自分の生活の中ではインターネットからの情報収集を主に今は行動しているという感じなのですが、インターネットで全てを入手できるかというと、そこまで甘くはないものです。最近ではXなどのSNS発信で自分が今まで知らなかった事を知ることもあるのですが、それも世の中の知識の全てではないということを今回しみじみと感じることになりました。
そのきっかけは、一昨日の朝に早く起きてしまったものの目が冴えてしまい、何と朝4時に寝られなくなってしまったので枕元のラジオを付けました。ラジオはNHK第一放送に合っていて、たまたまその時に流れていたのが落語についての話でした。目が冴えているといっても、寝床の中なのでぼーっとしながら聞いていたのですが、その中で現在私が住んでいる静岡市の鞠子(丸子とも書くが読みは「まりこ」)という場所が出て来たので、それは何の噺か? と頭が働くと一気に寝床から跳ね起きました。
しばらく聞いていると、アナウンサーと落語家の入船亭扇辰さんの話の中で落語の筋を話している中で、ようやくその題名が何であるかがわかりました。その落語は古典ではなく、元々昭和15年(1940年)に尾上菊五郎主演で、歌舞伎座で上演された「江戸の夢 東海道鞠子地主武兵衞家の門前の場」という劇作家の宇野信夫氏の書いた戯曲を、宇野氏が三遊亭圓生のために改めて落語の噺として書き下ろしたものだそう。入船亭扇辰さんはそんな、今では語られなくなった噺を得意にしていて、ラジオでの披露となったのですが、私はたまたまラジオでその話を耳にして、とにかく「江戸の夢」という落語のお題だけを書き留めてから仕事に行き、帰ってきてからネットで色々と調べたことでこれだけの情報を得ることができたというわけです。
肝心の「江戸の夢」というお話は比較的新しい噺であり、作者の宇野信夫氏の著作権が残っているということで、なかなか高座に掛けたり、CDやDVDとして出すのも大変だという話ではありますが、色々なサイトを見ていると人情噺の傑作として多く語られているということで、今後、販売されているソフトを入手できればと思っています。それにしても、一昨日まではまるで知らなかったことを知り、それをネットでの検索でより深く知ることがてきるようになるというのは、ネットの便利さということもありますが、自分がちょっと耳にしたり目にしたことでも、それをメモしておき後から調べることの大切さを感じた一件となりました。
とにかく、ここまで書いた情報というものは私がたまたまラジオを聞いて、一つのキーワードをメモしたことによってそこからネットで調べることができたわけですが、こうしたキーワード入手というのは単にウェブサイトや動画をだらだら見ているだけでは得られない可能性の方が高いといえます。一度キーワードを手に入れてしまえば、調べた結果は自分でパソコン上のファイルにまとめてクラウドにでもアップしておいたり、私の場合はブログをやっているので他の人にも公開しながら自分自身の備忘録としても活用できます。今までのように資料をダンボール箱に詰めて保管するなんてことも必要ないので、自分で気付くことをメモし、そこから自分に有益な情報を活用できるようなアンテナをさらに張りたいなと思っています。