コロナ渦後の日本の祭りをテレビや配信で見ることができる現在に改めてテレビの生き残る道について考える

ここ数年、旅行をすること自体自粛してきた中で、2023年は様々な屋外イベントが復活しました。本来なら現地へ行かなければ決して見られなかったものが、テレビやパソコンモニターを通して見られるということは、味気ないとは思いつつも、そのイベントとはどんなものか? というような疑問を払拭させてくれるには十分です。

今年は、コロナの影響でずっと中止になっていた夏の花火大会があらかた復活し、久しぶりにNHKや民放で様々な花火大会が生中継されました。新潟県の長岡、長野県の諏訪湖、秋田県の大曲といったメジャーだけでなく、他にも多くの花火大会がテレビで生中継されました。

私の地元の静岡市で毎年行なわれている安倍川の花火大会ではテレビの中継はありませんでしたが、ディズニーがドローンを飛ばして行なったパフォーマンスは現場で撮影した方の動画でその様子を見ることができました。今までであれば、やるということは知っていても現地へ行かなければ何が行なわれているのかすらわからないところ、疑似体験ではあるものの、その雰囲気だけでも感じたことは良かったと思います。

今回、こんな事を書く気になったのは、実は昨日、NHKのBS(一部は総合テレビでも)で富山のおわら風の盆の生中継が行なわれていて、バスケットワールドカップの中継の前までずっと見ていました。私にとってこのお祭りは、話では聞いていたものの、おわら節の演奏やそれに合わせて踊る方の様子など、テレビの画面を通してですが見ることができ、改めて現地に出掛けて見たくなりました。街中からの中継では、観光客とおぼしき人たちが盛んにスマホで写真や動画を撮っているのが見えましたが、これだけ多くの日本のお祭りがテレビを通じで放送されるということになると、テレビ番組の録画予約をしてから出てくるようにすれば、スマホの操作を気に掛けることなく、自分の目でお祭りを見て、その雰囲気を感じた方が良いのではないかという気がしました。

このような事を書くと、中にはテレビでわざわざお祭の中継を見て何が楽しいのかと思う方もいるかも知れませんが、直接見に行くことになったとしても、事前に何の予備知識もなく見るのと、画面を通してではありますがその雰囲気と、簡単な解説を聞いてある程度わかって見るのとは違う感じがします。全く何も知らない状況でインパクトある体験をした方が良いという意見もあるでしょうが、今やちょっとしたダイジェストであればすぐにインターネットで検索して見られてしまう時代でもあるので、ノーカット生中継で見られるテレビで見る祭りというのも、それはそれで私は楽しめます。

そして、富山から一気に沖縄に飛んで、風の盆からバスケットボールという風に現実世界では不可能な切り替えをできるのもテレビやネットでの生配信の醍醐味ではないでしょうか。逆に言うと、そうした今まで現地に行かなければ見られないイベントの生中継というものが、テレビにとっては大切なコンテンツとしてあるということを、テレビを作っている人は忘れて欲しくないですね。全国どこでも同じように見られるのがテレビやネットの醍醐味でもあります。

今年の12月からNHKではBSが1チャンネルに減ってしまいますが、生中継の醍醐味は4Kチャンネルの方で放送されるようになるのでしょうか。現在2Kテレビしかなくても、外付のチューナーを入れれば4K放送は見られますので、今後の生中継に興味のある方は外付4Kチューナーの導入を考えられてみてはいかがでしょうか。


カテゴリー: 旅コラム | 投稿日: | 投稿者:

てら について

主に普通の車(現在はホンダフィット)で、車中泊をしながら気ままな旅をするのが好きで、車中泊のブログを開設しました。車で出掛ける中で、モバイルのインターネット通信や防災用としても使える様々なグッズがたまってきたので、そうしたノウハウを公開しながら、自分への備忘録がわりにブログを書いています。

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