先日、スマホを使っていてちょっと繋がりに草というのを感じ、最初は使っているサービスを疑ってみたのですが、その後プッシュ通信のニュース速報で、au回線が全国的につながりにくくなっているという話が入ってきました。今回のトラブルの原因は機器の不具合だということですが、ハード的なものにしろソフト的なものにしろ、今回の場合はau回線を使ったインターネット・電話だけでなくauPayの決済についてもうまく行かなくなったという話も入ってきているので、その対応をユーザー側でも考えておく必要があるのではないかと思います。
私の場合は、2台のスマホにそれぞれ2回線ずつ入れて使っていますが、その4回線は全て違うキャリアにしています。通話用の回線を楽天モバイルにしているのですが、楽天モバイルの場合、SIMが入っていればWiFiを使っても自分の電話番号を使っての利用が可能なアプリRakuten Linkを使っているので、もし楽天回線に何かあった場合、まずはスマホにもう一回線入っているソフトバンク回線のLINEMOを使っての利用ができます。楽天モバイルの場合、まだ楽天が提供するエリア外でのパートナー回線としてau回線が使えているので、楽天にソフトバンクあるいはドコモ回線を組み合わせることで、実質的には3回線分のエリアを使うことができるように現状ではなっています。
ドコモ回線は、一部地域ではつながりにくくなっているという状況があり、実際にドコモ回線で苦労した方であれば、ソフトバンクと楽天を組み合わせるパターンはありだろうと思います。ただ、そうした不具合を感じず、エリアの関係からドコモを選ぶ場合もあるでしょう。その選択は、各自の使い方によっても変わってくるでしょう。
もちろん、私のように2台のハードを同時に使えるなら、一台目を「楽天+ソフトバンクorドコモ」にして、スマホでもタブレットでもモバイルルーターでも追加して非常用の回線およびデータ通信専用の回線としてスマホにセットしていない回線を入れるという選択ができればなお良いのではないかと思います。具体的には、auならpovo2.0を普段はトッピングをしないで維持し、いざという時にトッピングを付けて使えるようにしておくとか、そうしたことができれば、楽天モバイルのパートナーエリアで使えないau回線を使えるようにはなるので、全くだぶることは無いのではないかと思います。
今年も色んな事がありましたが、もはや通信トラブルになったから復旧までじっと待っているという心づもりでいると、かなり長い時間ストレスになってしまうほど、私たちにとってスマホを使ってのネット接続は必須の時代になっていると言えると思います。以前は、一回線の中で色々なキャリアを乗り換えることで安く便利に使えるという形で皆さんに紹介をしてきましたが、今後のおすすめは「メイン+サブ回線」での運用を基本にすることをおすすめさせていただきたいと思います。
考え方としては2つあり、1つはメイン回線をオールマイティーにし、もう一回線を普段は全く使わなくてもいざという時に使えるようにしておくというパターンです。例えばahamoにpovo2.0を組み合わせれば、通話もデータもほとんどahamoで使うことになるでしょうが、ドコモの大規模障害が起きた時にpovo2.0にトッピングをして使うような形であれば、ほぼahamo一回線の使用料で2回線を維持できるということになります。
もう一つは、メインとサブとは言いながら「通話用+データ用」の回線で組み合わせたり、主に使う回線の弱点をカバーできるような他回線のプランを加えるというようなやり方です。これも具体的には、メインをmineoの「マイそく」にし、終日最大1.5Mbpsで使えるようにしつつ、このプランの弱点である「平日昼間最大32kbps」というメール以外ほぼ使いものにならない通信速度を何とかするため、月3~5GBの他回線の月額千円前後のプランをくっつけることで、サブ回線をほぼ平日昼間用として使えるようにするというような形があります。
この他にも組み合わせのやり方は色々ありますが、どちらのやり方でも最大でも月額3千円くらいに出費を抑えつつ、サブ回線を持てることになります。今回のau回線の不具合でかなり大変だった方は、自分のスマホにもう一回線追加できるタイプのスマホを使っているのであれば、安くてもそれなりに使える回線を追加することで、安心して使えるだけでなくうまく回線を分けて使うことで、毎月の通信費自体を減らすことができるかも知れません。今回のトラブルを自分の契約を見つめ直す良い機会ととらえても良いのではないかと個人的には思います。