昨日はふたご座流星群の極大日でした。天気の都合もありますが、冬は比較的天候が安定しているので、一年を通じて見やすい流星群の一つです。夏にはペルセウス座流星群が多く飛ぶことで有名ですが、どちらも一分間に1個ぐらいの割合で飛びますので、きちんとした準備をして出掛ければ、まず流星を見逃すことはないだろうと思います。
と、こんな事を書けるのも学生時代にサークルで見た経験があるからなのですが、学校に夜残って見るというのは環境的には最高でした。というのも、サークルの部室が二階建ての建物だったのですが、屋上にも上がれ、私たちの部室は2階にあったので、特別な用意をしなくてもいつでも即席の流星観望会(一応はデータを取ったりもしていたのでまるまる遊びではなかったのですが)を行なえました。
どういうことかというと、電気こたつを持って屋上に行き、そこから延長コードを部室まで伸ばせば、上着だけはちゃんと着るものの、寝ながら真上をずっと眺めていられ、さらにはきちんと東西南北の方向を担当して流星のチェックまでできるようになるのです。もし屋上に上がれるような住宅や集合住宅に住んでいる方であれば、最近のポータブル電源を使えば、電気こたつも連続稼働させることができますので、家族で暖かい状態を保ちながら夜空を見つつ、ついでに流星も見られるかも知れません。
残念ながらそうした環境がない方でも、キャンプ場では明かりもそう眩しくないと思いますので、キャンプ用具を使っての流星観測を行なうためにお出掛けするというのも悪くない休日の夜の楽しみ方ではないかと思います。特に流星を連続して見続ける場合には、立ったままや座って見ようとしても全天を見渡すことは難しく、無理に首を天に向け続けると確実に首を痛めてしまいますので、寝る体勢を作ることのできるキャンプ用品があればかなり観測が楽になります。特に冬の時期について、用意すべきものを挙げておきます。
まず、寝袋は必需品ですが、それに加えて、地面に直接寝転ぶようなことはしないで、コットの上に寝袋をセットしてそこで見るのが良いと思います。マットを地面に敷くような形でテント内で寝る方は多いと思いますが、寒さは地面からやってきますので、地面と身体との空間を作ることのできるコットは便利です。さらに湯たんぽを使い寝袋の中に入れておけば、寝袋の性能にもよりますが、特に足先が冷たくなってしまうことを防ぎます。
その時の寝袋の使い方は、テントの中ではなく野外でそのままという形になるので、オールシーズン物だと辛いかも知れません。ただ、車で色々と持っていけるなら、寝袋の上に毛布を掛けるとか、ポータブル電源を使って電気毛布を使うとか、冬キャンプの装備がそのまま流星観測に使えるということになります。理想は冬用の寝袋ですが、それでも風など吹くと寒いですから、寝袋に加えられるものを家の中で探して持っていくというのが良いと思います。また、温かい飲み物を真空断熱ボトルに入れて持ち出せば、体の中から暖かくなります。
年内の主な流星群はこれで終わりですが、来年の1月4日にはしぶんぎ座流星群の極大日が来ます。こちらはまだ正月休みという方も多いと思いますので、見るために出掛けやすくはなるでしょう。肝心の飛ぶ数は一時間あたり20~50と、今回のふたご座流星群と比べて少ないですが、すでにコットや寝袋を持っている方はチャレンジしてみても面白いかも知れません。