前回、自宅でのサブ用途と災害対策のため、主に冷凍庫として使うための容量10Lのポータブル冷蔵庫を購入した話をしましたが、それだと中に入れたものが凍ってしまうので、いわゆる冷蔵室の代わりにポータブル冷蔵庫で凍らせた保冷剤を手持ちのクーラーボックスに入れて飲み物などを冷やすために使うことにしました。
この写真の上段にあるのが以前から持っているクーラーボックスで、底面のみ真空パネルを採用した(他の5面は発泡ウレタン)ダイワのタフクール(20L)というクーラーボックスです。取り回ししやすく、それなりに保冷力もあるので、気に入って使っているのですが、日常的にクーラーボックスを冷蔵庫代わりに使うためには、そこまで保冷力は必要ないかと思います。
というのも、常に保冷剤を凍らせることができる環境を作ってしまえば、保冷剤をローテーションしていく中で、家にある冷蔵庫の冷蔵室くらいの温度がクーラーボックスのためにキープされていれば、基本的には問題ないわけです。ただその際、正確にクーラーボックス内の温度を測定する必要があります。
そこで用意したのが、Bluetooth経由でスマホ上から温度の変化を見ることのできる温度計です。こうした製品は色々ありますが、今回は単四電池2本で動くINKBIRDのIBS-TH2という温度計専用の製品にしました。温度と湿度が計れたり、本体に液晶が付いていて本体のみで温度や湿度を表示できるものもありますが、基本的には必要なく、そもそもクーラーボックスの温度を一定に保つためには食材を入れたり保冷剤を入れ替える時以外は開けたくないので、中に入れたままスマホアプリから確認できるようなもので十分なのです。
クーラーボックスの底に置き、直接保冷剤が当たらないようにして温度のモニターを行なうことで、一定の温度より上がった頃を見計らって保冷剤を交換したり、多くの食材を入れて庫内の温度が上がってしまう恐れがある時には、保冷剤を追加するとか、色々と対応ができます。
難しいのは、今の季節は室内も寒いのでクーラーボックス内の温度も下がり気味ですが、これが真夏になれば、想定の温度(冷蔵庫の場合2℃から5℃くらいと言われています)から外れてしまうまでの時間も短くなるでしょう。ですから、何回かテストを繰り返したとしても、このクーラーボックスに一定の保冷剤を入れた場合、中の温度がどれくらいキープできるかというのは、その都度違ってくるでしょう。ですから、こうしてクーラーボックスを開けずに中の温度を計ることができるようになると、スマホの画面で確認するだけである程度温度が上がってきた時に保冷剤を交換すれば、連続してクーラーボックス内の温度をキープできるようになるわけです。
基本的にはポータブル冷蔵庫のみで完結させたいところはありますが、家の冷蔵庫でも保冷剤を凍らせておけば、さらに便利になります。Bluetooth温度計はその他にも色々便利に使えますし、この製品はエネループ対応ではないと思いますが、エネループ自体が氷点下でも動くこともあり、マイナス10℃以上でも正確に動作しました(ちなみにメーカーページでは-20℃でも使用可能という表示があります)。ただし、アプリで見られる温度計の電池残量はエネループ満充電の状態でも66%以上にはなっていませんでしたが、電池容量が少なくなればそれは再充電すればコストも掛かりませんので、これはこれで便利だと思います。
ちなみに私の場合、20Lのクーラーボックスに500gの保冷剤4個を利用していますが、クーラーボックスの大きさや保冷性能によって保冷剤の数は変えられると思います。ちなみに、ポータブル冷蔵庫の設定温度も冷凍庫と同じくらいのー18℃に設定して、保冷剤以外のものを入れる場合に備えています。とりあえず、まずは今持っているクーラーボックスで使いやすい組合せを考えるようにすれば、小さなポータブル冷蔵庫でもそれなりに使えるようになりますので、こうした小物も用意すると便利です。