ってみての印象です。

 現在は500MBまでの利用なら0円で契約を維持できる雑誌「デジモノステーション」の付録についてきたso-netの0円SIM(500MB未満/月までは0円)を空いていたスロットに入れています。メインで使っているぷららの無制限プランは、3Mbpsというスピードの制限だけでなく、時間や場所によっては低速でしか繋がらないという口コミもネット上で多く見受けられます。スピードが出ないで困った時に通信カードを切り替えて使えば、追加料金なしで(あくまでも月間500MB以内しか使わないという条件はありますが)ぷららの弱点を補えるので、今回購入できたのは重ね重ねグッドタイミングでした。あとは手持ちのsimカードでdocomo回線が繋がらなくなった場合にauのsimカードに入れ替えて使うケースも出てくるかも知れません。0円で維持できるデータ通信プランが出てくること自体、ルーター購入時には思いもしませんでしたが、今後も面白そうなSIMが出てきたらこのルーターに入れて活用の方法について考えてみたいと思っています。


NEC モバイルルーター MR04LN その2 雑誌「デジモノステーション」2016年2月号の付録SIMを入れる

 MR04LNの2回目のレポートは実際に使ってみての感想を書く予定だったのですが、たまたま購入のタイミングで、2つあるスロットの空きスロットに入れておくには最適のSIMがあることを知り、すぐに手に入れてきたのでその内容について急遽レポートします。

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 すでにネット販売では売り切れが続出しているようですが、12月25日発売で、本屋さんだけでなく全国のコンビにでも売っている可能性のある写真の雑誌「デジモノステーション」2016年2月号の付録がものすごいことになっています。私も販売日翌日に近所のコンビニでゲットしましたので、特に地方の人なら何とかまだ入手可能ではないかと思われます。

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 中に入っているSIMカードのプロバイダはso-netです。開通期限が2016年2月24日のnanoSIM(大きさはiPhoneに入る一番小さいサイズです)で、高速通信が使えます(低速との切り替えはなし)。

 何がすごいかというと、毎月のデータ量0~499MBまでなら0円で使えてしまうのです。ちなみに500MBを超えてしまうと100MBごとに100円の課金が2GBまで続き、課金が1600円まで到達したら速度が200kbpsに制限されるようになっているようです。さらに高速で使いたい場合は再びチャージが利用できるようですが、他のサービスとの比較で考えると、できるだけ毎月の支払いを0円に近づける形で使うのがおすすめです。

 なお、このSIMカードにはSMSは付いていないので、タブレットやモバイルルーターで使う方がアンテナ表示が出なくなったり電池の消耗が早いという「セルスタンバイ問題」のあるスマートフォンではそうした状況が出ることを覚悟の上で使うことが必要です。そういう意味でも、MR04LNに入れて使うには最適の通信カードだと言えます。

 実際にMR04LNに入れて使う場合のポイントは2つあります。まず最大の問題は、SIMカードのサイズが合わないことです。MR04LNのカードスロットはnanoSIMよりも一回り大きいmicroSIMを採用しています。さらに本体には「SIM変換アダプタは使用しないでください」という注意書きがされています。

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 つまり、このSIMを変換アダプタを使ったことによる不具合や故障については保証が受けられないと思った方がいいでしょう。私の場合はそういったことも含めて利用することを決断しましたが、少しでも心配がある方はそのままでの利用を見送った方が賢明です。ただし、SIMカードの変更は有料(3,000円 SIM紛失の場合の損害金も同額)になっているので、あえてmicroSIMに取り替えてもらうのが確実ではあるのですが、それでもできるだけスロットに引っかかることのない変換アダプタはないこともないです。写真のアダプタは現在スマートフォンのNesus5にnanoSIMを使うために使用中で、今までは何とか無事に動いてくれています。薄いフィルムの上にnanoSIMをのせてスロットに押し込むと、MR04LNでもSIMを認識したので、SIM自体の利用登録を別のパソコンで済ませた上でアクセスポイントの登録も行なったところ、問題なく利用が可能でした。

 そして、もう一つの問題はできるだけ毎月0円での運用を目指す方法です。MR04LNの設定の中には「データ通信量設定」という項目があります。この設定はスロットごとに設定できるのがまずいい点ですね。制限は月毎と日毎に分かれていますが、0円SIMの場合は1か月毎にセットし、データ通信量を400MB台の好きな数字に設定し(500MBに達した時点で料金が発生するため)、設定したデータ量に達したら通信をストップするように設定することができます。これで何の気がねもなく0円で通信を行なうことができるのです。

 もうひとつ注意したいことは、このカードは連続3ヶ月データ通信が0の場合は自動的に解約になるという点です。使わない端末に入れておいたままその存在を忘れてしまうと、せっかくの0円SIMを使う権利を放棄してしまうことにもなりかねませんが、MR04LNの中に入れておけば、思い出した時にSIMを切り替えればすぐに使えますので、およそ全く使わないということは考えられないのではないでしょうか。私の場合、メインに入っているぷらら無制限のSIMではスピードが出ない時の保険的な使い方を考えているので、まず使わないことはないと思います。雑誌は税込で620円ですが、興味のある方は店頭にあるうちに確保することをおすすめします。


NEC モバイルルーター MR04LN その1 前機種MR03LNとの違い

 アマゾンのタイムセールで、今使っているモバイルルーターMR03LNの次に出た現行機種MR04LNがクレードル付きで安く売られていたのでつい注文してしまいました(^^;)。どちらにしても電池がへたってきたら買い替えるつもりもあり、さらにテレビの一件でもし今のモバイルルーターが故障した時のことを思うと前機種をバックアップ的に用意するのもいいかと思って年末最後の買い物をしてしまいました。

 改めてスペックを比べてみると充電池は共通なので、車が使えない長期旅行にはモバイルバッテリーを用意しなくても、いざという時のためにもう一つのバッテリーを入れ替えて使えばBluetoothでのテザリングなら何とかなりそうです。具体的にMR04LNの方にメリットがある点といえば以下のような点になるでしょう。

・通信方式にLTEより早いというLTE Advancedが利用可

・カタログ上のLTE伝送スピード(受信)が150Mbpsから300Mbpsへ

・国際ローミングでLTEの使える「クラス5」が使用可

・SIMスロットの数が1つから2つになり、切り替えて利用可能

・Wi-Fi通信が2.4GHzだけでなく5GHzでもルータ側で屋内・屋外と分けて設定可

・使える通信会社の範囲が増え、au・softbank(Y!mobile)のSIMも利用可能

・同時に接続できる台数が10台から16台へ

・バッテリー自体の長持ち効果が期待できるロングライフ充電(7割充電)の機能が付いた

 主なところではこのくらいですが、ドコモのMVNOで使っている分にはMR03LNを使い続けても全く変わらないと思います。ただ、私が今メインのスマホに入れているのはauのLTEで使えるmineoのSIMなので、スマートフォンでテザリングするよりもMR04LNにSIMカードを入れ増しして使った方が使い勝手がいいという具体的なメリットがあります。また、最後のロングライフ充電ですが、常に満充電を繰り返していると充電池自体の寿命が縮まるという恐れがあることから、こうした機能が以前からNECのWimax用のモバイルルーターに搭載されていた機能がMR04LNで搭載されました。旅行などで長時間充電できない場合は設定を変更して100%充電をしてから出掛けるのがおすすめですが、普段使いならロングライフ充電の7割でも十分でしょう。

 今後の事を考えた場合、料金節約のために複数の会社のデータプランをうまく使って、一回線だけの契約より安く効率的に運用する組み合わせがあればいつでも乗り替えることができるようになります。基本的に私の外でのデータ通信の使い方はスマートフォンでは遅くても何とかできるくらいの事しかやらず、動画やパソコン・タブレット端末での利用はモバイルルーターから行なうので、このルーターから使える通信をメインにできればそれでいいわけです。

 将来のMVNOの展開を考えていくと、あれだけ政府与党から通信料金を下げろとの勧告があったわけですから、MVNOをほとんどドコモからのものに独占させている状態というのはおかしいということになるでしょう。大手3社がそろって回線の貸出しを行ない、業者に貸す料金が競争によって下がってくれば、auやsoftbank回線を使って今のドコモMVNOよりも安く提供するような所も出てくるかも知れません。無制限のプランを出すと、これ幸いとばかりデータのダウンロード量を増やすユーザーがいることが無制限というプランが一般的にならないことにつながっているという事はあるものの、固定回線のADSL並みに使えるプランがこの2スロットの組み合わせで実現できるかも知れません。今後のMVNOの展開にすぐに乗れるように、このMR04LNというモバイルルーターが来年すぐ役に立てばいいなと思います。


7スポットの時間・回数制限を無くすスマホアプリ

 2015年10月から提供されているアプリで、セブンイレブンを中心に配備されている公衆無線LANのサービス「7スポット」を回数や時間無制限で使える「セブン-イレブンアプリ」が出ていることを今さらながら知り、早速インストールして試してみました。

 私のスマートフォンには既に7スポットのアクセスポイントは保存してあったのですが、今まではアクセスポイントに接続した上でブラウザを開くとメールアドレスとパスワードを入力する画面が開くので、そこに入力することで時間・回数限定のインターネット接続が可能になっていました。それは、今後もパソコンなどでアクセスする時には同様の方法を取ることになりますが、スマートフォン限定でも無制限で高速インターネットが使えるのは有難いものです。

 使い方は、Wi-Fi設定で7スポットを選んだらアプリを起動し、画面下にあるメニューの右端にある「メニュー」の中の「セブンスポット」を選ぶとメールアドレスとパスワードの入力画面になりますので入力した上でOKを押すとインターネット接続が確立します。

 自宅の最寄りにあるセブン-イレブンでは回線はADSL並みの10Mbps弱くらいしか出ませんでしたが、これだけ出ればページの読み込みもサクサクですし、問題なく使えます。今までと比べて嬉しいのは、通信時間のりも接続回数の制限がなくなったことです。

 車で長距離移動する中で、インターバルを取りながら観光や道路、天気に関する情報を入手する場合、安定してスマートフォンのLTEが繋がればいいですが、山の中などかつてのアナログ携帯電話エリアであったFOMAプラスエリアに入ると最大でも300kbpsくらいまでしかスピードが出ない場合も考えられます。他にコンビニ関連ではファミリーマートで使えるアプリ「ファミリーマートWi-Fi簡単ログインアプリ」もあります。

 道の駅や高速道路のサービスエリアにコンビニが出店することが多くなった現在、24時間利用できる状況で開放してくれているのは本当にドライバーにとっては有難いサービスです。このような無料で使えるWi-Fiサービスはいろいろチェックして、これからやってくる冬休みの旅行に備えてみてはいかがでしょうか。


Amazon Prime music を低速SIMで使う

 先日車で出掛けた折、車の中で聴く音楽について、先日サービスを開始したばかりのアマゾンプライムミュージックの楽曲を車で移動しながら楽しんでみました。私の契約しているデータ通信の種類は3つで、動画も外で何とか見られるぷららLTEの使い放題プランでは全く問題なく使えましたが、残りのSIMカードについてもどちらも低速利用が基本ではあるものの、低速なら制限なく使え、その速さは約200kbps程度です。

 まず、ヨドバシカメラが提供するドコモMVNO、ワイヤレスゲートの基本料のみでは最大250kbpsしか出ない契約のSIMで試してみました。気になったのは、アルバムを最初に再生する時にデータが詰まっているのか途中で止まりまた動き出すような状況になることでした。ただ、一度流れ出してしまえば安定して使えるので、実用にはなるというところではあります。また、場所が変わったことで詰まる事もあったので、ドコモはユーザーも多いので利用集中でスピードが遅くなった場合は高速低速に関係なく詰まってしまう可能性もあります。逆に言うと、高速で接続していて同じ事が起こるなら低速である程度のデータ詰まりについては気にしない方がいいのではないかという気もするのですが。

 その後、音楽を聴きながらYahoo!カーナビを併用するという事も試してみましたが、これも音楽が流れてしまえば問題なくカーナビも使えました。音は車のスピーカーから出てくるので、交差点の前の音声案内もしっかりと確認できますし、音声が出る時には音楽も静かになりますので、インターネットラジオを鳴らしながらスマホのカーナビを使うパターンもなかなかいいかなと思いますね(^^)。

 次に、auのMVNOであるmineoのSIMですが、これも低速にセットすると200kbps程度しか出ないのですが、こちらの方も止まる時は止まりますが、おおむね良好に音楽を聴くことができる状況は変わりません。ただ、mineoなどのauのMVNOの場合はLTEのみで3Gが使えないため、山の中などを移動している場合に電波が入らないエリアが多く、広い範囲で使えないというディメリットがあります。

 基本的には電波が入るならmineoを使い、山の中でドコモの電波だけしか入らない場所ではあえて低速のSIMでもだめな時は早いものでもダメだと諦められる分、単に音楽を聞くだけならわざわざ高い毎月の利用料を払って高速無制限のSIMを使わなくてもいいと思います。ただ、音楽だけでなく動画も外で見たいということならば高速無制限のSIMで両方楽しむ方がいいと思いますが。

 ちなみに、今回は契約が無くて試せませんでしたが、低速状態で無制限に使えるとうたうデータ通信プランとして、docomoのMVNOであるOCNモバイルONEもあります。最安では一日110MB高速で使えるプランが一番安いのですが、月ごとに最大10GBまで高速通信が使えるプランがあり、スマートフォン用アプリで高速と低速を切り替えることができるので、高速通信はとっておきながら(月ごとプランは翌月まで、一日プランは翌日までデータの繰り越し可)ラジオや音楽を楽しめるということでこちらも良いプランだと思います。

 どちらにしても、こうした低速でも制限なく音楽を流し続けることができるデータ通信プランがあるというのは有り難いものです。私のようにあえて会社違いの複数のSIMを持つ必要はないと思いますが(^^;)、いつもいる場所が都市部なのか、山の中まで入って行くことが多くなるのかというところで、ドコモとauとどちらのSIMを選ぶかの参考にはなるかと思います。


エイビット ホムテル3G AK-010 その3 政府勧告のスマホ料金で注目したい点

 まだ予約注文の段階で、手元にはないホムテル3Gですが、実は現状で出てきているSIMカードの中で、ホムテル3Gの機能を十分に使いこなすだけのものはないのではないかと個人的には思います。というのも、ホムテル3Gは通話だけに特化した電話機ではなく、データ通信用のアクセスポイントとしても使えるからです。

 個人的にこんなSIMカードのサービスがあればいいと思うのは、電話はカケホーダイのままでいくらかの高速データ通信ができるものを想定しています。しかし、かけ放題の携帯電話サービスは携帯電話大手3社プラスY!mobileの独占であって、MVNO各社の中で時間限定の回数制限はあっても、通話定額のものは出ていません。

 これは単純に大手3社がMVNOの方に通話定額の付いたデータ通信付SIMを売らせないようにしているのではないかと思えて仕方ないのですが、もし今政府が頻繁にデータ通信の少ない利用者のスマホ料金を下げるように勧告している中で、「通話定額」+「データ通信可」という商品が月額3千円くらいから出てきたら面白いですね。

 ニュースではどうしても大手3社の高すぎるデータ通信料金を下げろという話しか出てきませんが、政府の勧告では同時にMVNOの方にももっとユーザーが移った方がいいというような事も言われているようです。とある老舗のMVNOには大物官僚が天下りしていることもそうした動きに拍車を掛けているのかも知れませんが、そうした傾向は悪くないと思います。現状ではドコモにSIMカードのみ通話定額の契約を申し込んだ場合、データ通信を全くしなくてもガラケー用の料金プランは適用されなさそうで、スマホと同じガラケーと比べると月額500円も高い契約になってしまう可能性が高いです。そうした囲い込みを続けるならば、いっそ大手MVNOに先陣を切ってもらってホムテル3Gに入れるのにぴったりなSIMカードを早く発売して欲しいとすら思っています。

 もし通話に関するオプションをMVNOが自由に設定することが可能なら、それこそイエデンワのように、今の携帯会社のような一回の通話が5分でなく10分でさらに月額が安いプランとか、すんなり通話定額にするよりも面白そうなアイデアがどんどん出てくるかも知れません。

 そんなわけで、すでにMVNOの格安SIMを使っている方も、今後データ通信だけでなく通話関係のサービス及び料金がMVNOの方で新しい提案がなされるか注目しておきましょう。