マイレット 車のトイレPOTON

車中泊で旅をする中で、全ての生活を車の中でしなければならないような極限的な状況は、私の場合はそれほど考えていないのですが、今年のはじめから大雪で車が動かないような非常時が普通に起こり得ることを認識する中、やはり必要ではないかと思ったものに携帯トイレがあります。

車中泊とトイレということでは、水洗での使用が可能で、事後処理についてもゴミで出す必要のないポータブルトイレを推奨する方も多く、個人的に興味もあるものの、軽自動車のワゴンRにのせると、その分持っていくのを諦めなければならないものが出てきてしまいます。そんなわけで私の場合は非常用限定ということで簡易トイレを購入しました。しかしながら、トイレのないところで車中泊をする予定のある方や、夜中など車から出てトイレに行くことに不安があったり、公衆トイレ自体に違和感がある方などは、今回紹介する簡易トイレではなく、本格的なものを検討された方がいいように思います。

今回紹介する車のトイレPOTONの特徴というのは、写真のように車の中で使うことを前提に作られていて、後部座席にセットし、座ったまま使用できるということがあります。材質はダンボールのようなプラスチック製の部品をくみ上げて作りますが、耐荷重200kgあるということで、大人の方の使用にも耐えます。ただ、あまり勢いよくすわると破損する可能性もないとは言えませんので、どんなに急いでいてもゆっくり座るようにした方がいいと思います。私のワゴンRの場合、この便器の上に座ると、天井に頭が若干当たってしまうこともありますので、車高が低い車での使用については、お子さん専用になってしまう可能性もあります。ちなみに、便器の高さは150mmですので、車内高を測定の上、ご自身で使用される場合はご注意ください。

こうした簡易便器の場合、耐久性はそこそこあるものの、旅の際に必ず使うような形で使っていると、やはり痛みも早くなってくるような感じがします。メーカーの方も渋滞時にお子さんがどうしてもトイレを我慢できなくなったような場合を想定しているのだろうと思いますが、大きな体の大人がこのトイレで用を足すというのは、なかなか神経を使うことも多いだろうと想像できます。念のため、シート周辺にレジャーシートを敷くなどして、車内が汚れるのを防ぐ対策をしてからセッティングするとともに、車内の消臭対策も考えるなど、細やかな配慮が必要になってくることだろうと思います。

また、使用後の処理については、黒いビニール袋の中に薬剤を入れて処理することになります。説明書にはそのまま家庭用ゴミとして出せるという記載があるものの、旅の途中でゴミ箱に捨てるような事はせず、自宅へ持ち帰ってからゴミに出すようにするのがいいでしょう。そういう意味でも、こうした携帯トイレはいよいよという時の最後の手段としてとらえるのがいいでしょう。

組み立て式の簡易トイレということで、収納については座席の下のスペースにすっぽり入るというのが個人的には嬉しいところです。緊急時にすぐ使いたいのにどこへしまったからわからないというのでは役に立たないですから、いざという時にすぐ出せるというメリットはあります。ただ、組み立てる手間というのはどうしてもかかってしまうのですが。本来はちゃんとしたポータブルトイレを積んで出掛けたいものですが、こんな簡易トイレでもあれば安心感が違います。災害用品としても準備しておいて損はないと思いますので、何らかの対策を立てて車中泊の旅に出掛けられることをおすすめします。


カテゴリー: 車中泊のための道具考 | 投稿日: | 投稿者:

てら について

主に普通の車(現在はホンダフィット)で、車中泊をしながら気ままな旅をするのが好きで、車中泊のブログを開設しました。車で出掛ける中で、モバイルのインターネット通信や防災用としても使える様々なグッズがたまってきたので、そうしたノウハウを公開しながら、自分への備忘録がわりにブログを書いています。

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