フィリピン・ミンダナオ島付近で発生したマグニチュード7.7の大きな地震により、関東地方から沖縄に掛けて大平洋沿岸部に津波注意報が出ました(翌日の午前中には解除されました)。ちょうど寝ようと思っていたところだったのですが、まだその際は起きていたので、実際にどのような感じで情報が伝達されたのかをつぶさに確認することができました。今回はまずその状況について書いておこうと思います。
まず、自宅では地元自治体が販売していた災害用ラジオが鳴りました。今回のような津波注意報が出たら鳴るようにセッティングされていて、主に地域の広報で警戒警報や津波関連の情報が出た場合に鳴ります。
その後で自宅のスマホが鳴り出しました。この時にはたまたまテレビを付けていたのですが、同時に警報が入るのかと思っていたのですが、しばらくテレビには津波注意報が出たというような表示はされず、その時はもしかしたら誤った情報が流れたのではとすら思いましたが、自宅の外にあるスピーカーから広報のアナウンスが流れていたので、そんな事はないだろうと思っていたところ、ようやく日本地図のマークが放送中の番組に現われ、しばらくしたところでテレビの自動起動用の信号が鳴った後に番組が中断して津波注意報についてのニュースが始まりました。ただ、その際一瞬ですが画面が通常番組に戻ってしまったという不具合がありました。現場の方々も相当慌てていたのではないかと思われます。
ちなみに、NHKがずっと通常番組を中止させてニュースを流している時間でも民放は通常番組を放送し、津波注意報の出ている地図を出すという対応でした。通販番組ではいつもと同じように「注文集中しています」という表示を出しながら津波注意報というマークだけを出して「生放送」というテロップを入れて放送を続ける「ショップチャンネル」は、逆にすごいなと思ってしまいました。
とりあえず、自宅は海のすぐ近くにはなく、到達予想の高さ1mの津波が来ても届かないのではないかと思われたため、ここでテレビを消して就寝しましたが、テレビよりも地方公共団体の広報の方が早く津波注意報の発生を伝えたというのは私にとっては意外でした。テレビがあれば情報収集はそれで良いかと思っていたのですが、改めて防災用ラジオはあった方が良いと思いました。特に沿岸部に住んでいる方は、寝ている時でも起きてしまうほどの大きな音で、チャイムから津波に関する情報を流してくれます。一通り広報の内容を流すとラジオは切れますが、その後テレビ・ラジオ・ネットからもう少し具体的な情報を得るようにして逃げなければならない時には最悪何も持たずとも命を守るために外に出て逃げるようにできます。
今回の注意報を受けて、実際に日本に津波が到達した際の実際の高さについては予想の高さと比べると結果的には低かったですが、それでも情報が入ったら海岸から離れ、警報・注意報が解除されるまでは海に近づかないようにするということは改めて言うまでもない事でしょう。日本列島に震源がない地震で、前兆がなく津波に関する情報が出るというのは、特に海岸に近くにいる際には恐ろしい事ですから、少なくともスマホは手元に置いて早めの情報を入れることが大事です。